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0146




 <異世界87日目>



 おはようございます。今日は一気にルーデル村まで行きます。多分急げば昼前には到着すると思う、だから朝食だけ食べて行くか。2匹の相手をしながら大体の予定を立てる。



 「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャー」 「ガウッ」



 食堂で朝の挨拶をした後、大銅貨7枚を支払い朝食をとる。食後、部屋に戻って準備を整えたらシグの村を出発する。昨日よりも更に速く進んで行き、サングの町を通過した。


 そのまま歩いて行くと、ルーデル村が見えてきた。朝に考えた通り、昼前には辿り着く事が出来た。相当速いな俺達。馬に乗って移動するよりも早いんじゃないかな。



 「あれ? 帰って来たのかい?」


 「ああ。色々見て回ったんだけど、1度村に帰ろうかって話になってね」


 「へー、そうだったのか。お帰り」


 「ああ。ただいま」



 門番の犬の獣人と、そんな会話をして村に入る。当たり前だが村は特に変わってはいない。懐かしさはあまり感じない中、宿に入ると女将さんが居た。



 「お久しぶりです、女将さん。2階の部屋は空いてますか?」


 「お帰り、皆! 2階の部屋なら空いてるよ」


 「「ただいま、トーカ」」


 「ただいま」


 「お世話になるよ」



 女将さんには前の時に置いていったお金の事を言われたが、どれだけ残っていたか覚えていない。その為10日分銀貨3枚を強引に支払い、2階の部屋をとった。


 部屋に入って装備を外し、食堂に行って大銅貨7枚を支払い昼食をとる。女将さんは色々話したくてしょうがないらしい。



 「旅はどうだったんだい? どこに行ってたんだい? 楽しかったかい?」


 「トーカ、一つずつ話すから落ち着きな! そんなに1度に聞かれたら答えられないよ」


 「そうですよ、少し落ち着きなさい。時間はあるんですし、この時間からは暇があるでしょう?」


 「そうだね、ごめんよ。私は村から出た事が殆どないから、つい」


 「気持ちは分かるけどね。故郷を出るには実力が要るから、普通は難しいもんだ」


 「ああ。何でかと思ったら、そういう事か。身を守る力がないと危ないからな」


 「傭兵でも、実力が無くて殺される者は居るわ。十分な実力の無い者は、傭兵でも故郷を出るべきじゃないのよ」


 「実力が無くて死んでいく者は、どこにでも居るよ。悲しくなる事もあれば、当然の報いだと思う事もある」


 「姉上は長く旅をしていましたから、色んな者を見てきたのでしょうね」


 「おやまあ! シュラさんのお姉さんかい!? 初めまして」


 「初めまして。シュライアの姉でアルメアと言うんだ、よろしく」


 「はぁ~。シュラさんと違って、カッコイイ人だねぇ」


 「姉上は女性にモテますから。今は違いますが、アルドと会うまで男装してましたし」


 「そういえば、最近アルメアは服を変えてるね。女性として見られたいんだね?」


 「当然だろう。私は女だよ? それに、今は主様の女だ。ちゃんとした格好をしないとね」


 「女性の自覚が出てきたのね。それはとても良い事よ」



 女性が3人集まれば姦しいと言うが、この圧倒的パワーはなんだろうね? 男の俺には全く理解できない。話が永遠に続くんじゃないかと思えてくる。俺は部屋に戻ってゆっくりするか。


 邪魔をしないように【気配消失】や【無音動作】を使って部屋に戻ると、ダリアとカエデが後からやって来た。匂いを辿って来たんだろうか? それとも俺の気配を捉えてた?。


 気配がバレてたなら修行が足りない事になる。ちょっと2匹の反応を見るか。………良かった。どうやら2匹は匂いを辿って来たらしく、俺を捉える事は出来ていない。


 散々修行したのに簡単に察知されたら流石にヘコむ。……ってオィーーーッ!? 何で【気配消失】が少し使えてるんだ? 見て覚えたの? マジで? ……俺の苦労はいったい。


