1505
そろばんの使い方と計算問題を出していたら夕方になっていた。なので片付けを行い1階の食堂へ。大銅貨13枚を支払い夕食を注文したら、席に座って雑談しながら待つ。今日も近くに座った魔戦士が大きな声で喋っているなー。
「何か急にダンジョンの構造が変わったと思ったら、一気にモンスターの数が減ったなぁ。いったい何があったのか知らねえけど、今までより簡単になったんで助かるぜ。御蔭で儲かったしな」
「それはいいけど、代わりに武器の消耗も激しかったわよ? 特にアンタは前でブンブン振り回すんだから、もうちょっと傷付いたりしない戦い方しなさいよ。ただでさえお金無いんでしょうに」
「はっはっはっ。お前を抱く為に殆ど金を持っていかれてるからな。金が残ってる訳ないだろ。……という事で、もうちょっと安くならないか?」
「ならない。アンタ私に使わないなら娼館に行くでしょうが。私なら多少融通してあげるけど、娼婦じゃ取られて終わりでしょうに。分かってるの?」
「分かってるよ。だから娼館には行かなくなったろ? 毎日なんだから知ってるだろうに。だから今日も宜しくな!」
「そういう事を、大きな声で言わないの!///」
何と言うか、男女1人ずつのチームだが丁度良いコンビに見えるな。ウチの女性陣もニヤニヤしながらやりとりを見てる。俺はどうでもいいので、子供達と話しながら食事をした。
宿の部屋に戻り、布団を敷いたり等の寝る準備をした後、子供達が呼ぶのでそちらに行く。どうもババ抜きをしたいそうなので、俺以外にも酒を飲まないディルも混ざる。俺の場合は見えるので、どういう風にプレイしようか……。
適当に数字が揃わないようにしつつ、様子見をする。子供達は頑張って「コレじゃない、アレじゃない」とやっているが、そもそもジョーカーは俺が持っているので意味は無い。そういう意味でも楽しめないんだよなー。
結局、子供達を悩ませるように立ち回っていたが、舟を漕ぎ始めたので終了。子供達を布団に寝かせ、その横にダリアとフヨウが移動した。後はいつも通り【昏睡】を使って深く眠らせれば、女性陣に連れて行かれる。
明日は移動日なので、さっさとキメて寝かせていく。体と部屋を綺麗にしたら、銅鏡で邪気を吸引して【浄化】。これでやるべき事は全て終わったので、神水を飲みながら一息吐く。次は王都かー。
そういえばアディアムと女将……いや、フェリューは大丈夫かね? アディアムはともかく、フェリューはフェイマットの者で元暗殺者だ。よほど苛烈な国でもなければ彼女を有効活用する筈だが、果たして……。
まあ、明日行ってみれば分かるだろう。そろそろ寝るか。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界751日目>
おはようございます。今日はこの国の王都に行く日です。今度は王都のダンジョンを攻略しなきゃならないのと、中央神殿の聖人化だな。この国の神殿は腐った奴等が少ないから助かるが、中央はちょっと分からない。
特に富が集中する場所だ、どうしても腐りやすくなる。そこはしょうがないが、それでも他の国に比べれば少ないだろうからマシだと思う。朝の日課を終わらせてダラダラ考えていると、フヨウが起きたのかプルプルした後で近付いてきた。
水皿に神水を入れると吸い上げて、さっさと首に登って巻きつく。直ぐに力を抜いたので、そのままにして俺も静けさを楽しむ。何も考えずに居るのは贅沢な事でもあるし、頭を空っぽにするのは大事な事だ。
そんな時間も子供達が起きたところで終了となり、その後は皆も起きてきた。皆の分の神水を入れて飲ませている間に、布団などを片付けてしまう。綺麗に【浄化】しているので、いつでも綺麗な布団だ。子供達が涎を垂らしても大丈夫。
たま~にそういう事もあるが、子供なんだからスルーしている。何より寝ている間じゃどうにもならないしな。言ったところで意味は無い。そろそろ皆も飲み終わりそうだから、綺麗に【浄化】して片付けよう。
