1501
昼食の片付けを終えて出発する。1~4層が草原で北。5~8層が荒地で東。9~12層は森で南。そして13~16層は山で西だ。現在は11層の森だが、ここの邪気がなかなか減らない。木々に邪魔されるなんて事は無い筈なんだが……。
このダンジョンは深い層に行けば行くほど邪気が多いのか、それとも溜め込んだままなんだろうか? とはいえ、居られないほど邪気が濃い訳でも無いので、透明の壁の向こう側から流入し続けているのだと思う。
それにしても多いし、吸引し続けてもなかなか終わらないので転移紋に乗って移動出来ない。吸引出来なくなってから移動したいんだ、っと終わったか。流石にあれだけ吸引すれば吸い込めなくもなるか。皆も暇しているので、さっさと進もう。
12層も同じ様に長い時間を掛けて綺麗にし、13層へと移動する。昨日ぶりのアーマーベアとブラッドグリズリーの層だ。皆に聞くと今日はもういいとの事。なので、倒して【浄炎】で焼きながら進もう。昨日査定に出したら時間かかったもんなぁ。
邪気を吸引しつつ皆が倒したモンスターを燃やしていく。もちろん子供達にもさせているし、大人組にもさせている。使い熟す練習をしないといけないし、放っていくのも良くない。面倒だろうけど頑張ろう。
吸引出来ないほど綺麗にしながら進み、16層を綺麗にし終わったら先へと進む。転移紋に乗って進んだ先は海だった。この国の人なら湖と言うのかもしれないな。ここまで来れる人は居ないようなので聞けないが。
しかしここも邪気が大量なうえ、襲ってくるのはオークやコボルトなんだけど。海の魔物が居ないので、本当に海かどうか疑問が湧いてきた。皆も困惑している。オークとコボルト自体は連携も無く、突撃してきては切り裂かれて終了。悲しい死に方をしている模様。
ここも数が多いし、なかなか途切れなく攻めて来る。雑魚だが数が多くて時間が掛かるし、俺は【浄化】に忙しいので死体が増える一方だ。流石にメルやリューが死体の処理に回ってくれているので均衡はとれているんだが……。
流石に限界になったらしく、アルメアも死体の処理に回ってくれた。俺は邪気が吸い込めなくなったら参加するんだが、まだ吸い込み続けているので死体の処理に参加で……終わったみたいだな。死体を処理しよう。
円を描くように移動しながらモンスターを処理していたんだが、北に転移紋を発見したのと大半のモンスターを駆逐したので脱出しよう。夕方にはちょっと早いが、魔力が厳しくなっている。このままじゃ先に進んでもジリ貧だ。
外へと脱出した俺達は、疲れた体と心を引き摺って宿へと戻る。新しい女将に大銅貨13枚を支払い夕食を注文したら、席に座って体を休めた。本当に疲れたが、肉体的じゃなく精神面の疲労が大きい。
邪気の吸引と【浄化】に時間をとられるし、なかなか終わってくれないので倒すモンスターの量も増える。その分だけ浄化は進むものの、消費魔力と疲労は増えてしまう。空神だって何日も掛けて攻略しろと言っているので、当然なんだろうけどなー。
それでも遅々として進んでいない気分になってくる。昨日より進んでるから今日の方が気分は良い筈なんだが、昨日より色々疲れている気分だ。しかも疲れているのは俺だけじゃない。魔法を使ってた子供達や女性陣も、酷くお疲れの様子。
もそもそと食事を終え、部屋に戻ってゆっくりとする。子供達はお腹が膨れたからか、既に舟を漕ぎ始めた。相当疲れたみたいだが、食べて直ぐ寝るのは駄目だから起きてような。寝るには早いぞー、もうちょっと頑張ってくれー。
女性陣も結構厳しそうなので、誰も彼もが体力も気力も無くなっている。30分ほど経ったので子供達を布団に寝かせ、左右に2匹を寝かせて【昏睡】を使う。今日の女性陣は神酒を飲ませてさっさと休ませよう。
お猪口1杯分で次々倒れて寝ていく女性陣。最後にディルも飲んで寝たら、銅鏡で邪気を吸引する。昨日もしているので殆ど吸引する事も無く終わり、俺もさっさと横になった。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界749日目>
