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 <異世界807日目>



 おはようございます。今日もエイダと子供達の訓練です。明日王都に移動するけど、王都に行ってから最後の調整をすれば問題無いだろう。王国の武術大会では名のある奴は出てくるんだろうか? 何となくだが、それなりの連中は出てきそうな気がする。


 帝国の武術大会があるって言っても、帝国で活躍したところで帝国に取り込まれるだけ。そう思って出ない実力者も中には居るだろう。それでも達人と呼ばれる者が居るかと言われると……多分いないだろうなぁ。


 朝の日課を終わらせて食堂に下りる。緑茶を淹れて飲みつつ、ボーッとしながら思い出そうとするも、名のある連中なんて知らない事が分かっただけだった。昔、面白戦士達と戦ったが、あいつらも強くなかったしなぁ。


 あのチームも最低ランク7だと言ってた気がするが、ランクと強さは当てにならないし、実際の実力がアレだった。まあ、実際の試合を見に行けば分かるか。おそらく4つの枠の中で、一番読めないのが傭兵枠だ。


 強者は実力を隠すのが傭兵であり、それは貴族との関わりが面倒だからだ。ただ、貴族と関わりたくない連中が試合に出るのか? っていう疑問はあるが……。結局、邪魔する奴等はいつも変わらないな。


 そんな事を考えていると、リューが起きてきて長くキスしてきたが、離れたので思考を再開する。とはいえ、その後すぐにリューが戻ってきたので話相手になってもらった。



 「隠れた実力者ですか……。御主人様は多少勘違いされているようですが、帝国の武術大会でも隠れた実力者は出てきませんよ? やはり貴族を嫌っており、アレらと関わりたくないという者は多いですので……」


 「こうなってくるとアレだな。貴族という生き物は国の発展を阻害しているんじゃないかと思ってしまうぞ。過半数がそうなら、それは阻害している事になるんだが……アレらがそんな事を考えたりはしないだろうな」


 「そうですね。そもそも貴族は領地からの収入の多くを防衛に使うか、それとも贅沢にしか使っていません。辺境伯は防衛の為に多大な負担がありますが、首都に近い領地持ち貴族ほど贅沢に使っています」


 「特産品でも作って奨励し、自分の利益を増やす。そういう風に考えられれば良いんだが、それすらしないのかよ。自分の懐が潤う結果、領内の産業も活性化する。そういう方向に考えられないもんかね?」


 「アレらがそんな高尚な事を考えられるなら、世の中はもっと平和ですよ。それらも含めて下々の者がやる事、なんて考えているのが貴族です。下の者にはそんなお金なんて無いのですから、無理だという事が分からないのですよ」


 「いつもいつも言う事だが、本当に碌な奴等じゃないな。とはいえ古い時代の連中だと考えれば特に間違ってないのかね? 結局のところ、そういう根本的な部分は何も変わらないんだろう」



 そんな話をしていると子供達が起きてきたので、見送りつつ話を続ける。戻ってきた子供達がコップを出したので入れてやると、子供達が話し始めたのでそちらの会話をする事にした。


 そうしていると全員が下りてきたので、女性従業員に大銅貨14枚を支払って朝食を頼む。皆と朝の挨拶をしつつ、子供達と会話していると朝食が運ばれてきた。今日は早いなと思うも、うどんだった。


 どうりで早いわけだと思いつつ、うどんを食べて朝食を終える。部屋に戻って片付けを終えたら、全員でギルドの訓練場へと移動し、昨日と同じく子供達とエイダに指導をしていく。王女組はまだ来ていないので、女性陣同士で模擬戦だ。


 そうしていると、王女組より先にジャン達が来たので指導を始めたようだ。その後、少ししてから王女組が来たので、叱った後で指導を開始している。



 「何でアンタ達は遅れたんだい? やる気が無い訳じゃないだろうけど、明日は移動だし、今日は最後の練習日みたいなもんだ。その練習日に遅れるっていうのはどうなのさ」


 「申し訳ございません。強いて言うのであれば、昨夜誰かさんの所為で寝るのが遅れただけです。面倒なくらいに色々やらかしてくれましたので……」


 「ちょっと待って、私の所為だけじゃないよ。正直に言えば、私よりカイリだろう! 私は色々な意味で慣れてるからそこまでじゃないよ。昨夜カイリが前後同時を何度もお強請ねだりした所為だろうに」


