表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1651/1948

1650




 皆はダルダン芋に対する苦手意識でもあったんだろう。食べればそこまででもなく、普通に食べている。まあ、あの時は毎日食べていたからな。今回は久しぶりなだけだし、そこまで酷く嫌になる事もないか。


 子供達は特に気にしてないし、リューやエリアにエイダも気にしていない。もちろん王女組もウェリアも普通に食べている。明日は更に先へと進むんだし、食べるとしても砂麦になるだろうから今日だけだろう。



 「そこまで嫌な物でもないね? 昔、食べすぎて嫌になっただけで、実際はそこまで嫌いにはなっていなかったのかもしれない。特に何も無く、普通に食べられるよ」


 「まあ、あの頃はダンジョン内での食事が普通で、それ以外はダルダン芋ばかりでしたからね。山羊肉や羊肉は美味しいのに、ダルダン芋がそれを破壊するような形だったので、余計に嫌だったのでしょう」


 「あとは水を使った料理が少ないのよね。あそこは山の上の高地だから、水が貴重で仕方ないのでしょうけど……。ここは水があるから、まだマシなんだとは思うわ。ダルダン聖国で出てくる芋はパサついてる事が多いのよ」


 「ここもダルダン聖国だけどね。でも、確かにそうだった。パサパサで食べ辛く喉に引っ掛かるんだよ。水が貴重だからスープで流し込む感じかな? そのスープ自体は美味しいんだけどね。味わうよりは、流し込む為の物だよ」



 聞いていて段々分かってきたんだろう、山の上が如何に厳しい土地かという事が。特に水が貴重である事で、一気に生活難易度が跳ね上がるからな。帝国は水が少ないとカイリが言っていたが、そんなレベルじゃない。貴重なんだよ。


 夕食後、宿に戻って休む。ここまで突っ走ってきているが、特に王女組やウェリアに疲労は出ていないようだ。ブラギア王国はともかく、その先は砂漠だからな。今の季節はまだ良いが、水の季節になると寒さが尋常じゃなくなる。


 熊のきぐるみはまだ無くても良いだろうが、体調はこまめに確認しておくか。子供達のミニゴーレム相撲を見ながら、そんな事を考えていた。


 子供達が限界そうなので、布団に連れて行って寝かせる。2匹も寝かせた後で【昏睡】を使い深く眠らせたら、いつも通り襲われたので返り討ちに。今日は真っ先に襲って来たのがエイダだったな。順応しすぎな気がする。


 皆を寝かせて綺麗にし、王女組は無理なのでウェリアを……と思ったらアイツも無理だった。娼館に行ってないだけマシかね? ま、とりあえずさっさと寝よう。おやすみなさい。



 <異世界817日目>



 おはようございます。今日中に砂漠に突入する事になるでしょうが、どこまで行けるかは分かりません。それよりも起きてお茶でも飲むか。朝の日課を終わらせた後、鍋に神水を入れて緑茶を水出ししてコップへ。


 飲んでいるとイデアが起きたので見送る。帰ってきたイデアは鍋をもう1つ出してほしいと言ってきたので、鍋に神水を入れて紅茶の茶葉も渡す。イデアは【加熱】を使い煮出しているので、横にハチミツの小瓶を出してやる。


 後は放っておいていいだろう。そう思いながらゆっくりと緑茶を飲む事にした。イデアと一緒にお茶を飲んでいると、女性陣が起きてきたので朝の挨拶をする。その後、少ししてから蓮と2匹が起きたので、こちらにも朝の挨拶。


 丁度、王女組やウェリアも起きたようなので、頭が覚醒してから準備をさせる。忘れ物がないか確認したら、宿を出て食堂へ。大銅貨14枚で食事を頼むと、朝食はパンだった。



 「ですよね。この町でダルダン芋なんて昨日が初めてでしたし、どう考えてもダルダン芋の方が珍しいでしょう。パンですよね。普通は」



 シュラがそう言うも誰も取り合わない。周りで聞いている者も居るかもしれないし、食料の厳しい国だからな。何を聞いて怒るか分からない。俺達も無意味に争いを起こしたい訳でもないからスルーした。


