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1644




 王太子とライブルが帰った後、明日からの事をダラダラと話す。御前試合はそれぞれの優勝者が1対1で戦い勝敗を決めるというもののようだ。つまり自分以外の3人全員と1度ずつ戦って、誰が1番強いかを決める。そういう形らしい。


 で、優勝者と順位が確定した後、俺達とのエキシビジョンのような試合があると。2人が帰る前にそういう説明を受けているんだが、そのエキシビジョンの後に、近衛の中の馬鹿をフルボッコにする試合が始まる訳だ。


 ウチの女性陣もやる気になっているので、明日急に取り止めとかにはならないだろうが、逃げられると困るなぁ。王太子とライブルには、ちゃんと馬鹿を出してきてもらわないと。明日、念を押しておくか。


 子供達が既に舟を漕いでいるので、布団に連れて行き寝かせる。2匹も左右に寝かせて【昏睡】を使うと、今日は直ぐに連れて行かれた。皆も満足させて寝かせ、俺は部屋と体を綺麗にして、さっさと布団に横になる。


 一応勾玉を使うも、今日もろくに吸引しなかった。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界812日目>



 おはようございます。今日は御前試合の日ですが、調子に乗った近衛を叩きのめす日でもあります。それにしても身体強化を正しく使えるようになっただけで調子に乗るとは……。何処にでも不老長寿を甘く見る奴は居るんだなぁ。


 そもそも誰が教えてやったか知ってる筈だろ? ここ最近というか、この星に来て初めての年の、火の季節辺りだった筈。その時期に俺が教えたんだから、その後に入隊した奴等は誰が教えたのか知らないのか。


 なら調子に乗る奴も出てくるのかねー……ま、俺は凹ませればいいだけだから、楽なもんだ。ボッコボコにされる奴等には御愁傷様と言ったところだが、自業自得でもある。甘んじて受け入れてもらおうか。


 適当に今日のボコボコ予定を考えていると、蓮が起きたので見送る。鍋に神水を入れて水出しすると、コップに緑茶を入れて飲む。そうしていると蓮が戻ってきてコップを出したので入れてやる。


 二人で飲みながらゆっくりしていると、エイダが起きて長くキスした後、部屋を出て行った。その後は皆が徐々に起きてきて、やがていつもの朝になる。神水を出したり、再度水出ししたりしていると、今日の試合の話になった。


 近衛の優勝者は俺が説明したし、傭兵の優勝者は知らない奴だが本人は確認済み。だが兵士と一般が分からないんだよな。まあ、大した実力でないのは分かっているんだけど、どんな奴等なのやら。


 とりあえず部屋を片付け、食堂へと移動する。大銅貨14枚を支払い朝食を注文すると、未だ客が多い状態だった。そんな中、何故かウェリアがこっちに来て話し掛けてくる。何かあったのか?。



 「皆さんは武術大会が終わった後はどうするんです? オレもここ最近、色んな所をウロウロしているだけなんで暇になりましてね。出来れば皆さんに色んな場所に連れてって欲しいなー、なんて……」


 「アンタ、それより辺境伯の所に戻らなくて良いのかい? 一応娘なんだからさぁ、流石にちょいとマズイんじゃないかと思うんだけどね。あの辺境伯の後を誰が継ぐんだい?」


 「えっ!? 兄貴が継ぐ筈ですけど? ……あれ? もしかして実家に何かありましたか? 少し前に戻った時には、兄貴も普通に元気にしてましたよ。相変わらず影が薄いですけど」


 「ウェリア……貴女には兄が居たんですね。私達は1度も会った事がありませんし、そもそも嫡男の話なんて聞いた事が無かったので、てっきり貴女が後継ぎだと思ってましたよ」


 「ははははは、ちゃんと継ぐ予定の兄貴が居ますよ。っていうか、兄貴ってそういう運命なんですかね。何故かどこに居ても不思議に目立たないんですよね。ちゃんと居るのに、影が薄いっていうか……」


 「まあ、その嫡男の話は後回しにしてもらうよ。私達はこれから御前試合に行くから、ついてくるなら早く食事をするんだね」


 「えっ!? 分かりました、直ぐに食事してきます!」



 そう言って注文しに行ったが、アイツ連れてウロウロすんの? 今年はちょっと早めにヤシマの国に行こうと思ってたんだけど、アイツ連れて行くのかー。ヤシマの国の色んな人が喰われそうだな。


