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1652




 朝食を終えた俺達は第三オアシスから先へと進む。東へと真っ直ぐ進んで行くと、段々と荒地へと変わっていき砂漠を越えた。こう「砂漠を越えました!」的な物が無いからか、王女組とウェリアは拍子抜けした感じだが、大体こんなものだぞ?。


 何か期待していた事があったのなら申し訳ないがな。そう言いながらもサイロウ国を東へと横断していく。遅めの昼食をとる為イリェンの町に入り、大銅貨14枚を支払って食事をとったら先へと進む。


 ちょっと早めにフィキ山の麓に来たのでカマクラなどを作り、キャンプ地を作った。女性陣にはウェリアの訓練を頼み、俺は邪生を探してくる。【探知】を使って探っていると熊の邪生が1頭と、鰐の邪生が1頭居た。


 珍しいと思いつつ熊は【浄化】して血抜きをしたら収納し、鰐の邪生は【念動】で浮かせながら【浄化】した。何故なら川の中で争ってやがるからだ。あのままだと【浄化】した邪生を喰われかねなかった。やっぱり凶暴な連中だな。


 俺が帰ってくるとウェリアが微妙な顔をしたが、だからといって食べないという選択肢はありません。俺は熊の邪生を出し、心臓を抜き出して食べさせる。流石に羽交い絞めにしなくても、ゆっくりとだが食べていく。


 遅いものの、味を我慢しているんだから仕方ないかね? その間に鰐の邪生も出して心臓を別の皿に乗せる。何故かダリアが鰐肉に五月蝿いので、少しだけ切り取って与えると喜んで食べている。その横でフヨウも溶かしているけど。


 ウェリアは1つ目を食べると痛みを我慢し、2つ目を食べ終わった今、痛みを我慢している。どんだけお前の体は変化するんだよ。そしてどれだけお前の体は悪かったんだ。正直言ってここまで修正される体って相当ヤバイぞ。


 女性陣も分かっているのか、ちょっと厳しめの顔をしている。痛みを堪えきって上げた顔は、「誰だよ、お前」という顔になっていた。前にもあったが、顔が変わっている訳では無い。肌が綺麗になっている。


 卵肌とかいうんだっけ、もっちりプルプルの肌って。あんな感じになっていて、Aだった胸がDまでになっている。そういえばコイツ胸には何もしてなかったな。ノーブラ派ではいられなくなったろうが、どうするのかね?。


 そして身長が伸びているのと、局部と尻の形が整ったようだ。というかそんな部分まで変わるって事は、間違いなくコイツの種族の神が関わっている筈。どの神か知らないけど、何でこんな事をしたんだろ。とりあえずスルーするけどさ。



 「あー! 痛かった! もう2度とゴメンですよ、こんな事。確かに魔力とか闘気は増えてますけどね、毎回こんなんじゃ堪ったもんじゃないです!」


 「前と後ろの形状が変わってるから、お前さんが使い過ぎた所為だ。諦めろ。ついでに胸が大きくなって、肌が綺麗になったんだから良かったじゃないか。かなりの肌になっているから、バレたら命を狙われかねんぞ?」


 「胸は嬉しいんですけど、それを聞くと素直に喜べないんですよね……ありがとうございます。コレって聞いた通り<人体改造>ってヤツでしょうし、綺麗になったり治してもらえるのはありがたいんですけど、バレた時が怖すぎるんですよね。母親に殺されかねないのが、何とも……」


 「ああ。辺境伯も1人の女性ですしね。知ったら寄越せと言うか、殺してでも奪い取ると言い出しかねませんか。実家には近付かない事ですね。私も母から言われますが、適当に流してますよ」



 リンデも聞かれるのか。まあ、仕方ないのかね? 女性の夢を叶えるのに近い物だしなぁ。本来は魔力と闘気を増やす物だったのに、いつからか美容関係の食べ物に変わったんだよ。違うんだけど効果が強過ぎるし……難儀なもんだ。


 夕食を作りながら下らない事を考えつつ、出来たら皆で食事をする。今日は鰐肉と野菜の炒め物、熊肉のスープ、マヨネーズ付きサラダ、そして麦飯だ。皆も思い思いの食事を始める。誰かさんはサラダだけだが。


 美味しい食事後、【光球】を使って照らしながらダラダラしている。子供達はミニゴーレムで遊んでいて、他のメンバーは酒を飲みつつトランプでポーカーをしている。負けたら酒を飲めないので必死だ。


