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 1人1人に話を聞くも、そこまでおかしな者はいない様だ。もちろん手癖の悪い者や、懐に入れる者などは居るので聖人に変えていく。こういう奴は止めずにずっと続けるし、監視者としての聖人が必要だから諦めてもらおう。


 まあ、本人が気付かない間に聖人に変えられているので、諦めも何も無いのだが……。そんなこんなで聞きながら変えていき、そろそろ終わりかな? と思った矢先、1番偉い者の部屋で邪気が膨れ上がった。


 慌てて隠密の4つの技を使い直し、改めて認識の外へと出てから調べる。何でこんな時に限って邪生が発生するのやら……。【空間把握】で調べると、おそらく神殿長の部屋だと思しき部屋で邪生が暴れているようだ。


 正しくは、神殿長と思しき人物を殴り殺そうとしている。神殿長は相当高齢の女性で、邪生になったのは若い男性だ。何をさせられていたのかは分からないが……っと、死んだか。さて、まだ全員を調べてないんだが、弱ったな。


 ここで俺が邪生を浄化すると、誰が浄化したのか問題になる。誰かが浄化しない限り、邪生は暴れ続けるからな。そこから疑問を持たれるのは間違い無い。流石に俺には届かないだろうが面倒だ。更に、いつ起きてくるか分からない。


 それに残っているのは幹部連中なのだ。一応話を聞いて確認してから聖人にしないと、勝手に聖人にする訳にもいかない。とはいえ、邪生が暴れているとなれば時間を掛けて話を聞いても居られないし、直ぐに神殿の者達が起きてくるだろう。


 そんな事を考えている間にも動いて聞いているが、役職のある連中の部屋はどれも上の方にあって固まっているんだ。どうしたものかと思っていると、何人かの神官が階下から上がってきて、奥の邪生の居る部屋へと雪崩れ込む。


 邪気を感知出来る連中だったんだろうか? そんな事をいちいち聞いたりはしないので分からないが、そうでなければ偉い人物の部屋には突撃しないか。今の内に【昏睡】で無理矢理寝かせ、役職のある連中に聞き取りをしよう。


 邪生を浄化している奴等の近くで、聞き取りをしながら聖人に変えるのもどうかと思うが、俺は俺のやるべき事をやらないとな。ハプニングではあるが、今後も似た様な事はあるかもしれない。その時にも諦めるのか? という話だ。


 時間は掛かるものの少しずつ聖人に変えていき、何度か役職のある連中の部屋の近くを通る神官が居るものの、何故かこいつらを起こそうとはしない。役に立たないと思われているのか、それとも起こすと面倒な事を言い出すのか。


 とにかく都合が良かったが、たまたま上手くいったと考えるべきだ。同じ事が続くとは思えない。今度からは役職のある連中から始めるべきだろうか? とにかく終わったんだからさっさと帰ろう。隠密の4つの技も切らさずに脱出だ。


 神殿の敷地内から離れ、一旦自分を綺麗に【浄化】しておく。その後は宿の部屋に戻り、皆も纏めて丁寧に【浄化】する。まさか神殿で聖人に変えている最中に邪生が生まれるとはなー。初めてだが、何があったのやら。


 まあ、おそらくは赤ちゃんプレイの婆と似た事を強要してたんだろうと思う。邪生になったのは若い男性神官だしな。どうして下らない事をするのかと思うが、密室というか、別社会と言えるのが神殿の内部だからなぁ。


 まあ嫌な事を考えていても仕方ない、昨日も遅かったんだし早く寝よう。<浄化の三道具>を使って吸引と【浄化】をしたら、おやすみなさい。



 <異世界734日目>



 おはようございます。今日は昨日に比べれば多少マシでしょうか? どのみち邪生が発生するなんていうハプニングの所為で、結局時間が掛かってしまい眠たいです。2日連続だからな。今日ぐらいはゆっくり寝たいもんだ。


 朝の日課を終わらせたら、ゆっくり神水を飲みながらボーッとする。流石に眠たくて結構キツイ。そのうち覚醒するとは思うが、思っているより頭が起きないんだ。中途半端な時間に寝たから余計に厳しいのかもしれないな。


