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1645




 俺達の近くに近衛の騎士が来て木剣を渡して来たので受け取る。試合場にライブルが出てきてエキシビジョンの説明をし、まずは総合優勝した近衛の旦那が出てきた。小人族ではあるものの特にやり難さは感じない。


 一礼して試合が始まり、相手と睨み合いになる。割と直ぐに攻めて来ると思っていたが慎重らしい。なので、こちらから攻めた。まさか急に来るとは思わなかったのだろう、慌てて対応を始める相手。


 こちらは手加減して相手を攻める。相手が反応出来そうなギリギリの攻撃を続けていくが、遂に捌き切れなくなり俺の勝ちとなった。一礼し、最初の試合は終わる。次は一般の樵の男性だ。


 俺は試合場で待ち、樵の男性が出てきたので一礼し試合が始まる。すると、先ほどの試合を見ていたからか、始まるやいなや猛烈に攻めて来た。俺はその木斧の攻撃を全て捌く。流し、いなし、かわし、逸らす。


 それを続けていると相手は疲れ果ててしまったので、動きが鈍っているところへ頭に攻撃し勝利となった。一礼して樵の男性は試合場を後にしていく。次は傭兵の優勝者か。


 試合場に出てくる時も、いちいち変な格好をつけて出てくる面倒な奴。俺は試合前の一礼をしたが、相手の男は礼もせず鷹揚に頷いていた。


 カチンときた俺はライブルの試合開始の合図の直後、身体強化で一気に近付き、頭に木剣を叩きつけてやる。このバカは死んでも構わん。


 殺すほど力を込めてないが、一撃で気絶したバカが倒れていく。俺はバカの足を持って引き摺り、試合場の外に投げ捨てた。コイツは調子に乗っていると死ぬという事も知らんのか。


 試合場が「シーン」としているが、俺の知った事ではない。礼儀には礼儀を、無礼には無礼を返すだけだ。次の兵士が出てきたので一礼すると、向こうも慌てて一礼してきた。


 木剣を構えると、兵士は攻めてきたので相手をする。素直な剣筋で攻めて来るので、流しながら相手をしていく。兵士は直ぐに手合わせの意味を理解したのか、一転して様々な事をやり始める。


 素直な剣筋だけかと思ったら、色々な引き出しが実はあったんだなぁ。単に使わなかっただけか。傭兵のバカはともかく、この兵士は優秀だぞ。ライブルもそう見たのか、兵士の動きを真剣に見ている。


 最後は疲れた所に一撃を当てて終わらせたが、存外に優秀な人物が発掘されて良かったな。そう思いながら俺は下がる。さて、ここからは皆のフルボッコタイムだ。ライブルも用意した近衛の奴等を出していく。


 事情を知らない者達は理解していないが、ライブルの説明により何が始まるか理解した。近衛の中のアホどもも理解したのか、慌てて助かろうとするが既に遅い。王太子までもが認めている以上、覆る事は絶対に無いぞ。


 最初に前に出たのは何故か蓮だった。大丈夫かと思うものの、相手の近衛は小さな女の子を相手にするという事で、ライブルに抗議をしている。受け入れられる事は無かったが。


 一礼して試合が始まるが、蓮は元気よく近付いていき、相手の攻撃をかわして股間に一撃を喰らわせた。その一撃で試合は終了。近衛のアホは悶絶している。俺は悶絶しているバカを引き摺って投げ飛ばし、試合場の外に出す。


 次はイデアの番だが、一部の近衛が「キャーキャー」言っている。まあ、イデアとエイダは別格だからなあ。相手の近衛は5歳のイデアに嫉妬しているのか、明らかな悪意を感じるぞ。醜いねえ。


 一礼して試合は始まるも、走りだした近衛の男は股間を【土柱】で強打され、先ほどの奴と同じく悶絶している。まあ、当然の結果だろう。連続の股間攻撃に抗議しているが、子供なのだから仕方ないと言われている。



 「子供がどうとか以前の問題で、そもそも真面目にやっていれば、こんな試合に引き摺りだされたりしないだろうが。身から出た錆の癖に、何を文句言ってやがる」


 「まったくさ、アイツら戦いを舐め腐ってるんだよ。だからアタシ達に勝てるとか妄想するんだろうけどねえ。下らない事でも喚いた以上は、やってもらおうじゃないか。不老長寿に勝てるらしいからさ?」


