表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1506/1948

1505




 そろばんの使い方と計算問題を出していたら夕方になっていた。なので片付けを行い1階の食堂へ。大銅貨13枚を支払い夕食を注文したら、席に座って雑談しながら待つ。今日も近くに座った魔戦士が大きな声で喋っているなー。



 「何か急にダンジョンの構造が変わったと思ったら、一気にモンスターの数が減ったなぁ。いったい何があったのか知らねえけど、今までより簡単になったんで助かるぜ。御蔭で儲かったしな」


 「それはいいけど、代わりに武器の消耗も激しかったわよ? 特にアンタは前でブンブン振り回すんだから、もうちょっと傷付いたりしない戦い方しなさいよ。ただでさえお金無いんでしょうに」


 「はっはっはっ。お前を抱く為に殆ど金を持っていかれてるからな。金が残ってる訳ないだろ。……という事で、もうちょっと安くならないか?」


 「ならない。アンタ私に使わないなら娼館に行くでしょうが。私なら多少融通してあげるけど、娼婦じゃ取られて終わりでしょうに。分かってるの?」


 「分かってるよ。だから娼館には行かなくなったろ? 毎日なんだから知ってるだろうに。だから今日も宜しくな!」


 「そういう事を、大きな声で言わないの!///」



 何と言うか、男女1人ずつのチームだが丁度良いコンビに見えるな。ウチの女性陣もニヤニヤしながらやりとりを見てる。俺はどうでもいいので、子供達と話しながら食事をした。


 宿の部屋に戻り、布団を敷いたり等の寝る準備をした後、子供達が呼ぶのでそちらに行く。どうもババ抜きをしたいそうなので、俺以外にも酒を飲まないディルも混ざる。俺の場合は見えるので、どういう風にプレイしようか……。


 適当に数字が揃わないようにしつつ、様子見をする。子供達は頑張って「コレじゃない、アレじゃない」とやっているが、そもそもジョーカーは俺が持っているので意味は無い。そういう意味でも楽しめないんだよなー。


 結局、子供達を悩ませるように立ち回っていたが、舟を漕ぎ始めたので終了。子供達を布団に寝かせ、その横にダリアとフヨウが移動した。後はいつも通り【昏睡】を使って深く眠らせれば、女性陣に連れて行かれる。


 明日は移動日なので、さっさとキメて寝かせていく。体と部屋を綺麗にしたら、銅鏡で邪気を吸引して【浄化】。これでやるべき事は全て終わったので、神水を飲みながら一息吐く。次は王都かー。


 そういえばアディアムと女将……いや、フェリューは大丈夫かね? アディアムはともかく、フェリューはフェイマットの者で元暗殺者だ。よほど苛烈な国でもなければ彼女を有効活用する筈だが、果たして……。


 まあ、明日行ってみれば分かるだろう。そろそろ寝るか。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界751日目>



 おはようございます。今日はこの国の王都に行く日です。今度は王都のダンジョンを攻略しなきゃならないのと、中央神殿の聖人化だな。この国の神殿は腐った奴等が少ないから助かるが、中央はちょっと分からない。


 特に富が集中する場所だ、どうしても腐りやすくなる。そこはしょうがないが、それでも他の国に比べれば少ないだろうからマシだと思う。朝の日課を終わらせてダラダラ考えていると、フヨウが起きたのかプルプルした後で近付いてきた。


 水皿に神水を入れると吸い上げて、さっさと首に登って巻きつく。直ぐに力を抜いたので、そのままにして俺も静けさを楽しむ。何も考えずに居るのは贅沢な事でもあるし、頭を空っぽにするのは大事な事だ。


 そんな時間も子供達が起きたところで終了となり、その後は皆も起きてきた。皆の分の神水を入れて飲ませている間に、布団などを片付けてしまう。綺麗に【浄化】しているので、いつでも綺麗な布団だ。子供達が涎を垂らしても大丈夫。


 たま~にそういう事もあるが、子供なんだからスルーしている。何より寝ている間じゃどうにもならないしな。言ったところで意味は無い。そろそろ皆も飲み終わりそうだから、綺麗に【浄化】して片付けよう。