 食事後、町の外に出たら木像に乗って進んで行く。ブラギア王国はそこまで大きくないし、帝国よりも水が少なく厳しい土地だ。更にはかつての蛮族国家の生まれた土地。それを教えていたからだろう。何とも言えない顔の王女組。


 そのまま進んで行き、砂漠の手前のエトーアの町で食事をする。大銅貨14枚を支払って昼食を頼むと、砂麦のパンが出てきた。王女組もウェリアも食べるものの、パンがパサパサで驚いている。砂麦だからなぁ。


 俺達からすればこんな物って感じだし、西の大陸のドッツ麦も然程変わらない。まあ、砂漠に来た思い出の1つになるかね? そう思いながら食事を終えた。エイダは特に驚いてなかったな?。


 砂漠に出たら木像に乗り真っ直ぐ北へと進む。岩場が見えてきたら次は東へ。そのまま進むと第一オアシスが見えてきた。中に入って宿へと行き、雑魚寝部屋を大銅貨10枚で借りる。王女組やウェリアもそれぞれ借りていた。


 食堂に行き大銅貨14枚を支払って夕食を頼むと、久しぶりの蠍肉が出てきた。相変わらず海老っぽい味の身だなと思いつつ食べ、終わったら宿へと戻る。砂漠は全力で走らせてもいいので、早く進めて助かるな。ぶつかる物も殆ど無いし。



 「明後日には砂漠を越えられるから十分に早いんだけど、流石に毎年見ていると、この砂漠の景色も飽きてくるねえ。移動に時間が掛かるのは仕方ないんだけどさ。特に何も無い砂漠じゃ……」


 「何も無い訳じゃないと思う。初めて砂漠を越える時にピラミッドを見たんだよ。アレって古代の王墓の筈なんだよな。何となくだけど、<光の国>があったのってココじゃないの? と俺は思ってる」


 「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」


 「冗談ではないけど、あくまでも俺の推測なだけだよ。前にリンデが砂に沈んだって言ってたし、さっきも言ったがピラミッドは古代の王の墓。つまりは王墓だ。可能性は無い訳じゃない。それに東の国は光絹を作ってる」


 「「「「「「「「………」」」」」」」」



 皆も可能性を考えてるんだと思う。急に黙るとビックリするから止めてほしい。東の乱世の国々の何処で光絹を作っているのかは知らないが、交易商人が砂漠を越えて持ち帰っているのは間違いないんだ。


 後、エイダだけは特に考えてもいないな。光絹が分からないっぽい。ただ、西の大陸にも白金貨があるんだよなー。<光の国>は白金貨を作った国でもあった筈。……歴史の流れがよく分からないな?。


 もしかしたら西の大陸で白金貨を作った国は、<光の国>とは別なのかな? そう考えると、エイダが光絹を知らない理由も分かるんだが……。


 子供達がウトウトしてきたから布団に寝かせ、2匹も寝かせて【昏睡】を使う。その後はいつも通りに女性陣をキメて寝かせたら体を綺麗にしていく。今日は王女組もウェリアも寝ていたので綺麗にし、勾玉で吸い込むも微量だった。


 砂漠は変わらないなと思いつつ、さっさと横になって寝るか。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界818日目>



 おはようございます。今日は砂漠の移動2日目です。第一オアシスからスタートだが、出来れば第三オアシスまでは行きたい。あそこまで行けば後は楽だからな。とりあえず起きて朝の日課を済ませよう。


 その後はお茶を淹れて飲んでいると、2匹が起きたので神水を入れ、子供達が起きたので紅茶を自分で淹れさせる。女性陣が起きてきたら朝の挨拶をし、終わったらゆっくりしてから出発の用意だ。


 王女組もウェリアも起きたので食堂に行き、大銅貨14枚で食事をする。王女組とウェリアは驚いただけで、砂麦も特に問題無いらしい。ザラやエイルズにウェリアは問題無いだろうが、王族組も気にしていないとはな……。


 そう思っていたら、傭兵生活で慣れたらしい。料理が酷い店もあるので、それに比べたら遥かにマシだとの事。まあ、そういう店もあるんだろうなー。順当に色々な経験をしてきたようだ。


 食事を終えて第一オアシスを出たら、南東に向いた岩から真っ直ぐに進もう。木像に乗って、では出発。



 ▽▽▽▽▽


 1650終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2899枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2624枚

 大銅貨762枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