1575
部屋の中を片付けて、宿を出たら食堂に向かう。中に入り、大銅貨13枚を支払ったら朝食を注文して席に座る。ボーッとしながら待っていると、気付いたら朝食が運ばれてきていた。適当に食べながら話を聞き、終わったら食堂を後にする。
宿へと戻ると送風機と冷房を設置して起動し、少しの間起きておく為に緑茶を淹れる。水出しで淹れて飲んでいると、ダリアとフヨウが転がって遊んでいた。何が楽しいのか知らないが、2匹とも楽しそうなので放っておこう。
30分ほど経ち、お腹もマシになったと思われるので布団に寝転がる。そのまま目を瞑ると、直ぐに意識を手放してしまった。
「そろそろ起きてちょうだい。アルド、もう夕方よ。そろそろ起きて」
「ん……。そうか、今日も夕方まで寝たか……」
メルに起こされて起きたが、もう夕方か。昨夜が遅かったから仕方ないんだが、それにしても早いな。朝に寝たと思ったら、気付いたら夕方とは。本当に昼夜逆転生活をしてしまっている。これは早めに直しておかないと勘繰られるかもしれない。
俺は部屋と体を綺麗にし、皆が居る事を確認すると片付けをして部屋を出る。食堂に行き、大銅貨13枚を支払ったら席に座って雑談を始めた。特に聞かれても問題無い話なので、【止音】などは使わない。
「あたしはサーサが売ってるか確認しに行ったくらいだよ。後は、お酒を買いに行った程度かな。食料店に行って驚いたのは米の形なんだけど、サーサでもヤシマの国の米でもなくてさ、その中間ぐらいの長さだったんだよ」
「サーサは長細いですからね。それよりも短いですが、ヤシマの国の米ほど短くはありません。不思議ですが、ああいう米もあるんだなと納得はしました。色々な所に行きましたし、世の中には変わった物がたくさんありますから」
「それはそうなんだけど、意味が違う気がするんだけどねぇ……。アタシも見た時には驚いたけどさ、同じ米には変わりないんだし直ぐに慣れたよ。中間なら普通に炊いて食べられそうな気はするしね」
「料理の仕方は横に置いておくけれど、確かに使われている気がしないわね。運ばれてきた料理にも、お米が使われていそうには見えないし。でも食料店には売ってるのよねえ……」
「どう使われてるかは知らないけど、食堂では出ないんじゃないかな。それでも売っているという事は、お酒を作る以外にも何かしらの使用用途があるんだろう。無理に知ろうとしても碌な事にはならないよ」
アルメアの一言で、この話は終わった。まあ、適当な雑談をしていただけだし、誰も内容について拘っている訳でもない。町並みや売っている物に隣国の話など、幾つか情報を聞いてきたみたいなので話している。もちろん聞かれても問題無いものだけだ。
そうした夕食も終わり、宿へと戻って送風機や冷房を設置して起動する。皆の話は尽きず、未だに雑談をしているものの今日は酒を飲まないようだ。ここ連日酒を飲んでいたので、今日はお休みらしい。良い事だ。
子供達の神経衰弱の相手をしているが、久しぶりなのでまた覚えられなくなっているらしい。蓮やイデアがイライラするも、見ないふりをして覚え難くなるように捲っていく俺。手数が掛かると怒るのは変わらないな。
怒るのは納得できない証拠でもあるので、その怒りは正しい。俺もあくまでも覚え難いだろうと思って捲っているが、場合によっては覚えやすくなってしまっている場合がある。邪魔をする側にもセンスが必要なんだよな。
そんな事を考えているとイライラが限界に達したのか、何故か抱き付いてきた。2人とも何がしたいのか分からないが、どうやら本人達も分かっていないらしい。これ以上は限界だと思い、神経衰弱の札を片付けていると2匹も寄ってきた。
いったい何がしたいのか分からないが、2人も2匹もくっ付いてきて離れない。女性陣は笑っているが、段々暑くなってきたんで離れてもらえませんかね? ………そう言うと余計にくっついてくるが、2人と2匹も暑いだろうに。
少しの間放っておいたのだが、暑くなってきたからか2人も2匹も離れていった。そりゃそうだろうが、無駄にジトっとしたな。部屋と体を綺麗に【浄化】し、汗と皮脂などの不快なものを消しておく。