 王女組も来たのか食事を頼んでいるが、アイツらの方が時間が掛かりそうだ。ウェリアはゆっくりしてても間に合いそうだぞ。声を掛けてないから急いで食べてるけど……まあ、放っとこう。


 朝食後、食堂の外に出て王女組を待つ。直ぐに出てきたので、王女組と共に試合会場である近衛の本部へ。ウェリアは貴族街までしか来た事が無いらしく、周りの景色をキョロキョロ見るだけの余裕があるようだ。


 緊張とかしていないようで何よりだが、よく考えれば性欲の為だけに修羅場を潜り抜けてきたんだっけ、コイツ……。それを思い出すと、急に何とも言えなくなってくるなぁ。


 近衛の本部に着くと、既に設営などは終わっているらしく、貴族席には座っている連中が居た。ソイツらは一斉にエイダに好色な視線を送ってくる。やはりサキュバスの不老長寿は強い。そして余裕で受け流すエイダ。流石だ。


 伊達にエイルアーダ王国初代女王じゃないね。あれだけの下卑た視線でも余裕なんだからなー。逆に言うと、本国でもああいう視線に晒されてた事があるって事なんだけど……それって自国の女王に向ける視線か?。


 おっと、王太子やライブルに出場者もやってきた。俺達も席に案内されたので、そこにあった椅子に座る。適当に皆と雑談していると貴族も揃い、最後に王と正妃が出てきた。久しぶりに正妃は俺達を見て、ビクッとしたけど。


 そして第二王妃が子供を抱いてリンデの方に行った。弟を見せようという事らしい。正妃もその姿を見ているが、一切の悪意や敵意が無いので、どうやら確執は無いようだ。まあ、王太子の母だからな。余裕で当たり前か。


 そろそろ試合が始まるとなった段階で、王太子が前に出て挨拶を、ライブルが試合内容の説明をした。最後に王が立ち上がり開会を宣言すると、御前試合の始まりだ。


 他の奴等は胸に手を当てて、片膝を地面につける敬礼をしていたけど、俺達不老長寿組は椅子に座ったままだったよ。王女組もリンデ以外はそうしている。当たり前の事であるが、ザラとエイルズもしていない。だって独立勢力だし。


 試合が始まったが、近衛の凹凸夫婦の旦那、思っているより優秀な人物だったよ。そして奥さんが勝つ度に大喜びしてる。子供を抱いているので危ないと思うが、その傍に4人子供がいるな。どうやら子沢山らしいが、知らなかった。


 兵士の優勝者はパッとしない人物だった。ただし戦い方は非常に堅実で隙が少ないという、正統派の戦い方だ。地味だか優秀だとは思う。俺達にしたら隙だらけだが……。


 一般の優勝者は聞いていた通り、筋骨隆々の樵で、朴訥な感じの人物だった。なかなかのパワーを持つ熊人族の男性で、隙は大きいが当たれば一撃という戦い方だ。兵士の優勝者は喰らっていたが、大丈夫かね?。


 傭兵の優勝者は……何でアイツは格好を付けてるんだ? あの優男、動く度にいちいちポーズをとるんだよ。周りが冷めた目で見てるっていうのに、自分のクランの奴に「キャーキャー」言わせてるし。実力はそれなりに有るんだが、下品な奴。


 そんな感じで試合は進み、まさかの結果で幕を閉じた。1番は近衛、2番は一般、3番が傭兵、4番は兵士だった。兵士の敗因は堅実に戦いすぎたのと、樵の斧に当たってしまった事だな。それは傭兵も同じだが、アイツはもっと馬鹿だった。


 格好をつけている最中に斧の一撃を喰らうという、兵士以下の姿を晒している。まあ、それでも引き出しの多い奴なので、兵士の隙を作ってそこを攻撃して勝っていたが……。真面目にやれば、それなりの奴だと思うんだがな。


 一般の樵は言う事は無いな。近衛の旦那と共に真剣に戦ってたし、その結果だ。胸を張っていいと思う。不真面目な奴が1人居た所為でおかしくなったが、2位だから結構な賞金が貰えたんじゃないかと思う。


 そしてやっと、俺達の番だ。



 ▽▽▽▽▽


 1644終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2906枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2625枚

 大銅貨948枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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