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1560




 王都に戻った俺達は、昼には早いので情報収集をする事にした。いつも通りに子供達と2匹とウロウロし、情報を集めていく。適当に王都の子供達が集まっている所に行ってみたり、そこで子供達を看ている老人と話したりする。


 よくやる情報収集とはいえ、これが侮れない成果を出すのだから毎回驚く。結果として、国境までの情報を手に入れる事が出来た。情報収集としては十分だと思うが、他に必要な情報があったかな……?。


 考えても出てこないので多分だが無いのだろう。一足先に宿に戻ろうと思い、子供達と2匹と共に宿へと歩く。帰り道に食料店を見つけたので寄り、銀貨4枚分の野菜を買って後にした。子供達は果物を買ったようだ。


 宿に戻ると、既にリューとディルは戻っていたようで、2人も国境までの情報を手に入れたらしい。割と簡単に手に入る情報だったのかもしれない。なので2人と話して間違っていないかを調べておこう。


 王都ヴィラから南にオドン町、その南にラクロ村、その西にエオイク町、その南西にキアブ村、そして西に国境。これで間違いないようだ。国境からは分からないものの、そこまでは一致しているので正しいだろう。


 そんな話をしていたら皆も帰ってきたので話したが、やはり情報は同じだった。齟齬も無かったので、一安心だ。そろそろ昼なので、部屋の中を片付けて忘れ物が無いか確認したら宿の受付へ。


 残りをキャンセルし、返金不要を言ったら食堂へと移動。大銅貨13枚を支払って昼食を注文したら席に座る。皆も同じ気分だったらしいが、早めに王都を出ようと思う。金は支払われてないが、いちいち面倒臭すぎる。


 ゴブリンの森はともかく、奴隷密売組織の件に関しては手伝わされただけだ。そのうえ報酬も無く、あんな面倒に巻き込まれたんだからな。だから……あれ、奴隷密売組織の事って伝えたっけ? 記憶に無いぞ?。


 もしかして伝えてなかったかもしれない。そう思っていると何故か巨人と長女が来たので、丁度良いと思い近くの席に座らせる。向こうも俺達に用事があったようなので聞くと、奴隷密売組織についてだった。


 タイミングの良い奴等だと思い、奴隷密売組織の元締めは神殿である事。既に奴等は聖人にしてあるので聞きに行けば教えてくれる事などを話す。ビックリしているもののスルーし、俺達はベルゲスト商国へ行く事を告げる。


 2人は驚いた後に引き留めようとしてきたが、面倒な奴等に巻き込まれるのは御免だからさっさと移動する事を伝えた。近衛騎士団長の件があるからか、2人も何も言えなくなる。丁度昼食が運ばれてきたので食べ、終わったら店を出る。


 結局5人を名前で呼ぶ事は無かったが、元気でな。そう2人に言った後、俺達は王都の門へ。登録証を見せて門を出たら、少し離れてから木像に乗る。まずは南に出発だ。


 勾玉で吸引しつつ南へ向かう。ある程度の時間でオドン町が見えてきたので、そこから更に南へと進む。木像で移動しているので楽だが、それでもダラダラと続く同じ景色に早々に飽きが来る。子供達と【念話】で<しりとり>をする程に。


 ラクロ村が見える所まで来たので、そこから西へ。更に走りながら暇を潰し、エオイク町へと進む。夕方前には辿り着いたが、これ以上進んでも仕方がないので町の手前で木像を降りる。アイテムバッグに収納したら徒歩で門まで歩く。


 門番に登録証を見せたら、エオイク町の中に入り情報を集める。3人に大銅貨を1枚ずつ渡して宿を聞くと、3人ともが同じ宿を言った。一応ボッタクリとかも聞いたが、そこは良心的な宿らしい。礼を言ってから、聞いた宿へ行く。


 それなりの大きさの宿で大部屋があったので、大銅貨8枚で一日だけ借りる。食堂の場所を従業員に聞くと大通りの店を紹介された。なので怪しむと、この町にはボッタクリの店は殆ど無いと言う。


 詳しく聞くと、ボッタクリの店が昔あり、その所為でここの領地を治める貴族が恥を掻いたらしい。それからはボッタクリの店を目の敵にしており、容赦なく潰しているそうだ。ボッタクリの罰金がエゲツないんだと。


