表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1604/1948

1603




 こちらを見張っていた5人組から情報を聞きだしたので聖人化し、終わったら【昏睡】を使って放置する。動かれると面倒なので先に裏組織を潰しに行くか。この町は厳しく巡回などをしているからか、スラムが無い町だった。


 裏組織の連中は表で商売をしており、それなりに儲かっている商会を隠れ蓑にして少数精鋭で非合法な事をしている。そんな連中のアジトは、豪華な邸宅と従業員用の宿舎だ。まずは宿舎の方に行き、赤く光る連中をどんどん聖人にしていく。


 全て終わったら、次は豪華な邸宅へ。こちらにもそれなりの人数が住んでいるが、幹部か何かかね? こっちの方は殆どの奴が赤く光ったので、相当色々な事を裏でやっていたんだろう。手当たり次第に聖人にしていく。


 ボスと思しき人物の部屋があったので、中に入り【忘却】と【白痴】を使って聞き出す。すると、ヴァルンドル侯爵家の名がハッキリと出た。ここの裏組織は少数精鋭の為、怪しい奴からの仕事は一切請けないそうだ。


 だから素性を明かすしか請けさせる方法がなかったんだろう。更にヴァルンドル侯爵直筆であろう手紙まで持っていた。本物かどうかは知らないが、このボスが言うには本物らしい。とりあえず手紙は貰っていって、明日の朝にでも初代に渡しておくか。


 裏組織は終わったので、次は本命の神殿だ。もう慣れたものなのでパパっと済ませよう。いちいち考えず、淡々とやるのが早く終わらせるコツだ。


 ……終わったのはいいんだが、ここの神殿は半分ぐらいが赤く光ったぞ。さすがに皇都が近いからか腐った奴が増えたな。この分だと皇都の中央神殿か大神殿かは、6~7割まで行きそうな感じだ。


 そうなると他の国と大して変わらないのだが……よくよく考えると、地方に腐っている奴が少ないだけでもマシか。他の国だと地方でも5割は腐ってたりするから、それに比べりゃ遥かにマシだ。それでも3割だが。


 この星でもそうだが、宗教関係者の方が堕落してるって完全に皮肉だよ。金が集まる所に群がっているんだから、堕落してると言われてもしょうがない。そもそも清貧に生きるって、宗教関係者ほど出来ないし。そんなの昔から変わらない。


 もちろん全員ではないが、滅多にいないからこそ評価される訳で……。滅多にいないって事は。宗教関係者の中にも殆ど居ないって事なんだよなー。奇麗事を言って金を集める組織。分かりやすい例えだが、それが宗教というものだ。


 信仰と宗教が同じじゃないってよく分かるよ、本当。ここまで腐った奴等を見てきて、この国はマシだと思ったらコレだ。神様もこんな思いをずっとしてきたんだろう。そりゃ期待しなくなるわ。なって当たり前だ。


 宿の部屋に戻り、コップに神水を入れて飲む。特に荒らされた形跡も無いし、問題は無かったようだ。布団に寝転がってさっさと寝るか。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界790日目>



 おはようございます。今日はこの国の皇都に行く日ですが、最後に襲撃がありそうなので警戒を強くしようと思います。皇都に入るからな、白昼堂々とやってくるかもしれん。形振り構わない恐れがあるんだよ。


 特に狂信者だし、他人の命なんて何とも思っていないだろう。皇都内で襲われる事も視野に入れて警戒する必要がある。朝の日課を終わらせて、色々起きそうな展開を予想していると蓮が起きたようだ。


 朝の挨拶をした後に部屋を出たので、緑茶を水出ししておく。そういえば朝起きてから何も飲んでなかったな。それと、皇都に行ったら緑茶を買い足しておこう。今までは敢えて買わないようにしてたからな。


 この国から出る時に、出来るだけ沢山買って帰ろうと思ってるんだ。この国を出て行く場合なら、咎める暇も無いだろう。今はまだこの国に居る必要があるので派手な事は出来ないが、出て行く時なら逃げれば済む。


 蓮が戻ってきたが、早速俺の膝の上に座ってお茶を入れ始めた。自分で【念動】を使って入れようとしているので好きにさせる。こういう生活のちょっとした事も修行だ。流石に人前なら止めさせるが、身内だけなら問題無い。遊びでなければ。


 蓮はお茶を入れ終わり、飲みながら話し掛けてくる。子供らしい話だが、たまには良いかと付き合いながら聞いていく。そうしているとイデアが起きて部屋を出た。女性陣も起きだして、2人での時間は終わる。


