1530
食堂に行き大銅貨13枚を支払って昼食を食べる。特に何と言う事も無いオーソドックスな食事だが、北の狩王国と違って小麦が普通に生育するらしい。だから普通に小麦のパンだ。もちろん全粒粉だし、粉は大雑把な物ではあるが。
そんな食事を終え、宿へと再び戻る。王女一行は明日の為の用意があるので帰った。どうも大通りに面している宿を利用しているらしいのだが、それもワザとやっているんだそうだ。ボッタクリをしているのかも調査しているそうだが、なかなか怖い事をする。
王女相手にボッタクリをしたとなれば、極刑にされる恐れすらあるというのに。まあ、そこまでされたくなければ、ボッタクリを止めろって事だろ。ついでに、そんな事をされて放置している貴族に問題有りってところか。
俺達に用意するものなど無いので、午後からは子供達にそろばんを教えていく。相変わらずパチパチと楽しそうにしているので助かる。とにかく勉強を嫌うと、途端に覚えが悪くなるからなぁ。楽しいって事は大事なんだよ。
そのまま勉強をさせ、夕方になったので食堂へ。大銅貨13枚を支払って夕食を食べたら部屋に戻った。子供達はトランプで遊んでいて、女性陣は魔法の練習をしている。明日からゴブリンの森に行くんだし、下手な所は見せられないって感じかね?。
普通の人間種と比べれば遥かに上手いんだから、特に気にしなくていいと思うんだけどな。まあ、練習する事は悪い事じゃないので放っておこう。俺は子供達と遊び、ダリアとフヨウはくっ付いて遊んでいる。俺の足を噛むの止めてくれません?。
甘噛みぐらいだから良いけどさ、あんまり褒められた事じゃないよ。そう言うと、太ももの上に乗って遊び始めた。まあ、好きにしなさい。ちなみにフヨウは胡坐の中で微動だにしないんだが、多分だけど寝てるんだと思う。ダリアも何故か好きなんだよな、コレ。
野生動物の時の本能でも残ってるのかな? コレって多分だけど、周りが囲まれていると安心して寝られるって事だと思うんだよ。もしくは母親の近くで寝ている感覚なのかな? 結局は安心できるって事なんだと思う。結構な頻度でやるし。
子供達が舟を漕ぎ始め、七並べどころじゃなくなったので寝かせる。左右にダリアとフヨウを寝かせ【昏睡】を使ったら、直ぐに両腕を持たれて運ばれた。どうして全員脱いでるんだろうね? 準備万端過ぎないか?。
2日無かった女性陣は溜まっていたのか大変だった。ディルは早々に撃沈して寝たから良いのだが、残りのメンバーが大変なぐらい暴走するとは……。今はもう寝ているから良いが、本当に大変だったよ。最後まで残っているのはダナだけだ。
そのダナも自分のやりたい事をやって大満足した結果、ようやく撃沈した。いやぁ、本当に大変だわ。たった2日で火山のように噴火するってどうよ? それが女性陣だと言えば終わるんだが、それにしても……なあ。まあ、いいや。さっさと寝よう。
部屋と体を綺麗にしたら、勾玉で吸引と【浄化】を行う。昨日も綺麗にしているので、吸引するほど邪気も無かった。聖人が綺麗にしたかな? ま、綺麗なら問題無し。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界761日目>
おはようございます。今日はゴブリンの森に行く日ですが、騎士団が居るのに行って狩りが出来るんでしょうか? 狩りが出来なくて帰る羽目になるのが、俺達にとってのベストかなぁ……。うん、鬱陶しい伯爵とかと絡みたくないしな。
朝の日課を終わらせて、部屋で神水を飲む。子供達がうっすらと汗を掻いてないか? 北から多少南下したからなー、そろそろ送風機は出した方がいいかもしれない。火の季節も半分を越え、これから本格的に暑くなってくるしな。
子供達も邪生の心臓を食べて強化されているとはいえ、熱中症のリスクは変わらない筈だ。注意して見ておいた方がいいし、気を付けるに越した事は無い。……おっと、昨日1番最後に寝たダナが1番早く起きるとは。もしかして起したか?。
そうじゃないみたいだが、真っ直ぐ俺の所に来てキスを始めた。いつもよりも激しいんだが……ちょ、ちょっと落ち着け! 思わず【至天】と【法悦】を使ってしまったが、止まったので良しとする。
