1576
情報を聞きだしながら聖人にしていき、貴族の聖人化が終わった。他にも腐った連中は居るだろうが、だからと言って限度がある。何処かで線引きするしかなく、俺としては違法奴隷に係わっている連中以外は放っておく事にした。
また新たな何かが見つかったら聖人化すればいい。そう思いながら宿へと戻る。今日もそれなりに時間が掛かってしまったので早く寝よう。このままだと本当に昼夜逆転生活になりかねない。
聖人化のタイミングが夜間しかないので仕方ないのだが、このままの生活サイクルは色々マズイ。宿の部屋に窓から入り、部屋と体を綺麗にしておく。勾玉を使って吸引と【浄化】をしたら、おやすみなさい。
<異世界780日目>
おはようございます。今日はダンジョン攻略に行きますが、今日1日で攻略するかは決めていません。別に2日や3日掛かっても問題無いのだが、中の地形が変わると面倒なんだよな。それさえなければ、ゆっくり時間を掛けても良いんだが。
朝の日課を終わらせて、水出しの緑茶を淹れて一息吐く。コップに入れて飲んでいると、ダリアが起き………ない。何故か立ち上がったダリアは多少歩いて移動した後、倒れるようにして寝転び2度寝を始めた。いったい何がしたかったのやら。
それとも蓮とくっついていたから暑かったんだろうか? フヨウは暑さを気にしていない様なので、スライムというかセイントにとっては暑さと寒さは平気なんだろう。もちろん耐えられる限界はあるだろうが、人間種より耐えられるのは間違い無い。
そんな子供達と2匹を見ていると、リューが起きてきて満足するまでキスした後に部屋を出た。今日はリューが1番早かったようだ。その後、少ししてメルが起きたのだが既にリューは部屋に戻ってきていたのでキスはせずに部屋を出て行った。
よく分からないルールは相変わらず皆の中にある様だが、俺には分からない。分かっても意味が無いと言った方が正しいかもしれないな。そんな事を考えながら雑談をしていると、皆が続々と起きてきたので朝の挨拶をする。
子供達も起きてきたので布団を【浄化】してから仕舞い、皆と今日の予定を相談しよう。
「それで今日はダンジョン攻略で良いのかい? もう1日休んでもいいよ、アタシ達も見回るし。何だかんだと言って、この王都をあまり見回ってはいないんだよ暑いから。アルドは寝てるし、涼しい部屋に居ると動く気が無くなるからさ」
「ですよね。私も多少は動きましたが、その程度ですよ。日中は本当に暑くなってきました。既に火の季節も中盤を過ぎ、暑さの本番になってきましたから。この暑さの中を歩き回りたくありません」
「本当にね。ここ最近の暑さは厳しいから、ダンジョンに行くならともかく観光するのは大変よ。それに見るものもそこまで在る訳では無さそうだし、そんな中を動き回るのもねえ……」
「そうだね。別に特徴のある何かがある訳でもないし、立派な何かがある訳でもない。王都の形に特徴も無いし、よくある形だよ。商売は得意なのかもしれないけど、それ以外は腐っているくらいしか特徴はないね?」
「腐っているのが特徴というのもな。ヴィラノーアでは精強な国だと思われていたが、蓋を開ければ腐りきっていた。何故ここまで情報と実態が食い違うのだろう? 王女には碌な情報が与えられていなかったのか?」
「流石に1国の王女に適当な情報は与えないだろうし、あの王女は狩人として動き回ってたから市井の情報も持ってたと思うよ? むしろ市井の情報しか持っていなかったんじゃないかな、それを僕達は聞いたと考えた方がいいかも」
「成る程。あの王女と言うより、王女一行には国が握っている情報は殆ど渡されていなかったと……。何処で王女だとバレるか、何処でどのように情報が洩れるかは分かりません。意図的に教えられなかったのでしょうね」
「王女だと知ってる奴等は居るって言ってたし、ここ商国の連中が絡んでも碌な情報を持ってないと思い込むだろうね。王女自身が普通にしているだけで、撹乱しているようなものかな?」
「他国に情報を取りに行く第4騎士団の長女と、宰相の孫あたりは知ってるのかもしれないな。知っていて意図的に王女を誘導しているのかも。だったら、あの国は相当のやり手だな。近衛騎士団長はお粗末だったが」
