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 <異世界735日目>



 おはようございます。心配はしていませんでしたが襲撃の様な事も無く、十分な睡眠がとれたので結構回復したと思います。全回復かと言われると難しいですが、昨日よりは遥かに調子が良い。それだけで十分回復したと思える。


 朝の日課を終わらせたら、神水を入れて飲む。冷やすかどうか悩んだが、今日の気温だと冷やさなくても大丈夫だ。そろそろ送風機を出す時季に入ってきているが、北だからか、まだ大丈夫そうではある。それに火の季節の本番はこれからだ。


 そんな事を考えていたら、ダリアが起きてきたので水皿に神水を入れて出す。まだ寝惚けているのか多少飲んだ後、俺の胡坐の中に入って2度寝を始めた。まだ朝早いから好きにしてもいいが、皆が起きるまでだぞ。


 そのままボーッとしていると今後はフヨウが起きてきたが、ダリアの残した神水を吸い上げてさっさと首に登ってきた。そのまま首に巻きついて力を抜くと、動かなくなる。もしかして、フヨウも2度寝か? ……まあ、いいか。


 今度は蓮が起きてきたが、嫌な予感がするなぁ……。コップに神水を入れて出してやったが、飲んだ後で俺の太腿を枕に寝始めた。あまりに予想通りの行動に笑うしかない。そこまで分かりやすい行動をしなくてもいいだろうと思う。


 そこまで長い時間が過ぎる事も無く皆が起きてきたので、朝の挨拶をしていく。イデアは蓮を起こしているが、蓮は起きる気が無いらしい。仕方ないので【覚醒】を使うと、パッチリ目が開いて起きた。そろそろ起きてくれないと俺が困るしな。


 ダリアにも【覚醒】を使って起こし、布団などを片付けていく。全てを片付け終え、忘れ物が無いのを確認したら部屋を出た。宿の従業員に今日出る事と、返金は不要だと伝えて宿を出る。まずは食堂に行こう。


 大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら、席に座って雑談をしながら待つ。魔戦士達がガヤガヤ五月蝿いがスルーしていると、何だか妙に五月蝿い連中が入ってきた。



 「魔戦士の連中は聞いてくれ! 何でも隣の辺境伯から追加で俺達を雇いたいって話が来たらしい。俺達も行くが、我こそはって奴は名乗りを挙げろ! ……戦争で活躍したいって奴は居ねえのか!?」


 「都合の良い捨て駒が欲しいってだけだろうが! お前等が幾ら貰ってるのか知らねえけどよ、そんな子供騙しに騙される馬鹿が居ると思ってんのか? おととい来やがれってんだ!!」



 そう言われた五月蝿い奴等は、言った男を睨み付けてから出て行った。どうやら男が言った事は事実だったらしい。碌な事をしないと思うが、傭兵も冒険者も魔戦士も扱いは変わらないか。傭兵は国同士の関係で戦争に参加しないだけだしな。


 そういった国際関係でもない限りは、都合良く使える捨て駒でしかないんだろう。少なくとも参加する自由があるだけマシとも言える。参加しない自由と表裏一体である以上は、無理矢理に徴兵される訳でも無いし。


 とはいえ、俺達は西の国に行くんだよなー。両国の睨み合いを避けて行くしかないか……捕まる事は無いと思うが、面倒臭い事はありそうだ。参戦しろとか言ってきたり、持っている物を徴発したり。……近付かないのが1番良いな。


 朝食後、町を出て西へと進む。少し歩いて離れた後は、走って一気に進んで行く。西へと走っていると、それなりに大きな壁に囲まれた町を発見した。あそこが辺境伯の領都ショッズだろう。俺達はスルーして先に進むけど。


 更に西へと進んでいると、人が多く居る場所が【探知】範囲に入った。皆も【気配察知】で気付いているが、だだっ広い平原なのが厄介だな。北にある程度進めば森になっている場所があるので、そこまで行って森に紛れよう。


 皆とも話をして決めると、一気に北へと走って森に入った。後は両軍から見えないように移動していくだけだ。そう思っていたんだが、森の中に人間種の反応があるぞ? 何かこっちに近付いてきたんだが、無視して突っ切ろう。


 と思ったら、投げナイフを投げてきやがった。どうやら全てを明らかにされたいらしい。皆に【念話】で合図を出し、こちらを攻撃してくる7人を一斉に倒す。動けないように次々に白い枷を着けていき、7人全員に着けて尋問していく。


