1571
ミニゴーレムで遊んでいた子供達は、流石に眠たくなってきたのか素直に布団に寝転がった。どうやら魔力がそれなりに減っているらしく、眠たいのも相まって素直に布団に行ったらしい。多少しか動かしていないから、魔力消費量まで気にしてなかった。
子供達の左右に2匹が寝たので【昏睡】を使って深く眠らせると、直ぐに腕を持たれて運ばれていく。女性陣をさっさとキメて寝かせたら、部屋と体を綺麗にして勾玉を使う。邪気は大して無かったので直ぐに終わり、俺も布団に寝転がる。
明日は町で情報収集をして、明後日に出発するか。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界775日目>
おはようございます。今日は商国の情報収集とお休みの日です。昨日はダンジョンだったし、今日は適当に過ごそう。たまにはフラフラしたって良いだろうし、誰も文句は言うまい。朝の日課を終わらせて、お茶でも飲もう。
いつも通りに朝の日課を終わらせたら、鍋で水出しの緑茶を淹れる。コップに注いで飲んでいると【探知】に反応があった。どうやら邪生が発生したようだが、場所は……何処かの商店だ。オムドン商会の店じゃない。
聖人にした奴等が邪生を生み出したりはしないだろうし、となると他の腐った商会が出てきたのかね? オムドンの奴等は聖人にしているので、男爵と結託してつぶしそうだけどな。もちろん合法的にやるだろう、両方とも聖人だし。
そんな事を考えていると皆が起きてきたので、朝の挨拶をしてから布団を片付ける。お茶を飲んで一段落したら、送風機と冷房を仕舞い食堂へ。大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら、席に座って適当に雑談でもして待つ。
子供達と話そうかと思っていると、横の席から面白い話が聞こえてきた。
「昨日の朝<緑の剣>を見たんだけどよ。リーダーの伯爵令嬢、顔が綺麗に治ってたぜ? しかもビックリするほどの美人でな、アレが火傷で駄目になってたなんて損でしかねえよ。アレ見るとさ、死んだ王女ってワザと火傷にさせたんじゃないかと思うぞ?」
「俺も見たけど、そう思う気持ちもよく分かる。それぐらいの美人で俺も驚いたからな。だいたいさ、前に本人から聞いた事があるが21だぜ? まだまだ十分に結婚できるだろうに、貴族だと嫁き遅れになるんだとよ。ありえねえだろ」
「そりゃなあ。俺は見てないけど、美人で21の嫁さんって十分過ぎるだろうに。幾ら獣人だからって、寿命から考えても若いぜ? 貴族ってどんだけ年下好きなんだろうな。子供に欲情すんのか?」
「さあ? 貴族がクソなのは当たり前だが、案外そういう部分でもクソなのかもな。裏で何やってるか分かりゃあしねえ奴等だし、商会と結託してクソみたいな事もしてやがるしなぁ……」
何処でもそうだが、本当に碌な事をしない連中だな。さて、朝食も終わったし情報収集に行くか。子供達と2匹と一緒にウロウロし、この国の情報を得ていく。8人に大銅貨を1枚ずつ支払い情報を得たが、それなりにしか集まらなかった。
適当にフラフラしながら遊んでいるので暇ではないのだが、子供達が飽きないように動くので本腰は入れられない。皆も情報を取ってきてくれているだろうから、そこまで気にしなくていいだろう。それより、そろそろ昼なので食堂に移動しようか。
大銅貨5枚を支払って昼食を注文し、席に座ると直ぐに運ばれてきた。周りの話を聞いているものの、大した情報は無かったので食べる事に集中しよう。
昼食後、再び情報収集のためにフラフラする。6人に大銅貨を1枚ずつ支払い情報を集めたら、さっさと部屋に戻る事にした。これ以上の情報は集まりそうにないし、これ以上を求めるなら王都に行かないと無理だな。
宿の部屋に戻ると、既に全員が戻ってきていて寛いでいた。部屋の温度が低いという事は、【冷風】を使って冷やしていたんだろう。送風機と冷房を設置して起動し、皆と情報を擦り合わせる。
「商国はそれなりに大きいものの、そこまで大きい訳でもない。微妙な大きさの国だった。それはいいんだが、どうやら西と南の国と交易をしていて儲けているらしい。しかし同時に、西と南の国から狙われているそうだ」
