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 近衛の訓練場には多くの騎士や兵士が居るが、相手が誰かとかそういうのは分からない。そこはいいのだが、あの近衛騎士団長は何処に行った? 団長だから王城にでも居るのかね。未だ生死を決めかねてるんだよな。


 どうしようか悩んでいると椅子が並べられた場所に連れて行かれ、ここで待っていてほしいと言われた。向こう側にも椅子が並べられているが、9脚しか置いていない。つまり、子供達の相手はいないらしい。


 何故か露骨にガッカリしている子供達は横に置いておき、雑談をして時間を潰す。適当にしていると、王や宰相に近衛騎士団長も来たようだ。他にも女性1人に青年1人、それに側妃と王女が居る。青年は王太子だろう。


 宰相から紹介があったが、女性は王妃で青年は王太子だった。俺達は椅子に座ったままで立ち上がりもしないからか、余計に周りからの敵意や悪意が増えた。これは面白い事になりそうだと笑っていると、早速説明が始まる。


 相手を殺す攻撃は禁止。使う武器は訓練用の武器で、使える防具は革鎧と盾のみ。ただし近衛騎士団長の試合は例外とする。貸し出す場合は練習用の物となる。最後にギブアップ、または気絶で負けが確定する。


 それらの説明を受けたが、割とシンプルで普通のルールなので了承した。子供達は心底ガッカリしているが、昨日の今日で危ない真似はさせられない。心が落ち着いてないから、おかしな事になる可能性があるので駄目。


 ヤシマの国の時と同じく、加入順の逆でいく事にした。だから最初はエリアだ。出てきた相手はそれなりに大きい者だが、第二騎士団の者らしい。身を覆う様なタワーシールドを持って出てきた。なるほどな。


 アレだけ大きな盾で、練習用の木製武器だと対抗するのは難しい。普通なら。……エリアは木製の斧が無かったからか、仕方なく木槍を持ってきた。先に布が何重にも巻かれていて、怪我をしないようになっている。



 「それでは両者構えて………第一試合、始め!!」



 開始の合図と共に両者がゆっくりと動き出す。相手の騎士は盾を構えて少しずつ近付き、エリアは木槍を持ったままゆっくりと歩く。相手は大きな盾を持っているものの、右手には片手剣しか持っていない。


 タワーシールドのような重い物を持ちながら、片腕でロングソードを振り回す事は出来ないだろう。身体強化を使わない限り。それを持たないという事は、身体強化は使えないという事だ。もしくは隠し球として使うか。


 どのみち俺達とは比べ物にならないくらい練度は低いだろうから、気にしなくてもいい。そろそろ相手の武器の範囲に入るが、まだエリアは何もしないな。明らかに槍の範囲を越えて接近してるが、どうする気なんだ?。



 「……シッ! ………ぐぼぉっ!!」



 あーあー。最初から殴る気だったのか。相手が袈裟に振り下ろしてきた剣を左に避けて、右手で掌底打を顎に放ったんだが、その一撃で相手が気絶したのでエリアの勝利だ。左の義手で木槍を持ってたから変だとは思ってたけど。


 まさか最初から木槍を使う気が無かったとはな。そういうやり方も有りだろう。腕や足を使ってはいけないというルールは無いし、通常の戦争なんて何でもありだし。敵を倒す為なら噛み付くことすらするんだ。掌底くらい何の問題も無い。


 気絶した騎士は運ばれて行ったが、木槍を使わなかったエリアに対して敵意と悪意が向かっている。当のエリア自身が下らない事としてスルーしているので、俺もとやかく言う気は無い。そもそも何を言ってきても、<負け犬の遠吠え>でしかない。


 次はリューの番だが、素直に木剣を持って試合位置へと行った。相手はまたも体の大きな騎士だが、今度はロングソードを持っている。それに比べてリューが持っているのはショートソードぐらいの物でしかない。


 相手にならないという様な声が聞こえるが、それはこちらのセリフだ。身体強化を使えない相手に負けるほど弱くは無い。そもそも使う必要さえ無いルールにしてくれてるんだから、尚の事、負ける事は無いんだよ。



