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0165




 宿の部屋に戻り装備を外して浄化をする。全て終わったら十手を持って食堂に行き、大銅貨7枚を支払って一息吐く。やれやれ、やっとゆっくり出来るな。


 大量に獲物を狩ったので自業自得と言えるけど……。


 出してもらった水を浄化して飲む。ゆっくりと気を落ち着けて休んでいると、女将さんがやって来た。



 「おかえり、皆」


 「「「「「ただいま」」」」」 「ニャン」 「グルゥ」


 「今日聞いたんだけど、男娼に言い寄ってる危ない男が居るらしいよ。傭兵らしいから気を付けろって言われてね。娼館で沢山お金使ったみたいだから、皆も気を付けて」


 「トーカ。そいつなら多分、ギルドの牢屋に入ってますよ」


 「えっ!? 捕まったのかい?」


 「アルドのアイテムバッグを奪おうとして、投げ飛ばされたのさ。その後、アルドに拷問されて全部吐いたよ」


 「そ、そうなんだ……。それで、お客さんは大丈夫なのかい?」


 「特に何も。相手が手を伸ばしてきたのを掴んで投げ飛ばしたんで、怪我とかはありませんよ」


 「そうだったのかい……全く碌な事をしない奴が居るもんだね。エルフの子や小人族の子も怖がってたよ」


 「あらー。あっちの系統の男娼に惚れちゃったのねー。そういう人は居るけれど、犯罪はいけないわ」


 「成る程ね。私も知っているよ。あの系統の男娼は、ハマる男が一定数居るらしいね」


 「あの系統?」


 「アルドは知らなくてもいい事ですよ!」


 「いや、別に知ったところで、俺が同性愛者になる事は無いんだが……」


 「そうなの? 意外にそういう事を言う人程ハマるって聞くけれど」


 「それは無いな。俺が居た所でもそういう奴は居たが、俺に押し付けてこなければ別にどうでもよかったしな」


 「……あの系統っていうのはね。エルフや小人族には、一定数女の子のような容姿の男が居るのさ。ずっとその容姿は変わらなくてね、一部の男から熱烈に支持されてるんだよ」


 「あー……。成る程、分かった。要するに男の娘な」


 「??? ……まぁ、男の子ですけど」


 「違う、違う。男の娘だよ」



 俺は仕方なく男の娘の説明をする。何でこんな事の説明をしてるんだろうか? ついでに、この世界ではどうして男の娘に似た言葉が簡単に作れるんだろうか? もしかして用意されていた?。



 「成る程。男の娘とはよく言ったものだね。今度からはそう言うよ。分かりやすくて良いだろうし、あの子達も気に入るんじゃないかな?」


 「トーカ。狙われてたのは大きい方ですか? それとも小さい方ですか?」


 「大きい方の子だね。体は本当に華奢な子で、女の子と言われても納得する子なんだけど、下が凶悪な子でね。何人もの男がダメにされてきたみたい。娼館の主人が褒めてたよ」


 「おや、そこまでなのかい? とは言っても、男性の価値は大きさじゃないからね。如何に相手を喜ばせてくれるかだ。そういう意味では主様はスゴいから、女として嬉しいよ」


 「そうだねぇ……。抱かれる度にアルドの女で良かったって思うんだから、アルドはアタシ達にとって最高の男さ」


 「そう! 私達は最高の男の”女”にしてもらったのよね!」


 「そうですよ! あー、待つのがツラい……。早く部屋に戻りましょうよ!」


 「シュライア。声が大きいから、少し静かにね。それと、少しは慎みを持ちなさい。私だって我慢してるんだよ?」


 「姉上……。言いたい事は分かりますけど、アルドのアソコをチラチラ見てるのはバレてますよ?」


 「えっ!? ………本当に?」


 「本当です。姉上が見る度にアルドが苦笑いしてるんですが………気付いてなかったんですか?」


 「//////」


 「まぁ、気持ちはよく分かるんだよね。アタシも3つの眼で凝視してる時があるらしくて、この前メルに注意されたし。結構前にシュラを注意した事もあるよ」


 「仕方ないでしょう? 夜のことを思い出したら、見てしまいますよ。女なんですから、当然で、仕方のない事です」


 「アタシも他人の事は言えないから何も言わないけど………トーカはそういう事あるかい?」


 「私かい? 当然あるよ。特に昨夜が良かったりすると、朝から旦那をチラチラ目で追ってしまうね。胸板とか背中とか、当然アソコもね」


 「女なんて一皮剥けばそんなものよね。昔は祖母に怒っていたりしたけれど、私も何も変わらないのよ。多数の男を追いかけるか、一人の男を追いかけるか。そんな違いしかないのよ」


