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1514




 <異世界755日目>



 おはようございます。今日はどうしましょうか? 女性陣が起きていないので、もう1日休みでも良いんだが……困ったな、まさかここまで起きないとは。流石に丸1日以上寝てるんだ、何が起きているかの予想は付いている。


 おそらくだが、前に神酒を飲んだ俺と同じ様に神界に行っているんだと思う。そこで稽古をさせられてるんだとは思うが、下界の者でしかない皆に対していきなり稽古は厳しい。正直に言って俺より大変だと思う。


 俺は最初が神界だったからマシだが、皆は違うからなー。あんな訳の分からない場所で、ひたすら訓練とか気が滅入らないか心配だ。とにかく朝の日課を終わらせて、ゆっくり神水でも飲むか。そう思い、椅子に座ってコップに神水を入れる。


 さあ飲もうと思い、コップの縁に口をつけたタイミングで女性陣が目を覚ました。上半身を起こして痛みに呻き、今は縮まった体を解している。丸1日寝ていたんだから当然だが、おそらく長く寝ていた感覚は無いと思う。



 「おはよう、皆。随分長く寝てたが、それだけに体が固まってしまっているみたいだな。ちなみに丸1日ほど寝ていたから当然なんだが、皆にはその意識は無いだろう。昨日疲れていた状態だったが、あれから1日経過している」


 「おはよう、アルド。まさか丸1日寝てたとは思わなかったけど、特に驚きは無いみたいだね。という事は、アタシがどうなってたのかは予想出来ている訳だ。まあ、アルドは前にあったらしいから予想出来て当然か」


 「おはようございます。体が痛いですが、そのうち解れるでしょう。それよりも先ほどの言い方では、ダナも同じ所へ連れて行かれていたようですね。私は姉上と一緒でしたけど、ダナは1人ですか?」


 「おはよう。おそらく1人ではないかしら? 私も1人だったし、魔神様に御会いしたわ。まさか、あそこまで悪戯好きで、あそこまで説明不足な神様だとは思わなかったわよ。アルドが言っている事は何も間違って無かったの」


 「おはよう、皆。私もシュライアが先ほど言った通り一緒だったけど、怖ろしかったね。御祖母様があそこまでの方だとは思わなかったよ。私が生まれた時には、既に神界へと帰ってらしたから」


 「皆、おはよう。私は念神様に初めて御会いしたが、普通の方だった。いや、神様に普通と言うのはおかしいのだが、これと言ってどうこうとは無かったな。ただ、アルドが言っていた通り、修行の時はジッと見ているだけの方だった」


 「おはよう。僕は森神様だったけど、特にどうこうと言う事は無かったね。何故か徹底的に弓を教えられたうえ、僕に使うようにってさ。おかげで精霊木で出来た弓を貰ったよ。多分アイテムバッグの中に入ってると思う」


 「おはようございます。私は海神様でしたが、教えられたのは槍の使い方と水魔法でした。三又槍の使い方を何故か教えられましたが……あれってリザードマンやサハギンも持っているので、ちょっと嫌なんですよね」


 「おはよー。あたしは巨神様だったけど、斧と槌の使い方をひたすら教えられたよ。後、槌の投げ方とか。沢山持って投げろって言いたかったのか、よく分からないけどね。とにかく力で潰せ、細かい事を考えるなってさ」


 「そうなのかい? アタシは闘神様だけど、酷いもんだったよ。アルドが闘気術なのに爆発するって言ってたけど、本当にその通りさ。意味が分からないよ。理解不能の攻撃で、いったい何回殺されたか分かりゃしない」


 「ああ、私もそうです。素手で掛かってくる様に言われて、いくら血神様でも! っと思った瞬間には殴り殺されていました。元に戻された後、唖然としましたね。姉上の顔は引き攣ってますし、私は意味が分かりませんでした」


 「そりゃ、そうだろう。急にシュライアの頭が弾け飛んで、首から上が無くなったんだよ? 吐かなかっただけ褒めてほしいね。そしてそんなものを見せられたら抵抗する気なんて失せるよ。元々そんなものも無かったけどさ!」


 「それは酷いわねー。とはいえ、私の方も酷かったわ。良く分からない事を延々と聞かされたもの。アルドが前に前提知識が無いと理解出来ないって言ってたけど、私はそれを延々と聞かされ続けたのよ。最初から最後まで理解出来なかったわ」


