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 皆が帰ってくるまで2度寝して待つのは良いんだが、流石にもう眠れない。目を閉じているだけだが、それでも体と精神は休息しているので効果はある。何より、皆が帰ってくるまでだしな。そんな事を考えながら寝転んで過ごす。


 そうしていると皆が帰って来たのが【探知】で分かったので、起きて綺麗に【浄化】する。布団を収納し、コップに神水を入れて飲んでいると部屋のドアが開いた。最初に入ってきたのは蓮だが、俺が起きているので驚いている。……何故?。



 「おかえり。何で蓮が驚いているのか知らないが、何かあったのか? 皆の事だから王都を見て回っていたか、ダンジョンに行ってたんだろう? 楽しめたか?」


 「ダンジョンに行ってたんだけど、別に楽しめた訳じゃないよ。蓮が驚いたのは、自分が起こす気だったからだね。そんな話をしながら帰ってきたら、アルドが既に起きてたんだ。だからじゃないかい?」


 「うん。せっかく蓮が起こしてあげようと思ってたのに、もう起きてるんだもん」


 「ああ、それは悪かったな。少し前に目が覚めてさ、それから寝られなくなったんで起きてたんだよ。そしたら皆が帰ってきたんだ。帰ってくる少し前かな? 起きたのは」


 「もう少し早く帰ってきていれば起こせたんでしょうけど、別に無理してする事でも無いですしね。私達の方はダンジョンで子供達の戦闘訓練でした。やはりまだ体が小さいですから、どうしても魔法が主体になりますね。悪い事ではありませんが」


 「近接で戦う魔法士と同じだから大人でも普通に居るし、戦い方としては割とありふれたものよ。私達もそうだけど、安定している戦い方と言えるわね。子供達の戦い方もそんな感じかしら?」


 「子供達の戦い方を今の時点で決め付ける必要は無いが、色々な事をさせる前に基本ぐらいは教えておくべきだろう。今日やっていたのも、そういった事だ。2人共センスが良いので覚えるのは早いしな」



 才能のあるディルがそう言うんだから、やはり2人とも優秀なんだろう。それはそうと解体所で売ってきたりしたんだろうか? 子供達だと余計な連中が絡んできそうだが……。


 そう思って聞いてみると、確かに絡んできそうなのは居たが、女性陣が狩ってきた獲物を見て回れ右したらしい。女性陣が出したのはアーマーベアだったらしいので、その程度でも実力者のようだ。この国でも変わりなしか。


 ソードグリズリーはともかく、アーマーベアぐらいは狩れないと困るだろうに。綺麗に倒した後で血抜きをし、浄化をしてやっと金貨1枚だ。それがアーマーベアなんだが、そこでスゴスゴ退散する程度か……。


 それなりの魔物だと言っても、倒せない訳じゃない。実際、向こうの大陸じゃ、ドワーフの盾士が受けて倒しているチームもあったしな。ソードグリズリーほど厳しい相手じゃない。


 もしかして傭兵より魔戦士の方が弱い? その割にはこっちには正しい修行法があったりするし……。何と言うか、妙に歪な感じがするな。正しい修行法ぐらい公開してやれよと思うが、こんな時代じゃ無理か。


 それにフェイマット聖国に正しい修行法があるかどうか分からないしな。あれはカロセン王国だけかもしれない。そんな話をしていると夕日が出てきたので、夕食を食べに宿を出る。


 食堂に入り、大銅貨13枚を支払って夕食を注文したら席に座る。ボーッとしながら待っていると、隣の席の会話が聞こえてきた。適当に聞き流していると、途中から気になる情報が聞こえてくる。



 「北西のシャムニーはまた攻めて来る気かねえ。去年だって攻めて来て、我が国の騎士団は負けたんだろ? 勝っただの引き分けただの言ってるが、相手が食糧不足で帰っただけだってのは噂で知られてるからなー」


 「まったくだ。シャムニーの奴等はトロンバに乗ってきやがるからな。アレの所為で騎士団は毎回蹴散らされてるらしいし……。いい加減、対策の1つや2つ出来ないもんかね。そう思わないか?」


 「それは思うけどよ。でもウチの国にはトロンバは居ないんだから、調べる事も出来ねえんだ。どうしようもねえさ。それに、あの国は貴族が居ねえらしいからなぁ……。ある意味で羨ましい国だよ」


