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 「アタシ達もどっちでもいいよ。不老長寿だと分かった途端こうやって面倒な事に関わらせようとする。何処の国も変わらないね。ガイアルムは元々アタシ達が住んでたから、そんな事は殆ど無かったけどさ」


 「まあ私達は不老長寿であり、独立勢力ですからね。不老長寿にとっての頂点は神々ですから、仮に国に所属したとしても最上位は神々であり、王如きではないのですけど……その辺りを理解している者は少ないと言わざるを得ません」


 「まあ、知ってほしいとも思わないし、自分が神よりも上だと言う間抜けなら、それはそれで良いんじゃないかい? 国の最上位である王が派手に間抜けな姿を晒すなら、それもまた一興というものさ」


 「じゃあ、どんな姿を晒すか見に行くか。下らない事をしてきたら今まで通り報復一択だな。そちらが言う、明日の迎えで構わない。戻って王にそう伝えるといい」


 「……畏まりました」



 随分とこっちを睨んでいたな。まあ、爆弾を自ら迎え入れたとは思わんわなー、普通は。今回はガイアルムの二の舞になる可能性が高いな。事と次第によっては殺戮して帰ってくるか。そうなるとガイアルム以上になるな。


 貴族どもが何処まで此方を舐め腐っているか。それによって色々変わりそうだが、そこもまた楽しめばいい。この国の王が殺されかけたとなれば周辺国家の耳にも入るだろうし、そうすれば俺達に喧嘩を売ってくる馬鹿は減るだろう。


 こっちの大陸では不老長寿は伝説の存在だ。だからこそ此方を下に見るだろうし、少し明日の事を予想しておくか。部屋に戻ってそんな事を考えていたら、子供達から神経衰弱に巻き込まれた。どうにも納得がいかないらしい。


 邪魔があっても覚えられるようになったのだが、今度はなかなか早くならない。ある程度覚えられるようになったとはいえ、それはある程度でしかない。たまにエリアが参戦するが、そのエリアの2倍は回数が掛かっている。


 頑張ったものの眠気には勝てず、撃沈してしまった子供達を抱えて布団に寝かせていく。2匹が左右に寝た段階で【昏睡】を使い深く眠らせたら、今度は女性陣を寝かせる番だ。じっくり丁寧に【精気】のみで撃沈し、女性陣も寝かせる。


 ……さて、誰の差し金かは何となく分かるが、外に居る監視者をどうするかな? どうも此方を窺うだけで踏み込んでは来ないようだし、そうなると無視しても良いんだが……。面倒だから、確認しておくか。


 まずは監視の監視が……おぉう、何だこれ? 監視の監視が3人居るぞ? しかもどうやら別々で探ってる感じがする。つまり、3勢力が派遣したっぽい感じなんだ。監視の監視の監視の監視ではなく、監視者の監視が3人居る形になっている。


 監視者は宿の西に居るのだが、その監視者に対して北、北西、南西に1人ずつ居るという訳の分からない事態だ。とりあえず隠密の4つの技を使い、北の監視の監視から気絶させよう。素早く後ろに回り、さっさと【衝気】で気絶させる。


 次に北西を、その次に南西を気絶させ、最後に監視者を気絶させて終了。全員気絶させてから【昏睡】を使っているので目を覚ます事は無い。まずは監視者に白い枷を嵌めて聞きだすと、なんと近衛騎士だった。何で騎士がこんな事を?。


 そう思って聞き出すも、上から命令されただけで内容は知らなかった。ただ、出入りする者を監視しろとの事だったらしい。臨時でお金も出るので志願したそうだ。そこはどうでもいいが、近衛騎士が諜報の真似事ねぇ……。


 【昏睡】を使って深く眠らせた後、白い枷を外して放置する。寝る前に起こしてやれば、怒られないだろう。続いて北の奴の所に行き、白い枷を嵌めてから【覚醒】で起こす。その後、話を聞いていくのだが……面倒臭い事になってるぞ?。


 コイツは公爵の部下だったんだが、俺が執事長に言った事を聞いたらしく、公爵は随分と憤慨しているらしい。で、俺達の弱みを握る為にコイツを派遣したんだそうだ。だが監視者、つまり近衛騎士が居て困った事になった。それがここに居る理由みたいだ。


 コイツには白い枷をもう1つプレゼントし、3分待ったら【昏睡】を使ってから外す。次は北西の奴なんだが………予想通りか。コイツを派遣したのは侯爵で、理由は公爵の時と全く変わらない。いちいち下らない事をしやがって。


