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 バカどもの相手がやっと終わったので、俺達はライブルに一言伝えてからその場を後にした。傭兵で優勝した奴がこっちを睨んでいたがどうでもいい。一撃でやられたという結果が残った以上はな、それが全てだ。


 これからもエキシビジョンで一撃でやられた奴にしかならない。まあ、そう残るようにしたのは俺だけど。あのバカが最低限の礼儀でも示していれば、ああなってはいない。誰の所為だとなれば、自業自得でしかないんだ。


 そんな事をつらつらと考えながら宿へと戻る。今年は少し早めにヤシマの国に行って、早めに戻ってくる事にしよう。そういった事を宿の部屋に戻った皆と話す。理由は、年末年始を故郷で過ごさなくちゃいけなくなったからだ。


 ダナとシュラとアルメアは、今年も故郷で過ごす必要があるだろう。となると、年末までには戻ってくる必要がある。2人はまた置物扱いかとガックリしているが、アルメアは毎年の事なので慣れているんだろうな。反応は特に無い。


 そんな話をしていると、王女組が自分達も行きたいと言い出した。いや、お前さん達が国を離れるのは色々マズいんじゃないのか? そう聞くも、リンデ以外は祖国から離れているとも言える。


 そのリンデは、御前試合では何も無かったものの、いつ何時なんどき王が言い出すか分からないという思いがあり離れたいらしい。まあ、今回は口を出さなかったみたいだが、チラチラとリンデの方を見てたしなぁ。


 仕方ないかね。木像は全員乗れる分はあるし、分けて乗せれば大丈夫か。一応ヤシマの国に行くかどうかを聞いたら。全員が行くと答えやがった。ザラとエイルズも違う国に興味があったらしい。気持ちは分かるけどな。


 特に古い時代だし、他国を見聞するなんて難しい事だ。ましてや遠く離れた国なんて、普通は死を覚悟して行く所だしな。俺達みたいにポンポン移動しているのが、おかしいとも言える。


 話していてもアレなので、食堂に移動して大銅貨14枚を支払い夕食を食べた。俺達が部屋に戻ろうとすると、それぞれが分かれる。


 ウェリアは宿に1部屋とり、王女組は自分達の部屋に戻った。俺は送風機と冷房を設置して起動し、【冷風】で熱い空気を外に出す。王女組が居る間も使っていたが、送風機や冷房を出すスペースも無いくらいに居た。


 その所為で皆が暑いのを我慢している状態だったんだ。もちろん【冷風】は使っていたが、それだけじゃ大して涼しくはならない。ようやく涼しくなってダリアさんの機嫌も回復したみたいだ。さっきまで部屋に18人居たもんな。


 ゆっくりしていると、子供達は絵を描いて遊んでいた。定期的に描いてるけど、楽しそうにしているので邪魔はしない。俺は近寄って見ていたフォルを少し離す。フォルも理解したのか少し離れた。


 別に邪魔をする気ではなく、単に何を描いているのか見に行っただけだった。子供は見られるのを嫌がったりもするからな。あんまり余計な事はしない方が良い。そう言ったら、何故か女性陣の会話に参加させられた。


 答えにくい話を振ってくるのは止めなさい。答えにくいんだからさー。そんな遣り取りを面倒な酔っ払いとしていると、子供達が舟を漕いでいたので片付けて寝かせる。2匹も寝かせて【昏睡】を使うと、酔っ払いに連れて行かれた。


 キメてさっさと寝かせ、部屋と体を綺麗にしたら布団に寝転がる。勾玉を使って吸引と【浄化】をしたら、目を瞑って調べていく。王女組は駄目だが、ウェリアは寝ていたので【浄化】しておいた。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界813日目>



 おはようございます。今日からヤシマの国へと移動します。大所帯なんで大変だけど、たまにはいいだろう。それにしても王女組はしっかり守らないとな。何かあったら、絶対に面倒臭い事になるぞ。


 朝の日課を終わらせて、緑茶を入れているとイデアが起きた。水出しした緑茶を飲んでいると戻ってきたので、イデアのコップにも入れてやる。二人で飲みながらゆっくりしていると、エイダも起きてきた。


 いつものように長くキスをして、満足してから部屋を出て行く。その後、すぐにダナが起きてきて満足するまでキスをして部屋を出る。イデアからジト目が飛んでくるが、俺の所為じゃないと思うよ? 女性陣の協定だし。


