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 寝る準備が整ったので俺は宛がわれた部屋へと戻る。女性陣とも話したが、今日の夜は無しの方向でお願いした。非常に文句を言われたし、説得するのが大変だったな。子供達もいるので表現し辛いし。


 その説得を聞いていた初代はジト目で見てくるし、メイドは顔を赤くするしで、そちらの意味でも大変だったと言える。何故か事実が明るみになるほど、俺のイメージが悪くなるのはどうしてなんだ? 俺は悪い事をしている訳じゃないし、求めるのは皆だ。


 俺の肉体は特別仕様だから、性欲に塗れるという事は無い。むしろ塗れているのは女性陣の方なんだが、何故か男というだけで俺への風当たりが強い気がする。部屋に帰ってきたし、それは放り投げて準備をしよう。


 まだ時間的には早いから、少し休んでから出発するか。いつもは女性陣の相手をした後になるので時間的には丁度良いのだが、今日は無いので早めに出発する事になる。それでも早すぎるので、時間を潰さなきゃいけない訳だ。


 いや……裏組織を潰しに行くなら早くてもいいのか。送風機と冷房を収納し、隠密の4つの技を使って窓から外に出る。まずは裏組織だが、場所自体は襲撃者から聞いている為、スラムに移動してさっさと潰そう。


 コリュトー町のスラムに移動したのだが、何故か異様に警戒している連中が居る。これってどう考えても俺が襲いに来るってバレてるよな? ここまで厳重に警戒してるんじゃ、何処かから情報提供があったとしか思えない。


 可能性として高いのは近衛の護衛騎士だな。メイドは既に違うと分かっている。なら、後は護衛の連中しかいない。まあ、とりあえず巡回している連中を無視し、組織のアジトに入っていこう。今は誰も襲わない。


 どんどんと進み、1番奥の部屋にはボスと思しき男が居た。何やら部屋の中の者達と会話をしているが、売り上げがどうこうという話しかしていない。先ずはこいつらに【衝気】を使って気絶させ、【昏睡】を使って眠らせる。


 そこから順に気絶と睡眠のコンボを入り口に向かって喰らわせていく。最初に入り口の奴等から潰して行くと、中の連中に警戒されるか逃げられてしまうからな。奥の連中から潰していくしかない。入り口まで戻ってきたので、今度は外だ。


 外を警戒している連中は5人組が3つある。そいつらがウロウロと巡回してるんだが、必ず入り口の所に1チームが居る形をとっていて面倒臭い。なので戻ってくる奴等を気絶させて眠らせ、横の建物に突っ込んでおく。


 次に入り口に戻って1チームを気絶させて眠らせ、最後に戻ってきている連中を気絶させて眠らせれば完了だ。気絶している連中を見られると絶対に騒ぎになるからな。素早く眠らせなきゃいけなかったんだが、5人という人数が地味に鬱陶しかった。


 微妙な人数なんで対処が若干しづらい。それが焦る原因になりかねなかった。上手くいったからいいが、失敗していたら目も当てられないところだ。白い枷を着けて聖人化していきながら、上手くいって良かったと安堵する。


 外の連中を聖人にしたので、次はアジトの連中だ。入り口から順番に、寝ている連中を次々に聖人化していく。どんどん進みながら聖人にしていき、ついにボス部屋を残すだけとなった。中の連中は未だによく寝ている。


 側近連中を含めて白い枷を2つずつ着けていき、1人1人起こして話を聞いていく。だが、依頼者を知っているのはボスだけだったので聖人にしていき、最後にボスから話を聞く。



 「お前達にインキュバスの子を襲撃するように依頼してきたのは誰だ。それと、何故今日は警戒が厳重だったんだ? それも合わせて答えろ」


 「俺達に依頼してきたのは、おそらくヴァルンドル侯爵関係の連中だと思う。顔を隠していたし、素性を知られるようなマヌケではなかった。何より、依頼者の詮索は御法度だ」


 「では、何故ヴァルンドル侯爵の手の者だと分かる。詮索もしていないのだろう?」


 「ヴァルンドル侯爵は建国女王様の信奉者で有名だからな。おそらく建国女王様と同じ角や同じ目を持ったガキが許せなかったんだろうさ。ヴァルンドル侯爵家の連中にとったら、不老長寿の建国女王様は絶対だからな」