 「結局、男を求める事に変わりは無いからね。私なんて650年も求めてやっとだけど、男を求め続けた事実は変わらないんだよ」



 何だろうな、今日の猥談は微妙に大事な話も混ぜ込んでくるんで、右から左にスルー出来ない。聞いて無いと好感度下がりそうなんだよ。なかなか厄介な話の仕方をしてくるなぁ。


 メルが”女なんて一皮剥けばそんなもの”と言ってたが、当然だが男もそんなもんだ。言葉は悪いが、雄が雌を求めるのは至って普通の事でしかない。自然界では当たり前の事だ。


 当然、雌が雄を求めるのも当たり前の事だし、極々自然で普通の事なんだよな。地球では何かおかしな事になっているが、”自然の営み”と考えれば当たり前過ぎる事でしかない。


 そこにゴチャゴチャ言う方がおかしい。たとえお金の関係であっても、他人が口を出す事じゃないと思うんだよな。犯罪なら助けるべきだが、犯罪じゃないなら放っといてやれよ。


 俺はそういう風にしか思わない。日本で生きてた時も、ニュースで見る度に”それ余計なお世話だろ”って思った事は何度もあるからなぁ。マジで放っといてやれよ。特にアイドル。



 「さて、そろそろ部屋に戻るか? 流石に限界そうだけど……まだ食堂に居るのか?」


 「「「「戻る!!」」」」


 「お、おう。戻ろうか……」



 両腕をガッシリと掴まれて後ろから押される。ちょっと待って! 自分のタイミングで歩かせてくれ! 倒れる! 倒れるから! あっ……あーあ、もう。そりゃ倒れるよ。


 倒れた事で流石に冷静になったらしく、大人しく部屋に戻る。最初からこうだったら何の問題も無かったんだが……。暴走と言える程でもないので、テンションが上がってただけか。


 部屋に入ると、俺が倒れてしまったっからか全員がシュンとしていた。なので、一人ずつにキスするとあっと言う間にテンションが回復した。分かりやすいなぁ、皆。


 そのまま2匹が眠るまでイチャイチャしていたら、ベッドに連れて行かれた。今日は新しい技を解禁する。それは【闘気術】の【精気】という技だ。


 この技は生命の根源部分の力を活性化させるもので、気力を充実させて体力を回復させる技だと思えばいい。だからこそ、何かを消費したりするような技じゃない。


 効果は小さいと言うか、そこまで大きい技じゃないが、変わりに気力が充実し続ける技でもある。かなり繊細な技で難易度が高いが、そろそろこのレベルの技も修練しないといけない。


 俺は【鋭覚】と【精気】を使い、何度も何度も4人の相手をする。気力と体力が充実しているので、4人は撃沈する度に復活してくる。なので、全員が完全に満足するまで相手をした。


 なかなか大変だったが俺の勝利である。流石にこれでスッキリしただろう。ちょっとフラストレーションが溜まってたみたいだしな。俺はゆっくり丹念に浄化したら、早々に寝る。


 流石に大変だったので、俺の体力も相当無くなっている。特に無いのが集中力だ。本当に疲れたよ……。おやすみなさい。



 <異世界93日目>



 おはようございます。昨日は特に長い日でした。今日はゆっくりしよう、昨日は本当に大変だったから。色んな事があったし、情緒不安定っぽい感じだった。もう1度丹念に浄化しておこう。



 「おはよう。ダリア、カエデ」


 「ニャ~ン」 「グルゥ~」



 丹念に浄化してるからか機嫌が良いな。テンションが高い訳じゃなくて、ゆったり落ち着いて喜んでいる。


 起こさないように布団を出て椅子に座り、2匹と一緒に浄水を飲みながらゆっくりする。



 ▽▽▽▽▽


 0165終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨14枚

 金貨68枚

 大銀貨92枚

 銀貨54枚

 大銅貨112枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 ヒヒイロカネの小太刀

 真っ黒な金砕棒

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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