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0163




 「左からアースゴブリン4。右後方からオーク5」


 「「「「了解」」」」 「ニャー」 「グルゥ」



 帰り道でも襲われています。思っているよりも魔物が多かった様だ。行きで魔物を倒してきているので、帰り道で直ぐに襲われるとは考えてもいなかった。警戒はしているが……。


 これだけの魔物を1日で倒すと魔物の数が減りすぎる気もするが、スタンピード気味ならもっと減らさなきゃいけない。悩ましいところだな……襲われたら倒すという方針でいいか。


 獲物を浄化して処理し収納する。再び歩き始め、帰り道を進む。ある程度進んだところで、また襲われた。本当に多いな。



 「前方からソードグリズリー2、右後方からウィンドディアー2……左後方からレッドパンサー3!!」


 「「「「了解!」」」」 「シャーッ!」 「ガァーッ!」



 前方のソードグリズリーをメルが抑え、ウィンドディアーへダナが突撃する。レッドパンサーはシュラとアルメアが対処する形だ。2匹はウィンドディアーの方へ行き、足を重点的に狙っている。特にダリアは目じゃなく足を斬っている。


 御蔭でウィンドディアーは直ぐに動けなくなり、ダナに首を斬られ、カエデに首を噛み千切られた。その後ダナと2匹はメルの手助けに行く。メルはソードグリズリーを上手く捌いている。


 シュラはレッドパンサーが相手なので両手に鎧通しを持ち、アルメアは小太刀で戦っている。2頭は首を斬り裂かれて死亡し、もう1頭は小太刀で首を落とされた。残るはソードグリズリー2頭だ。


 ソードグリズリーの1頭をダナが受け持って直ぐ、もう1頭はメルの契木で頭をカチ割られた。残る1頭もダナの長巻で首を斬り落とされて戦闘は終わった。俺は獲物を処理しながら見ていただけだ。



 「お疲れ様。今回は連携が上手くいったな」


 「そうだね。ダリアとカエデがこっちに来てくれて良かったよ」


 「ニャッ!」 「グルッ!」


 「2匹とも強いからなぁ……。実際に皆より身体強化も感覚強化も上手いし、【気配消失】も少し使えるんだよ」


 「そんな事出来たのかい!? アタシ達には教えてくれないのに……」


 「俺も教えてないよ。2匹とも見ただけで真似が出来るようになったんだ」


 「それは、また……。とんでもないね、2匹とも」


 「ニャ~」 「グル~」


 「嬉しそうですね。まぁ、得意になる気持ちも分かりますけど」


 「2匹はどうしてそんな事が出来るのかしら?」


 「確かにね……。魔物だから、魔力や闘気を使うのは得意なんだろうか?」


 「それは関係ないよ。2匹は何も考えてないからだ。余計な事を考えずに、そのまま感じ取って真似してるからさ」


 「いちいち考えないって事だね?」


 「ああ。魔力や闘気の扱いっていうのは、当然だけど感覚的なものだ。だから2匹は感覚で使うんだよ。そこに、いちいち面倒な言葉は要らない」


 「理性というより、本能で使うって事なのかな? でもそれって、思っているより難しいんじゃ……」


 「人間系の種族は、本能より理性を強くする事で繁栄してきたからな。難しいのは仕方ない。ただ、理屈より感覚で使うものだと覚えておけば良いさ」


 「つまり、夜の事は大いに役に立つって事ね。いっぱい鍛錬しなくちゃいけないわ」


 「そうですね! 私も鍛錬が好きになりそうです!」


 「そういう鍛錬なら、誰も嫌いにならないんじゃないかな?」


 「そうだね。たっぷり集中して、いっぱい教えてもらわないと」



 魔力と闘気の扱いからエロに飛んだぞ? アクロバティック過ぎない? どこからでもエロの魔の手が襲い掛かってくるんだけど……。普通は男がそれをして、女が嫌がる構図だと思う。


 基本の構図と真逆になってるなぁ、ウチは。女性陣のエロへの執着は本当に凄い。アレだ……4人を見てなんとも言えなくなるのは、昔の自分を見ているように感じるからかもしれない。


 思春期の頃の自分って、周りから見たらこうだったのかも。そう思ったら、何か恥ずかしくなってくるな。白い目で見る気持ちも分からなくもない。


 気持ちを切り替えよう、まだ魔物の出る危険領域に居る自覚を持たないと。歩きながら警戒範囲を広げて、最大範囲で警戒する。【空間把握】を使っているので、目は閉じている。


