1523
運ばれてきた昼食を食べて宿の部屋へと戻る。今日は何もする事が無いので女性陣は酒を飲み始めた。俺は子供達とトランプで遊んでいる。そろばんを教えても良かったんだが、この部屋は雑魚寝部屋な為にテーブルが無い。
流石にテーブルも無く、床にそろばんを置いて勉強させるのもなぁ。2人は暗算が簡単に出来る程には、そろばんを習ってないし……。なので今日は仕方なく遊ぶ事にしたんだが、相変わらずの負けず嫌いが発動している。
正直に言って運の良し悪しで勝敗が決まる場合、頑張っても勝てるかどうか分からないのだが、何故か2人とも納得しない。ポーカーでもブラックジャックでもそうだ。シンプルなルールでやっているし、賭けもしていないのに。
なので負けてもいい筈なのだが、2人とも納得しない。イデアは負けず嫌いだったが、最近は蓮も納得しなくなった。それ自体は悪い事ではないし、納得せずに励むのは良い事なので注意し辛い。これ、どうしたら良いんだろうか?。
俺が付き合うだけでいいなら別に良いんだけど、おかしな事になると注意した方が良いのかな? そんな事を考えながら2人が納得するまで付き合った。ちなみに女性陣は割とあっさり撃沈して寝ている。疲れてたのかね?。
夕方になったので【覚醒】を使って起こし、神水を飲ませてから食堂に行く。大銅貨13枚を支払って夕食を注文したら、席に座ってゆっくりと待つ。ディル以外は先ほどまで寝ていたので、少々寝癖がついていて直している最中だ。
手鏡を使いながら直しているが、それを見た連中が若干騒いでいる。まあ、襲ってきたら聖人化すればいいか……。それよりも、子供達に対して意識を向けている奴が居るな。特にイデアに対して。
「相変わらずイデアは注目されるねえ。それでも悪意を向けてる奴は居ないけどさ。最近はイデアを攫おうなんて奴は減ったね。色々な国に行ったけど、攫おうとしたのがルーデル町だけだったのは色々考えさせられるよ」
「とはいえ、アレは誘拐組織と言うか奴隷売買の組織の所為で、ルーデル町が問題だった訳ではありませんけどね。傭兵の中にもそういう連中が居た所為で余計な事になっていましたし、そこの掃除は終わったのでしょうか?」
「さあ? 私達もそういった事に関して聞かなかったし、総長と副長には一応教えたけれど、それだけだった筈よ。そもそも未だに立て直し中なんだから難しいんじゃないかしら? 先代からの負の遺産が多すぎるわ」
「先代でもあるし、歴代の総長からの負の遺産だね。流石に今の総長の所為では無いけど、それにしても負の遺産が多すぎるとは思う。ヴェスティオンとの癒着は相当のものだったし、それを断ち切るには長い年月が掛かるだろうね」
向こうの大陸の事を思い出しながら食事をし、終わったら宿の部屋へと戻る。布団などを敷き、寝る準備を整えつつ皆に神殿に行く事を話しておく。ここは街なので、それなりに規模の大きい神殿がある。
腐った連中が居たら聖人にしなければいけないので、今夜にでも行って処理しておく事を説明した。いつもの事なので皆は特に気にした様子も無く、サラっと流して酒を飲み始める。……また飲むのか?。
適当にツマミを出してやって食べさせつつ、子供達も欲しがったのでアルダを渡す。セン麦を食べる為に置いておいたアルダやビレンは収納してあるのだが、セン麦は無くなったがアルダやビレンは残っている。
なので食べても問題無いのだが、女性陣も欲しがるとは思わなかった。別に良いんだけど、そんなに食べて大丈夫か? 太りはしないだろうが、食べ過ぎて上から出さないでくれよ? 酔っ払いは加減を知らないからなぁ。
子供達は1つでお腹いっぱいになったのか、その後はリバーシをして遊んでいる。ダリアは適当にアルダを食べて、残りはフヨウが全て溶かして終わり。俺が子供達のリバーシを見つつ、ディルの間違っている部分を指摘する。
念神から色々教わったそうだが、下界での間違いは俺に訂正してもらえと言われたそうだ。何気に精神系の【念術】が使える様になっていたのに驚いたが、同時に助かったとも言える。最初の部分を教えてくれた様で、後は楽だ。
