1657
<異世界825日目>
おはようございます。今日は何処まで行けるでしょうか。京まで行けるのか届かないのか、難しいところだ。近畿に入れるのは確実だろうが、だからと行って京まで行けるかとなると……。急いでないが、そろそろ落ち着きたいところではある。
朝の日課を終わらせてから、緑茶を水出しで淹れて飲んでいるとイデアが起きてきた。見送った後、鍋などを用意して待っていると、戻ってきてから自分で淹れ始めた。そのまま2人で茶を飲んでいると、蓮も起きたようだ。
戻ってきた蓮と3人で飲んでいると2匹が起きた。神水を入れて出してやると、吸い上げて首に上ってくるフヨウ。それを見てペシペシ叩いてくるダリア。本当に君たちは変わらないな。特にダリア。叩いてないで飲んでなさい。
ようやく離れて飲み始めたが、何が気に入らないのかペシペシ叩くのは止めないな。3人と2匹でゆっくりとした時間を過ごしていると、女性陣も起き始めた。朝の挨拶などをしていると、王女組とウェリアも起きたようだ。
布団などを収納して片付けておき、女性陣の頭が覚醒するまでゆっくりさせる。完全に起きたら準備をさせ、終わったら忘れ物がないか確認して宿を出る。王女組とウェリアとは玄関で合流し、そのまま食堂へと移動。
大銅貨14枚を支払って朝食を注文したら、席に座って待つ。特に聞きたい情報もなく、食事が来たので食べていく。去年からどうなったのか分からないが、西側には何もしてないからなぁ。こっちの流れはよく分からない。
そもそも四国にも行ってないし、その南にあるっていう沖はそれ以上に行ってない。四国では三好が優勢という話しか聞いてないし、最終的な覇者は違うんだよなー。いや、この星ではどうなるか知らないけどさ。
朝食後、町を出て木像に乗って出発する。ビゼンの町に入って大銅貨14枚を支払い昼食を食べ、食事後は更に東へと走って行く。イタミの町まで来たので中へと入り、大銅貨10枚で宿の部屋をとった。今日はここまでだ。
この先が京の都だが、そこまで行く時間は無い。少し宿の部屋でゆっくりし、食堂へ行って大銅貨14枚を支払い夕食を注文する。席に座って待っていると、気になる話が聞こえてきた。
「将軍様が都に戻ってこられたのはいいが、三好様と細川様はまだ争ってるのか? いい加減止めてほしいとこだが、いつまで下らねえ戦を続けんだろうな? 嫌になるぜ」
「さあなー。元々三好様って細川様の家臣なんだから、何で元に戻らねえんだろうな。何か争い続けてるしよ。おら達は近付かねえだけで済むけど、また都が荒れたって聞くぞ?」
「それで天子様が怒られて、将軍様も怒ってるって話だ。にも関わらず、細川様は兵をあげて攻めてくるんだと。訳が分からねえよ。三好様は家臣なんだろ、話をすればいいだけじゃねえか」
「それが駄目らしいな。細川様の家臣達が納得しねえんだと。兄貴のところに手伝いに行った時に聞いたけどよ、三好様が好き勝手にした事を許してねえんだと。細川様の他の家臣の方がさ」
「じゃあ、何か? 細川様と三好様じゃなくて、細川様の家臣と三好様が争ってるって事か? 下らねえ」
周りの連中も「うんうん」頷いているけど、日本の歴史でも争いってこんな感じじゃなかったか? 主家っていうより下っ端が騒いで戦になるとか、褒美欲しさに騒いで戦になるとかさ。そんなのばっかりだったと思うけど?。
土地寄越せとか、食い物寄越せとか、御家騒動とか。大体こんな感じだろうと思う。物凄くアバウトに言ってるけど、争いの本質ってこんなのだよ。そもそも争っている時点で高尚さなんて欠片も無いし。
宿に戻ってゆっくりするも、女性陣も呆れていた。細川と三好が争ってたのは去年からだ。未だに決着もつかずにダラダラやっているらしい。双方にも言い分があるんだろうが、いい加減にしてくれというのが周りの意見だろうな。
そんな事を話しながら過ごしていると、子供達がウトウトしているので寝かせる。2匹は既に寝ているので左右に寝かせ、【昏睡】を使って深く眠らせる。女性陣に連れて行かれたので、丁寧に撃沈し綺麗にしていった。
勾玉で吸引し【浄化】したら確認するも、やっぱりアイツらの部屋は無理だ。もう寝よう。今日も一日お疲れ様でした。