全て終わったら1階の食堂へ行き、大銅貨13枚を支払って朝食を頼む。席に座ってゆっくりしていると、昨日の男女の魔戦士が部屋を出てきた。前のフェリューの如く色々アウトな表情をしているが、落ち着いてから出てこいよ。
ウチの女性陣がまたもニヤニヤしながら見ているが、そいつらは離れた所に座ったので会話は聞こえない。近くの魔戦士が五月蝿いからな。俺達も会話はしているが、こいつらほど大きな声ではない。
「昨日ダンジョンモンスターが随分減ってたけど、今日も減ってたら増えそうには無いな。数が少ないと次の層に行きやすくて助かるが、代わりに歩かなきゃいけないんだよなー」
「今までより遥かにマシだから贅沢な悩みだって分かってるけど、それでも長い距離を移動するのは面倒臭いからなぁ。何か良い方法を思いつかないもんかね?」
「楽になったんだから、それで良いでしょうに。あまり欲を掻くと妙な失敗をしますよ。堅実に行きましょう、堅実に」
「そうだな。少しは地に足を着けたらどうだ? お前達はいつもいつも浮ついて失敗ばかりをしているだろう。少しは反省して、堅実に生きろ」
「俺達は堅実に生きてるよ! 2人が固すぎるだけだろ。あーだこーだと言いながら、俺達は危ない橋を渡ってないだろうに。それより2人とも落ち着きすぎだろ。昨日はあんなにギラギラしてたのにな?」
「ああ。ここ最近盾を変えたから金が減って大変だったけどよ、それで夜が無かった所為で凄かったからなー、昨夜。2人とも前後で挟んでやっとだぜ? 俺達も大変だったんだからな」
「「……//////」」
ウチの女性陣が興味津々で見て聞いてやがる。ちなみに落ち着いて喋っていた女性2人は、今は顔を真っ赤にして横を向いている。昨夜は男2人に随分頑張らせたらしい。そんな事は聞きたくもないんだから、朝の食堂で話すなよ。
適当に聞き流しながら食事を楽しみ、終わったら女将に話に行く。俺達の宿泊はキャンセルし、余った金は返却不要だと言って宿を出た。町の門まで歩いて行き、門番に登録証を見せて外へ。
町から少し離れたら、西へと走って行く。普通なら商人の馬車が1日かけて移動するんだが、俺達なら半日も掛からず移動できる。だから今日中に王都まで行ってしまうつもりだ。
子供達のペースに合わせながら西へと走って行き、昼よりも早くオーカス町に着いた。一応町ではあるものの、いちいち1つ1つの町を回って聖人にしていくのも非効率的だ。なのでスルーして先に進む。
ある程度進むと昼になったので、大きな道から脇に逸れて焼き場やテーブルなどを作った。子供達やメルにジャガイモパンを頼み、フォルには、かす肉と野菜のスープを頼む。俺はヘビーブルとデスボーアのハンバーグだ。
いつも作っている物なので手早く作り、どんどんと焼いていく。焼き終わったらソースを作り、それも終わったら次のハンバーグを焼く。横でエリアも手伝ってくれているので、いつもより早く終わった。ありがとう、エリア。
それじゃあ、そろそろ食べようか。いただきます。
「ん~~! お肉のしるがね、やっぱり凄いの! それにじゅわって脂が出てきて、ほろほろくずれるの。すっごくおいしいし、パンであぶらを掬ってもおいしい!」
相変わらず、美味しい物を食べると語彙力が低下するなぁ。何故かは分からないが、これが蓮の個性なのかね? イデアは特にそんな事は無いが、与えられた知識の影響なのは明白だし、それはそれでどうなのかとも思うしな。
「美味しいのは分かるけど、少し落ち着こうよ。そもそも前にも食べた事あるんだから、美味しいのは分かってた筈だよ?」
「分かってても、おいしいもん! ハンバーグはれんが初めてたべさせてもらった料理なんだよ。だから好きだし、おいしいの!」
そういえば、そうだったな。それで喜んでたのか……忘れてたのは黙っていよう。
▽▽▽▽▽
1505終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1704枚
金貨2679枚
大銀貨1637枚
銀貨2498枚
大銅貨2115枚
銅貨50枚
神銅の処刑剣
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




