1567
見張りも置いていないスラムの裏組織のアジトへ侵入。白い枷を着けて話を聞くも、裏組織で間違い無かったので聖人にしていく。赤い奴しかいないので、本当の意味で手当たり次第に聖人にしていった。
奥の部屋に居たボスの女も聖人にし、これでようやく終わりかと思ったら気が抜けてきた。早く帰って寝よう。いつも通り、出る際には【浄化】を使って証拠を隠滅しているので、科学捜査でも俺が居たという証拠は無い筈だ。
宿の部屋へと戻り。もう1度【浄化】したらさっさと寝る。今日も一日お疲れ様でした。
<異世界773日目>
おはようございます。猛烈に眠たいのですが、朝食を食べてから寝ようと思います。朝の日課を終わらせたら、緑茶を入れて飲みながら過ごす。眠たいものの、寝てはいけないので我慢しているとフヨウが起きてきた。
水皿に神水を入れて出すと、吸い上げてから首に登って力を抜く。いつも通りのフヨウと朝の時間を過ごすと皆が起きてきた。
「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」
「おはよう、皆」 「おはよう!」 「おはようございます」
「ニャー」 「………」
「アルドは相当眠たそうだね。昨日は色々動き回ったんだろうけど、商人と貴族と神殿だったかい? 一晩で三ヶ所は大変だったろうから、今日はゆっくり休むといいよ。アタシ達はどうしようか?」
「適当にダンジョンにでも行きますか? 流石に朝からお酒を飲むのもどうかと思いますし、子供達と私達の練習として戦えば丁度良いのではないかと思いますよ。ゆっくり丁寧に行うのも練習の1つらしいので」
「私も当然同じ事を聞いたけど、弱い魔物でも丁寧に技を掛けて練習すればいいと教えを受けたよ。主様からも同じ事を言われていたけども、意外にこういう事って忘れやすいと思ったね」
「練習と実戦では大きく違うからな。特に相手の急激な動きに対応して技を繰り出すのは簡単じゃない。それでも身体強化を始め、しっかりと練習しておかないと3度目も武具の性能で勝つ事になってしまう」
皆の話の最中に部屋の片付けを行い、終わらせたら食堂へ。大銅貨13枚を支払い朝食を注文したら席に座る。ボーッとしながら待っていると、朝食が運ばれてきたので口を動かして食べる。集中力が欠片も無い感じだ。
とりあえず咀嚼して飲み込むというような形で食事を終えると、食堂の前で皆と別れて俺は宿に戻る。部屋に戻り、送風機と冷房を出して魔石をセットしたら起動する。キンキンに冷えた神水を入れたら布団に寝転がり、おやすみなさい。
………誰かが俺を起こしている? とりあえず起きるか。
「あっ!? やっと起きたよ。もう夕方なんだから起きなきゃだめだよ。後ね、仮面のお姉さんたちがお薬ちょうだいだって」
「は? 薬………?」
「アルドが起きたから多分大丈夫だと思うけどね。とりあえず聞いてみないと分からないから、あんまり過度な期待はしないようにしなよ」
「アルド。ここに居る女性達は昨夜の食堂で見た<緑の剣>というチームです。今日ダンジョンをウロウロしていたのですが、その際に森の地形で迷っていたので救助しました。どうも薬草を探していたようです」
「魔法薬や霊薬の材料を探していたらしいわ。私達が居たのは13層よ。1~4層は北で平原、5~8層は東で草原、9~12層は西で山、そして13層は森だったの。そこで薬草を探して彷徨っていたのを助けたのだけれど……」
「帰り道が分からなくなるほど夢中で採取するのもどうかと思うけどね。結果的には私達に会えたのだから、運は良かったのだろう。私達は運が悪かったのかな? まあ、どっちでもいけど」
「それでさ、助けたついでに話を聞いたんだけど、どうも王女様? を庇った際に顔に火傷を負ったんだってさ。一応は名誉の傷って事になってるらしいけど、顔に火傷を負ったのは致命的だったみたい」
「その我儘王女は別の時にも事件を起こし、その時に亡くなっているそうだ。庇ったのも強引に魔物退治に連れて行かされた際の出来事だったようで、相手はレッドオークだったらしい」