 「//////」


 「別に貴女達の嗜好に何も文句など言いませんけどね、それと夜遅くまで盛っている事は別です。次の日に支障をきたす様な事は止めなさい。休みなら構いませんが、そうではないでしょう」


 「すみません。私も止めようとしたのですが、止める事も出来ず……」


 「キューレ、自分は関係無いって顔をするのは酷いんじゃないかな? そもそもカイリの後ろを開発したのはキューレだろうに。何で自分は関係無いって顔をしてるのさ!」


 「別に君達の夜の話なんて聞きたくもないんだけど、何を大声で口走っているのか理解していないのかい? 最近弛たるんでるんじゃないかな、君達は」


 「「「「………」」」」


 「そろそろ馬鹿みたいな話は止めて掛かってきな。あたしが相手なんだから、生半可な技だとブッ叩くよ!」



 下らない話の後は真面目に訓練を始めようだ。こっちは子供達とエイダに【集中】を使っているから良いが、何て話をするんだよ、まったく。こんな所で王女や皇女がする話じゃないぞ。最早その感覚すら無くしてないか、あいつら。


 昼まで訓練をし、昼になったので宿に戻る。食堂で大銅貨14枚を支払い、昼食を注文したら席に座って待つ。適当な雑談をしつつ待っていると、女将さんが来たので話しつつ食事をしていた。俺は子供達と雑談しながらだ。


 昼食も食べ終わったので午後からの訓練なのだが、開始早々にヴェルがやって来た。どうやら武術大会に関して調べてくれたらしい。



 「何でも本戦開始前に登録しなければいけない様ですよ? 土の季節10日が本戦で、締め切りは9日だそうです。傭兵は南の王軍の建物で受付していて、参加費用は銀貨1枚取られるみたいですね」


 「えっ!? 金を取るのかい? いや、まあ、別に良いとは思うけど。とはいえ、金を払ってまで貴族に注目されるような大会に出るのかねえ……?」


 「一般枠は無料ですから、傭兵で稼いで少しでも掛かる費用を減らしたいのでは? 近衛や王軍も、参加する場合は銀貨1枚だそうですから。傭兵だけ不当に高い訳ではありませんし……」


 「ああ、それなら仕方ないわね。一般人のみ無料って事は平民の娯楽とかも兼ねているのでしょうし、どこかで取り戻さないと採算が合わなくて続けられないのね」


 「だろうね。そう考えると、今までの内輪の剣術大会よりは、掛かる費用は減らせるのかもしれない。そういうものは常に頭を悩ませるところだからさ。王都の平民だろうが、娯楽に飢えている事実は変わらないし」



 ここ最近の訓練でエイダも普通に身体強化をしながら走れるようになった。これなら明日の移動も楽に出来るだろう。それでも木像で行った方が良いかな? 向こうへ行って、すぐに出場者登録した方がいいかもしれないし。


 とはいえ全員が乗れるか? ギリギリ大丈夫……止めとこう。頑張って走ればいいだけだし、最悪は子供達を背負えばいい。子供達はまだ5歳だ。幾ら才能があって速くても、身長が低いからどうしようもない。


 おっと、そろそろ今日の訓練は終了だな。明日に疲れを残す訳にはいかないし、夕方前だからしっかり練習もしてる。じゃあ訓練を切り上げて帰るぞ。そこの死屍累々でゾンビみたいになってる連中もだ。


 扱かれた結果だろうが、もうちょっと体力をつけろ。身体強化も強化するだけだからな。元の体力や筋力が低いと強化量も低いんだぞ。それは教えてやっただろうに。


 5人組といい王女組といい、どうしてこうなんだか。



 ▽▽▽▽▽


 1634終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2906枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2628枚

 大銅貨1116枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神銀の錫杖

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 神銅の数珠2個

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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