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 アルダを採りながら進み、転移紋に乗って次の層へと移動する。方角は東だったので、次は南かな? それはともかく11層は海の地形で、ビッグキャンサーやブルータートルが居る。さほど強い魔物でもないので、明らかに弱体化していると言えるだろう。


 昨日攻略したから当然なんだが、こうやって結果として見えると安心するな。南に行くとあっさり転移紋が見つかったので、そのまま先へと進んで行く。16層へと辿り着いたが、そこは草原だった。またかと思ったが、ちょっと違うぞ?。


 よくよく調べてみると、何故か甜菜があった。しかも大量だ。女性陣や子供達に甜菜を採ってきてもらい、俺は高速で砂糖にしていく。石で入れ物を作ったら、出来た砂糖をその中に入れてアイテムバッグへ収納する。それをひたすら繰り返した。


 20層までそれを繰り返し、魔物を蹴散らしながら大量の砂糖を手に入れた。おそらく全員が持っているのを合わせれば100キロを越えると思う。よくもまあ、ここまで砂糖を生産したものである。ちなみに糖液は捨ててこざるを得なかった。多過ぎて。


 21層へと進むと、今度は山の地形だった。6層の草原と違い、大量にアルダが生っている。流石にここまで来るとアーマーベアやソードグリズリーにアサルトタイガーくらいは出てくるようだ。それでも俺達の相手じゃないが。


 油断だけはしないようにしながら戦いつつ、アルダを大量にゲットしていく。子供達にも手伝わせながら採り、アルダの皮などを除いて果肉のみにする。寸胴鍋に潰したアルダの果肉と同量の砂糖を入れ、少しだけアルダ酢も入れた。


 その後【加熱】していき、ある程度火が通ったら【乾燥】を使って水分だけを飛ばす。そうして完成したのがアルダジャムだ。保存性を上げる為に果肉と同量の砂糖を入れたが、甘くて食べられないという事は無いと思う。多分だけど。


 そろそろ昼食にしようという事で、メルと子供達にはセン麦と小麦の全粒粉とアルダを使ってアルダパンを作ってもらう。野菜のサラダと貝のスープを作れば昼食の完成だ。アルダ酢を使ってマヨネーズを作ったが、実は味見をしていない。……まあ、大丈夫だろ。


 それじゃパンも出来たようだし、そろそろ食べようか。いただきます。



 「うん! このジャムっていうのは美味しいね! とはいえ、ビックリするぐらい甘いけどさ。これはこれで、たまには有りかな? 贅沢を通り越して、甘すぎる一歩手前ぐらいに感じるよ」


 「言いたい事は分かりますが、アルドが言っていた事が事実なら仕方ありません。砂糖を大量に使わないと長く保存出来ないとなれば、これぐらい甘いのも頷けます。砂糖で長く保存出来るのは驚きですが」


 「ガイアルム王国でも、周辺の国でも砂糖は多くないのよね。だから、お料理に少し使うとか、そんな事ぐらいにしか使えないんだけど……まさかこんな食べ物があるとは思わなかったわ。贅沢と言われれば、確かに贅沢なのよねえ」


 「とはいえ、長く保存できるというのは大事な事さ。砂糖は水分を閉じ込める性質があり、それで腐りにくくなる。ハチミツが腐らないのと同じ事だと説明されて納得したけど……凄いよね」


 「アルダを潰したものの中に山ほど入れてたもんね。あんなに入れるのかと思ってビックリしたけど、付けて食べると甘くて美味しいんだよね。ハチミツとは違う美味しさで腐り難いんだから、素晴らしいと思うよ」


 「砂糖はまだまだ余っているから作れるし、無くなったらまた作れば良いんだから、ハチミツよりはこっちを食べるべきだね。こっちだと魔豊蜂が出てくる保証が無いからさ」


 「あまくて美味しいけど、つけて食べてると疲れるね? なんだかお腹がいっぱいになってくるんだけど、イデアはどう?」


 「ボクもそんな感じかな? 甘いものってお腹が膨れるのか、それともそう感じるだけなのかはちょっと分からないけど、あんまり食べ過ぎない方が良いね。味はとっても美味しいんだけど……」



 俺はジャムを少し取り、神水を混ぜて伸ばしてから付けて食べる。多少味が薄くなるものの、それでも甘さも減ったので食べやすくはなった。とはいえ、やはり水などを足すと美味しくなくなるなぁ……。