おはようございます。今日はダンジョン攻略3日目です。一昨日、昨日と掃除したが、未だに終わらないという厳しさ。星の環境を整える時代から溜まっているんだから仕方ないとはいえ、シャレにならない程の量だ。
ダンジョン内で【浄化】した邪気の量としては、今までより圧倒的に多い。これでまだ半分も進んでいない可能性があるんだから、ガックリ来る。簡単には終わらないとしても、ここまで大変だとは思わなかったよ。
朝の日課を終わらせて神水を飲みながらボーッとしていると、ダリアとフヨウが起きてきた。2匹とも疲れは取れたんだろうか? 水皿に神水を入れて出すも、機嫌は良さそうだし疲れも残って無さそうだ。
神水を飲んだ後、太腿に乗ってダラダラするダリアと、首に巻き付いて体重を預けてくるフヨウ。2匹の相手をしながら過ごしていると皆も起きてきた。朝の挨拶をしつつ疲れが残っていないか聞くと、全員問題無いとの事。
子供達も大丈夫そうだが、女性陣は完全回復と言えるぐらいに元気だ。神酒が効き過ぎる程に効いたんだろう。子供は回復力が高いので、寝ればさえ回復は大丈夫だ。疲れている様子も無いし、駄目なら神丹を飲んでもらおう。
部屋を片付けて1階の食堂へ行き、大銅貨13枚を支払って朝食を注文する。どうやら今日は生憎の雨らしい。特に気温が低くも無いし、どうこうという事も思わない。向こうの大陸なら暑いんだろうが、ここは今も暑くないからな。
運ばれてきた朝食を食べたらダンジョンへと出発し、迷宮紋の列に並ぶ。雨が降っていても列に並ばなきゃいけない事に変わりは無い。中に入り、【乾燥】と【凝水】で水分を取ったら進もう。
銅鏡を持って邪気を吸引しているが、昨日に比べて遥かに早く終わった。1~4層の草原では狩りをする気が無いので、邪気の吸引が終わればさっさと移動していく。5~8層の荒地も吸引するが、殆ど邪気は吸い込めなかった。
9~12層の森も同様で、13~16層の山も同じだった。一気に走り抜けてくる事が出来たが、昨日驚くほどの時間が掛かったのに今日はコレかよ。多少の愚痴を心の中で吐きながら、海の攻略を始める。
17層は昨日終わらせてあるので先へと進み、18層から浄化を開始する。昨日と同じく銅鏡で吸い込みながら、権能で【浄化】する。皆はモンスターを始末し、【浄炎】で死体を焼く。高値で売れない奴はこうやって処理していく。
邪気が吸い込めなくなり、モンスターの数を可能な限り減らしたら次へ。それを繰り返し、新たな地形である21層へと踏み込む。次の地形は再びの草原だったが、出てくるのがアイアンアントと鋼鉄百足だ。どっちも要らないなぁ。
高値ではないだろうが売れるとは思う。けど、わざわざ持って帰るのかと聞かれると、面倒臭いとしか言えない。大した値にもならないのに大きさは10センチ近くあるんだよ、鋼鉄百足の甲殻。
1つ1つの節が大きいから、体長も大きい。大きな甲殻を百足の死体から剥がすのかと問われたら、まとめて焼くと必ず言う。ウチの女性陣でさえ触りたくないと言うぐらいだ。死体に【分離】を使って剥がしてもいいんだが……。
俺達には必要無いし、金銭的にも要らない。となれば、わざわざ手に入れようとも思わない訳で……全員が【浄炎】で処理している。近付きたくもないらしい。邪気を吸引しながらそんな光景を見つつ、適度にモンスターの相手もする。
20層を越えてから1層の大きさが広がったからか、更に魔物が多い気がしないでもない。神銅の処刑剣を片手で振るいながら蟻や百足を切り飛ばす。【浄炎】で燃やしながらも吸引し、邪気を減らしていく。
おっと、邪気の吸引は終わったから死体の処理を手伝おう。それにしても数が多いな。今までも多かったが、本当に嫌になるほど多い。虫だからか? とも思うが、その辺りの想像は止めておく。気持ち悪いし。
24層が終わる頃には、気分転換が必要なくらい全員が疲れていた。
▽▽▽▽▽
1501終了時点
大白金貨101枚
白金貨498枚
大金貨1704枚
金貨2679枚
大銀貨1637枚
銀貨2498枚
大銅貨2180枚
銅貨50枚
神銅の処刑剣
神金のヴァジュラ
精霊木の浄化棍棒
精霊木石の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