【冷風】を使い涼しくしながら神水を飲んでいると、2人と2匹はウトウトし始めた。なので布団を敷き、【念動】で運んで寝かせていく。【昏睡】を使って深く眠らせたが、いつもの様に連れて行かれない。
何かあったのかと女性陣の方を見ると、会話が盛り上がっているらしい。ふとアルメアと目が合ったが、その瞬間いそいそと脱ぎ始めたので他の女性陣も気付いたようだ。皆が素早く脱いで臨戦態勢になった。いつもの早業はああしてたのか……。
いつも通りに女性陣をキメて寝かせ、部屋と体を綺麗にしたら準備完了。今日は貴族の屋敷に行く。まずは聞いていた貴族の家に行くのだが、そこでもしっかりと情報収集をしないとな。貴族同士でも知っている事はあるだろうし。
隠密の4つの技を駆使し、貴族街へと忍び込む。屋敷の場所は聞いていたので、いつも通りに裏口に回ると、まだ起きている奴が居る。少々来るのが早すぎたか? それにしても、この時間にまだ厨房に人が居るのも変だな。
そう思って【空間把握】を使うと、女が色々な場所を漁り保存食を食べていた。……服装がメイドの物じゃないし、あからさまに高そうな服を着ている。というかネグリジェだ。となると、ここの貴族の妻か娘だろう。
何やってんだと思わなくもないが、とにかくさっさと部屋に戻れよ。この屋敷で寝てないのはお前ぐらいなんだぞ。後の連中は【昏睡】で既に眠らせてるからさぁ……マジで早く寝室に行ってくれない?。
保存食を食べていた女は満足したのか、足早に厨房を去り部屋へと戻って行く。部屋の中に入り、ベッドに横になった段階で即座に【昏睡】を使って眠らせる。まったく、無駄に時間を使わせやがって。邪魔するなよな。
閂を外から外して侵入し、生命反応を元に使用人から聖人化していく。赤く光る奴は多くないが、それなりには居るというところか。順調に変えていくと、先ほどの女の寝室に来た。次はコイツなのだからしょうがない。
腕輪の光は……赤か。コイツを聖人にする前に聞きたい事があったので、白い枷を2つ着けて聞いていく。女は男爵の娘で、お腹が減ったので食べていただけらしい。詳しく聞いた方がいいな、コレは。
そう思って聞くと、今日は父親が連れて来た他の貴族3人と1日中ヤっていたので、特にお腹が空いたんだとさ。呆れてものも言いたくなくなるな。自分の体を使って、いつでも取り入る事が出来るようにしているらしい。
どうも父親の能力に疑問を抱いており、男爵家が潰れてもコネで生き残る為にしているようだ。それだけで赤く光るのか……? 疑問に思って詳しく聞くと、完全にアウトだった。コイツ、違法奴隷の売買に関わってやがる。
元々その関係で屋敷に忍び込んでいるんだが、コイツも違法奴隷の売買に深く関わっており、その関係で父親の能力に疑問を持ったようだ。違法奴隷の元凶は上の貴族と昨日の商会らしいが、下っ端なんて簡単に切り捨てられるからな。
それを怖れて、体を使ってまで保身を図っている訳か。まあ、ここでそれも終わりだが……よし、後は2分待つだけだ。………2分経過後、白い枷を外して部屋を出る。その後は男爵家の残りを全員聖人化したが、当主は碌な情報を持っていなかった。
そりゃ娘に見限られるし、捨てられるわな。そもそも娘に体を売らせて各貴族家とのパイプを維持しようなんて、貴族以前に碌な父親じゃないぞ。仮にそれを考えたとしても、普通は行動までしないだろうに。
頭がおかしい奴に何を言っても無駄だな。狂っている奴は何処にでも居るし、とっとと次の貴族の所へ行くか。
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1575終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1704枚
金貨2676枚
大銀貨1649枚
銀貨2425枚
大銅貨1137枚
銅貨50枚
神鉄の刀
神鉄の槍
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




