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 朝食後、俺達は清常さんに挨拶して京の都を出る。外に出て木像に乗ったら一路東へ。スズカ峠の辺りで少し早い昼食を食べ、更に東へと進む。クワナの手前から海の上を走りカニガワの港へ。


 上陸したら北へと走り温泉地に到着。夕方前といったところだが無事に着いた。温泉地に入る前に木像を降りて収納したら、俺達の屋敷へと行く。門を跳び越えて閂を開け、全員を入れたら閂を掛ける。


 去年は西部さんや広忠や半蔵が居たが、今年は誰もいない。そもそも勝手に侵入されている事がおかしいとは言えるのだが、賊の溜まり場になってなきゃ問題無いな。そんな事を考えつつ台所へ。


 少し早いが夕食の準備に取り掛かるが、その前に【浄化】して綺麗にしておく。エリアに麦飯を任せ、メルと子供達にスープを任せる。メインは味噌漬け肉となる。食材を集めるのは明日からだな。


 あまり種類が無いので、どうしても似たような料理しか作れない。明日は海で漁をして、ツシマの大橋さんの所に買い物に行くか。ダンジョンで肉を手に入れるのは明後日だな。おっと十分浸かった、早速焼いていこう。


 古い時代は肉を味噌漬けにして運んでいたって聞くけど、これはこれで美味しいんだよな。余計な血が上手く抜けるんだろうか? それとも味噌の風味が肉臭さを減らしてくれるからだろうか?。


 まあ、美味しい物にゴチャゴチャ理屈を付けるのは止めよう。そう思いながら焼いていき、出来上がったら皿に乗せていく。サラダはフォルに任せたけど、それっぽいソースをでっち上げてくれたらしい。


 全て終わったのでそろそろ食べようか。それじゃあ、いただきます。



 「この味噌とやらに浸けたお肉も、これはこれで美味しいですね。何と言いますか、良い意味でお肉の臭味が減っていると思います。それが好きな人は物足りないでしょうけど……」


 「うん、リンデの言う通りだと思う。私は嫌いじゃないかな? これはこれで悪くないし、これ豆を使った調味料らしいから特に思うところはないね。変な物なら嫌だけど、豆なら嫌がる理由が無いし」


 「そうですね。香辛料とは違う面白い味がするとは思います。麹? というのは初めて聞きましたけど、こちらの方では使われている物なので大丈夫でしょう」


 「まあ、その土地の人が普通に食べている物だからな。特に問題などあるまい。私としては肉の臭味がもうちょっと欲しいところだ。肉を食べているという感じが少ない」


 「確かに。ガッツリ肉を食べている気にはならないね。この調味料が割と優しい味なのもあるとは思うけど、思っているより肉々しさが減ってるよ」


 「私は肉の臭味が減っているこっちの方が好きですね。今まではそこまで気にしませんでしたが、やはり気になるのが自分でも分かります。それでもアルドさんが出してくれるお肉は、他のに比べて臭味が少ないんですけど」


 「オレはこれの方が好きですね。これに塩も入ってるらしいですから香辛料が掛かってなくても美味しいですし、香りも好きな方です」



 味噌漬け肉は割と好評だったみたいだ。まあガッツリした肉が食いたいという気持ちも分かるけどな。これでこそ肉! っていう料理、偶に無性に食いたくなるからさ。でも今はこれで我慢してくれ。


 夕食後、王女組とウェリアに風呂に入ってくるように言う。よく分かってなかったので女性陣に頼み、俺は家の中の【浄化】だ。隅々まで綺麗に【浄化】していき、終わった頃には王女組とウェリアは台所に居た。


 風呂から上がってきたのはいいが、体が赤くなっており汗を掻いている。着替えはあったので問題無かったらしいが、送風機を出して必死に涼む程だ。少しで上がってくれば良かったのに、長く浸かってたのか。


 とりあえず神水の樽を出して飲ませる。水分補給さえしていれば大丈夫だろう。



 「何だか頭がボーッとしてきます。あれは気持ち良いものですが、長く浸かっているものではありませんね。……ありがとうございます。汗がなかなか引きません」


 「寒くなってきたら良いんだろうけど。この時季じゃまだ早いんじゃないかな。まあ体は綺麗になったと思う。【清潔】だけだと汚れが取りきれていない感じがするし。本当のところは知らないけどね」