「それは横に置いておくとして、まずはエッテオ町からの話さ。ここから南にサルト村、そこから南にセルテ村、西にオクム町、更に西にコウト町、そして北にゲルト町、その北に王都ベウスがあるんだってさ」
「ここから真っ直ぐ西に行くと王都なのですが、途中に山があり、その山は越えられないそうです。何でも大飛竜の巣なんだとか。昔<竜に手を出す馬鹿>が王都に逃げて、平民街が壊滅寸前になった事があるそうですよ」
「その話は私も聞いたけれど、あまりにも愚かで何と言っていいか分からなかったわ。当時、平民街に生きていた人達は堪ったものじゃなかったでしょうね。竜に手を出したうえ、無関係な自分達が被害を受けたのだから」
「確か40年ほど前に男爵家のバカ息子が狩人になって、盛大にやらかしたらしいよ。本当に貴族というのは碌な事をしないけれど、裏に父親も居たらしく家も潰されたと聞いたね。それからは不可侵と決められたらしい」
「私の方で残っているのは<緑の剣>の話ぐらいか? 何でも馬に乗って町を出たのを見た者がいるそうだ。何処で借りたのかは知らないが、そういう伝手はあるのだろうな」
それ以外は特に情報は無かったので、夕日も出てきているし食堂に行くか。皆と連れ立って食堂に移動し、大銅貨13枚を支払って夕食を注文する。席に座って待っていると直ぐに運ばれてきたが、何だか急かされている気分になるな。
夕食を終えて宿の部屋に戻り、送風機と冷房を設置して布団を敷く。起動は子供達がやってくれるというので任せた。昨夜と同じように子供達はミニゴーレムで遊んでいるが、どうやらミニゴーレムでやる相撲にハマったらしい。
上手く魔力を通して動かさないと滑らかに動かせないので、子供達は必死になって魔力を丁寧に動かしている。思っているよりも本気でやっている事に驚くが、神様がそれを考えてくれたのかは分からない。作りたかっただけかもしれないし。
子供達は気分良く遊んでいたが、突然止めるとアイテムバッグに仕舞って布団に寝転がった。どうやら魔力を消費し過ぎたのではなく、集中しすぎて疲れたので寝転がったようだ。いつも通り左右に2匹も寝転がる。
【昏睡】を使って寝かせたら連れて行かれたので、丁寧に優しく撃沈しておいた。部屋と体を綺麗にしたら、勾玉で邪気を吸引して【浄化】していく。全て終わったので俺も寝転がって目を瞑る。今日も一日お疲れ様でした。
<異世界776日目>
おはようございます。今日は移動の日ですが、この国は町ごとに止まった方が良い気がしてきました。町ごとに止まって聖人化していかないと、多分この国は良くならない。そんな気がしている。
儲かれば何でも良いという輩が雨後の筍レベルで出てきそうなので、せめて町の規模の場所には聖人という監視者を置かないと駄目だろう。朝の日課を終わらせた後、お茶を淹れながら考えているが、それがベストだと結論付けた。
金の為なら何でもするという奴は居るが、この国の気風がそんな感じになってしまっているので性質が悪い。国として認めている訳ではないが、暗黙の了解となってしまっている感じだ。これは宜しくない。
建前だけではなく、ある程度は規制しないと際限が無くなる。儲ける為なら犯罪を犯しても構わない。そんな奴が幾らでも湧いてくる国っていうのは、流石に正常とは言い辛い国だ。
皆も起きているので話しているが、同じ意見だった。この国だけは町で1泊しながら進むしかないだろう。俺の神命だし、ここまでの国だと流石にな。ちょっと多めに聖人にして、ようやくバランスがとれるかな?。
そう思える国というのも、ある意味では凄いけどさ……。とりあえず部屋を片付けて、食堂に朝食を食べに行こうか。
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1571終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1704枚
金貨2676枚
大銀貨1649枚
銀貨2429枚
大銅貨1302枚
銅貨50枚
神鉄の刀
神鉄の槍
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