 全て終わったら1階の食堂へ行き、大銅貨13枚を支払って朝食を頼む。席に座ってゆっくりしていると、昨日の男女の魔戦士が部屋を出てきた。前のフェリューの如く色々アウトな表情をしているが、落ち着いてから出てこいよ。


 ウチの女性陣がまたもニヤニヤしながら見ているが、そいつらは離れた所に座ったので会話は聞こえない。近くの魔戦士が五月蝿いからな。俺達も会話はしているが、こいつらほど大きな声ではない。



 「昨日ダンジョンモンスターが随分減ってたけど、今日も減ってたら増えそうには無いな。数が少ないと次の層に行きやすくて助かるが、代わりに歩かなきゃいけないんだよなー」


 「今までより遥かにマシだから贅沢な悩みだって分かってるけど、それでも長い距離を移動するのは面倒臭いからなぁ。何か良い方法を思いつかないもんかね?」


 「楽になったんだから、それで良いでしょうに。あまり欲を掻くと妙な失敗をしますよ。堅実に行きましょう、堅実に」


 「そうだな。少しは地に足を着けたらどうだ? お前達はいつもいつも浮ついて失敗ばかりをしているだろう。少しは反省して、堅実に生きろ」


 「俺達は堅実に生きてるよ! 2人が固すぎるだけだろ。あーだこーだと言いながら、俺達は危ない橋を渡ってないだろうに。それより2人とも落ち着きすぎだろ。昨日はあんなにギラギラしてたのにな?」


 「ああ。ここ最近盾を変えたから金が減って大変だったけどよ、それで夜が無かった所為で凄かったからなー、昨夜。2人とも前後で挟んでやっとだぜ? 俺達も大変だったんだからな」


 「「……//////」」



 ウチの女性陣が興味津々で見て聞いてやがる。ちなみに落ち着いて喋っていた女性2人は、今は顔を真っ赤にして横を向いている。昨夜は男2人に随分頑張らせたらしい。そんな事は聞きたくもないんだから、朝の食堂で話すなよ。


 適当に聞き流しながら食事を楽しみ、終わったら女将に話に行く。俺達の宿泊はキャンセルし、余った金は返却不要だと言って宿を出た。町の門まで歩いて行き、門番に登録証を見せて外へ。


 町から少し離れたら、西へと走って行く。普通なら商人の馬車が1日かけて移動するんだが、俺達なら半日も掛からず移動できる。だから今日中に王都まで行ってしまうつもりだ。


 子供達のペースに合わせながら西へと走って行き、昼よりも早くオーカス町に着いた。一応町ではあるものの、いちいち1つ1つの町を回って聖人にしていくのも非効率的だ。なのでスルーして先に進む。


 ある程度進むと昼になったので、大きな道から脇に逸れて焼き場やテーブルなどを作った。子供達やメルにジャガイモパンを頼み、フォルには、かす肉と野菜のスープを頼む。俺はヘビーブルとデスボーアのハンバーグだ。


 いつも作っている物なので手早く作り、どんどんと焼いていく。焼き終わったらソースを作り、それも終わったら次のハンバーグを焼く。横でエリアも手伝ってくれているので、いつもより早く終わった。ありがとう、エリア。


 それじゃあ、そろそろ食べようか。いただきます。



 「ん~~! お肉のしるがね、やっぱり凄いの! それにじゅわって脂が出てきて、ほろほろくずれるの。すっごくおいしいし、パンであぶらを掬ってもおいしい!」



 相変わらず、美味しい物を食べると語彙力が低下するなぁ。何故かは分からないが、これが蓮の個性なのかね? イデアは特にそんな事は無いが、与えられた知識の影響なのは明白だし、それはそれでどうなのかとも思うしな。



 「美味しいのは分かるけど、少し落ち着こうよ。そもそも前にも食べた事あるんだから、美味しいのは分かってた筈だよ?」


 「分かってても、おいしいもん! ハンバーグはれんが初めてたべさせてもらった料理なんだよ。だから好きだし、おいしいの!」



 そういえば、そうだったな。それで喜んでたのか……忘れてたのは黙っていよう。



 ▽▽▽▽▽


 1505終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1637枚

 銀貨2498枚

 大銅貨2115枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