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1584




 昨夜の貴族家から金銭を奪ってきているので、それを皆にも手伝ってもらい数えていく。まだ朝食も食べてないが、そこまで時間も掛からないだろう。フヨウはともかく、ダリアが若干落ち着きが無くて困っている。


 仕方なくブラックリザードマンの肉を出し、ダリアに少し与えている間に数えていく。おかげで邪魔されずに数える事が出来た。皆の数えてくれた分も集計し、全ての枚数が明らかになる。


 大金貨が91枚、金貨が222枚、大銀貨が64枚、銀貨が228枚、大銅貨が911枚、銅貨が43枚で終了。大銅貨が非常に多いが、主に男爵家だった気がするな。あまり詳しく覚えてないが、多いなと思った記憶がある。


 皆に金貨を10枚ずつ渡して、後の分は全て俺の取り分ではあるんだが……。皆の方がパーッと使うんだよなー。俺も何処かで使わなきゃいけないと思うんだが、なかなかその機会に恵まれない。


 かといって変な場所で大量に使う訳にもいかないし、出来れば還元したいのが本音だ。ガイアルム王国で使うか、それともヤシマの国で使うか。大量に使うならどちらかと考えているんだが、今は遠いからな。


 ただ、戻ったとしても大量に使う理由が無いんだよ。それでズルズルと使わないままだし……。フェイマットでやったように、お金をバラ撒いた方が良いだろうか? 下らない事を考えてないで、食堂に行くか。


 部屋の中を片付けた後、忘れ物がないか確認して食堂へと移動する。大銅貨13枚を支払って朝食を頼んだら、席に座って雑談するも、近くから何故か試合の話が聞こえてきた。



 「そうそう。ヴィラノーアの近衛騎士団長が一介の狩人に叩きのめされたんだとよ。何があったか知らねえけど、その事で反省したらしくて謙虚になったと聞いたな」


 「ふーん、そんな事が本当にあるのかって思うけどな。どうせ噂じゃねえの? 本当だとしたらヴィラノーアの近衛って弱すぎないか? たかが1人の狩人に負けるって、もうダメだろ。終わってるぜ」


 「近衛の騎士団長ともなれば、必要なのは指揮する事で剣の強さじゃねえだろ。ヴィラノーアの奴等だから擁護したくねえが、我が国の近衛騎士団長だって勝てる指揮をしてくれるなら弱くてもいいけどな」


 「まあ、そうだな。そもそも上の人が剣持って戦うなんて殆どあり得ないし、後ろで指揮する立場だろうからなあ。剣が強くて指揮できないより、剣が弱くても指揮できる騎士団長の方が良いさ」


 「それよりもだ、ヴィラノーアはまた小競り合いを仕掛けてくるんじゃねえだろうな。俺の息子は兵士なんだぞ。下らない奴等との小競り合いで死ぬなんて、絶対にあっちゃいけないんだよ」


 「言いたい事は分かるが、向こうの言ってる事も分からないでもないんだよな。一部の商会が不当に値段を上げてるからなぁ。悪いのはこいつらで、とばっちりを受けてるだけだし」


 「とはいえ、そいつらから結構な金を受け取ってるんだから国も同じだ。とばっちりって言うより、上の方の尻拭いをさせられてるだけじゃねえか。バカバカしい。何でウチの息子がそんな事しなきゃなんねえんだ」


 「ウチの倅も兵士だが、何処も似た様なもんだ。南の国との国境に行かされた者も、西の国との国境に行かされた者も大変だよ。ヴィラノーアほど小競り合いは起きないけど、ちょくちょく手を出してくるそうだし……」


 「それな、もっと高値で買わせようとしてくるんだろ? まあ、向こうの国も高値で売る為なら多少攻めてきたりするんだろうさ。とはいえ、1部の商会がヴィラノーアにやってる事と何も変わらねえけどよ」


 「そうだな。南の国というか南東の国か? 名前は知らねえけどよ、あそこはダンジョンが無いんだろ? 香辛料とか色々な物を売ってくるから金はあるんだろうけど、我が国を狙ってるんじゃねえのか?」


 「さあ? 売って儲かるならさ、わざわざ攻めてきたりしないんじゃねえの? 実際、南の国との小競り合いさえ碌に聞いた事もないしな。もっぱら聞くのは西だろ。あそこは茶葉の産地らしいけど、やたら攻めてくるよなぁ」



