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1550




 ガラが悪い風な連中の話で暇を潰しつつ、皆で<ババ抜き>や<七並べ>等をして時間を潰す。王都に来た以上は中央神殿の神官を聖人化しなきゃいけないんで、夜中の為に体力を温存したい。


 特に人数が多い筈なので、他の所まで手は回らないだろう。面倒な連中が関わってきたら余計に時間がかかるだろうし、そうすると明日は休みにしなけりゃならなくなる。まあ、それでも良いんだが、出来れば余計な事は拒否したい。


 そんな話をしつつ遊び、夕方になったので早めに食堂に行く。大銅貨13枚を支払って夕食を注文し、席に座ってゆっくりと待つ。雑談をしていると、近くに座った連中の話が聞こえてきた。



 「昨夜、店に出禁の奴が来てさぁ、その所為でちょっと騒動になったのよねー。どうして、ああいう連中って禁止されてるのに来るんだろう。2度と店に来るなって言われた筈だし、顔も名前も出回ってるのにね?」


 「そいつウチにも来たんじゃないかな? 多分だけど同じ奴だと思う。何処で何を相手にしたのか知らないけどさ、病気持ちが何で店に入ろうとするのか理解出来ないよね。あいつら頭がおかしい」


 「本当にねー。そういえば例の組織の話は聞いた? 連れ去って奴隷にする奴等。何か平民街の何処かに拠点があるらしいよ。昨夜の客がそれっぽい話をしてた。その客も誰かから聞いただけらしいんだけどさー」



 へえ、王都に来て早速かよ。まあ調べてるのは王女一行であって俺達じゃないけどさ。平民街にあるのなら間違いなくスラムじゃないな。今まで見つかってないなら、スラムじゃなく堂々とある店とかだろう。


 仕入れの馬車とかに乗せて拉致してるのか? それにしたってなぁ……。そもそもこの星には奴隷の首輪みたいな物は無いし、誰かを自分の意のままに支配する道具なんて無い。


 だからこそ、普通は逃亡した誰かが助けを求めて発覚する筈なんだ。ところが王女一行も連れ去られているのは知っているが、何処かから見つかったとは聞いていない。つまり被害者が1人も見つかってないんだ。


 どう考えてもおかしい。他国に連れて行かれたなら見つからないのも納得できるが、運んでいる最中に発覚する可能性だってある筈だ。それが無いって事は、何処かに軟禁してる? ……胸糞悪い事になってなきゃいいけどな。


 夕食後、部屋に戻って皆と話すも、妙な情報ばかりで惑わされているという結論になった。意図的に情報をバラ撒いているのか、もしくは変な情報を小出しにしているのか。偶然の可能性もあるな。


 そんな事を話しながら子供達の遊びに付き合っていると、段々と瞼が下がってきた。そのうち舟を漕ぎそうだなーと思っていると、舟を漕ぎ始めたので布団に寝かせる。2匹も左右に陣取ったので、【心静】と【昏睡】のコンボで眠らせていく。


 それが終わると今度は女性陣だ。何故か1番最初がダナで、全員からターゲットにされていた。あっさりとダナが撃沈した後、皆の相手をする。最後に残ったフォルを撃沈したら寝かせ、全員の体を綺麗に【浄化】しておく。


 先に勾玉で吸引しておいた方が良いと思ったのだが、この国の王都がビックリするほど汚い件。マジで今までの国で1、2を争うほど汚い。よくもまあ、ここまで邪気塗れに出来たもんだ。これって多分だが、王都だけじゃないな。


 周囲の森だったり、ダンジョン街だったり、近衛や軍の宿舎の方も含めてだ。それでも汚い事に変わりは無いし、大して浄化していなかったのも間違いじゃないだろう。ここまで吸い込んでるんじゃ、言い訳は無理だ。


 時間は掛かったものの綺麗になったので、そろそろ中央神殿に向かうか。何処にあるかは知らないが、東地区に無かったのは知っている、おそらく西地区だろうから移動の間に調べて行くか。


 ……西地区は平民でも金持ちが住むエリアと聞いていたが、堂々とデカイ神殿が建ってるなぁ。分かりやす過ぎて反吐が出る。それはともかくとして判別の腕輪を出して着けておこう。宿舎は……向こうだな。


 それじゃあ【探知】と【空間把握】で1人残らず調べていこうか。俺は【昏睡】を掛けて眠らせながら、赤く光った奴は起こして情報収集してから聖人に変えていく。青く光る奴は無視するが、流石は中央神殿。赤い奴ばっかりだ。