 「成る程。欲に塗れてやってるんじゃなく、狂信者がおかしな事をやっているのか。妙にしつこいし、何がなんでも殺そうとする筈だ。狂信者が止まる筈も無いし、殺し合いにしかならない。おそらく初代が言っても止まらないだろう。なら今日の警戒は?」


 「厳重に警戒させたのは特級騎士からタレコミがあったからだ。今町におられる建国女王様を守っている騎士は、全員が特級騎士だからな。その1人が俺達にタレコんで来たんだよ。本当かどうかは知らないが、不老長寿が襲いに来るってな」



 やっぱり護衛の騎士の中に居たのか。顔の特徴などを聞いたら、最初や道中に声を掛けてきた騎士だった事が分かった。おそらく俺達の強さを見て、適当な情報を吹き込もうとしたんだろう。裏でこんな事をしてたって事はな。


 裏の事情も分かったのでボスを聖人にし、全てを終わらせた俺はアジトを出て神殿へと移動する。いつも通り宿舎に侵入した俺は、入り口から片っ端に聖人化をしていく。赤く光る者はやはり多くない。随分珍しい国だよ、本当。


 ドンドンと聖人化していき終わらせたのだが、最後にビックリする事があった。この神殿の神殿長と副神殿長は”青く光った”んだ。思わず2度見したよ。えっ、マジで!? というのが本心だし、誰も彼もが驚くんじゃないかな。


 という事で神殿も終わったので、後は宿だけだ。この町の中でおかしな動きをしている者も俺以外はいないし、さっさと宿に帰って本日の最後の仕事を終わらせよう。


 宿に戻った俺は、裏にある従業員の宿舎に行って話を聞きだす。1人1人【忘却】と【白痴】を使ってから起こし、洗い浚い聞いていく。色々聞き出して分かった事は、あの裏組織に金で買収された料理人が毒を混入したという事だった。


 そいつは聖人にし、他に赤く光る奴等も聖人にしたので従業員は終わり。最後はアホ騎士だ。俺は宿の部屋に窓から戻り、騎士どもを全員【昏睡】で深く眠らせる。1人ずつ話を聞きながら調べて行くと、3人が結託している事が分かった。


 その3人に白い枷を3つ嵌めて聖人にし、これで全てが終了したので戻って寝よう。今日は久しぶりに夜が長い日だったな。本当に疲れた。部屋に入り一息吐いたら送風機と冷房を設置して起動し、勾玉を使って吸引と【浄化】を行う。


 神水を1杯入れ、飲みながら考える。騎士3人はヴァルンドル侯爵家の寄子であり、逆らえる立場ではなかった。狂信者の家である為、命令に従わない者には異常なほど苛烈らしい。従わない者は全て敵と見做すような人物なんだそうだ。


 実家の関係で逆らえないと言っても、子供を殺す片棒を担いでいる事は事実だし、そこを考慮して情けを掛ける事などしない。とはいえ、この事は初代が知っていればいい事だ。後は国で何とかすればいい。


 神水も飲み終わったので布団を敷いて寝転がる。目を瞑ったら、初代の部屋と全員の体を綺麗に【浄化】し、こっちの部屋と俺の体も綺麗にした。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界789日目>



 おはようございます。今日はアソエヌ町まで行く日です。そこを越えれば皇都までは直ぐなのだが、狂信者から守るという難易度の高いミッションだとは思わなかった。知っていても請けたとは思うが、警戒レベルは違っていただろう。


 朝の日課を終わらせ、緑茶を水出ししてボーッとする。昨日は遅かったので若干眠たいが、それでも聖人化する神官が多くはないのでマシだ。これで聖王国の中央神殿レベルに多かったら、朝は起きられなかっただろう。


 今の内に【覚醒】を使って、初代とウチのメンバーを起こしておく。……よし、起きたな。俺は部屋を出て初代の部屋の前まで行きノックをする。中からダナの許可する声があったので、扉を開けて中に入った。


 初代は起きていたので早速話していこう。おっと、【止音】を使っておかないと子供とメイドが起きてしまうな。



 ▽▽▽▽▽


 1600終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2908枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2651枚

 大銅貨1678枚

 銅貨50枚


 神鉄の刀

 神鉄の槍

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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