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 部屋の前まで来た連中を【衝気】で気絶させると共に、宿の入り口で逃げる用意をしている奴も気絶させる。外の監視は居るだけで宿に入っては来ない為、入った連中が気絶したのを理解していない。


 あの3人は放っておいて、まずは気絶した連中に【昏睡】を使っておく。次に外で見張っている3人に【衝気】を使って気絶させ、【昏睡】を使って深く眠らせる。これで準備完了。俺は部屋を出て、寝ている連中を【念動】で運ぶ。


 入り口で寝ている奴も宿の外へと運び、3人の監視の所まで連れて行く。次に白い枷を2つ着けて情報を聞き出す。………なるほど、なんとなく分かった。こいつらは貴族の私兵のフリをした裏組織の連中だ。


 どうも貴族はその組織の連中を私兵として雇っているらしく、暗躍させているそうだ。こいつらが言うには、その中でも最大の組織らしい。まあ、こいつらの組織はどうでもいい。こっちに手を出してきたら潰す。


 それよりも雇い主だが、色々な事を聞き出して理解した。こいつらオッサンズの家に雇われている。他にも幾つかの家に雇われているみたいだが、厄介なのはこいつらの本拠が貴族街にある事だろう。


 貴族の私兵として派遣するからか、貴族街に本拠を構える事が認められているらしい。とりあえあず全員に白い枷を3つ着けて2分待つ。完了したら外し、そのまま放置していく。聖人化は終わっているから、後は何もしない方が良い。


 俺は貴族街へと侵入し、まずは裏組織の連中の本拠地になっている屋敷へと行く。どうやら見張りを置いて、夜も監視しているらしい。なかなか優秀だと言うべきか、それとも貴族街でここだけが浮いていると言うべきか。


 俺は監視をしている奴をスルーし、屋敷の裏口へと回る。勝手口から侵入しようとしたが、これは厄介だな。ここの連中は厨房を使わないからか、勝手口の前に荷物を積んで外から開けられなくしてやがる。仕方ない、窓から侵入するか。


 俺は2階の窓から侵入し、腕輪もせずに手当たり次第に聖人にしていく。一応幹部っぽい連中には話を聞いていくが、こいつらは王都でしか動いていない連中だった。元々は地方に本拠があったらしいが、数年前に畳んで王都のみにしたそうだ。


 そっちの方が儲かるのと、人員を分散すると他の組織に飲み込まれる可能性があったとの事。だから儲かっていた王都に一本化したのか。何と言うか、傭兵斡旋会社みたいだな。それはともかく、さっさと聖人化を終わらせよう。


 ………よし! 最後に回した監視も終わった、次はオッサンズの屋敷だ。俺はオッサンズの片割れである子爵の屋敷に行き、勝手口の閂を外して中に入る。腕輪をして手当たり次第に聖人化していくが、腐った奴等が多いな。


 オッサンズが碌でもなかったから、その家の連中も碌でもないのかね? 奥さんが普通に浮気してたし、子供も碌なもんじゃない。強姦は犯罪だっつってんだろ。どうして貴族の連中のガキはこんな奴ばっかりなんだ。


 とはいえ、俺は問題のある連中の家にしか侵入していないので、当然とも言えるのかと今理解したよ。まともな貴族なら侵入して強制的に聖人化する必要も無いもんな。自分のやってる事を再確認できたが、それが良かったのかは分からないな。


 この屋敷の連中も聖人化は殆ど終わった。後は主要な人物だけだ。豪華な部屋に入って聖人化していくのだが、情報を聞き出しても碌でもなかった。特に正妻は、これで浮気相手を堂々と連れ込めると言っている。堂々とはダメに決まってるだろ。


 それに娘が色んな男を連れ込んで楽しんでいるのが羨ましいらしい。……はぁ、ウチの女性陣が言っている通りの典型的な貴族だな。さっさと全員聖人化して次に行くか。ああ、1人息子は尻を掘られるのが好きらしい。もう滅べ、この家。


 呆れながらも次の男爵家に行き、同じ様に聖人化していくのだが、ここもあまり変わらないな。女性は股座が緩いし、息子は掘られ好き。こいつらは揃いも揃って、本当に碌でもない。挙句に父親である当主は、王女に毒を盛った共犯だし。


