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 油断はしていないものの襲撃は無かった。既に食事を終えて各々は部屋に戻っている。俺達も部屋に戻り2部屋に分かれて寛いでいるが、これからの時間は特に襲撃に警戒しないといけない。


 夜間など特に襲いやすい時間帯だ。宿の従業員など簡単に金で丸め込まれるような連中だし、誰が裏切るかなんて分かったもんじゃない。あの護衛の騎士だって、調べてないが裏切る可能性は十分にある。


 まあ、調べれば済むんだが、流石に何も事を起こしていない奴を調べるのもな。いちいち五月蝿そうなので今はスルーする。皇都のダンジョン攻略後なら、この国から出るだけなので好き放題してもいいんだが……。


 子供達が絵を描いているのを見ながら、色々考えるも良いアイデアは出てこない。少しでもリスクを減らしたいのだが、どうしても強引な方法にならざるを得ないな。今のところは此方を見張っているような奴もいないし、楽ではある。


 とはいえ、襲撃をした側は失敗した事に気付いていないだけかもしれないし、難しいところだな。この世界の裏組織が、どの程度の能力を持っているかは殆ど知らないんだよなー。


 俺って殲滅するばっかりだから戦闘力はだいたい分かるんだけど、襲撃する際の作戦立案能力とか、撤退の際の部隊統制能力とかは分からないんだよ。もちろん組織によって違うだろうし、千差万別なのは当然なんだろうけどね。


 平均っていうか、だいたいの感じすら分からないのは流石にどうなの? と自分に対して思ったよ。子供達も変な顔をして俺の方を見てくるし、反省しよう。そんな馬鹿な事をしていると、もう1方の部屋からお誘いがあった。


 俺は子供達に部屋を出る事を言い、後をメルに任せる。片方の部屋の5人を撃沈させて戻ったら、既に子供達は寝ていたので【昏睡】を使って深く眠らせておく。もちろん2匹も同時に眠らせたので、後は3人だけだ。


 残る3人も撃沈させたら、部屋と体を綺麗にし勾玉を使う。この町も汚れてるなと思いながら吸引と【浄化】を行い、終わったら窓から外に出る。【念動】を使って地面に下りたら、真っ直ぐ神殿へと向かう。


 素早く宿舎に入り、入り口近くから順番に聖人化を開始。赤く光る奴はやはり多くない。建国者が生きているとマシな国になるのかね? そういう下らない思考は横に置いといて、さっさと終わらせよう。


 淡々と聖人化していき終わらせたら、タッテン町を出て木像に乗りヴェギン町を目指す。町中に入ったら神殿へと一気に進み、木像を収納して聖人化を始める。結果としては、こちらも赤く光る者は少なかった。


 この国は腐った神官が少なくて助かる。そう思いながら木像に乗って、タッテン町へと戻った。町に入ると宿の部屋に窓から戻り、【探知】と【空間把握】で異常がないかを調べる。割と丁寧に調べたが異常は無いようだ。


 最後に部屋と体を綺麗に【浄化】し、女王と子供も【浄化】したら、おやすみなさい。



 <異世界788日目>



 おはようございます。今日は護衛2日目です。あの子供を皇都に連れて行ったとして、自分の子として育てるのか、それともただ守りたかっただけなのか。もしくはサキュバスやインキュバスという種族には何かあるのか。


 その辺りは聞いて良いものなのか悩みどころなんだよな。種族の秘密とかは迂闊に聞かない方がいいし、スルーして護衛に専念するか。朝の日課を終わらせ緑茶を水出しで淹れて飲んでいると、イデアが起きたので朝の挨拶をする。


 すぐに部屋を出たので、再びボーッとしながら考えていると、戻ってきて俺の膝の上に座った。何をしているんだ? と思ったら、蓮が起きてないのでワザと座ったようだ。まあ、好きにしてもいいけど、なかなか良い根性してるよ。


 そう思っていたらダリアとフヨウが起きてきたが、ダリアはイデアが膝に乗っているのを確認したからか、足をペシペシ攻撃してくる。水皿に神水を入れてやると大人しく飲んだが、飲み終わった後でも叩いてきた。


