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 女性陣は酒を飲みながら話していたんだが、今日は子供達より早く撃沈したようだ。ベッドにさっさと寝かせていき、終わったらイデアの魔法を少し指導する。間違っている箇所は修正しなきゃいけないが、それ以外は放っておく。


 イデアが聞いてきたら教えているが、聞いてくるまでは自分でさせる。間違っていても自分でやった事は覚えているものだし。間違って覚えると問題だが、そういう時は【集中】などで上書きしてしまえばいい。ある意味卑怯な方法だが、気にしなくていいだろう。


 子供達も眠たくなってきたのか舟を漕ぎ始めたので、布団に寝かせてやると直ぐに寝た。ダリアとフヨウも寝ていたので【念動】で移動させ、【昏睡】を使ったらディルの相手をしよう。【精気】のみで相手をし、満足させたら寝かせる。


 そろそろ動きがあると思っているのだが、未だに外の連中は動く気が無いらしい。宿の外に4人怪しい奴等が居て、その後ろに監視者が1人居る。その周りに監視している者は確認出来ないので、どうやら監視のみのようだ。


 ゆっくり神水を飲んでいると、怪しい4人は頷き、一斉に宿へと侵入してきた。俺達の泊まっている部屋を知っているのだろう、一直線に俺達の部屋の前まで来て鍵を開けようとしている。お決まりの針金っぽい道具だ。好きだねー、ソレ。


 【衝気】を使い気絶させたら、【昏睡】も叩き込んで眠らせる。更に白い枷を着けたら部屋の中に入れ、次に監視者を遠隔で気絶させた。隠密の4つの技で監視者に近付き、【昏睡】を使ってから白い枷を嵌めて宿の部屋へと連れて行く。


 窓から部屋に入り、枷を着けた5人に話を聞いていく。こいつらはスラムの裏組織らしく、誰に依頼されたかは知らないらしい。俺は白い枷を着けたまま5人を外へ連れ出し、適当な場所でもう1つ枷を着け3分待つ。必要な情報は得ているので、聖人にして終わりだ。


 3分経ったら枷を外し、【昏睡】を使って放置する。次はスラムの裏組織か。隠密の4つの技を使ったまま素早くスラムの組織前まで移動し、邪魔な門番を気絶させて白い枷を2つ嵌める。下っ端が重要な情報を持ってる訳が無いので、さっさと終わらせよう。


 中に入って進み、【衝気】で気絶させては2つの枷を嵌めていく。足りなくなったら戻って回収し、次の奴へと着けていく。それを繰り返していき、幹部と思しき奴からは情報を得ていく。どうやら貴族が依頼したらしいが、肝心な部分はボスしか知らないそうだ。


 全員を聖人に変えた後、最後に部屋の中のボスを気絶させて枷を嵌める。聞き出した内容は、侯爵一派が依頼してきたという事だった。本部長が言っていた王の腰巾着らしい。俺達が権威にひれ伏さないのが、余程気に入らないようだな。


 実際に依頼してきたのは侯爵一派のNo.2をしている伯爵らしいが、このボスも伯爵が本当の依頼者とは思っていない。それぐらい独裁的なのが侯爵一派なようで、知っている者達にとっては有名なんだと。その割には王は知らないようだが……。


 ワザと泳がせてるのかね? まあ、この国の政治なんて興味も無いんだけど、王がヘッポコなのか切れ者なのかで俺達も対応が変わるからなぁ。それは横に置いといて、3分経ったから外して次に行こう。っと、その前に……。


 慰謝料として半分頂いていくか。隠す気が無いくらい普通に置いてあるので、さっさと半分ほどゲットしたら貴族街へ。まずは聞いた伯爵の家へ侵入する。万国ほぼ共通の閂を外して中に侵入したら、真っ直ぐ伯爵の寝室へと行く。大きな部屋は分かりやすくて助かる。


 白い枷を嵌めて聞くも伯爵本人だったので、さっさと聖人にして終わらせる。ここでも慰謝料を半分回収したら、次に侯爵の屋敷へと移動。ここも万国ほぼ共通の閂だったので開けて侵入し、さっさと侯爵を聖人に変えた。


 慰謝料を半分貰って屋敷の外へと出たら、体と服を完全に【浄化】して宿に戻る。部屋に入り一息吐いたら、もう1度綺麗に【浄化】しておこう。匂いやら何やらを辿られる可能性も無くはないし。ついでに皆も綺麗に【浄化】しておくか。