 聞きながら聖人にしていくも、赤い奴等が多く無駄に時間が掛かる。しかも下っ端じゃ碌に情報も持ってない。どんどんと聖人にしていき、遂に上層部を残すのみとなった。ある程度の情報は得たが、イマイチ本当かどうか分からない。


 神官長を始め、上の連中なら知っているだろう。そう思い聞いていくも、早速大当たりだった。奴隷密売組織は神殿の連中が指揮している。正しくは、神殿の連中の別働隊が表でやっている形だ。


 裏では当然繋がっているが、それが表に出てくる事は無い。隠していると言うより、もともと別働隊に奴隷密売組織を作らせたというのが正しい。つまり、諸悪の根源は神殿だったという事だ。うん、大変分かりやすい。


 また1つ浄神が激怒する理由を見つけたが、こんな事ばっかりやっているから聖人にされるんだよ。組織は必ず腐ると言われているが、どれだけ腐れば気が済むんだ? 幾らなんでも犯罪組織にまでなっちゃ駄目だろうに。


 神殿長に聞いて分かったが、どうやら神官用の馬車に乗せて奴隷を運んでいるらしい。それと、奴隷は神殿の息の掛かった娼館で働かせているそうだ。もちろん男女関係無く働かせて、売り上げを受け取っているらしい。


 ただ厄介なのは、神殿の中に関しては口を出せないという事だ。奴隷密売に関しての証拠が無い限り、王女一行がこの件を解決するのは不可能と言える。本人が自分は奴隷だと言ってしまえば、それ以上追及するのは無理だろう。


 相手は神殿だし、貴族どもも敵対を嫌がる筈だ。無理押ししても誰も得をしないし、こんなのは潰したところで幾らでも生まれる。今は神殿がやっているだけで、潰したら今度は怪しい奴等が同じ事をするだろう。結局何も変わらない。


 だからこそ、聖人にした奴等に監視をさせるのが1番の解決法なんだ。奴等は罪と悪を許さないので、きっと素晴らしい監視をしてくれるに違いない。それはともかく、奴隷にされている奴等も奴等だ。


 借金で首が回らない。事件を起して逃亡中。詐欺や恐喝を繰り返す奴。連続強姦魔。そういう奴等が奴隷密売組織に捕まって売られているので、こっちとしては何とも言い辛い。正直に言えば、微妙な気分になる。


 奴隷密売組織は自分から表に出られない連中ばかりを集め、そいつらを働かせている場合が殆どだ。つまり、表で悪さをすると困る連中を受け入れているとも言える訳で……。な? 何とも言い辛いだろ?。


 一応は王女一行にも伝えておくが、如何ともし難い内容で困るな。判断はこの国の王がするんだろうが、どう判断しても難しい舵取りを求められるぞ。まあ、俺達には何の関係も無いんだけど。


 さて、全て聖人にし終わったので早く帰ろう。後は宿の部屋で寝るだけだ。そう思って西地区の中央神殿を出て、東地区の宿に戻ろうと移動していると、何やら深夜に起きている連中を発見した。ここは……表通りの宿屋か?。


 一応【空間把握】で確認すると、男性が3人ほど強姦されていた。女性に。何を言っているか分からないかもしれないが、ただの事実だ。猿轡を噛まされて、無理矢理に尻を張り型で犯されている。


 間違いなく強姦だと言えるので、【衝気】を使って全員気絶させてから豪華な宿に侵入し、女性3人に白い枷を着けて話を聞く。しっかし、何で男性3人を強姦してたんだ? 詳しく聞いた方が良いな、おそらく。


 ……おいおい、それはまた何とも言えないなー。この女性3人組は狩人で、声を掛けてきた阿呆な男性狩人を毒牙に掛けているらしい。少なくとも手当たり次第に襲う連中ではなく、下心のある奴のみを襲うんだそうだ。


 男の方も自業自得っぽいし、単にプレイ内容がアレなだけと言われると、それ以上追及するのは難しい。気絶させたのは失敗だったか……よし、お詫びをしておこう。俺は【人形】を使い、6人全員に薬神の精力剤を飲ませた。


 次に【衝気】で気絶させてから宿を出たら、【覚醒】で6人全員を起こす。6人ともキョロキョロしているが精力剤が早くも効いてきたんだろう、耐えられなくなった女性が上に乗り始めた。これなら文句は言われまい。じゃあ、帰ろう。


 宿の部屋に戻った俺は、自分を【浄化】して直ぐに布団に寝転がる。それじゃあ、おやすみなさい。



 ▽▽▽▽▽


 1550終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1649枚

 銀貨2439枚

 大銅貨1624枚

 銅貨50枚


 神鉄の刀

 神鉄の槍

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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