 「それでは両者構えて………第二試合、始め!!」



 相手は流れを掴む為か最初から突っ込んできた。それに合わせるかの様に、リューは右手で木剣をダラリと下げている。相変わらず<無行の位>のような構えだが、相手もカウンターでくると分かるだろう。


 そこをどうす……あー、こりゃ酷い。相手の渾身の突きを半身でかわしたリューは、相手の<弁慶の泣き所>を思いっきり叩いた。それも両手で掬い上げるように木剣を振り上げて。……相手が悶絶してるが、コレどうするんだ?。


 ああ、これで終わりか。しかたない、結構な強さで叩かれてたからな。それに、急所を剥き出しにしてたら叩かれて当然だ。だからこそ俺達は脛当を着けるんだし、騎士はグリーブを着けるんだからな。


 相手が肩を貸されて去っていくも、周りの騎士や兵士からはブーイングも起きてきた。にも関わらず、皆はむしろ面白そうにしている。おそらく自分の相手をどう倒すか考えているんだろうけど、楽しそうな表情もどうかと思うよ。


 次の試合の為にフォルが木槍を持って出たが、何故か宰相さんと孫から声援が送られている。王も王妃も王太子もジト目だが、そんな事は視界に入っていないらしい。アレも狂信者だよなぁ。本当、コレだからエルフってやつは……。


 今回の相手は少々小柄だが、それでも身長は180センチ近くある。さっきまでの奴等が大きかっただけで、今回の相手も十分背は高い。それよりも背が高いのがフォルなんだが、イメージのエルフとは違って肉はちゃんと付いている。


 エルフは背が高くてヒョロっとしてるイメージだが、実際に存在する世界では普通の人間種だ。太っている人もいれば、痩せている人もいる。そんな中でフォルは普通くらいの肉付きだ。さすがに痩せていると戦いに支障が出るから当然だが。


 純魔法使いなら痩せていても……いや、それでも駄目だ。そもそもこの世界では、魔法使いでさえ近接戦闘が出来ないと死ぬ。純魔法使いで許されるのは騎士か兵士だけだ。



 「それでは両者構えて………第三試合、始め!!」



 相手は短い剣を両手に持っている。いわゆる双剣士なんだろうが、今は木剣なのであまり意味は無い。双剣士は両手の武器の重量も非常に重要になってくるのだが、今は練習試合で木剣だから、そこの見せ場は無い。


 後の見せ場は技量だな。とはいえ……やっぱりそうなったか。フォルは槍を棒のように使い、回転させながら攻撃を防いでいる。相手の双剣士も必死に攻めているが、全てフォルに防がれるか流されていて攻められていない。


 理由としては単純で、フォルが防ぎ、流し、往なしながら前に出ているからだ。攻撃の威力も乗らないし態勢を崩すので、まともな攻撃が出来なくなっている。そして焦ると足元がお留守になり、木槍を回転させる形で脛を叩かれた。


 相手は痛みに飛び上がった一瞬の隙を突かれ、足を掬われて地面に倒され、顔に木槍を突きつけられる。相手は潔くギブアップを宣言し、フォルの勝利となったものの、宰相さんと孫が五月蝿い。むしろ向こうが睨まれてるんだが……。


 フォルが戻ってきたので次はディルの番なんだが、何故かディルはショートソードを持っているぞ? 帝国の時はロングソードを持っていた筈だが、今回は防具も決まっているので何か策があるのかな?。


 相手は再び背の高い騎士だ。一試合目と同じく大きなタワーシールドを持っているが、違いは武器だ。今回の相手は短槍を持っている。リーチもあって防御も硬い。ディルはどうやって崩すんだろう? 【念術】は使わないと思うが。


 向こうも連続で負けているからか、もはや此方を侮るような雰囲気は無い。敵意や悪意も霧散しており、本気で戦っていないのも何となく理解したようだ。それだけの差がある事を、ようやく認めたらしい。



 「それでは両者構えて………第四試合、始め!!」



 ▽▽▽▽▽


 1557終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1649枚

 銀貨2439枚

 大銅貨1559枚

 銅貨50枚


 神鉄の刀

 神鉄の槍

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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