 これは失敗として、何か他に方法は無いものか。柑橘系でマーマレードとかを作った方が良かったかな? まあ、保存性は高いうえに、【浄化】と冷却をして収納すれば更に長く保つだろう。ゆっくり消費していけばいいか。


 それにしてもセン麦のパンが何の問題も無くなっているが、最早それが当たり前になっている。元々食べたくないと言っていたが、セン麦の酸っぱいパンは思い出の中だけになりそうだ。これって王都の住民に教えたらどうなるんだろうな?。


 ちょっとした悪戯っぽく考えたんだが、爆弾発言になりそうで怖い部分もある。最悪は本部長に丸投げしよう。あいつは王族だから使えそうだし、生活の満足度が上がるのは決して悪い事じゃない。むしろ良い事だ。


 そろそろ遅い昼食も終えて先に進むか。それなりに吸引してきているからか、どの層の魔物も弱いんだよな。この層では子供達は難しいが、女性陣の相手になるような魔物は居ない。そういう中途半端な層だし、さっさと進もう。


 ここはアルダが大量にあるという層でしかない。1~5層は北。6~10層は東。11~15層は南。16~20層は西。21層は分かっていないので、まずは北東へと進む。真っ直ぐ進んで行くと、あっさりと転移紋を発見した。


 北か東か北東かと見当を付けたが、北東が正解なのは順当か。21層~25層を進み、26層へと移動する。今度は荒地だったが、出てきたのはミノタウロスとケンタウロスとオーガだ。厄介な事に、どいつもこいつも武器を持ってやがる。


 子供達が怪我をしないように気を付けながら、この層を突破しよう。特に弓持ちは優先して倒してしまわないと、危なくてしょうがない。女性陣と話して、改めて危険性を再認識した上で進んで行く。この層は南西へと進もう。


 ミノタウロスやケンタウロスにオーガが突進してきたり矢を射ってくるが、それらを排除しながら油断せずに進んで行く。予想通り南西に転移紋があったので先へと進んで行くと、30層の転移紋の南に強烈な呪いと邪気を感知した。


 久しぶりだと思いつつ皆を転移紋近くに残し、俺は隠密の4つの技で呪い塗れのモンスターに近付く。そこに居たミノタウロスは何も持っておらず、ボーッとした顔で突っ立っているだけだった。何も所持はしてないか……。


 全力で不意打ちを行い、一気に【浄化】していく。久しぶりだが避けられる事も無かったので、【集中】も使って完全に浄化した。相変わらず真っ白になっているが、解体して心臓を取り出したら壺に入れ、残りは穴を掘って【浄炎】で燃やし【粉砕】する。


 穴を埋めたらさっさと皆の所に戻ろう。転移紋近くで待たせていた皆に謝り、子供達2人に心臓を半分ずつにして食べさせる。嫌がったものの、まだまだ魔力も闘気も足りないのでしょうがない。そう諦めたのか、口に入れて咀嚼し飲み込む。


 口直しにアルダの皮を剥いて渡すと、喜んで食べ始めた。改めて準備をし直し、子供達にも緊張感を持つように伝えて次の層へ。31層に着くと地形は荒地で、目の前には異常に大きいカタツムリが居た。



 「皆、アレしか居ないから最奥だとは思うが、用心してくれ! あんな遅い動きしか出来ない奴が最奥のボスっていうのは怪しい。粘液を飛ばしてきたりするだろうから、決して油断しない様にな。では、戦闘開始!」


 「「「「「「「「了解!」」」」」」」」


 「分かった!」 「分かりました」


 「ニャー!」 「………」



 昨日と同じく最奥まで来たが、今回はカタツムリが1匹だけとは……。な~んか、怪しいんだよなー。幾ら難易度が落ちてるからって、これは無い。流石にコイツを倒して終わりは簡単すぎる。遠距離で焼き殺せば簡単に終わるからな。


 俺達に合わせて選んでいる感じなのに、コイツ1匹はおかしいし、何よりコイツじゃ邪気が碌に減らせない。そういう意味でも怪しいと言わざるを得ないんだよ。まあ、戦っていれば、そのうち分かるだろうけど。



 ▽▽▽▽▽


 1456終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2438枚

 大銀貨1608枚

 銀貨2342枚

 大銅貨2202枚

 銅貨165枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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