 こいつらはジューディム公国の暗部らしく、どうやら朧気な【気配察知】は使えるらしい。なかなか優秀な奴等だとは思うが、所詮は最初の段階のようだ。つまり大きさも種類も分からない、何か居るという事しか分からない初歩の初歩である。


 それが使えるこいつらは超エリートらしい。「ふーん、良かったね」と心の中で思いつつ、その超エリートに淡々と聞いていく。この森に居たのはカロセン王国側からの奇襲を警戒する為と、ジューディム公国の奇襲を察知されない為のようだ。


 ちなみにカロセン王国とジューディム公国は兄弟国ならしく、4代前の王弟が大公を名乗って興した国が始まりらしい。正しくはフェイマット聖国に対する前線地帯が、ジューディム公国として独立したという形のようだ。


 それ以来、骨肉の争いを繰り広げているのが2国となる。何だかバカバカしい話だが、どちらの王も同じ血筋なだけに面倒な事になっているようだ。公国の侵略でしかないが、国の事情が厳しい公国としては奪いに行くのは当然という意識なんだろう。


 フェイマット聖国は結構北にある所為で土地としての旨味は薄く、仮に奪っても大変な土地でしかない。それに比べれば南にある王国の土地は豊かだ。取りに行くのは仕方がない。喰うか喰われるかでしかないのが国際情勢だし、よくある事と言えば終わる。


 ジューディム公国の事もある程度分かったので、もう1つの枷をプレゼントして3分待つ。終わったら【昏睡】を使ってから外し、さっさと移動を開始する。さっきの超エリート様達しか【気配察知】を使えないそうなので、もう見つからないだろう。


 ある程度の距離を西へ行くと、北の森の中に砦があった。おそらくジューディム公国の奇襲部隊が居るんだろう。皆を連れて、ちょっと挨拶にでも行こうかね。


 近寄ってみるものの、こちらに反応する者は誰も居ない。どうやら本当に超エリートだけだったらしいな。あいつらが本当にエリートかどうかは、各国に聞いてみないと分からないが。


 俺は皆を離れた場所に置いて、隠密の4つの技を使ったら侵入し、食料庫のような場所に移動する。後ろから壁をくり貫いて外し、中にある食料を頂く。頂くのだが……あるのはジャガイモが多い。というか、半分以上はジャガイモだぞ。


 小麦が育たない訳じゃ無いと思うんだが……現に小麦も置いてあるし。ただ、小麦が育つ場所が多くないんだろう。水なのか土地の所為なのかは知らないが。とりあえずジャガイモを頂いていくか、半分ほど。それで攻める事は難しくなるだろう。


 回収したらさっさと外へ出て壁を元に戻す。そして皆の下へと戻った。皆には小麦よりもジャガイモが多かった事を言い、ジャガイモを半分ほど凍らせて貰ってきた事を話す。今日の昼はジャガイモ料理かな?。


 皆と共に西へと走り、森を出たら北西へと進む。こっちの方に村があり、南にはランダン街がある筈だ。ジューディム公国側の辺境伯の領都がランダン街で、その北西にポッタ村がある。その北西にモルタ町があるので、今日はそこまで行く。


 それ以上の情報を得ていないので一旦モルタで泊まり、情報収集をしなければ地理が分からない。……と、ある程度は戦場から離れられたので、ここだと不審には思われないだろう。焼き場やテーブルなどを作って昼食だな。


 残っていたセン麦と小麦の全粒粉、そして潰したアルダを渡してアルダパンを作ってもらう。セン麦を置いていてもしょうがないし、さっさと使い切りたい。フォルにはかす肉と野菜のスープを作ってもらう。


 俺はミンチにしたヘビーブルを炒め、終わったらジャガイモの皮を【分離】してから茹でる。茹で終わったジャガイモを【粉砕】してミンチと混ぜたら、小麦の全粒粉を表面に【融合】し竜の脂で揚げていく。そう、作っているのはコロッケだ。適当だけど。


 誰も本物のコロッケを食べた事は無いんだし、気にしないだろう。パン粉を使いたいが、その為にわざわざパンを買うのかって話になるし、食糧の乏しい時代にそれはなぁ……



 ▽▽▽▽▽


 1468終了時点


 大白金貨73枚

 白金貨427枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1639枚

 銀貨2512枚

 大銅貨2576枚

 銅貨127枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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