<異世界826日目>
おはようございます。ここから京は近いので、清常さんに挨拶したらそのまま移動するかもしれません。わざわざ京の都に泊まる必要性もそこまで無いしな。朝の日課を終わらせたら、緑茶を淹れて飲む。
少しゆっくりしているとダリアが起きてきた。今日は珍しいなと思いつつ、水皿に神水を入れて出してやる。そのままボーッとしていると、飲み終わったのか膝の上に乗ってきて甘える。久しぶりだな。
膝の上でゴロゴロしたりしていたが、最後には丸まったのでそのままにしておく。するとフヨウが起きたみたいなので水皿に神水を入れて出す。フヨウが吸い上げて首に上ってくると、子供達や女性陣が起き始めた。
朝の挨拶をし、神水を出すと黙って飲み始める。少しダラダラとしていたが、しっかりと頭も覚醒したようなので出発の準備をしよう。部屋を片付けて忘れ物がないかの確認をしたら、食堂へと移動する。
王女組とウェリアと合流し、大銅貨14枚を支払って朝食を注文した。席に座って待つも然したる情報は無し。さっさと食事を終えて町を出たら、東へと出発する。
そこまで時間も掛からずに着いたが、京の外側は更に酷く荒れていた。前も壊された屋敷や黒く焦げた家の残骸などがあったが、今回はそれ以上だ。死体は片付けたらしいが、まだ燃えたりしている箇所もある。
つまり、少し前に争ったばかりという事だ。俺達はそんな京の都の前で木像を降りて収納し、中へと歩いて入って行く。王女組もウェリアも、周りを見ながらビックリしている。
路上に倒れている人。俯いて生気の無い顔の人。ここが一国の首都か? と思うのも無理は無い。何より、何で細川と三好は京の都で争ったんだ? 意味が分からん。王女組もウェリアもそこが理解出来ないみたいだ。
言いたい事は分かる。王都で争いを起こすようなものだからな、意味不明だと言えるだろう。それでも中へと入ると普通の町並みになる。焼かれたりしたのは外側だけだ。そんな中を歩いて進み、大きな屋敷の前で家人を呼ぶ。
いつもの人だったので清常さんが居るか聞くと、中へと入れてくれた。案内されるままについて行くと広間に連れて行かれ、そこで優男と談笑する清常さんが居た。
「おお! そなたら久しぶりだな! 今年は少し早くヤシマに来たようだが、見慣れぬ者がおるのだな。私はこの屋敷の差配を任されている平清常と申す。こちらに居るのは源朝光という」
「これは、これは。皆さんが清常殿が言っておられた、大陸の西の方々ですね。私は先ほど紹介いただいた源朝光と申します。源氏の屋敷の差配を任されている者です」
源で光という字が入って優男でイケメン。何と言うか、光源氏か! と言いたくなる人物だな。こんな人物が居たのか、それとも最近来たのか。それは分からないが、とりあえず自己紹介が先だ。
それぞれの自己紹介も終わり、王族が4人も来ている事に清常さんはジト目で見てくる。そこは諦めてほしいいのが本音だ。俺達だって毎年来てるし、今年が荒れてるなんて知らないしな。
「そういう意味ではないのだが……。都もまた荒らされたが、アレは丹波の者どもの所為なのだ。三好と上様の関係は悪くない。そして細川京兆の氏綱との関わりも悪くない。丹波の者どもが氏綱を勝手に名代にして攻めて来たのだ」
「そんな事が許されるのかい? 普通は勝手に名前を使えば激怒されそうなもんだけどね。流石に兵をあげた奴等もバカじゃないだろうし、ヤシマの国ってどうなってんのさ」
どうもこうも、これがヤシマの国なんだろ。日本だって荒れてる時代はこんなもんだし。
▽▽▽▽▽
1657終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1795枚
金貨2897枚
大銀貨1712枚
銀貨2620枚
大銅貨485枚
銅貨50枚
神銅の処刑剣
神銀の錫杖
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
神銅の数珠2個
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




