1613
まずは皇都から東へと進む。エイラス町、アソエヌ町、ルソン村、ヘゲンダ村、コリュトー町、ドミンナ村、アレンソ村、タッテン町で昼食をとる。町の食堂に入り、大銅貨14枚を支払って昼食を注文する。特に聞くべき情報は無いな。
食事を終えたら町を出て、再び東へと走る。モレ村、ドン村、ヴェギンの町、コエト村、セオジ村、エジム町、国境、ヴェンスの町、キロンの町、王都サロナ。何とか夕方前にアサロマ王国の王都に入れたか。
1日でアサロマ王国にまで来てしまった事に、エイダが唖然としている。皆も気持ちは分かるのか、苦笑いしながらエイダを正気に戻し王都へと入る。前回泊まった宿に行き、大銅貨10枚を支払って部屋をとった。
食堂へ行って大銅貨14枚を支払い夕食を注文したら、席に座って雑談をしながら待つ。エイダに今日の事を聞くと、お尻は痛くないが木像の上が続いたので若干疲れたそうだ。それに関しては仕方がない。
そんな話をしていると、近くから気になる話が聞こえてきた。
「近衛騎士団長と辺境伯様はまだ争ってるのか? もういい加減にしてほしいぜ。いつまで下らない争いしてんだ、とっくに俺達みたいなのにまでバレてるっての。オールゲントを利用して攻めるって、見事に失敗してるじゃねえか」
「まったくだ。そもそも国が遅れて攻めるってのは、バレてたっていうじゃねえか。だからオールゲントの奴等は一当てして直ぐに退いたんだからな。そこに出て行った間抜けが俺達の国だぜ? 情けなすぎて涙が出てくる」
成る程なー、そういう事だったのか。どうりでオールゲントとアサロマの間で云々という話が無い筈だ。一当てして直ぐに退く。何となくだけど、ベルゲストとオールゲントは水面下で繋がってないか? そんな気がするぞ。
エイダも直ぐに気付いたんだろう、「強かじゃの」と言っている。ベルゲストは何だかんだと言って商国だからな、商売と情報。そこの部分は侮れないものがあるんだろう。平和ボケした皇帝で大丈夫かね?。
夕食後、部屋に戻って送風機と冷房を設置して起動する。子供達は絵を描いているようなので、俺はダリアとフヨウと遊ぼうかな。エイダは皆から酒を貰って飲みながら、子供達の絵を見ている。何か気になる事でもあったのか?。
「いや、特に何かがある訳ではない。私は2人の子を産んだが、育てたのは乳母であり、教育したのは当時の宰相だ。私は子供と触れ合う事も殆ど無かった。子供達も私を女王としか思っていなかったであろう」
「それはまた……半分は自分で選んだ道だから仕方ないとはいえ、自分の子供がそれじゃあねえ。とはいえ、妙な事に巻き込まれてないなら幸せだったんじゃないかい? 王族ってのは大変だからさ」
「妙な事件に巻き込まれるとかは無かったな。かつての愚王はどうする事もできなかったのだ。アレは狂人と言っても良かったし、誰かが打倒するしかなかった。その結果が私の女王即位であり、元王子との婚姻だった」
「「「「「「「「元王子!?」」」」」」」」
「そうだ。愚王の妾の子ではあったが優秀な子でな。打倒した時には、まだ13才だった。それでも、その子との婚姻があったからこそ、国内の多くの貴族は黙って従ってくれたのだよ。前王の血筋は残ったからな」
「成る程、そういう事か。力で王を打倒して国を手に入れても、国家を運営する知識や経験なんて無いんだ。普通は上手くいかない。今まで国家を運営してきた者達が居なければ無理だ。その取引条件が、王の血筋の存続か」
「まあな。私は一男一女を設けたが、子供との仲は夫の方が良かったな。私は女王だったから相談し辛かったのだろう。スタンピードで故郷を失った時に不老長寿となって以降、色々あったが悪い人生ではなかった」
「あら? そういえば子供を2人産んでいる割には、昨夜見た時には綺麗な色だったわね? 最初の時に色が綺麗になってたのかしら。そうだとすれば羨ましい限りだわ。私は色が綺麗になるのに時間が掛かったから」
「愛神様の加護を持ってるし、サキュバスだからじゃない? 男を誘惑するのに必要だから、真っ先にそっちが良くなるんじゃないかな。僕はそう思うけど、何か別の理由があったりして」