 今日は皆がなかなか起きてこないなと思っていたら、タイミングを合わせたかの様に一斉に起きてきた。今日は妙に珍しい起き方になったが、丁度意識が浅い時間が共通してたのかな?。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「おはよう!」 「おはようございます」


 「ニャア」 「………」


 「アルドが随分眠そうな顔をしているけど、一昨日と昨日と、連続して神殿に侵入したからかい? ……やっぱり、そうか。無理しなくても、とは思うけど、聖人にするのは神命でもあるからね。今日は攻略だけど大丈夫かい?」


 「多分だけど大丈夫だ。そこまで眠い訳じゃないけど、なかなか頭が覚醒しない感じなだけだし、時間が経てばそのうち覚醒するだろう。昨夜、聖人に変えていたら突然邪生が発生したんだよ。その所為で余計に時間が掛かったんだ」


 「侵入している時に邪生が? それは運が悪いというか、何というか……。その所為で邪生には手を出せず、役職のある幹部連中が残っていて難儀したと。こう言っては何ですが、アルドにとって絶妙なほど都合の悪いタイミングですね」


 「本当にね。そこまで綺麗に悪いタイミングだと、誰かに謀られたと言いたくもなるでしょう。まあ誰も何もしていないからこそ、そうなってしまったんでしょうけど」


 「そういう事ってあるよね。誰も何もしていないのに、猛烈に悪い事が重なる時って。仕方がないって諦めるしかないんだけど、納得いかないよね」



 話をしながらも片付けを行い、忘れ物が無いのを確認してから宿を出る。食堂に行き大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら、席に座ってダラダラと待つ。頭はある程度起きたが、どうも反応が鈍い感じだ。こればっかりは、しょうがない。


 適当な雑談をしながら待っていると、革鎧を着込んで準備万端な魔戦士が入ってきて注文した後、俺達の近くの席に座って話し始めた。



 「昨日の夕方、色のおかしいバケモノ熊が解体所に持ち込まれたらしいぞ。誰が持ち込んだかは知らねえが、仲間がやられた奴等は安堵したろうな。……もしかしたら、自分達が倒す気だったとか喚くかもしれねえけどよ」


 「そんな奴等は放っておきゃいいさ。そもそも誰が倒したか知らねえけど、そいつらが倒す前に倒せなかったのが悪いんだ。魔物の持ってる武具だって早い者勝ちなんだし、魔戦士にとっちゃ常識だろうにな」


 「それでも仲間がやられてちゃ、腹が立つんじゃねえか? 俺からすりゃ慎重に生きないからだと思うし、どうにもならない事は諦めるしかないと思うがな。いきなり遭遇して逃げられないなら、諦めるしかないだろ」


 「まあ、そうなんだよな。だいたい16層なんてベテランでも難しい層だ。そこまで行けたのなら、隙を見せた奴が悪いという事にしかならないさ。むしろそこまでいける奴等だから調子に乗ったんだろうよ」



 色々な事が重なる場合もあるし、どうなって殺されたのかは分からないからな。とはいえ、迂闊だったというのは間違っていない。慎重に緊張感を持っていたら、殺されずに逃げ切れたかもしれない。


 後でなら何とでも言えるが、だからと言って後悔は先に立ってはくれないしな。後になったら出来る事は沢山あったと分かるが、その時にそれが出来たかと言えば、実際には出来ないもんだ。だからこそ諦めるしかないんだが、それも難しい。


 俺だってウチのメンバーの誰かが死んだら、同じ様に後悔し続けるかもしれないし。こればっかりは亡くしてみないと分からない。亡くしたい訳ではないので全力で守るけど、どうにもならない事もあるという覚悟はしておかないとな。


 朝食後、町を出てダンジョン街へと入る。迷宮紋の前の列に行き、最後尾に並んでゆっくりと待つ。前に3組しか居ないので、直ぐに順番は回ってくるだろう。そこまで時間も掛からずに順番は来たが、後ろについた奴等が怪しい。


 ニヤニヤしながら、ウチの女性陣を見てやがる。中で襲ってくる気か?。



 ▽▽▽▽▽


 1465終了時点


 大白金貨73枚

 白金貨427枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1639枚

 銀貨2512枚

 大銅貨2602枚

 銅貨127枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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