 空間を完全に認識している以上は、目は飾りにしかならない。ダナの持つ神眼ならまだしも普通の目は無くても特に困らないので、余計な情報を入れない為に閉じている。


 この範囲なども、少しずつでも増やしていく努力をしないとな。おっと、魔物が襲ってくる。



 「右前方からスマッシュボーア6。………その後ろからレッドパンサーの邪生2!」


 「「「「了解!」」」」 「ニャー!」 「ガウ!」



 スマッシュボーアは足を止めずに突っ切ろうとしているので、足元に盛大に穴を開けてやった。見事に転がってきて近くで止まったので、4人は一気に首を落としに行く。2匹も走って行った。


 俺は身体強化を使い一気に邪生に接近して、【浄化】の権能で浄化する。ダンジョンの真っ黒な奴等を浄化するよりも遥かに楽に浄化は完了した。スマッシュボーアも全て倒された様だ。


 邪生の心臓を取り出し7等分する。食べたものの、誰も大した変化は無いみたいだ。もちろん多少の変化はあるが、そこまで大きな変化とは言えない。



 「胸の形が更に良くなったのと、お尻がキュッと上がった気がするね。……ん?」


 「胸が少し小さく……。でも張りと弾力が良いです! それに色が綺麗になったような……?」


 「私もよ。今回は色が少し綺麗になったわ。アルドは気にしないけれど、ちょっと悩みだったのよね」


 「メルは子供を2人産んでるから仕方がないさ。今は見れないけれど、下の色も綺麗になってるかもしれない」


 「「「!!!」」」


 「色々悩んでたんだけど、邪生の心臓で綺麗になるんだね……」


 「後で確認しなければいけませんね! 綺麗な体になれるなら……!!」


 「邪生を探し回って狩らないと!! アルドに抱かれるのなら、綺麗な体で抱かれたいわ」


 「女として当然の事だけど。邪生の心臓で綺麗になるんだね……」



 何だろう、皆の目が邪生をロックオンしたような……。皆の目が光った気がする。長く生きていれば色素が沈着するのは仕方がない事なんだが、それすら綺麗になるんだなー。


 毎回言おうか如何しようか悩むんだが、魔物が居る領域で鎧を脱いで確認するのは止めようよ。危険だと思うし、後で確認すればいいと思うんだが……。結果は変わらないんだから。


 しかし、色が綺麗になる効果って初めてだな。今までそんな事は1度も無かった筈だ。効果そのものが分からない上に、どの邪生かも分からない。もしかしたら決まってるかもしれない。


 どの邪生かは関係なく、1回目はこう、2回目はこう、そういう形で決まってたら、理解するのは恐らく不可能だ。そもそも、どうやってそれが決まったか分からないんだし。


 ただ皆が一緒のタイミングだから、邪生によって違うんだろうと思う。でも、同じ種類の邪生でも効果が違ってたりするんだよなー。考えても分からない以上は、棚上げなんだが……。


 なんかモヤモヤするなぁ……。仕方ないか、纏めて横に放り投げてさっさと帰ろう。皆が鎧を着込むまで待って、帰り道を急ぐ。夕日が出始めてきた為に、急ぐ必要が出てきたんだ。


 キャンプ地を横目で見ながら、先を急ぎ村に戻ってきた。急いだ間は全力で移動してたんだが、全員が思ってる以上に速かった。最初からあの速度を出していればよかったよ。


 村の門番に登録証を見せて村の中へと入る。そのまま解体所に行き、ジャロムさんとベグさんに査定をしてもらう。結構量が多いんで2人も大変だろうけどね。



 「これは、また……。大量に狩ってきたな」


 「流石に多いですね。ここまでの量を狩ってくるとは……」


 「山の方は相変わらず魔物が多く居たんだよ。他の奴等は山に行ってないのかね?」


 「大森林や山で普通に狩りが出来るのは、お前さん達ぐらいだぞ……」



 成る程、それでか。妙に魔物が増えてると思ってたら、俺達が村を出た後は手付かずだったんだな。



 ▽▽▽▽▽


 0163終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨14枚

 金貨63枚

 大銀貨82枚

 銀貨50枚

 大銅貨91枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 ヒヒイロカネの小太刀

 真っ黒な金砕棒

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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