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 お腹いっぱいの子供達は座りながらも大変なようだ。ガッツリ肉が食べられた事は良かったのだろうが食べすぎている。吐かなきゃいいが、何で急にあんなに食べたんだろうな? お腹いっぱいまで食べる事は珍しいんだが……。


 何かしら気に入る部分があったのか、それとも思っていたよりも重くて気付いたらお腹いっぱいだったとか? ああ、やっぱりそうなのか。牛肉と熊肉のミンチだったし、両方とも脂の多い肉だったから仕方ない。ゆっくりしてなさい。


 子供達は苦しいながらも大丈夫そうなので、俺は風呂に入ってくる。一人だけの風呂を楽しみ、上がったら縁側で涼む。汗が引いてから部屋に戻ると、子供達はミニゴーレムで遊んでいた。遊べるまでには回復したらしい。


 女性陣は酒を飲みながら、今日の王女組とウェリアに関して「あーだ、こーだ」と言っている。王女組にもウェリアにも反省点はまだまだ多い。ついて来れるようになったらダンジョン最奥に連れて行った方がいいだろうか?。


 昔と違い、最近は訳の分からない敵が多いからな。かつては竜だったのに、今や土偶とか埴輪が出てくる始末だ。アレを捌かなくちゃならないともなれば、死闘という形にはなるだろう。王女組やウェリアにとっては。


 そんな事を考えていると、女性陣の方が先に撃沈していたので布団に寝かせる。子供達より早く酒に呑まれる大人。……まあ、いいか。子供達はまだミニゴーレムで遊んでるし。たまには、こういう夜があってもいいだろう。


 そう思いながら過ごしていると、子供達が急いでトイレに行った。やはり脂が多かったかな? そう思っていると戻ってきた時にはスッキリした顔をしていた。どうやら大分楽になったらしい。無事そうで何よりだ。


 子供達はミニゴーレムを仕舞い、トランプで遊ぶ事にしたようだ。既に俺とディル以外は寝てしまっているので、俺達も参加して遊ぶ。何度か遊んでいると子供達も限界に達したのか、舟を漕ぎ始めたので布団に寝かせる。


 子供達の左右に既に寝ている2匹を寝かせ、【昏睡】を使って完全に寝かせた。ディルのリクエストを叶えて大満足させると、全員を綺麗にして勾玉を使う。さして吸引しなかったが終わらせ、俺もさっさと寝よう。


 アイツらは未だに盛ってるようだが、早く寝ないと明日も辛いだろうに。まあ、俺じゃないからいいか。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界830日目>



 おはようございます。土の季節も30日を過ぎました。流石にそろそろ稲刈りなども終わっている筈であり、つまり戦のシーズンが近付いている。尾張や三河は大丈夫だろうが、他はどうなんだろうな。


 特に近隣は未だにどうなるか分からない。近江は畿内に近すぎて何かあるかもしれないし、伊勢もその影響は受けるだろう。特に六角の影響があった北伊勢は滅茶苦茶になってるしなぁ。いや、したの俺だけどさ。


 朝の日課を終わらせ台所に行って朝食作りを始める。麦飯を炊きつつ、味噌汁を作りながら考えていく。伊勢はどうなったんだ? 正しくは北畠と長野の戦だが、決着がついたとは聞いてない。おそらくは北畠が攻めきれずに終わっただろうけど。


 中伊勢と南伊勢もそんな感じで変わらないんだろうとは思う。志摩に九鬼水軍とかあったけど、この星じゃ水軍なんて殆ど無いしな。あっても海の魔物にやられるだけなんで外には出ない。沿岸しか使えないけど仕方がないし。


 余程の舟じゃないと沈められるので、交易船くらいの舟は必要だ。でもヤシマ国内じゃあんな大きな舟は要らないんだよ。四国から本州に兵を運ぶ時くらいかね? 大型の舟が必要なのって? しかも【火魔法】で燃やせるし。


 そう考えると、本当この星では海戦が無い。おかげで海の戦に強かったところはパッとしないな。村上水軍なんて名前すら聞かないし、安房の里見も聞かない。ま、どうでもいいけど。とはいえ<南総里見八犬伝>は生まれるかな?。


