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1653




 朝食を食べた後、フィキ山横断を開始する。王女組やウェリアには既にどういう山かは話してあり、水の季節以外は魔物が大量に居て通れない山だと説明した。俺達は木像で蹴散らしながら進むが、徒歩なら無理だろう。


 王女組もウェリアも大丈夫か? と俺達を見てきたが、木像なら魔物を撥ねる事が出来るので大丈夫だと返しておいた。カマクラを含めて全て片付けたら、木像に乗って一気にフィキ山へ突入する。


 途中で休憩を挟む事も無く一気にフィキ山を越え、向こう側で一旦休憩する。この時期のフィキ山は一番魔物が活発なのか本当に魔物が多かった。何体撥ねたか覚えて居ないほどに撥ね飛ばしたぞ。


 それでも素早く突破出来たのは木像の御蔭だ。これがなきゃ土の季節に越えようなんて思わない。そんな事を休憩中に話しながら休む。休憩後、少しゆっくり目に進んで行き、チャンニの町で昼食をとる。


 町に入り大銅貨14枚を支払って昼食をとり、しっかりと休めたので更に東へと進んで行く。夕方になるよりも早く港町シャイランに到着したので、宿をとって自由時間にする事にした。


 宿へ行き、雑魚寝部屋を大銅貨9枚でとったら、適当に子供達とウロウロする。港町なので魚介類は豊富なんだろうが、この時間では碌なのが売っていない。蓮は蛸がないのでガッカリしたようだ。


 そこまでかと思うも、港に行って海を見に行くと王女組もウェリアも居た。どうもしっかりと整備された港に入るのは初めてで驚いているらしい。ここら辺は確かにしっかり整備された港だからな。


 エルダ海洋国の港も整備されてはいるが、ここみたいに石と漆喰でしっかり作ってある訳じゃない。そういう意味では発展している国だよ。いつ発展したのかは知らないが、乱世の今じゃないだろう。


 中国大陸に似た流れの国なら、後は乱世に継ぐ乱世で発展はしなさそうだ。あそこも長い間それの繰り返しだったからな。で、いつしか世界の流れから置いていかれると……。悲しいねえ。


 それはともかく、子供達はすぐに飽きたので俺達は戻るけど、あまり治安が良い訳じゃないから気をつけろよ。そう声をかけてから宿へと戻る。もう夕日の出ている時間なので、皆と合流したら食堂へと移動。


 大銅貨14枚を支払って注文し、席に座ると王女組もウェリアも来た。彼女達も食事を頼み、横の席に座ると雑談を始める。運ばれてきた夕食を食べ、終わったら宿へと戻った。


 宿の部屋でゆっくりしていると、何処かで喧嘩が起こっているらしく大きな声での怒鳴り合いが聞こえてきた。港町だから荒くれぐらいは居て当たり前なんだが、風情の無くなる声だなぁ。


 そんな事を考えていると、突然邪気が膨れ上がった。それは喧嘩をしている奴とは違う所であり、普通の家の中だ。【空間把握】で調べると、若い女性が邪生になってしまったらしい。だが、特に乱暴された形跡は見当たらない。


 しかも、その家にはその女性一人だけで、他の誰も住んでないぞ? いったい何があって邪生になったのか分からないが、このままだと暴れ回るだろうなあ。とはいえ、俺達が襲われていない以上は手出しするのは間違ってるし……。



 「一人だけで住んでいる家で、突然若い女が邪生にねぇ……。変な話というか、邪生になる必要も無く生きられる筈だけど。何か追い詰められる理由があったんだろうさ」


 「年老いて将来を悲観し、邪生になるという事は無い訳ではありません。まあ、余程追い詰められればそうなる事もあります。ですが、年若い女性がそうなる理由がありません」


 「それこそ恋愛を楽しむ年齢でしょうから、それ関係で何かあったのかしら? 好きな男に裏切られたとか? でも、その程度で邪生になるかしらねえ。私はならないと思うわ」


 「そんな事で邪生になるなら、世の中はとっくに邪生だらけだよ。もちろん男女関係無いけどさ。好きな相手に裏切られるなんて、ありふれた話でしかないしね」


 「そうだね。という事は、そういう関係じゃないだろうし……。もしかして家族が亡くなったのかな? 海の事故とかで亡くなったなら、そうなる可能性もあると思うよ」


 「確かに不慮の事故とかだと分からなくもないな。突発的な事だと耐えられない者も出てくるだろう。それでも周りの者は何をしていたんだという事になるが……」



 考えても分からないから、放っておくしかないな。猛烈に暴れているが、この町の連中がどうにかする事であって、俺達が解決する事じゃない。ついでに言うとしちゃいけない事だ。