何があったのか、何を思ったのかは知らないが、朝から激し過ぎるだろうに。とりあえず床で寝てなさい。まあ、寝るというよりは、焦点の合わない目をしてビクビクしながら涎を垂らしているだけなんだけどね。これはこれで、どうかとは思うが。
咄嗟だったのでちょっと強かったかもしれないが、ダナが悪い事にしておこう。俺は悪くない。だから羨ましそうに見てくるの止めてくれませんかね? 全員にやると収拾つかなくなるからさ。
布団を綺麗に【浄化】してから収納し、部屋を片付けて忘れ物がないか確認する。無かったので部屋を出て食堂に移動し、大銅貨13枚を支払って席に着く。雑談でもしようかと思った矢先に、王女一行が食堂に入ってきた。
男性2人の装備は普通になっていて、女装装備ではなくなっているようだ。良かった、良かった。あんなのと一緒に移動したくなかったからな。それはともかくとして、怒ってるけど何かあったのか?。
「何かあったのかじゃありません、まったく。宿に行ったら出て行ったと聞いたので、慌てて食堂に来たのです。まさか、宿で待っていないとは思いませんでした」
「普通は待ったりなんてしないよ。アンタは王女だから相手が待って当たり前だったんだろうけど、アタシ達は不老長寿だ。知った事じゃないね」
「まあ、朝食を食べた後なら宿に戻ったでしょうけど、そちらの都合に合わせて待つなんて事はありませんよ。お腹が空いている状態で、いちいち待ったり何てしませんね」
「今までの国でも言ってきているけれど、不老長寿が従うのは神様だけよ。人間種の王に従う訳じゃないの。私達不老長寿が人間種の王に従ったら、王は神々と対等か上だという事になってしまうのよ」
「まあ、間違いなく私達も含めて神罰が落ちるだろうね。その結果として国が滅びる事になっても、私達の所為では無いし、増長した人間種の王が悪いのさ。そういう意味でも知った事では無いんだよ」
「「「「「………」」」」」
「あれ? 昨日とは違って、僕達が不老長寿だと信じてるみたいだね。昨日は分からないと言っていたのに」
「私が始祖様の事を御説明し、姫にも理解して頂きました。我等エルフ種が、始祖様の事を疑うなどあり得ません。始祖様と同じ御姿である以上、不老長寿である事は間違い無いのです。更にそちらの女性の額の眼は金色ですしね」
「あたしも昨日オルトーザから聞いたけど、問題はそこの子とあんたさ。そこの子の眼は薄い金色だし、あんたに至っては両目が濃い金色だ。色々な理由から不老長寿だと判断せざるを得ない」
「それに、貴方は自分から不老長寿だとは名乗りませんでしたよね? あからさまに両目が金色であるにも関わらず名乗らないというのは、幾らなんでも怪し過ぎます。絶対にワザとですよね?」
「それは、しょうがないよ。あたし達の中ではアルドが1番面倒臭がりで、1番権力者を何とも思ってないからね。必要なら1国の王にでさえ首を落としに行くのがアルドだから、喧嘩は売らない方がいいよ?」
「「「「「………」」」」」
「いや、冗談抜きで1国の王を脅したし、その王の目の前で貴族の四肢を刎ねたからね? 本当にあっさりとアルドはやるんだよ。何たって浄神様の加護と、神命を与えられているからさ」
「その神命は下界の浄化です。浄神様は「腐った汚物どもを根切りにしろ」と、そう仰っておられるそうですよ? ……ええ、そういう意味でも”下界の浄化”なのです。分かりましたね?」
そうシュラから言われた王女一行は、真っ青な顔をして首をコクコクと上下に振るだけだった。根切りという怖ろしい事実を突き付けられたからだろう。誇張でも何でもなく、むしろ「手緩い」と怒られたくらいだし。
そこは冗談でも何でもないんだよ。流石にコレは言えないんだけどね。
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1530終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1704枚
金貨2679枚
大銀貨1637枚
銀貨2458枚
大銅貨1750枚
銅貨50枚
神鉄の刀
神鉄の槍
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