 「多分ですけど練度によるのでは? 上手く使える人は綺麗になるんだと思いますよ。魔法は使えるだけじゃ駄目だって、最近はよく分かりますから。簡単な魔法こそ頑張らないと……」


 「そうだな。ただ適当に使っているだけでは一つも上達せん。使えるだけでは所詮その程度でしかない。昨今は誰かさんの御蔭で余計によく分かるようになった」



 俺が悪いみたいに言うなよ。ま、大丈夫そうなので俺達も風呂に入るか。そう思って風呂に行ったものの、湯船が小さくて全員が入れない事が判明。已む無く大きくし、お湯が溜まるまでお預けに。


 縁側で喋ったりゆっくりしながら、お湯が溜まったら風呂に入る。まあ、風呂というか温泉だけどさ。久しぶりだと気持ち良いのがよく分かるが、確かに温泉を堪能するには少し早いな。


 そう思いながらも楽しみ、浸かり過ぎない程度で上がる。縁側で【冷風】を使い涼んだら、寝室に使っている部屋へ。王女組とウェリアには、俺達が使っている部屋以外なら好きにしろと言ってある。


 適当に決めてそこで休んでいるようだ。俺達も早々に部屋に戻り布団を敷いてゆっくりする。送風機を出して起動すると、早速ダリアが浴びに行った、【冷風】も使っているので浴びなくても涼しいと思うぞ?。


 皆で雑談したりしていると、子供達は自分で布団に横になり寝ていた。2匹も横で寝ているので【昏睡】を使い、いつも通り女性陣を撃沈して寝かせる。部屋と体を綺麗にしたら、勾玉で吸引と【浄化】を行う。思っているより汚かったな?。


 アイツらは【気配察知】で分かるほど盛っているので放置。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界828日目>



 おはようございます。今日は食べ物とか色々買い集める日です。まあ、最初に海に行って漁をするんだけどさ。まずは朝の日課を終わらせて、台所に行くか。そう思ったのだが昨日狭かった事を思い出す。


 隠密の4つの技を使い家を出た俺は、近くの森で木を間引きし、その場で製材したら直ぐに戻る。家に戻り、庭で2つめの卓袱台を作っているとイデアが起きてきた。俺は紅茶を淹れるのに必要な物を渡し、後は勝手に淹れさせる。


 2つの卓袱台を作り台所へと持って入ると、イデアはそれを見て昨日狭かったのを思い出したらしい。何度も頷いていた。台所のスペースは広いんだが、卓袱台が大きいの1つしかないからなぁ。


 まあ、2つ作ったから問題無いだろう。使わなきゃ置いておけばいいし。小麦の全粒粉を練って生地を作り寝かせておく。竜のかす肉と冷凍野菜でスープを作ったら、後は生地を成形して竜の脂で揚げていこう。


 朝から揚げパンは重いかもしれないが、これぐらいなら食べられるだろう。使っているのは竜の脂だし、旨味に溢れているから問題あるまい。揚げ物の良い音がする度に子供達のテンションも上がる。


 揚げたてを出していくが、子供達に先に渡して食べさせていく。後回しにすると五月蝿そうだしな。その後は適当に食べたい人から食べていき、最後に俺の分を揚げて終わりだ。


 朝食後、海に行ってくる事を告げると共にウェリアの修行を頼んでおく。まだ正しい身体強化も使えるだけでしかなく、あれでは話にならないので早急に実力を向上させないといけない。


 死なれても寝覚めが悪いから叩き込んでおいてくれと頼むと、皆が良い笑顔をしていた。色ボケを叩き直すのは難しいだろうが、少しでもマシになるように厳しく躾けてもらおう。


 俺は屋敷を出ると海へと行き、木像に乗って沖へと移動。そこで手当たり次第に海産物をゲットしていく。この星じゃ漁をする事すら難しいので、海中には豊富に魚や貝がいる。


 俺が獲る量など総量からすれば微々たるものでしかない。鯵や秋刀魚に鯛。アサリや蛤など。大量に獲れたので港へと戻る。今回は鮫に襲われる事は無かったな。



 ▽▽▽▽▽


 1660終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2897枚

 大銀貨1712枚

 銀貨2620枚

 大銅貨485枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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