 どうやら情報収集の前に、多少ながら情報を得る事が出来たようだ。ラッキーと言うべきだが、暑い中を地道に情報収集しなきゃいけない事に変わりはない。多少でも先に手に入ったんだから、その分は楽になったと思おう。


 朝食後、皆と分かれて情報収集を始める。いつも通り子供達と2匹と一緒にウロウロしていこう。途中で様々な事を聞いたり、スラムの中でもお金を使いながら聞いていく。銅貨43枚はスラムで使いきれたので良かった。


 どうせ奪ってきた泡銭だし、スラムに撒けたと思えば悪くない。5枚ずつ渡して8人から話を聞き、最後は小さな子供に3枚渡して終了だ。一旦平民街の方に出て、情報収集するか。そう言って2匹を誘導する。


 こっちの声も聞こえているし、内容も理解している2匹だからこそ情報をとるのが上手い。子供達に対してあざとい姿を見せたりもするし、何だかんだと付き合うので結果的に子供達や保護者から情報を貰える。


 そういう意味では非常に優秀なんだが、人間種と変わらない知能だと思うと微妙な気分になってしまう。特にあざとい仕草をやっている時なんかは助かるんだけど、何だかなーって気分がどうしても……。ダリアからは怒られそうだが。


 そんな情報収集を一旦止め、暑い中を食堂まで歩く。正直に言って暑い。暑いけど、これが火の季節なんだから仕方ない。そう思いながら食堂に行き、大銅貨5枚を支払って昼食を注文する。皆は居ないようだが、別の店かな?。


 表通りも含めてボッタクリの店が多そうだからな、気をつけてほしいもんだ。子供達と話していたら昼食が来たので食べていると、何故か兵士が入ってきて食事を始めた。それなりに滞在してるけど兵士を見たのは初めてだ。


 普通の国なら兵士がスラムに近付くなんて殆ど無いんだが、何故か食堂に来て昼食を食べている。変わった兵士だと思うも、もしかしたらスラム出身なのかもしれない。騎士になれれば楽に暮らしていけるらしいし。


 昼食後、再び歩いて情報収集に勤しむ。子供達もそこまで疲れていないが、見るものが無くて飽きてきている。俺は食料店に行き、果物を買って冷やしてから渡す。子供達は食べながら歩く事で、大分リフレッシュ出来たようだ。


 それからも話を聞きながらウロウロする。途中で遊んでいる子供達と一緒になって遊んでいたが、結果的に様々な情報が手に入ったので良かった。子供達も遊び疲れたようなので、1度宿に戻ろうとスラムの方へと移動する。


 宿に戻ってきたら直ぐに部屋へと入ると、既に皆は戻ってきていた。送風機と冷房を設置して起動し、【冷風】を使って室内の熱気を外に出す。皆も使っていたようだが、それでも8人居ると熱気が溜まってしまう。


 それにディル以外は酒を飲んでいるので、部屋の暑さを分かっていない可能性もある。とりあえず室温は下がってきたので熱中症という事は無いだろう。最悪はディルが神水を無理矢理にでも飲ませてくれる筈だ。それで正気に戻る。


 わざわざ神水で正気に戻さなきゃいけない程、酒を飲むのもどうかと思うけどな。とりあえず皆を正気に戻して、聞いてきた情報を話し合おう。そうしないと酒を飲み続ける気がする。


 俺はディルに話し、2人で皆に神水を飲ませていく。抵抗せずに飲んでくれて助かるが、酒飲みは無駄に面倒な事が多いからな。それより正気に戻ったのなら、話し合いを始めようか。


 子供達にはトランプを出してやっているので、アレで暇を潰してくれるだろう。俺は聞いてきた情報を頭の中で整理しながら、どれから話すかを決めていく。皆も正気に戻ってから思い出しているらしい。


 紙に書いておけばいいんだが、簡単に書ける鉛筆なんかは無いので、気軽に書いたり出来ないんだよな。強引に鉛筆を作る事は出来るけど、見つかると面倒臭い事になりかねないので作りたくても作れない。


 残念だが、とりあえず話し合いに集中しよう。



 ▽▽▽▽▽


 1584終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1795枚

 金貨2908枚

 大銀貨1713枚

 銀貨2653枚

 大銅貨1961枚

 銅貨50枚


 神鉄の刀

 神鉄の槍

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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