 しつこいなと思ったのでイデアの膝に乗せてやると、テーブルの上にジャンプして不貞寝を始める始末。そこまで膝に乗りたいもんか? 俺としては甚だ疑問だが、ダリアには何か譲れないものがあるらしい。


 そんな事をしていると女性陣も起き始めたが、蓮がイデアを見てプリプリ怒っている。とはいえイデアが先に起きたんだから仕方ないだろう。そう言うと諦めたようだ。まあ、イデアは勝ったのを見せたかっただけで、その後すぐに下りたけどな。


 ただ、その後にダリアと蓮が争奪戦みたいな事を始めたので、【念動】で排除し続けたよ。最後には両者とも御立腹だったけど、早く起きたのはイデアだから権利はイデアだけです。明日頑張って早起きしなさい。


 部屋の中で寛いでいると、護衛の騎士がノックしたので許可をする。中に入ってきた騎士はビックリすると、そろそろ宿を出る用意をしてくれと言ってきた。了承し、部屋の中を片付けて忘れ物がないか確認をする。


 無かったので部屋を出ると、もう1室の女性陣も出てきた。そちらも忘れ物がないか確認したら1階へと下りる。店員に大銅貨13枚を支払い朝食を注文したら、席に座ってゆっくりと待つ。周りの客も監視しているが、特に問題は無さそうだ。


 俺の監視を超える暗殺者がいたら素直に諦めるしかない。それだけの警戒はしているつもりだが、あんまり護衛には慣れてないからなぁ。それでも全力は尽くすけど、それ以上を求められると難しい。


 朝食後、宿を出て出発する。昨日の豪勢な馬車と馬は宿に預けていたらしく、宿から出る際には乗り込んでいた。成る程、こういうサービスもあるのか。俺達は馬車なんて使わないから知らなかった。


 貴族用の出口から簡単に出られたので拍子抜けしたが、あれに慣れてはいけないな。そう自分を戒めながら走ってついていく。遅すぎて何とも言えないが仕方ない。


 アレンソの村を越え、ドミンナの村を越えて少しした辺りで昼になった。何か食べないのかと思ったが、どうやら何も食べないらしい。マジかよ。昨日も遅い昼食を宿で食べたが、もしかして今日もか?。



 「少し聞きたいんだが、もしかして昼も食わずに町まで移動するのか? 途中の村で食事や休憩をした方が良かったと思うんだが……」


 「言いたい事は分かるし、普段ならそうなんだがな。あの子供は結構狙われているんだ。初代陛下の御子孫だが男爵家でな。しかも、あの容姿ときてる。おかしな事を考えている貴族家の当主が居るんだよ」


 「おいおい、もしかして性的な目で見てるって事か? あんな小さな子を? 冗談だと言いたくなるが、似た様な貴族は他の国にも居るかー……。本当に碌でもないな」


 「俺達、護衛の騎士もそう思ってるよ。そんな変態貴族家の奴等と一緒にされたくないからな」


 「だろうな」



 やっぱりコイツら近衛のエリートか何かだな。倒れていたものの重傷ではなかったし、何かの薬で怪我をした者は全員治療していた。それだけ潤沢に薬が使えること自体、近衛の中でもエリートじゃなきゃ無理だろう。


 となると確実に良い家柄の連中の筈だ。その割には俺達を見下してこないし、不思議な連中ではある。コイツらも監視に含んでいるが、騎士達から敵意を向けられたのは最初だけだ。それ以降は一切無い。


 不思議だが、気にしていても仕方ないので移動を続けよう。子供達には昨日と同じく、アルダとビレンを渡して凌いでもらう。他にすぐ食べられる物はチーズぐらしかないな。明日もだろうし、何か買っておいた方がいいか。


 暇な時間になったら食料店に行けばいいや。そう思っていたら、前方から敵意と悪意を感知したので大声で止める。いきなりで驚いたものの、馬車も含めて止まってくれて良かった。


 馬がビックリして止まっただけかもしれないが、それは許してほしい。襲撃者をどうにかする方が先なんで。



 ▽▽▽▽▽


 1597終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2908枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2651枚

 大銅貨1707枚

 銅貨50枚


 神鉄の刀

 神鉄の槍

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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