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1510




 部屋の中を片付けて、忘れ物がないか確認したら部屋と宿を出る。食堂に行き大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら、席に座り雑談をしながら待つ。すると、男4人の魔戦士と思わしき奴等が隣の席に座り、大きな声で会話を始めた。



 「今日のダンジョンモンスターはどうなってるんだろうな? 昨日みたいに弱くなってると助かるんだが、そうそう都合良くはいかないだろうなぁ」


 「それは、そうですよ。そんな簡単にいったら誰も苦労はしません。上手くいく事を思って用意すると失敗するんですから、上手くいかない事を考えて用意しましょう」


 「相変わらず固いなー、お前さんは。もうちょっと柔らかくても良いと思うぜ? あんまりガチガチに固くても上手くはいかないもんさ。オレみたいに、もっと頭を柔らかくして考えるといい」


 「お前の場合は頭じゃなくてケツなうえ、柔らかいんじゃなくて緩いんだろ。誰かさんに再起不能にされたんだからよ。ガチガチに頭の固い奴は、ガチガチでデカイの持ってるからな。ヤられて負けてもしょうがねえ」


 「テメェ! こんな所で何てこと口走ってやがる! 場所を弁えろ!」


 「「弁えてりゃいいのかよ……」」



 いや、本当にな。こいつらもコントやってんのかと思うが、これで日常なんだろうなー。面白いかと聞かれると微妙だとしか思えないが、女性陣はまたアレな話で盛り上がっている。俺は子供達と一緒にスルーし、食事を楽しんだ。


 朝食後、食堂を出て王都の門へ。登録証を出して門を通ったら、ダンジョン街の入り口も登録証を見せて通過する。迷宮紋の前の列に並び、少し待つと俺達の番が回ってきた。少し待ってから迷宮紋に乗ると、目の前には平原が見える。


 昨日は1層が草原だったから、完全に地形が変わってるな。後続の為にも直ぐに歩きだし、脱出紋から離れる。銅鏡を出してから【空間把握】を使うと、どうも北に進んでいるようだ。なので俺達も北へと移動しよう。


 銅鏡で邪気を吸引しながら進み、北の転移紋から2層へ。2層~5層を突破し、6層に進んでやっと地形が変わった。どうやら5層刻みに変わっているらしい。明らかに昨日と違って簡単になってるな。楽だから良いけど、これはこれで厄介な気がする。


 魔物の密度は階層を進む毎に増しているので、調子に乗っていると思わぬミスをしかねない。変わっていないようで、変わっている。その事を自覚出来ないと危ういと思う。まあ、何かあっても自業自得なんだけどさ。


 6層は草原の地形で北東方向に進んでいるみたいなので、俺達もそちらに進んで行く。出てくるモンスターもビッグボーアとかビッグディアーが中心で、然したる強さも持っていない奴ばかりだ。随分簡単になってるなー。


 6~10層を突破し、11層の転移紋近くに来たんだが、そこに20人ぐらいが屯している。どう考えても、こいつら盗賊だろう。俺達が近付くと、途端に武器を持って待ち構え始めた。この行動で敵対は確定だな。



 「お前さんら、この先に行きたいのか? だったら分かるよな。殺されたくなければ、俺達に出すもん出しな。何なら、そこの女どもでも良いんだぜ?」


 「こいつらは余程死にたいらしい。大手を振って俺達に敵対してくれたんだ、皆殺しにするぞ!!」


 「「「「「「「「了解!」」」」」」」」


 「分かった!」 「分かりました!」


 「シャーッ!!」 「………」



 そこからは蹂躙に次ぐ蹂躙だった。皆も俺が銅鏡を使っているのを知っているからか、ワザと足だけ切ったりして弱体化を優先して攻撃している。どれだけ怨んでも憎んでも邪生にはならないので、苦しめても問題が無い。


 その為、皆は逃がさない事を優先したようだ。あっと言う間に足をやられて動けない奴や、股間を強打されて泡を吹いている奴だらけになっている。皆はそのゴミを集めてから、ごうも……尋問をしている。


 何故こんな事をしたのか、何の目的でやっているのか。手足をザクザク切られて悲鳴を上げているが、俺達の知った事では無い。何よりこいつらは魔戦士だったので、殺しても俺達が罪に問われる事は無いしな。