精神系の【念術】って失敗すると廃人だから、それを考えると怖くて教え難いんだよ。最初のとっかかり部分を教えると、後は慎重に使わせれば良いんだが、魔物であっても脳を壊すのはなぁ……。やって良い事と悪い事があると思う。
ダンジョンモンスターは根本的に殺意しか持ってないし、魔物に関しては生きている生き物でもある。もちろん狩りに使うのは悪い事じゃないんだが……どれだけ失敗するかを考えたら、神界で教えてくれたのは本当に助かります。
そんな事を考えていたら子供達が舟を漕いでいたので、布団に寝かせた後で2匹も左右に寝かせる。【昏睡】を使って深く眠らせたら、次は女性陣をベッドに運ぼう。ディルと2人で【念動】を使いながら、ベッドに運び寝かせていく。
最後にデイルのリクエストを聞き、大満足させて寝かせたら終了。部屋と体を綺麗にし、勾玉で邪気を【浄化】したら行動開始だ。隠密の4つの技を使って外に出たら、この街の神殿へと行く。
西の入り口近くにあったので、素早く壁をジャンプして敷地に侵入。そのまま生命反応を頼りに宿舎へと忍び込む。寝ている連中から話を聞いていくも、思っているより聖人にする奴が多いぞ? この街だけ腐っている?。
色々な話を聞きながら聖人化していき、次の宿舎へと進んで行く。最後の宿舎へと着いたので早速中に入って聖人化していくのだが、ここまでで6割以上を聖人にしているぞ? ついでに理由は儲かっているからでしかなかった。
何だかなぁ……と思いつつ聖人にしていくのだが、どうやら上がポンコツだから下が腐っているらしい。上に居る連中の多くが事なかれ主義で、自分に火の粉が降りかからなければ無視している。そりゃ下は簡単に腐るだろうさ。
もう聖人にしたから大丈夫だろうが、上が何もしないんじゃ下が腐るのは当然だろうに。考えていると腹が立ってくるので、さっさと帰るか。全部終わったし。
俺は神殿を脱出して夜道を走る。誰も居ない道を走って戻り、窓から泊まっている部屋へと戻った。何度か自分を【浄化】し、綺麗にしたら布団へ。全て終わったので、さっさと寝よう。
今日も一日お疲れ様でした。
<異世界759日目>
おはようございます。今日は南下して国境から先へと行く日です。神様連中が地図を渡してきたという事は、そっちに行けという事でもある。神様達はいったい何をさせたいんだろうな? 厄介事じゃなければいいんだが……。
朝の日課を終わらせて、神水を入れてゆっくりと飲む。【探知】や【空間把握】を使っても、特に何かがあったという事は無い。朝、邪気が急に膨れあがる事があるんだよ、こういう風に………。って、マジかよ。俺の所為じゃないよな?。
一応確認するけど……ん? ………あー、コレ普通のパターンだわ。ある意味胸を撫で下ろす結果なので良かったよ。スラムというか、貧民が集まっている地区で邪生が発生したようだ。
そのうち見つかって、神官の連中が浄化するだろう。聖人が居る以上は、邪生を無視する事は無い筈だしな。俺達がわざわざ出張る程の事でも無い。それよりも、数少ない静かな時間を満喫しよう。
そう思っていたらフヨウが起きてきたので、水皿に神水を入れて出してやる。吸い上げた後で首に巻き付き、力を抜いたタイミングで蓮が起きてきた。その後は連鎖するように皆が起きてきたので、一気に騒がしくなる。静かな時間は終わりだな。
皆に神水を出して邪生の話をすると、女性陣はよくある事かと聞き流す。子供達2人は放っておいて良いのか悩んでいるが、ここの神官を聖人にしたから放っておいて大丈夫だと説明しておいた。
部屋の片付けをし、忘れ物がないかを確認したら、皆で部屋を出て食堂に向かう。とりあえず朝食を食べよう。
▽▽▽▽▽
1523終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1704枚
金貨2679枚
大銀貨1637枚
銀貨2484枚
大銅貨1840枚
銅貨50枚
神鉄の刀
神鉄の槍
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神金銀の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