 何故か蓮はぶすっとして不満な表情をしているが、朝なら起きてくるのは当たり前だ。まあ、今日は蓮が起きてから、そこまで時間が経たずに皆が起きてきたけどさ。とはいえ、朝の静かな時間は長続きしないもんだ。


 皆が戻ってくる頃には諦めたのか、不満な表情は無くなっていたが、話の途中で邪魔された気分だったのかね? それなら不満に思うのも分からなくはない。それよりも足をペシペシするのはそろそろ止めてください、ダリアさん。


 水皿に神水を入れたものの蓮が膝の上に座っているからか、それに見向きもせずにペシペシ攻撃を繰り出してきてたんだよ。そんな事されても困るんだが、ダリアは満足するまでペシペシ叩いてきた。


 ダリアも結構古い付き合いなんだから、そろそろ落ち着いてくれないものか。未だに、お転婆なままだぞ。………口には出してないのに、またペシペシ叩いてきたな。俺が考えている事がバレているんだろう。


 騎士がノックをしてきたので許可し、そろそろ朝食なので警戒する事となった。蓮を下ろし、送風機と冷房に布団などを仕舞う。忘れ物がないか確認したら1階の食堂へ。入っている客を見回すも不審人物は居ないようだ。


 初代が下りてきて席に座ったので、俺は店員に大銅貨13枚を支払って朝食を注文する。皆の座る席に移動する前に、初代に昨夜の手紙を渡しておいた。初代は受け取る際に片眉を上げたが受け取り、読み進めると深い深い溜息を吐いた。


 侯爵家が関わっている可能性を示す証拠だからな。しかもインキュバスの子の何が気に入らないか、建国女王が如何に素晴らしいかが熱の篭もった文章で書かれている。それもあって組織のボスはヴァルンドル侯爵家だと確信したんだよ。


 名前などは書いてないけど、篭められた熱がなぁ……。裏組織のボスでさえ、ヴァルンドル侯爵家で間違い無いというレベルの狂信っぷりが書かれているんだ。本人が読んだら溜息の1つや2つ、吐きたくもなるだろう。


 朝食が運ばれてきたので食べつつ、今日の予定を頭の中で考える。勘違いでウチの子を攻撃してこないだろうな。そんな事になったら、この国のゴミを滅ぼす。不老長寿に手を出してきたら容赦をする必要は欠片も無い。殲滅だ。


 朝食後、宿を出て初代と子供は馬車に乗る。騎士達も馬に乗ったので、町の入り口に移動し貴族用の出入り口から外へ出る。アソエヌ町を出発し、西へと進みエイラス町へ。ここまで来たら王の直轄領だ。後はその西の皇都へ行くだけ。


 周りに人が随分増えたが、その分だけ騎士も警戒度を上げる。何処に刺客が居るか、誰が刺客か分からない為、必然的に強く他人を警戒せざるを得ない。そんな物々しい雰囲気を発しながら、皇都まで辿り着いた。


 俺達も馬車の後ろをついて行き、そのまま流れるように皇都に入る。騎士達は安堵の溜息を吐いたが、俺は護衛の騎士達に警戒を促す。もし俺が襲撃側なら、安心して警戒が緩む皇都の中で襲う。そう言って危機感を持たせる。


 騎士達も「ハッ」とした後、再び警戒度を引き上げた。戦闘では勝利した瞬間が1番危ないと言う。とにかく、安全が完全に担保されるまで警戒は続けるべきだ。皇都の表通りを馬車が進んでいるが、周りで騎士達が囲むように守っている。


 皇都の中を進んで行くと、綺麗な噴水のある大きな十字の通りに出た瞬間、右側から速度の出た馬車が突っ込んできた。俺は【念動】を使い、馬車を無理矢理に横倒しにする。それでも滑って止まらない馬車は、初代の乗る馬車に突っ込んだ。


 そして巻き込むと同時に、突っ込んできた馬車から火が出る。この臭いは油か。俺は初代の馬車に乗っている2人がまだ生きている事を【空間把握】で確認し、即座に救出に向かう。皆には周囲の警戒を頼んだ。


 死ぬなよ、助けてやるからな。



 ▽▽▽▽▽


 1603終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2908枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2651枚

 大銅貨1626枚

 銅貨50枚


 神鉄の刀

 神鉄の槍

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