 ちなみに俺達に手を出そうとしたのは、単なる舐められない為の報復だったらしい。というより、こいつらは俺の所為で当主が捕まった事は知ったらしいが、何故捕まったかまでは知らなかった。何より、別の貴族から話を聞いたそうだ。


 という事で、その話を聞いたという貴族の屋敷にも行く。今回も勝手口から侵入するが、ここは簡易ながらも鍵付きだった。鍵の中に【念動】を使って開けられる俺にとっては、鍵だろうが閂だろうが意味は無いけどね。


 ここは伯爵家なので先ほどまでの2家よりも大きいが、やる事はまったくもって変わらない。そういえば今回は珍しく金銭を奪ってきてるんだよな。この国は腐った連中が多いし、取っていっても問題無いだろうと判断した。


 伯爵家の連中も聖人化していくが、この屋敷はそこまで赤く光る奴が多くないな。何でオッサンズの家を焚きつける真似をしたんだ? そう考えながら聖人化していくと、この家の奥さんの証言でやっと分かった。


 どうも伯爵は、第2王女の毒を俺が持っている薬で治したのを何処からか知ったらしい。だからこそオッサンズの家の者を焚きつけ、あわよくば薬を手に入れようとしたようだ。高い効果の薬は、それだけで取引材料になる。


 そういう計画だったようだが、俺には筒抜けなので隠しても意味が無いというか、隠れる事に失敗している。子爵家と男爵家を焚きつけ、失敗しても自分の家の名が出ないようにした。計画自体が浅はか過ぎて何とも言えない。


 もうさっさと聖人化して帰ろう。馬鹿の相手は疲れてくるだけだ。伯爵家の中も聖人化したので、おそらく俺達に絡んでくる奴等はもう居ないだろう。仮に居るとしても、既に3家も聖人化されている。


 情報に疎くない限り、敵に回すとマズいと気付くだろう。2家は何も考えてない馬鹿だし、もう1家は策士気取りの馬鹿だし。救いようが無い連中だ。もう遅いし、帰ってさっさと寝よう。


 宿の部屋まで帰ってきたけど、今日も無駄に時間が掛かったな。部屋と体をもう1度綺麗にして、勾玉で吸引と【浄化】をしたら、1杯だけ神水を飲んでから寝る。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界782日目>



 おはようございます。今日は一日情報収集の日ですが、昨夜の馬鹿どもの所為でちょっと眠たいです。まあこれぐらいなら何とかなるか。とにかく起きて、朝の日課を済ませよう。


 少し時間が掛かったものの、その分丁寧に【浄化】したので綺麗になった。椅子に座って緑茶を淹れて飲んでいると、メルが起きたみたいだ。メルも早起きするのは珍しいタイプだが、今日は1番に起きたな。


 珍しいなと思っていると、周りを見て微笑んだ後、直ぐに俺の所まで来て情熱的にキスをしてくる。実際トイレに行くまでずっとキスしていたので、結構な時間だったろう。何がメルを突き動かしていたのか知らないが、本当に長かったな。


 メルは部屋に戻ってきた後も、俺の太腿を撫でたり首筋にキスしてきたりと、やりたい放題していた。何か鬱憤でも溜まっていたんだろうか? そう思えるほど様々な事をされた。まあ、早起きするのが珍しいから、仕方ないのかもしれない。


 皆が起きてきた後で布団を仕舞い、お茶や神水を飲みながら今日の予定を話す。



 「そろそろ次の国に行く事も視野に入れて、王都に居る内に他の国の情報を仕入れておこうと思う。という事で、今日の予定は情報収集にしようと思うが良いか? 他に案があるなら言ってくれ」


 「案といっても特に無いねえ。次の国というか、ダンジョンの攻略も終わったから次のダンジョンに行かなきゃいけないのは分かるけど、急がなくても良いと思うよ。暑いし」


 「とはいえ明日も明後日も暑いでしょうから、何とも言えませんけどね。ダンジョンの無い国には行かなくてもいいですし、そんな国もありそうですから情報収集は大事ですよ。暑いですけど」



 暑いのは誰もが同じだよ。



 ▽▽▽▽▽


 1583終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2676枚

 大銀貨1649枚

 銀貨2425枚

 大銅貨1072枚

 銅貨50枚


 神鉄の刀

 神鉄の槍

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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