酔っ払いの話は、ああやっておかしな方向にズレていく。いつも通りの光景なので、いちいち文句を言っても仕方がないんだが、それでも子供達の前なんだぞ。そう言いたくなる。
ダリアとフヨウが眠った後、蓮とイデアも舟を漕ぎ始めたので布団に寝かせていく。【昏睡】を使って深く眠らせると、裸の皆に連れて行かれた。まだ服を着ているのはエイダだけだ。そのエイダこそが普通なんだけどな。君はそのままで居てほしい。
皆をキメて寝かせた後、部屋と体を綺麗にしていく。アイテムバッグから錫杖を取り出して、勾玉と数珠にも同時に魔力を流す。凄まじい勢いで邪気を吸い込んでいるが、すべて完璧に【浄化】出来ている。
浄化の結界は部屋よりも外なので、皆に邪気の影響は無い。ある程度この結界のようなものは、任意で離したり近づけたり出来るようだ。なので部屋の外に設定した。ビックリするほど綺麗になったので、さっさと寝よう。
今日も一日お疲れ様でした。
<異世界793日目>
おはようございます。今日も東へと戻る移動日です。朝の日課を終わらせて、水出しの緑茶を飲む。ボーッとしていると皆も起きだしたので、朝の挨拶をして見送る。戻ってきたので少し雑談をした後、部屋を片付けて食堂へ。
大銅貨14枚を支払って朝食を食べたら、王都サロナを出て東へと移動する。カーエイの町、ヘルドの村、ウォップの町、国境、コルドスの町、テテイラの村、ソミニの町、パーナの村、ルゴルの町、王都ベウスに到着。
中に入り、食堂へ行って昼食を頼む。大銅貨14枚を支払い席に座って雑談をしていると、食事が運ばれてきたので食べよう。食事中にも聞くべき情報などは無かったので、さっさと食べて王都を出る。
少し離れたら再び木像に乗って出発。ゲルト町、コウト町、オクム町、セルテ村、サルト村、エッテオ町、ソミサ村、アッサン村、ドテリオ町、国境、キアブ村、エオイク町。今日中にヴィラノーア連合国まで戻ってこれるとは……。
流石は木像と言うしかないな。エイダはヴィラノーア連合国と聞いてビックリしている。当たり前だが1度も来た事は無いらしい。ここはまだ国境の町だから、特に見る所も無いと思う。それでもエイダはキョロキョロしているけど。
適当な宿に行き、大銅貨10枚を支払って大部屋をとる。その後は食堂に行き、大銅貨14枚を支払って夕食を注文したら席に座る。周りの話を聞いていても、碌な情報は無かった。ヴィラノーアは安定しているみたいだしな。
この国では国内問題の方が大きいだろう。特に魔物の問題が大きく、間引きを効率良くしないと発展は難しい。そんな話をしながら食事をし、宿の部屋へと戻った。送風機と冷房を設置して起動すると、後は各々好きに過ごす。
俺は適当にリバーシを2匹としているが、子供達はトランプで遊んでおり、女性陣は魔法の練習などをしているようだ。エイダは身体強化の練習をしている。どうも神血を飲む前と比べて楽になったらしいので、元々才能はあったのだろう。
永きに渡って女王をやってきたのだから修行をする暇なんて無いし、才能に気付かないのは仕方ない事か。2匹がウトウトし始めたので布団に連れて行くと、子供達もウトウトしていた。2人と2匹を寝かせ、【昏睡】を使ってからトランプなどを片付ける。
一応終わるまで待ってくれたようだが、腕を持って連れて行かれた。昨日と同じく皆の脱ぐ速さにエイダが戸惑っている。それが普通だから安心してくれ。皆を丁寧に何度も撃沈して満足させたら、部屋と体を綺麗に【浄化】しておく。
その後は邪気を吸引して【浄化】し、布団に寝転がって目を閉じる。それじゃあ、おやすみなさい。
▽▽▽▽▽
1613終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1795枚
金貨2906枚
大銀貨1713枚
銀貨2644枚
大銅貨1479枚
銅貨50枚
神銅の処刑剣
神銀の錫杖
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
神銅の数珠2個
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




