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 子供達は舟を漕ぎながらも必死に続けようとしていたが、飾り紐を解いてブラシで梳いてやると直ぐに寝た。【念動】で子供達を寝かせ、ダリアとフヨウもブラッシングしてやると、あっさりと撃沈。


 2匹も寝かせて【昏睡】を使ったら、次は女性陣の番となる。丁寧に丁寧に撃沈し、部屋と皆の体を綺麗に【浄化】したら次は銅鏡だ。ゆっくり慎重に吸引して【浄化】し、終わったら隠密の4つの技を使って外に出る。


 神殿へと走って移動し、敷地に入ったら宿舎に侵入。1人1人に話を聞いていくものの、そこまで罪人が多くない。厳しい環境の場所ほど、腐りにくいのだろうか? とはいえフェイマットは酷かったが……。


 色々な話をついでに聞きながら情報収集もしていく。そこまで人数も居らず、聖人にしたのも3割程度でしかない。これなら少ない方だろう。3割が少ないと思えるほど腐っていると言うべきか……。


 神官は小さい犯罪でも聖人にしているから仕方ないんだろうけど、それにしても多い。村の神殿なら犯罪を全く犯していない所もあるだろうが、人が集まると必ずやらかす奴が出るからな。世の常みたいなものだ。


 宿の部屋に戻り、もう1度綺麗にしたら布団に寝転がる。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界745日目>



 おはようございます。今日は1日情報収集をしますが、果たして必要な情報は得られるのでしょうか? まあ、俺が手に入れてるから問題無いと言えば、それで終わる話でもあるんだけどな。昨夜、神官達から聞いてきてるし。


 聖人にする奴が少なかったから情報収集をついでにやっていたが、必要な情報は既に収集し終わっている。これ以上必要なら、王都辺りに移動してからだな。俺は子供達とゆっくり見て回ろう。


 朝の日課を終わらせて、床に胡坐を掻いてボーッとしているとフヨウが起きてきた。こちらにコロコロ転がってくるので、水皿に神水を入れて出してやり、ついでに自分の分も入れる。フヨウは一気に吸い上げた後、胡坐の中に入りジッとしている。


 俺は好きにさせながらも、座禅のように頭を空っぽにしていく。そのまま何も考えずに過ごしていると、イデアが起きてきて部屋を出た。コップに神水を入れて置いておくと、戻ってきて座り飲み始めた。


 飲む前にイデアを【浄化】しているので、汚れている訳ではない。子供はもうちょっと汚れた方が、却って免疫力が高まって良いのだろうか? ……何と言うか、あっと言う間に頭を空っぽに出来なくなったな。こりゃ駄目だ。


 そう思っていると、イデアが俺の膝を枕に寝始めた。皆はまだ起きてきてないから好きにすればいいが、布団で寝た方が良いと思うぞ? 人の話をまったく聞いてないな。まあ、どうせすぐ起きる事になるだろう。


 再び頭の中を空っぽにしようとするも上手くいかず、アレやコレやと考えてしまい、皆が起きてくるまで深い瞑想状態にはなれなかった。蓮はイデアが寝ているのを見て、すぐに逆側の膝で寝始めたがメルに起こされる。


 頬を膨らませているが、イデアを起こして部屋を片付けよう。布団やら色々な物を収納し、コップなども片付けたら忘れ物がないか確認して宿を出る。食堂に行き、大銅貨13枚を支払ったら朝食を注文して席に座って待つ。


 意外に早く出てきたが、出てきた料理を見て何とも言えなくなる。丸いパンの間に肉と野菜が挟んである料理が目の前にあるのだが、誰かがハンバーガーを伝えたのだろうか? 複製された者が他に居るとは聞いていないので、誰かが思いついたんだろう。


 皆も疑問は持ったようだが、一口食べて気にしなくなったようだ。コレ、思っているより美味しい。肉はゴブリン肉だが、甘酸っぱいソースが掛かっていて上手く調和がとれている。肉が多いもののクドくない。


 野菜も何かは分からないが、少し苦味があるものの、それが丁度良いアクセントになっている。総じて美味しい料理になっているが、辺境伯の領地からコレだと期待してしまうな。案外、これだけという可能性はあるが。


 朝食後、皆と食堂前で分かれて情報収集を始める。俺はいつも通り、子供達と2匹と共にフラフラと動き回るだけだ。色々と見て周りながらウロウロしていると、食料店があったので中に入る。