 町の人には好評で、ボッタクリの店が殆ど無いので助かっているみたいだ。まあ、そこまで言うなら大丈夫だろうと思い、聞いた大通りの店へ。中に入り大銅貨13枚を支払って夕食を注文すると席に座る。


 皆と雑談をしていると、周りから鬱陶しい視線が大量に飛んできた。どうやらイデアに対するものの様なので、俺とエリアで子供達を挟んで隠す。敵意と悪意をこちらに飛ばしてくるので、念力を使って殺気を飛ばすと周りは黙った。


 そもそも子供相手に下らない事をするなと思うが、いったい何を考えているのやら。夕食が運ばれてきたので食事をし、終わったら店を出て宿に戻る。後ろからついて来るバカが居るが、無視して戻ろう。夜に来たら聖人決定だ。


 宿の部屋に入り送風機と冷房を設置して起動する。神水を入れたら、窓から部屋の中の水分を【凝水】で捨てる。冷房の中の水で湿度は上がるので捨てておかないと、却って不快になる。湿度の高い部屋なんて嫌だからな。


 送風機と冷房で部屋が冷やされてくると、送風機の前から移動し俺の胡坐の中に来た。相変わらず自由だなぁダリアは。そう思いながらブラッシングしてやると、あっさりと撃沈して寝た、次はフヨウかな?。


 フヨウを撫でる様にブラッシングすると、プルプル震えた後にデローンとなり力が完全に抜けた状態となった。2匹を布団に連れて行き、外側に寝かせる。すると、子供達も面白がって布団に寝転がった。まあ、好きにしなさい。


 そんな風に思っていると眠たくなってきたんだろう、直ぐにウトウトしてきた2人は寝息を立て始めた。【昏睡】を使って2人と2匹を眠らせたら、次は女性陣の番だ。完全にキメて寝かせたら、部屋と体を綺麗にする。


 勾玉を使って邪気の吸引と【浄化】を行ったら、神殿へと向かおうか。宿の近くに怪しい奴は居なかったので大丈夫だろう。神殿の宿舎へと侵入し、腕輪を確認しながら聖人に変えていく。


 人数自体がそこまで多くないので、掛かる時間は中央神殿に比べれば遥かに短い。短時間で終わったので、さっさと宿へと戻ろう。窓から部屋へと戻ったが、特に荒らされている形跡も何もない。どうやら尾行だけだったらしいな。


 それでじゃあ布団に寝転がって、おやすみなさい。………またか? 何故か蓮が起きて俺の横で寝始めたが、何か悪い夢でも見たかな? 仮に何かあっても、自分から話すまで待つべきだな。



 <異世界771日目>



 おはようございます。今日は国境近くまで進むか、それともベルゲスト商国に入る日です。ヴィラノーア連合国は国土が広いが、町や村もそれなりに離れている。王の直轄地も各地にあるらしく、中央に固まっていない。


 塩などを筆頭に、国の専売を含んでいる領地が王の直轄地らしいけど。それは横に置いといて、そこまで広いのに、何故かベルゲスト商国は攻めてこないのは不思議だ。無い訳じゃないが、そこまで多くないらしい。


 攻めるのは専らヴィラノーア側からみたいで、ベルゲスト側からは少ない。交易で儲かっているからなのか、それとも他に理由があるのか……。その辺りは上層部の考えなので、ヴィラノーア側も分かっていないと王女から聞いた。


 ヴィラノーアが求めているのは交易品の緩和だ。ベルゲストは高値にする為に輸出量を相当少なくしているらしく、それが原因で攻め込んでいる。こういう恨みって長く続くと確執になるんだが、分かってないのかね?。


 何だか、儲かれば何でもいいと言う声が聞こえてきそうな国だな。変な事に巻き込まれる可能性も無いとは言えないだろうから、注意しておいた方が良いな。


 皆が起きたので朝の挨拶をし、ゆっくりした後で送風機や冷房を片付ける。宿を出て食堂に行き、大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら席に座る。運ばれてくるまでは適当に雑談でもしていよう。



 ▽▽▽▽▽


 1560終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1649枚

 銀貨2435枚

 大銅貨1509枚

 銅貨50枚


 神鉄の刀

 神鉄の槍

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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