 1人ずつに聞いていくと、あっさりと喋っていく。余程死にたくないのか怯えているが、死にたくないなら最初からこんな事をしなければ良かっただけだ。というか、ダンジョン内で人間種に襲われたのは久々だな。前はいつだっけ?。


 そんな下らない事を考えていたら、全員を殺し終わっていたらしく、今は穴を掘って放り込んでいる。皆で【浄炎】を使った後フォルが【粉砕】を使うらしく、俺は横で黙って見ている。手を出す意味も無いし。


 女性陣が盗賊どもを拷問している間も、転移紋に進んでいる魔戦士達は居た。話し掛けられたので盗賊どものの登録証を読むと、皆が納得して話してくれたが、こいつらは裏組織に関わりがある連中だったらしい。


 その所為で弱い立場の魔戦士は食い物にされてきたそうだ。実際、奴等に犯されたチームなんかは、報復をさせてくれと頼んできて殺していたしな。それぐらい怨まれていた連中なんだから、完全に自業自得だ。


 死体を処理した後、俺達は先へと進む。11層に着くと、地形が洞窟になった。おいおい、洞窟が出るの早すぎませんかね? 文句を言っても始まらないが面倒な事だ。平原が北で、草原が北東。ならここは東だな。


 という事で東に向かって行くのだが、転移紋の近くでウロウロしている奴が居るぞ? おっと、間違っている南に行こうとしている。俺は後ろから声を掛けて、正解ルートを教えてやる。何故か無視されたが、盗賊に間違われたかな?。


 1度は助けてやろうとしたんだから、後は知らないし迷っても本人達の所為だしな。俺達はさっさと先に進もうか。そう言って、転移紋に乗って次の層へ。11層~15層までに遭難必死の影になっている道などは無かった。


 おそらく他の魔戦士も遭難する事は無いだろう。適当に動き回ると脱出できないから気を付けてほしいところだ。とはいえ、あまり多くの道は無かったので、洞窟としては簡単な部類に入ると思う。多分だけど。


 16層に到着すると山の地形だった。丁度都合が良いので脱出紋の近くで昼食にする。洞窟の地形では何組か魔戦士のチームはあったが、ここでは【探知】の範囲には居ない。洞窟の突破は諦めて、1度脱出したかな?


 焼き場やテーブル等を作り、早めの昼食作りを始める。今日は実験として、セン麦100パーセントのパンを作ってもらう。アルダを1個混ぜるものの、それ以外はセン麦のみだ。皆は猛烈に嫌な顔をしているが、食べるのは俺なので気にしなくていい。


 もう1つはドッツ麦に摩り下ろしたジャガイモを混ぜたパンを焼く。こちらは皆の分なので、安心してほしい。フォルにスープを任せ、俺は魚醤にハチミツ等を混ぜたタレを作り、それをグレイトシープの肉に塗りながら焼く。


 香ばしい匂いが食欲をそそるが、俺の足に頭をぶつけても早くはならないぞー。大人しく向こうで待ってなさい。相変わらず美味しい物だと五月蝿いなー、ダリアは。もうちょっと落ち着けないもんかね?。


 さて、パンも焼けたしスープも出来た。肉も焼けたし盛り付けも終わったので、そろそろ昼食にしよう。それじゃあ、いただきます。



 「………マジか。アルダはどれだけ強いんだ? セン麦100パーセントなのに、全く酸っぱくないぞ。いったい何が原因で酸っぱいのか未だに分からないが、少なくともアルダ1個で解決するらしい」



 俺がそんな事を言うと、皆は半信半疑ながらも食べてみる事にした様だ。俺は残っていたパンを一口分に【分離】し、皆に渡していく。女性陣が少し躊躇っている間に、蓮とイデアはさっさと口に入れて食べ始めた。


 それで問題無い事が改めて分かったんだろう、皆も食べてみて驚いている。セン麦100パーセントでも、果物を混ぜれば問題無い事が分かった。少なくとも果物の生る季節なら、セン麦は問題無く食べられるという事だ。



 「いや、それはそうだけど、1番の驚きは小麦が要らないって事だよ! セン麦だけで良いなら、凄い節約になるから!!」



 フォルが急に力説しだし、リューが大きく頷いている。2人は幼少期に大変だったからだが、息ピッタリだな。



 ▽▽▽▽▽


 1510終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1637枚

 銀貨2488枚

 大銅貨2043枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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