「あー、レッドオークの能力でな。とはいえ火傷の程度では、魔法薬や霊薬の簡単なやつで治るだろ。何もわざわざ俺の持っている薬を使う必要はないんじゃないのか?」
「それがさ、あたしも見たけど相当酷いんだよ。火傷じゃなくて大火傷っていうレベルなのさ。流石にコレは、あの薬を使ってでも治してあげるべきだと思ってね」
ウチの女性陣の言葉を聞きながら、ジッとリーダーらしき女の顔を見る。すると、仮面を外して素顔を見せてきた。……成る程な。エリアが大火傷って言う筈だ。右のこめかみ近くから引き攣れているじゃないか。
目を瞑る事は何とか出来るみたいだが、もうちょっと当たり所が悪ければ目の周りの皮膚まで引き攣れていただろう。そうなれば目がどうなっていたか……いや、本当に酷いものの奇跡的なバランスで助かっている。
仕方なく神薬の樽を取り出してコップに入れ、それを相手に渡す。出された方は怪訝な顔をしているが、黙って受け取り一気に飲んだ。その後、何事も無く時間が過ぎたが、突然痛みに絶叫を上げはじめた
慌てて3人が駆け寄るも、リーダーの伯爵令嬢は火傷の箇所を手で押さえて暴れている。余程に痛いらしいが、それは火傷がそれだけ酷かったという事だ。強制的に神薬が治しているのだから痛いに決まっている。
段々と声も小さくなっていき、落ち着いてきたようだ。その状況に安堵したのか突然3人は剣を抜こうとしたが、それよりも早くダナが大脇差を抜いていた。3人は抜かれた大脇差を見て動けなくなっており、その場に沈黙が流れる。
それを破ったのはリーダーの伯爵令嬢で、慌てて3人を止めようとしたが、そのリーダーの顔を見て3人は固まった。俺はリーダーに此方を向かせ、手鏡で顔を見せてやる。その鏡を見た瞬間、リーダーの女性は停止した。
まあ、火傷跡も何もかもが完璧に治っているんだから、呆然とするのも仕方ないとは思う。思うが、手鏡は自分で持ってくれ。納得するまでは貸してやるから。そう言って渡し、俺は神水で緑茶を水出しする。
出来た緑茶をコップに入れ終わると、蓮が鍋を持って入れ始めたので入れてやる。イデアも欲しがったので入れてやり、ゆっくりと飲んでいるとようやく落ち着いたらしい。
「申し訳ありません。もう3年も自分の顔を見た事が無くて……。3年前に第4王女殿下を庇って以来、貴族令嬢としての私は死んでしまいました。もう嫁き遅れと言われる年齢になりましたが、せめて顔の火傷は治したく………」
気持ちは分かるし、泣くのも分かる。3年もの間、誹謗中傷もあっただろうし大変だったろう。でもな、感動するなら自分の泊まっている宿に行ってしてくれないか? 夕方だし、意識したらお腹が空いてきたんだよ。もちろん口にはしないが。
他の3人も感極まって号泣しているが、本当に部屋に戻ってやってくれんかね? 送風機と冷房と布団をアイテムバッグに仕舞い、ダリアとフヨウと遊んでいると、ようやく泣き止んだのか冷静になったらしい。手鏡を返してくれた。
「本当に申し訳ございません。あまりにも嬉しくて……顔に火傷を負ってから、本当の意味で助けになってくれたのは彼女達だけでした。やっと目的を達成できたと、これで彼女達に恩返しが出来ると思うと」
「そんな。私達は私達のやりたい事をやってきただけです。これからはフィエル様のなさりたい事をなさって下さい。それが私達のやりたい事です」
うん。とても素晴らしい感動の話なんだろうけどさ、俺達にとったらどうでもいいし、むしろ君達が邪魔で食事にも行けないんだよ。流石にそろそろ察してくれないかなぁ……。
無理? じゃあ、もう少しだけ待とうか。あまり待たせると俺達の機嫌も悪くなるんで、早く気づけよー。特に機嫌が悪くなっている子が居るからさ。
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1567終了時点
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大銅貨1386枚
銅貨50枚
神鉄の刀
神鉄の槍
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