「確かにね。とはいえ、国土が広い割には開拓に苦労している国だったし、戦争というか小競り合いしているのも交易品を売れというものだしね。戦争の理由が何とも言えないさ。鉄とかが理由なら分かるんだけど……」
「……れん、お腹すいた」
「すみません。ボクもお腹が空きました」
「すまん、2人とも。そろそろ食堂に移動しようか」
子供達を待たせる意味は無かったな。この程度の話なら食堂でも出来たし、さっさと片付けて食堂に行こう。忘れ物がないかを確認し、無かったので食堂へ。大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら席に座る。
すぐに運ばれてきたので食べていると、少し気になる話が聞こえてきた。
「<緑の剣>の伯爵令嬢は火傷の跡が綺麗に治ったらしいんだが、お城に呼ばれたらしいぜ。多分どうやって治したとか根掘り葉掘り聞かれてるんだろうな。せっかく治ったのに、また王族におかしな事されなきゃいいけど」
「本当にな。確か第4王女だろう? レッドオークの場所に案内させたの。大飛竜の居る山の麓だぜ? そんな所に連れて行けなんてまともじゃねえよ。その結果、王女を庇って顔に大火傷じゃ割に合わねえ仕事だ」
「本当だぜ。治ったっていうなら放っといてやればいいじゃねえか。それを無かったかのようにして、今度はどうやって治したか聞かせろって、本当に王族ってのは碌でもねえよ。<緑の剣>が可哀想になってくるぜ」
「それもそうだが、本当にどうやって治したんだろうな? わざわざ<緑の剣>に聞いたりしねえけどよ、ちょっと気にならないか? 俺としては、ダンジョンか何処かで薬が見つかったんじゃないかと思う。それを手に入れたか、誰かから買ったんじゃないかな?」
「言いたい事は分かるし、俺も似たような事を考えたが……買ったのは無いだろうな。時間の経った大火傷が治るなんて、例え伯爵令嬢でも支払えないだろ。伯爵家でも払えるかどうかだと思うぜ?」
「だとすれば自力で見つけたんだろうが、相当運が良くないと難しいだろうな。それでも火傷を負ってから2年か3年だろ? 十分に早かったと言えるんじゃねえかって思うし、こういう事があるから狩人は辞められないって思うぜ」
「まあな。一攫千金も夢じゃないって思えるし、そんな夢でもなけりゃ危険な仕事なんてしねえっての。俺達にも夢が舞い込んでこないもんかね?」
「夢が欲しけりゃ、まず娼館通いから止めろ。いつまで経っても古い武具を使い続けるな。本当に壊れちまうぞ」
「うるせえ。これは俺の相棒なんだ、壊れるまでは使い続けるのは当然だろ。お前等みたいに簡単に乗り換えたりはしねえ! 俺と相棒は強い絆で結ばれてるんだよ!」
「娼館に通いたいだけな癖に格好つけんじゃねえよ。それを止めろってんだ!」
下らない話はどうでもいいが、あの伯爵令嬢が王城にねえ……。既に聖人化は終わっているが、面倒事に巻き込まれそうだ。あの<緑の剣>だけなら何の問題も無いんだが、この国は欲に塗れた奴が多すぎるからな。用心に越した事はない。
そろそろ食事も終わるし、気分を引き締めておこう。いつ俺達に辿り着くか分からないし、周りに変な奴等が増えるかもしれない。監視だけなら良いが、隙を見て奪おうとするような連中は聖人になってもらう。そうすれば嫌でも理解するだろう。
分からないような奴等には、自分達の末路を見せるのが1番だ。それでも分からないなら聖人にしてしまえばいい。白い枷を与えられている以上は、大手を振って悪人を聖人に変えていい筈だしな。
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1576終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1704枚
金貨2676枚
大銀貨1649枚
銀貨2425枚
大銅貨1124枚
銅貨50枚
神鉄の刀
神鉄の槍
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