 「ええ。まったくです。勝てるというなら、勝ってもらいましょうか? それ程までに強いのならね……」



 少し大きめの声で喋っていたからか、相手の近衛まで聞こえたようだ。相手は黙ってしまっている。かつて近衛のバカどもがボコられたっていうのに、また調子に乗ったバカが出てきたんだしな。


 この国は定期的にバカを生み出さなきゃ気が済まんのか? それとも、この国の近衛はバカが生まれる所なのか? 俺がそう言うと、ようやく自分達が何をしていたのか理解したらしい。


 そうだよな、明らかに近衛の名を落とす行為でしかないからな。そもそも外の者に言われる前に、自分達で気が付かなきゃいけない。何で近衛の連中は自浄能力が無いんだ?。


 流石にそこまで言われると色々考えるのか、周りの連中は思案顔になっている。それはいいんだが、試合はまだまだ続くぞ。早く出て来いよ。俺の話を聞いているのはいいが、試合中だという事を忘れるな。


 ウチからはエイダが出たが、向こうも慌てて出てきた。一礼して試合が始まるが、エイダはゆっくり相手に近付く。一足飛びの距離まで近付くと、相手は身体強化で攻めて来たが、エイダは冷静に回避してカウンター。


 その一撃で木剣が折れたが、気にしてはいけない。エイダは開始位置に戻って一礼し、そのまま戻ってくる。エイダは日が浅くて心配したが、相手にはならなかったみたいだ。良かった、良かった。


 胴を払われた相手は悶絶しているが、そこまで大きな怪我はしていない。相当痛いのだろうが、何とか自分の足で帰って行った。次はエリアか……。木斧を持って出てくるエリアに、出てきた奴は既に及び腰だ。


 一礼して試合は始まり、攻撃の範囲に入った直後に近衛はぶっ倒れる。使っている木斧は片刃の形の物なんだが、それを横にしてエリアは振った。顔面に直撃し、それで顔が横に飛んで倒れたが気絶してるな。


 俺は試合場に出て、相手の近衛を投げ飛ばす。地面に叩きつけられた衝撃で意識が回復したのか、呻いているが知った事では無い。その後も試合は進むが、一撃で負ける試合が進んでいくだけだ。


 王国の貴族も王も、流石に自国の近衛の一部に不信感を持ったのだろう、明らかに厳しい目で見ている。こう見られる前に、近衛の内部で躾をし直さなきゃならなかったのだが、それが出来なかったのが原因だ。


 ライブルは一番上だからな、何かが出来たとは思えない。そもそも忙しい立場だし。おそらく現場の奴等が、この暴走を掣肘しなかったんだろう。出てきてないが、このバカどもと似たような事を思ってたんじゃないか?。


 そう喋ると思案顔になっているライブルと王太子。現場の奴等の暴走じゃ、なかなか目は届かないからなぁ。どうでもいいけど、残っているのは怒りの強い2人だから試合を続けような。ほら、シュラはもう出てるし。


 相手の近衛も慌てて出てきたが、何も持ってないシュラに怪訝な表情をしている。ライブルと王太子は既に見て見ぬふりをしているが、相手の奴は知らないんだろうな。ここ最近、近衛に入ったのかね?。


 試合が始まるとシュラは構え、ステップを踏みながら前へ出る。相手の近衛は戸惑うものの、シュラが攻撃距離に入ったので袈裟に振るう。当然のようにシュラは回避し、顔にジャブを喰らわせる。そこからはボコボコだった。


 相手の攻撃をかわして距離を空けず、ひたすら弱い攻撃でボコり続ける。何度も何度も執拗に顔面を殴り続け、相手がギブアップしようとすると、口を塞ぐ為に殴る始末だ。当然、ライブルもギブアップをスルーした。


 審判が聞こえないフリをしている絵面は、何だかプロレスを見ているみたいだなー。シュラに失神するまで殴られ続けた相手を投げ飛ばし、最後の試合に移る。ダナが2本の木剣を持って試合場に出ると、相手も出てきた。


 既に悲壮な覚悟をしているが、試合が始まった直後、身体強化で一気に近付いてくる。が、左の木剣で流され、右の木剣で叩かれた。後はシュラの時と同じだ。ボコボコにされるまで許されず、最後には両手の木剣が折れていた。


 体中をボコボコにされた相手は、最後に投げ飛ばされて試合場の外に出され終了。これで近衛の中に居て、バカな事を考える奴等も減るだろう。俺達だって居なくなるとは思っていない。バカなんて幾らでも出てくる。


 これも一時凌ぎにしかならない。世の中そんなもんだ。



 ▽▽▽▽▽


 1645終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2906枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2625枚

 大銅貨948枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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