 2匹が1番才能があるのかもしれない。もしくは、余計な事を考えずに感じ取っているからか。あれだ、<考えるな、感じろ!>ってヤツだ。それで上手くいくとは……。



 「ダリアもカエデも凄いなぁ」


 「ニャーン」 「グルゥッ」



 何か2匹も誇らしそうだ。戦闘になると気配を消した2匹が襲い掛かって来るのか……、洒落にならないな。いきなり目を斬られたり、足を噛み千切られたりする。敵にとったら悪夢だ。


 まぁ、強くなる事は悪い事じゃないから、ドンドン強くなれば良いと思う。しかし……暇だな。大きなベッドで2匹と一緒に昼寝でもするか。2匹とも横に来たので、おやすみ。



 「アルド……アルド! そろそろ起きな! もう夕方だよ」


 「ん……。ん!? 夕方!? スマン、ぐっすり寝てた」


 「それは良いんだけどね。アタシ達も良い思いができたし」


 「???」


 「アルドは気にしなくても良いんですよ!」


 「そうよ。お食事に行きましょう!」


 「……はぁ。気持ち良かった///」


 「アルメア、余計な事言わない」



 ああ。腰が軽いのはそういう事か。まぁ、気付かないフリをしておこう。掘り下げても藪蛇にしかならないし。とはいえ、浄化はしておかないと。汚いのは何かイヤだしな。


 自分だけではなく4人も浄化したのだが、浄化されたのが分かったんだろう。4人は真っ赤な顔をして下を向いてしまった。綺麗にしない訳にもいかないし、困ったなこの雰囲気。


 食堂へ行きながら考えるも、良い考えは浮かばない。そんな中、女将さんが声を掛けてくれた。助かったよ女将さん! ありがとう!。



 「どうしたんだい? 皆俯いて……。何かあったのかい?」


 「大した事はないですよ。ちょっと寝てる間に搾り取られただけです」


 「………つまり、お客さんが寝てる間に襲ったと?」


 「まぁ、そういう事」


 「……ん~? 何て言って良いのか、分からないね」


 「4人は気付かれないようにしてたんだけど、起きたら腰が軽くてね。流石にそれで分かったんだよ」


 「ふーん。男性はそういうトコで分かるんだねぇ」


 「も、もう良いじゃないか! アタシ達が悪かったからさ! あんまり苛めないでおくれよ!」


 「別に怒ってはいないんだよ。隠さなくても良いだろう? って事だ」


 「良いのかい? その……私達が勝手にしたのに」


 「我慢出来なかったんだろ? そうさせた俺も悪いしな」


 「……良かった。アルドに嫌われたと思ってしまって、凄く怖かったわ」


 「私もです。この世の終わりかと思いました」


 「皆そこまで愛しているなら、勝手な事しちゃ駄目だよ?」


 「「「「は~い」」」」



 良かった、何とか禍根なく収まったな。こういうのが、後に尾を引いたりするから厄介なんだよ。こんな事で? と思う事が、後々まで余計な影響を与えたりするんだ。


 だからこそ、こういう小さな事を軽く見る訳にはいかない。深刻になる必要は無いが、軽く見なければ良い。そのうち、笑い話にでもなれば小さな事になる。


 食堂で大銅貨7枚を支払い夕食をとる。昼もそうだったが、旦那さんの料理はやっぱり美味いな。これだけでも帰ってきた甲斐があったと思うよ、ホント。


 食後、部屋に戻ってゆっくりする。女将さんは話をしたそうだったけど、客が多くそれどころじゃなくなっていた。なので邪魔にならないように、さっさと部屋に帰る事にしたんだ。


 4人と2匹と共に、イチャイチャしながらマッタリした時間を過ごす。そういえば、昨日は夜が無かった事を思い出した。どうりで4人が暴走する筈だよ。4人とも毎日求めるからな。


 1日ぐらい休みでも良いと思うんだが、4人にとっては駄目らしい。まぁ、求められてるって事は良い事だから、受け入れるんだけどね。


 しかし、ウチの女性陣は性欲が男子中学生だよ、本当に。



 ▽▽▽▽▽


 0146終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨14枚

 金貨62枚

 大銀貨77枚

 銀貨43枚

 大銅貨53枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 ヒヒイロカネの小太刀

 真っ黒な金砕棒

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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