 最後に南西の奴だが、コイツは宰相から派遣されている奴で、内容も公爵や侯爵と変わらなかった。実に愚かで頭が悪いな。どうしようか若干悩むが、俺達を害そうとまではしていないんだよなー。そこが微妙なところだ。


 弱みを握ろうとする行為自体は敵対行為と言ってもいいんだが……。近衛騎士の所為でそれも出来てないし、何かコントみたいな状況なんだよ。それがイマイチ反撃に踏み切れない理由なんだけど、本当にどうしよう……?。


 少なくとも、公爵、侯爵、宰相が派遣してきた連中は聖人に変えた。後は明日に回すか、面倒臭いし。じゃあ、後は帰ってさっさと寝よう。


 俺は宿の部屋に戻ると、【凝水】を使って水分を外に出す。夜だけど、まだ雨が降ってるんだよな。


 明日の朝に馬車が来る事になってるんだけど、雨は大丈夫なのかね? 【乾燥】も使い終わったし、部屋の湿気も外に出したし、全て終わったのでさっさと寝よう。それじゃあ……っと危ない! 近衛騎士は起こしておかないと。


 よし! 【覚醒】で起きた。周りをキョロキョロしてるが、グショグショに濡れていて困ってる。俺が寝かせた所為だが、そこは諦めてほしい。それじゃあ改めて、おやすみなさい。



 <異世界732日目>



 おはようございます。今日はどうやら晴れているようですが、道はまだ水溜りだらけです。乾くまでには時間が掛かるだろうけど、雨が上がったのが夜中なら仕方ないな。素直に諦めよう。


 朝の日課を終わらせて、神水を飲みながらゆっくりしているとフヨウが起きてきた。水皿に神水を入れると直ぐに吸い上げて満足したのか、体を登って首に巻き付いてくる。首が重くなったので力を抜いたのだろうが、そのままフヨウと一緒に静かな時間を過ごす。


 そうしていると皆が起きてきたので朝の挨拶をするも、子供達は未だ寝ている。流石に子供達を置いたままでは行けないので、【覚醒】で起こして用意をさせよう。部屋の片付けを終えて準備万端にしたら、宿の従業員が部屋の扉をノックした。


 王城から誰か来たのかと思ったら、どうやら来たのは本部長らしい。受付の前で待っているらしいので、仕方なく全員で行く。確かに本部長は居たが、随分深刻な顔をしているぞ? 何かあったのか?。



 「何かじゃねえよ。アンタ達がバカ共を潰すのは構わねえんだが、親父と弟にもしもの事があったら困るからな。昨日の夜に話を聞いて、朝早く起こしてもらって来たのさ。親父に集るゴミどもはどうでもいいが、親父や弟は助けたい。仮に俺が殺されてもだ」


 「弟って事は、お前さん庶長子だったのか。で、弟が正妃の子で王太子な訳だな? ……やっぱりそうか、成る程なー。通りで王族が魔戦士ギルドの支部長や本部長をしている筈だ。庶子だからか」


 「まあ、それだけじゃないんだ。かつて魔戦士ギルドが腐ってた時期があってな、強引に解決する為に王族の庶子を本部の長にした事があるんだ。それ以降、魔戦士ギルドの本部長は王族の庶子がする事みたいになっちまってるのさ。別に決まってないんだがな」


 「ふーん。じゃあアジュの町の支部長は、普通に実力で決まったって事か?」


 「ああ、妹か。アイツは実力も十分だが、それ以上に成り手が無かったんだよ。東は田舎っていうイメージがどうしてもあってな、それの解消も兼ねて妹が行ったんだよ。ちなみにイレーシュと俺は血の繋がった兄妹で、王太子である弟だけが正妃の子だ」


 「つまり、正妃と側妃だけって事か。奥さん2人って、王としては少ない方だが大丈夫だったんだな。王太子が居るんだし」


 「ギリギリだったらしいけどな。早産で随分危ぶまれたんだが、上手く育ってくれてホッとしたぜ。俺は王の立場なんて御免なんでな。死んでもお断りってところだ……っと来たな」



 確かに。何だか豪華な馬車が来たな。さてさて、どうなるか楽しみだ。和やかな話し合いになるか、それとも……。



 ▽▽▽▽▽


 1458終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2438枚

 大銀貨1608枚

 銀貨2342枚

 大銅貨2189枚

 銅貨165枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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