 「気持ちは分かるが、ウチの国より圧倒的に寒いんだぜ? そんな所で暮らせるか? 代わりに魔物は豊富で、美味い肉の魔物も多いらしいけどよ。それでも、これ以上寒いのはゴメンだね」



 おそらくだがシャムニーっていうのは国の名前なんだろう。貴族が居ないそうだが、王が全てを持っているのか? ちょっと想像がつかないが、国としてある以上は問題無い形態なんだろう。ここで考えても意味は無いな。


 夕食を食べ終わり、宿の部屋へと戻って皆と相談する。北西の国は寒いみたいだが、そこに行くか帰るかを決める。別に必ず戻らなきゃいけない訳でもないし、このまま更に西へ行くのも悪くない。


 この星の浄化の為にも行く事になるんだから、それが今でも大した違いは無いって事だ。皆と色々話し合った結果、火の季節の内に西へ行く事が決まった。寒すぎて身動きがとれなくなっても困る。


 それに西の国から南へと下がる事も出来るかもしれないし、駄目なら戻ればいいだけだ。今年はヤシマの国に行けないかもしれないが、それはそれで構わない。あの国は急激に動いたりしないだろう。戦国っていっても大きな合戦は数年に1度だ。


 俺達が居なくても尾張は守れるだろうし、藤達も居る。彼女等が居る以上は迂闊には攻められない筈だ。攻めても殺されるしな。それはともかく、子供達がうとうとしているので布団を早く敷こう。


 子供達を寝かせると2匹も横で寝転がり、いつも通り寝始める。【昏睡】を使って深く眠らせたら、女性陣を1人1人丁寧に撃沈していった。昨夜ちょっとおざなりだったので、今日はじっくりとして十分に満足させておく。


 夜の事で根に持たれるのは怖いので、昨日は仕方がなかったにしても、今日はちゃんとしないとね。後で何を言われるか、何を思われるか分かったもんじゃない。そういう揉め事は要らないので、フラグは圧し折っておく。


 聖神殿はどうするかな……。昨日のアレで、後は聖人を増やすだけなんだよな。とはいえ、どうせジャンキーだし放っておいても苦しんだ挙句の殺し合いしかしないだろう。数が減って丁度良いとも言えるし、邪生が大量に発生したら懲りる筈だ。


 一応行って確認だけしておくか。隠密の4つの技を使って宿の部屋を出ると、昨日と同じ様に木像に乗って移動する。直ぐに聖神殿には着いたが、何か雰囲気が昨日と違うような……。


 神殿街へと入り、【探知】を使いながら薬物と種を探していく。昨日も探したが、見落としがあるかもしれない。そんな事を考えていると、起きている者が多い事に気付く。どうやら起きている連中は探し物をしているらしい。



 「探せ! 探せ! このままだと薬が無くなった時に死ぬほど苦しむぞ!! 早く見つけろ! 見つからなかったら狂って殺し合いになりかねん!! そっちは見つかったか!?」


 「見つかる訳ねえだろ!! それよりも、あのクズどもはどうした!? 上に立ってる役立たずどもだ! 奴等が俺達の食い物にまで入れやがった所為で、こうなってんだぞ!」


 「バカが楽しんでいた地下室で、散々甚振られてるんだとさ! あのクズどもには恨み骨髄だからな、犯したい奴等が山ほど居る。苦しめる為に色んな事やってるんだろうよ」


 「先代だって食い物に入れるなんてしなかったそうじゃないか。自分達に逆らわせない為に俺達の食い物にまで入れやがって……クソッ!! 薬が切れてきたのかイライラするぜ!!」


 「どうせ国の王族も関わってんだ。狂っちまったら全員道連れにしてやりゃあいい。かつての時代じゃ、あの薬は兵士に使ってたらしいからな。薬が切れると痛みを感じなくなって暴れるんだとよ」


 「クソーーーッ!!! マジで早く探さねえと、狂っちまうなんてイヤだぞ!? 納得なんて出来るか!!」



 言いたい事は分からんではないが、こいつらも聖人にしておこう。それなら多少は落ち着くだろうし。……さて、終わったんで色々調べて回るか。


 薬や原料の植物なんかが見つからなかったら、さっさと帰って寝よう。




 ▽▽▽▽▽


 1486終了時点


 大白金貨101枚

 白金貨498枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1637枚

 銀貨2502枚

 大銅貨2301枚

 銅貨50枚


 神銅の処刑剣

 神金のヴァジュラ

 精霊木の浄化棍棒

 精霊木石の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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