 そんな下らない事を考えていたら、ゾロゾロと一気に起きてきたようだ。そしてダッシュでトイレに行く子供二人。昨日トイレに行って楽になってた筈だが、朝から大変だなぁ……。女性陣と挨拶してゆっくりしていると子供達も戻ってきた。


 子供達とも朝の挨拶をしたが、そうなんだ、今日は朝から雨が降ってるんだよ。結構な雨音が朝からしててな。今日は一日中家に居るか、それともダンジョンだ。どっちでもいいが、ウェリアは家で練習だろう。


 そう言うと子供達も納得していた。ウェリアは練習が足りてないからな。子供達よりも遥かに下手くそだ。まあ子供達のレベルは高いんだけどさ、それにしても低すぎる。冗談でも何でもなくキッチリと教えておかないといけない。


 そんな事をグレイトシープの骨付き肉を焼きながら話す。ちなみに魚醤とハチミツなどを合わせたタレを塗りながら焼いているので、良い匂いが周囲に広がっている。



 「オレ、そこまで言われる程に下手ですかね? 多少はマシになってきていると思うんですけど、流石に言い過ぎじゃないですか?」


 「身体強化は下手だと全身に掛かりますし、筋力よりも耐久力に強く掛かってしまうのです。そこから体の個別の場所に使える様に練習し、筋力と耐久力の強化を変えられるように練習する。貴女にそれが出来ていますか?」


 「………」


 「リンデも言う通り、本当に身体強化って奥が深いんだよ。身体強化モドキが如何に何もやってないか、使えるだけなのかがよく分かるよね。使えるだけなのは、使える”だけ”。そうとしか言えないんだ」


 「私達も未だに練習中ですが上手くはいきません。これは本当に簡単な事ではないのです。最終的には戦闘中に自在に強化具合を変え、それぞれに応じた最適な強化量に変えながら戦う事だそうです」


 「いやいやいやいや、言ってる事がおかしいですって! そんなの出来る訳がないじゃないですか。あり得ないでしょ、そんなこと。出来たら地上最強とか名乗れるでしょう、ソレ!?」


 「どうなんだい、アルド。正直なところは?」


 「んー……。まあ頑張れば出来なくはない。そんなところかね? そう言うと、闘神の爺さんからまた強制的に修行させられそうだけど、下界の者に期待し過ぎなんだよ爺さんは。完璧に使い熟すなんて、闘神の爺さんしか無理だよ」


 「でしょうね。私は闘神様に御会いした事はありませんが、それでも神の領域だろうという事が分かります。そもそもですが、それに近い事が出来るというアルドが既におかしいのですよ」


 「酷い言い草だな。言いたい事は分からなくもないけどさ。俺の場合はな、出来なければ出来るまで修行なんだよ。つまり出来るまで解放してもらえないんだ。出来る様になるしかないだろ?」


 「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」


 「おっと。そろそろ最初のが上がるから、どんどん食べていってくれ」



 ゆっくりじっくり焼いていたグレイトシープが焼きあがったので、さっさと食べていってもらう。朝からウダウダと話していても仕方ないので、丁度良かった。それにしても、全員の身体強化を確認しておいた方がいいだろうか?。


 でもなー、昨日見た時も特に問題のある感じは無かったしな。見るとしてもエイダと王女組にウェリアぐらいか。エイダの場合はどちらかと言うと実戦訓練の方が足りてないだろうけど。


 それはダンジョンに入った日にゆっくりやればいいだけか。今は身体強化をキッチリと練習する方が先だな。それにヤシマの国で戦に巻き込まれないとも限らない。戦になっても生き残れるようにしておこう。


 さて、俺達の分も出来たしそろそろ食べようか。それじゃあ、いただきます。



 「うん。上手く照り焼きみたいになってる。こうなったグレイトシープも美味いなぁ」


 「皮がね、パリっとしててね、でも噛むとジュワーって美味しい汁が出てくるの! そうするとね、ん~~! ってなるんだよ!!」


 「何だろう、後半になると語彙力が低下してるんだが……。新しいパターンか?」



 蓮はどこを目指してるんだろう?。



 ▽▽▽▽▽


 1666終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2897枚

 大銀貨1710枚

 銀貨2620枚

 大銅貨471枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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