 女性陣の、と聞いた瞬間スルーする事に決めたイデア。君も危険を避けるのが上手くなったなあ。良い事かどうかは別だけどさ。だいたい女性陣が起きてこなきゃ、いつもゆっくりと静かにしてるだろ、俺?。


 そう言うと、イデアも分かったらしく頷いていた。少し時間が経ったら次々と女性陣も起きてきて賑やかになる。今日最後まで寝ていたのは蓮だった。今は起きぬけでボーッとしてるけど。



 「しっかし、あの子達を連れて行って大丈夫かね? 王族じゃなくて傭兵だと強弁するかもしれないけどさ。それでも何かあると面倒なんだけどね。あの子達は戦国乱世を理解していないだろう」


 「私達だって厳密に理解していたかと問われると、怪しいですけどね。2度もヤシマの国に行ってますから慣れましたけど」


 「それはそうだけど、あの子達には邪生の心臓を食べさせたから良いものの、ウェリアはどうするの? 食べさせる?」


 「面倒ですから、あの駄馬の口に何回か突っ込めばいいでしょう。無理矢理に食べさせて修行ですね。身体強化を使えなければ王女組より弱いですから、アレでは何かに巻き込まれたら簡単に死にます」



 辺境伯の事もあり、ウェリアにも邪生の心臓を食べさせる事になった。嫡男が居るらしいので大丈夫だろう。そう決めて部屋を片付け、忘れ物がないか確認したら部屋を出る。


 1階には既にウェリアが居たので挨拶し、神血を飲ませた。怪訝な表情をしたものの、無理矢理飲ませてから効果を教えてやる。効果を聞いたウェリアは仰天し絶叫したが【止音】を使っていたので問題無い。


 その光景を見ていた王女組は、何故か微笑ましいものを見る顔をしていた。お前さん達も最初は物凄く驚いていただろうに、と思ったが口には出さない。何故かこっちをジーッと見てきたからな。


 その後、食堂に行き大銅貨14枚を支払って食事をする。食事後は王都の外に出て木像を出し、象以外の木像を出して乗り込ませる。ギリギリで全員乗れたので出発だ。


 一気に進んで行き、帝国のエッディの町に入って大銅貨14枚を支払い昼食を食べた。その後は再び木像に乗って移動。ロクド山の麓で野営をする事にした。カマクラを作って準備をし、近くに反応があった邪生を狩る。


 オークだったので夕食の肉に決定だ。皆の元に戻って解体し、シュラがウェリアを羽交い絞めにしたので邪生の心臓を食わせる。全部食べさせると怒りの目を向けてきたが、突然股座を押さえて呻き始めた。


 どうやら相当痛いようだが、前後どっちも損傷したりとかしていたからな。正直言って使いすぎなんだよ、お前は。その痛みは自業自得だから甘んじて受け入れろ。そう言うと、子供達以外は全員理解した。


 ウェリアは俯いて必死に痛みと闘っていたんだが、その痛みが治まったんだろう。立ち上がったものの、「お前誰だよ?」と言わんばかりに綺麗になっていた。


 顔が変わった訳では無く、吹き出物とか色々あったんだが、それらが綺麗サッパリ無くなっている。色が悪かった皮膚も随分良くなっているし、コイツ性病を持ってたんじゃなかろうな?。


 昨日の夜に【浄化】したもののそれだけで、病気を治した訳でも無い。神血しか飲ませてないし、俺は性病の症状とか詳しくないからな。とはいえ、コイツならあり得る。口には出さないが、勘弁してくれ。


 そう思いながら、夕食の準備をする。エリアに麦飯を炊いてもらいつつ、王女組にチャパティの生地を練らせていく。自分達の食べたい物は自分達で作らないとな。まあ、王女組も気にしないだろうけど。


 捌いて分けた邪生の肉を【熟成】して肉の準備は完了。後はタレなどを含めて作り終えたら、主食ができるまで待つ。その間にフォルが作ってくれていたスープも終った。土鍋が蒸らしに入ったし、そろそろ焼き始めようか。


 俺達は久しぶりにバーベキューを楽しむ。外ではコレだろうし、蛸を出しているので誰かさんのテンションが高い。



 ▽▽▽▽▽


 1646終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2906枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2625枚

 大銅貨906枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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