 ここにも神殿があるんだから、何とかしてもらえばいい。そう思っていると、神官が出てくる事も無く解決した。というか心臓を銛で突き刺されているんだが、随分手馴れてるな? この町は邪生が多いのか?。


 皆に話すも微妙な空気になって終わった。邪生を殺すのに手馴れているって時点でなぁ……。もちろん銛を刺した人物だけが手馴れているのかもしれないが、躊躇も何もなく突き刺した。


 返しの付いてない銛をわざわざ持って来ているのも、手馴れていると思う理由だ。まあ、悩んだところで仕方ないし、こっちにきたら始末するか。それぐらい軽く考えればいい。


 子供達が寝たので布団に寝かせ、2匹を寝かせたら【昏睡】を使う。昨日と一昨日に無かったからか、猛烈な勢いで皆が攻めてきたが、大満足するまで相手をして寝かせていく。


 酒を飲んで酔っ払った所為だろうに、猛烈な不満をぶつけられたぞ。もう終わったからいいけどさ。後、それに便乗した二人はどうなんだ。特にディル。昨日と一昨日もしっかりヤった筈だぞ。


 皆の体を綺麗にしながら【探知】で探るも、俺達にも王女組やウェリアにも悪意や敵意は向けられていない。大丈夫そうなのを確認したら、勾玉で邪気を綺麗に【浄化】していく。


 最後に王女組とウェリアを綺麗にしたら、おやすみなさい。



 <異世界821日目>



 おはようございます。今日は無人島に行く日ですので昼食を作って行こうと思います。朝の日課を終わらせたら、麦飯を炊いていく。人数が多いのでそれなりの量を炊かないといけないが、頑張ろう。


 そもそも宿の一室でするような事じゃないが、作っておかないと昼飯に困るんだから仕方がない。窓から蒸気を逃がしているものの、匂いがするからだろう早速エリアと蓮が起きた。この二人はまったく……。


 更にダリアとフヨウも起きたので、ブラックリザードマンの肉を食べさせておく。二人には昼食を作っている事を説明し、申し訳無いが我慢してもらう。二人も昼食に食べられるならと我慢してくれた。


 別の鍋で竜のかす肉を調味液で煮込んでいき、甘辛い感じに仕上げる。麦飯が炊けたので早速おにぎりにしていき、かす肉を具にしてどんどんと作っていく。出来上がった昼食はアイテムバッグに仕舞い、これで完了。


 周りの目が大変厳しいが、昼食がないと大変だから諦めてもらえませんかね? 釈明した後に部屋を片付けて、王女組とウェリアに【念話】で伝えて玄関で合流すると、一緒に食堂へち移動する。


 その際にリンデに昼食を渡しておいた。今日は半日舟の上で大変だが、諦めるように言って話を終わらせる。あの大変さは一度経験しないと分からないからな。そんな事を考えながら大銅貨14枚を支払う。


 朝食を食べたら早速港へと行き、出した小早を組み立てて【融合】し、海の上に浮かべたら乗せていく。二艘がある程度の距離を開けて並行に並ぶようにし、一気に【水魔法】で進ませていく。


 ある程度町から離れると、今度は【魔術】を使用して高速で進む。最初ははしゃいでいた王女組やウェリアも一時間もしない内に飽きたらしい。ウチの子供達でも騒いだりしないが、初めてだとあんなもんか。


 これから無人島まで、長い時間を舟の上で過ごすんだから頑張れよ。適度に体を動かして病気にならないように注意しろ。そういう風には伝えてある。やってなかったら【念話】で再度伝えるか。



 ▽▽▽▽▽


 1653終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2899枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2624枚

 大銅貨660枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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