 「皆も神様達が少々というか、結構ズレてると理解出来て何よりだ。多分だけど高位の神になればなるほどズレが酷くなるんだと思う。浄神も意味不明な言葉の羅列を吐くときがあるからなぁ。知識が無いから分からないんだよ、俺も」



 他の女性陣も頷きながら神様の話をしているので、森神や海神に巨神もズレてるんだろう。神様自体がズレてるというか、下界の存在とは根源的な部分で違うんだろうなあ。これはもう、しょうがないとして諦めるしかない。違う存在なんだし。


 ただ、皆はかなり長い間、修行をさせられたらしい。あそこ、時間があってないようなものだからな。少なくとも下界のように決まった時間が流れていない。下界で10秒でも神界では10年流れていたりもするし、その逆もある。


 今回は皆の修行だったので、下界を短く、神界を長くしたんだろう。皆はそれなりに強くなったと言うか、技が磨かれたようだ。神界でどれだけ修行しても、下界の肉体は強化されないからな。こっちはこっちで鍛えるしかない。


 おっと、喋っていたら子供達を起こしてしまったらしい。2人は女性陣に挨拶した後に部屋を出て行った。おそらくトイレだろう。帰って来た2人は、何故かメルと俺の膝の上に座ってきた。昨日は1日起きなかったからなー、でも俺は起きてたぞ?。


 まあ、そこまでゴチャゴチャと言う気は無いけどさ。理由の説明くらい欲しいもんだ。おそらくは理由なんて無く、蓮が座るのを見て座ってきたんだと思う。そのまま多少皆と雑談し、部屋を片付けて食堂に行く。


 大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら、席に座って雑談の続きをする。そうしていると、隣に知っている魂魄が座った。そちらを確認すると、アディアムとフェリューがこっちを見ている。何か用でもあるのか?。



 「用は有るんだが、それよりも先にこっちの事を話しとく。王都に帰って来たんで、直ぐに城へと行ったんだよ。そしたら親父と兄貴の立会いの下、フェリューが根掘り葉掘り聞かれてな。それは仕方がないんだが、時間が随分掛かっちまった」


 「情報を献上した事とアディアム様付きになる事を条件に、あの宿の部下達も命を取られずに済みそうです。御蔭で肩の荷が下りました。それとは別に依頼があったのですが……」


 「そうだ。実は王都にある裏組織の1つが、フェイマットの聖神殿から危険な薬を手に入れているらしくて、それを潰すのに協力するように言われてたんだ。にも関わらず、2日か3日前に潰されてたんだよ」


 「私も協力しましたが、何故か自分達の悪事をペラペラ喋る上に改心した等と言っていまして……。これってどう考えても部下達と同じ目に遭ってるな。そう思って報告した後、皆さんを探していたんです。やっと見つかりました」


 「本当にな。王都に居なかったら、どうしようかと思ってたぜ。それで朝食を食べた後に王城まで来てほしいんだが、良いか? 親父と兄貴には言い含めてあるから問題は無い筈だ」


 「まあ、行かなきゃ行かないで面倒な事をしてくるんだろうしな。1度だけは行ってやる。ただし、その1度で首が飛ぶかもしれない事は覚えおけよ? 俺達の主は神々だ。人間種如きに頭を垂れる理由など無い」


 「わ、分かってるさ。流石にそこのところは口を酸っぱくして言っておいたから問題無い。もし下らない事をする奴が居たら、間違いなく阿呆な貴族どもだ。王都には貴族どもが居るんだが、こいつらが幾ら死のうが親父がどうにかするさ」


 「なら、構わないよ。せっかく闘神様に稽古をつけてもらったんだし、アタシも暴れられるなら暴れようかね?」


 「私なんて、何度殴り殺されたか覚えていないほど殴り殺されましたよ。おかげで色んな格闘技術を教えていただけましたけどね。姉上は投げるのと関節を極める技でしたか?」


 「そうだね。正しくは投げる技と、折るか破壊する技さ。骨を砕く技も教えていただいたよ。悲鳴すら疲れる程に悲鳴を上げたけどね。あれは痛いなんてものじゃなかった……」


 「「………」」



 何故かアディアムとフェリューの顔が引き攣っているが、神様連中の教えなんてそんなもんだぞ?。



 ▽▽▽▽▽


 1514終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1637枚

 銀貨2488枚

 大銅貨2004枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神金銀の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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