 最後に<浄化の三道具>で邪気を浄化したら、おやすみなさい。



 <異世界733日目>



 おはようございます。今日はそろそろ西へと向かおうと思います。昨夜、侯爵と伯爵を聖人にしたが、また馬鹿な貴族が絡んでくるかもしれない。なので、さっさと出て行くのが1番良いと思う。前回の謝罪だ何だと言って関わってこられると、鬱陶しくて仕方がない。


 朝の日課を終わらせて、さっさと昨夜回収した金銭を数えよう。………ん? ダリアが起きたか。水皿に神水を入れてやり、再び金銭を数える作業に戻る。もう少しで終わりという頃にフヨウと子供達が起きてきたので、神水を入れて出した。


 ……よし、数え終わった。相変わらず貴族どもは無駄に貯め込んでるなー。大白金貨が9枚、白金貨が53枚、大金貨が61枚、金貨が241枚、大銀貨が31枚、銀貨が196枚、大銅貨が511枚、銅貨が12枚。


 大白金貨と白金貨が思っていたよりも多い。驚くべき枚数だが、これよりも持っていたのが加賀の神殿の連中なんだよなぁ。思い出したくもないので忘れよう、それよりも起きてきた女性陣が唖然としてる。


 特に大白金貨を見て驚いているのだが、それも仕方ない。大白金貨9枚で、金貨4500枚だ。驚くのも当然だろう。この国の侯爵も腐ってたんだし、何より半分でコレだからなー。侯爵だけではなく伯爵もだけどさ。それにしても多い。



 「独裁的に振舞っているなら、何も今代だけの事じゃないんだろうね。代々腐った稼ぎ方をしてきたコレなんだと思う。流石に貴族家2つと考えても、ちょっと多いと言わざるを得ないね」



 アルメアの言葉を誰も否定しないって事は、1代じゃこんなには稼げないんだな。例え貴族であっても。子供達に大銅貨と銀貨を10枚ずつ渡し、後は俺のアイテムバッグへ。金銭ばっかり貯めこまれていくものの、使うところが無くて困るが仕方ない。


 部屋の後片付けをしながら王都を出て行く事を皆に話す。皆も賛成で、昨日の朝にあんな事があったうえ、夜に暗殺しにくるような場所はさっさと移動するべき。そういう意見で一致した。当たり前と言えば、当たり前だけどな。


 片付けも終わり、忘れ物が無いのも確認したので、玄関に行き今日出る事を伝える。宿代の返却は必要無い事を言って宿を出ると、そのまま食堂へと向かう。中に入って大銅貨13枚を支払い朝食を注文したら、席に座って大人しく待つ。


 昨夜の馬鹿どもの所為でちょっと眠たいが、頑張って起きておこう。眠たさを紛らわせる為に雑談していると、魔戦士が隣にドカッと座り早速話し始めた。



 「西の小競り合いだがよ、そろそろ辺境伯の軍も出発するらしいぜ。一部の魔戦士の奴等もついて行ったみたいだが、どうなる事やら。どれだけの奴が帰ってこれるかは分からねえが、それが戦争ってもんだしな」


 「まだ引き摺ってんのか? 気持ちは分かるが、アレはどうにもならねえよ。昔のチームの紅一点だ。懐かしいのも分かるが、あいつらは仲良く逝っちまった。それだけでも良かったじゃねえか。お前が好きだったのは知ってるけどよ」


 「……腹も立たねえって事は、吹っ切れてるんだろうなぁ。昔はその事でお前と大喧嘩したけどよ。ただ、出来れば生きて戻ってきてほしいもんだ。それでも死ぬ奴は死んじまうけどさ」


 「まあな。俺だって死んでほしくは無かったが、死んだ後で騒いだって取り返しは付かねえんだよ。あの時死んだ2人を見て、心の底からそう思ったな」


 「………」



 小競り合いと言っても、戦争は戦争だ。当然そこで死ぬ奴も出てくる。とはいえ、名を上げる機会であり、儲ける機会でもある。更に敵から攻めてきてるんだから、奇麗事は通用しない。まあ、この時代に奇麗事を言う馬鹿は殆ど居ないけど。


 いたら、真っ先に敵の前に放り出されるだろう。お前が説得してこいとでも言われて。



 ▽▽▽▽▽


 1462終了時点


 大白金貨73枚

 白金貨427枚

 大金貨1704枚

 金貨2679枚

 大銀貨1639枚

 銀貨2518枚

 大銅貨2641枚

 銅貨177枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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