 あれ? 麦類があるうえに普通に売ってるぞ? ドッツ麦は普通に売っているし、セン麦も売ってるなー。何で昨日の夜はジャガイモ尽くしだったんだろう? 若干不思議に思いながらも売り場を見ていく。ジャガイモ売り場は大きいな。


 やはり主食としてはジャガイモ寄りなんだろう。麦は客寄せの為に見える所に置いてあると考えるべきか。そういえばハンバーガーを食べたんだから、当然麦は食べられてるよな。昨日のマッシュポテトの印象が強かったんだろう。


 食料店で買う物は無かったので冷やかしみたいになったが、堂々と出て街を歩く。そそくさと出るとイメージが悪いからな、ああいう時ほど堂々とするべきだ。それはいいのだが、近くに屋台があるので見に行こう。子供達も行きたいようだし。


 まだ朝食を食べてから然程の時間が経ってないので、子供達も買おうとはしていない。どうやら昼に向けて美味しそうな物を確認しているようだ。そう言った事を堂々と話しているので、屋台の店主も邪険にしない。


 そうやって1つ1つ確認しながら歩いていると、目の前に面白い屋台が出ていた。いわゆる輪投げの屋台だ。どうも輪を投げるだけではなく、立ててある木を倒さずに輪の中に通っていれば商品がもらえる。倒していいなら簡単なんだが……。


 1番良い物は鉄製の剣のようだ。俺達にとっては欠片も必要ないが、面白そうなので子供達はお金を払っている。1回大銅貨1枚だし、お金は渡してあるので好きにしなさい。ちなみに立ててある木はそれぞれ太さが違い、番号が書いてある。


 それにしても、縁日みたいな屋台だなぁ……。



 「あーーーーもうっ!! あれ、倒れやすすぎ! 絶対におかしいよ。ちょっと触れただけで倒れてるもん!!」


 「それは仕方がないさ、お嬢ちゃん。触れないように投げればいいだけだ。それが駄目なら、もっと倒れ難いのを狙えば良いんだよ。そっちの坊主は上手く狙ってるじゃないか」


 「蓮みたいに、狙ったって取れない物に投げても無駄だしね。ああいうのは取れない様にしてあるんだよ。おじさんだってお金儲けでやってるんだからさ。小さいのを沢山取られた方が辛いだろうしね」


 「………」



 うん。イデアは的確に屋台のおっさんの懐を攻撃してるな。大銅貨1枚で輪は3回投げられるが、3回とも微妙に高値の商品に投げてる。決して取れないレベルじゃなく、ちょっと難しいぐらいなのがポイントだ。


 3回やって果物を9個ゲットしたからか、イデアはそれ以上はしなかった。屋台のおっさんが安堵の溜息を吐いているが、蓮は1度も取れなくてお冠だ。イデアから丸くて黄緑色の果物を貰っている。見た目は梨に似ているな。


 子供達は豪快に齧っているが、俺はイデアから1つもらって皮を【分離】してみる。……うん、この水分量にこの甘さ。間違いなく梨だなコレ。さっきの食料店に売ってたか? あんまり記憶に無いが、見落としたかもしれない。


 戻るのも面倒なので、覚えていたら買うぐらいでいいだろう。それよりも、梨を使った酒ってあったかな? 無かったら作ってみても良いが、シードルみたいに皮に酵母菌が付いていて発酵するかは分からない。まあ、駄目でもジュースになる。


 その後もフラフラしつつ寄ってきた子供達に話を聞いたり、子供を見ている奥様や爺さん婆さんに話を聞く。昨日聞けなかった細かい情報も聞き、より詳細に分かったので情報収集しただけの価値はあった。


 そろそろ昼に差し掛かるので、食料店に行き確認をする。朝の冷やかしがまた来た。そんな顔をしているが、無視して梨を探す。すると見つけたものの思っているよりも高く、大銅貨1枚で3個だった。おっさんは儲からなかったようだな。残念。


 フラウェという名の果物で銀貨1枚、つまり60個を買って店を出た。店員は急にニコニコしたが商売人なんてあんなものだし、子供達はジト目で見ていたが店員が表情を崩す事は無かった。


 プロの店員の事は置いといて、屋台の方へ行くか。



 ▽▽▽▽▽


 1490終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1637枚

 銀貨2501枚

 大銅貨2292枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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