 その横で俺は酒作り中だ。途中のゼンの町やイリェンの町で酒を大量買いしてきているので、それを【熟成】したり焼酎に変えたりしている。こちらは中国系の国だからか米の酒と麦の酒があったので、それらが中心だ。


 米の酒は濁酒に近い物だったので、灰を入れて【熟成】し灰持酒に。麦の酒はエールっぽい物だったので、アルコールを【抽出】して麦焼酎にした。当然風味は残してないので、麦で作った度数の強い酒にしかなっていない。


 何故か灰持酒に麦焼酎を入れて飲んでいるバカがいるが、俺はスルーする。きっと王族という自覚が無いんだろう。ドワーフの血は碌な事をしないな。


 やっと酒作りが終わったと思って子供達を見ると、既に寝ていたのでカマクラに入れて寝かせる。


 酒飲み達を放っておき、俺はフィキ山近くに行って木を幾つか伐る。それを元に小早をもう1艘作り、バラしてアイテムバッグに収納した。これがないと海を渡れないからな。


 皆の下に戻ると、既に泥酔しているヤツだらけだった。起きているのはディルとエイダだけだ。2人と共にカマクラにそれぞれを押し込みながら【昏睡】で寝かせていく。それにしても酒に呑まれる奴ばっかりだな。


 そう思いながらも押し込み終わり、カマクラの入り口を閉じて休憩する。その時の話で、エイダは上手くかわしていた事が分かった。女王としての経験で、飲まずに飲んだフリは出来る様になったらしい。


 外交の場で酒に呑まれる訳にはいかない。なので口を付けながらも、全然飲まないという方法はよく使っていたそうだ。何度も口に運んでいるにも関わらず、殆ど酒の量が変わらないというのはよくあるらしい。


 政治の場も大変だ。そんな話をしていたら、怪しい雰囲気になってきた二人。結局、二人同時に襲ってきたものの返り討ちにして寝かせる。連携プレイをしてきたが、崩した俺の勝利という感じか。意外に侮れない二人だ。


 下らない事を考えてないでカマクラに入って……と。二人を寝かせて全員を綺麗にし、勾玉で邪気を【浄化】したら、おやすみなさい。



 <異世界820日目>



 おはようございます。今日はフィキ山を越えてトウソンの国に入ります。朝の日課を終えたらさっさと外に出るか。カマクラの入り口を壊して外に出たら、再び入り口を閉じる。


 椅子に座って鍋を取り出したら、緑茶を水出しして飲む。今日の朝は饅頭にしようと思い、寸胴鍋で昨日の熊肉を角煮にしていく。生地を練りながら角煮を作っていると、最初に起きたのはエイダだった。


 入り口を開けてやり外へと出てくると、自分が1番だと理解したんだろう、怪しい雰囲気で近付いてきた。今は朝だっていうのに、まったく。そう思った俺は【極幸】【至天】【法悦】でキスに応える。


 腰が抜けたエイダを【念動】で支えつつ椅子に座らせると、テーブルに突っ伏しながら時折ピクピクッと反応するだけになった。静かなので楽でいい。


 料理の仕込みも終わり、後は蒸すだけになったので水を汲みに行く。南の大河に行き、【念動】で水を浮かせては【浄化】して神水を作る。後は空いている樽に入れ、残っている分は大河に捨てて新しく入れていく。


 神水を捨てると相変わらず水中の生き物が騒ぐが、俺は気にせず入れ終わったら戻る。すると、既に皆は起きて椅子に座っていた。子供達が鍋をもう1つ要求してきたので、神水を入れて紅茶の茶葉を渡す。


 子供達が【加熱】を使い始めたので、ハチミツの小瓶を出しておいた。俺が淹れていた緑茶は既に無かったので、改めて水出ししながら饅頭を蒸す。3回ぐらい蒸す必要があるな……大変だ。



 「コレ、柔らかくて美味しいですね」


 「中に味が濃い肉が入っているから、丁度いいんだね」


 「そうですね。外の皮と中のお肉の味の濃さが合ってますね」



 大きめに作ったのに、朝からよく食うね君達。他は無言か? 次は俺達の分だから、君達のおかわりはその後な。



 ▽▽▽▽▽


 1652終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2899枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2624枚

 大銅貨711枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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