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1453




 5層~8層を西に移動し、転移紋に乗って先へと進む。9層に到達したら周りは平原で、猪系と鹿系のモンスターがうろついている。突進攻撃をしてくるタイプだが、見晴らしの良い平原でコレは新人には厳しいだろう。


 手前の森の地形も新人には厳しいだろうが、あそこは頑張れば何とかなるモンスターが多い。森の魔物だが毒持ちのモンスターは居なかったし、そこまで大きな傷を受けるモンスターも居なかった。


 しかし、ここにはダッシュボーアやランスディアーが居て、一気に危険度が上がっている。いきなりと思わなくもないが、ここから魔戦士の数が減っている事を考えると、実力の有無がここで分かれるんだろう。一種の登竜門かな?。


 ここは南のようなので南に進み、転移紋から次の層へ。9~12層を突破して13層へと進むと、山の地形だった。それなりに木が生えており、普通の山程度には見通しが悪い。とはいえ、何故か東には木が生えていないが……。


 次の層は東の筈なんだが、何故か正解ルートに木が生えていない。何だか罠のように感じてしまうが、正解はこっちの筈なので進もう。東に走って行き、転移紋があったので乗る。問題無く次の層へ進み、東へ。


 13~16層を進み、17層へと来た。地形は再び森だが、ここではブラッドグリズリーや、アーマーベアが普通に出てくる。更には鋼鉄蟷螂も出てくるらしく、思っているよりも難易度が高い。更に上がっている感じか。


 ここのダンジョンは急激にモンスターの強さが上がるタイプらしい。たまに有るものの、厄介なダンジョンだ。それはともかく、さっさと進んでいこう。方角が分からないので調べる必要があるが、おそらく北西だろう。


 そう思って進むも、行き止まりの透明の壁にぶつかった。仕方なく、そこから南に進むものの転移紋は発見できず。更に東に進んで行き、ようやく転移紋を発見した。何で南東に転移紋があるんだよ。


 思わず愚痴ってしまったが、南東の転移紋から先へと進み次の層へ。21層に着くと海の地形だったので、脱出紋近くで遅い昼食にする。メルと子供達にセン麦と小麦の全粒粉にアルダを【粉砕】した物を渡し、パンを作ってもらう。


 俺はその間にヘビーブルの肉の準備をしておき、フォルに野菜と乾燥椎茸を使ったスープを頼む。準備が出来たら【念動】で浮かせて、中からじっくりとヘビーブルの塊肉を焼いていく。肉の塊が浮いている絵面も、よく考えたら凄いな。


 そんな事を考えつつも、中の脂や旨味を逃がさないようにじっくりと焼き、終わったらそれぞれの皿に削いでいく。十分に行き渡る頃にはパンも出来ていたので早速食べよう。いただきます。



 「うん! パンも肉も美味しいねぇ! スープも休むには丁度良い優しさだし、言う事は無いよ。昨日の昼食は酷かったからさ、同じセン麦のパンだけど、やっぱり違うね。アルダの味と風味を感じて美味しいよ」


 「本当にそうですね。それはともかく、朝のアレはどうするんですか? 腐っても王族です、騎士団などを連れてくれば面倒な事になりますよ。まあ、それでも敵対する者には容赦しないでしょうが……」


 「容赦するかどうか以前に、魔戦士ギルドは魔戦士同士の諍いには介入しないというルールを破っている。挙句、手を出してきたのは向こうだ。最初から殺す気は無かったが、死の危険は味わってもらわないとな」


 「まあ、あんな手出しを命じるくらいだ、今まで王族という事で甘えてきたんだろう。いや、周りが勝手に忖度したり、利用していただけかな? そこに王族の権威なんて欠片も通用しない相手が出てきた。まあ、そんなところだろうさ」


 「王族ではあるけれど、今の肩書きは魔戦士ギルドの本部長でしょうにね。未だに王族としての自分というものを持ったままなのでしょうけれど、それは単なる甘えにすぎないわ。魔戦士ギルドに居るくらいだから、王太子ではないでしょうし」


 「流石に王太子であれば魔戦士ギルドに入れたりしないと思うよ。というより、僕達の大陸で言えば傭兵ギルドのギルドマスターを王族がやっているものでしょ? 正直に言ってギルドの方針に合わないよね?」


 「傭兵ギルドと言うより、傭兵は自由民だからな。貴族関係の面倒を絡めてくる者を嫌う。まあ、当たり前の事だが……。なので、ギルドマスターに就くのは大抵が平民出身だ。極稀に貴族の家の者も居るが、そこは避けられたりするしな」


 「理不尽な命令などを受ける可能性がありますからね。誰だってそんなギルドに所属しようとは思いませんよ。自由民の移動は妨げられませんし出て行かれるだけです。それではギルドが立ち行かないので、結局は本部に罷免されて終わりですよ」


 「冒険者も似た様なものっぽいし……魔戦士ギルドがおかしいのか、この国が介入しているのか。もしかしたら、この国にしかない組織だったりして。別の国に行くと魔戦士ギルドなんて無いってなったら、王族が本部長をしてる理由も分かるよ」



 ここでどれだけ話しても予想の範疇を出ないから、あまり意味は無い。暇潰しにはなるだろうが、それ以上の意味が有るようには思えないな。俺は最初から子供達と食事をしていて、「美味しい」の声を聞いて相槌を打っていたぐらい興味が無かったけど。


 昼食後、後片付けを終えて出発する。次の方角は微妙だが、おそらく北東だと思われるので進んでいこう。海の地形ではあるものの、出てくる魔物はソードグリズリーやアサルトタイガーだ。高値で売れる魔物は倒し、血抜きをした後【冷却】してから収納している。


 予想通り北東に転移紋があったので、乗って先へと進む。24層を越えて25層に辿り着くと、そこは草原だった。周りを魔物に囲まれているのは分かったので、ここは間違いなく最奥だ。とはいえ、あれは……。



 「皆、ここが最奥だ。周りを魔物に囲まれているからラッシュだが、今回は蛙のゾンビらしい。飛び跳ねてくるから注意して戦ってくれ! 浄化魔法主体だ!!」


 「「「「「「「「了解!」」」」」」」」


 「分かった!」 「分かりました!」


 「ニャー!」 「………」



 蛙の魔物の大群ってどうなんだと思うが、動きが以外に速い。というより、1度に跳んでくる距離が大きい。その所為で意外に速く感じる。思っているよりも速く接近されてしまうので、焦って魔法を失敗しないように注意する。


 浄化する事には苦戦しないが、跳んで一気に接近してくるラッシュというのは初めての経験なので、全員が微妙に浮ついている。上滑りしていると表現するべきだろうか? このままだと雪崩をうって転落しそうな感じもしてきた。


 皆が浄化し損ねた蛙に関しては俺が【浄化】しているが、その数が段々増えている気がする。どうも一気に跳躍して接近してくるので、浄化魔法が間に合わないらしい。最初と違って今は全体の数が増えているのだが、おそらく俺以外は気付いていない。


 その所為で最初のテンポとリズムでは浄化が間に合わなくなっているんだ。そうしていると子供達が遂にダウンした。これでは更に押し込まれる結果になるので、1度【神聖世界】を使って仕切り直しをする。


 それでも子供達が抜けた穴は大きいと言わざるを得ない。結局、残りは俺が協力する形で終わらせた。仕方がないとは言えるが、それでも全員悔しそうだ。疲れて座り込んでいるが、それでも納得出来ないらしく皆で話している。


 別に悪い事ではないが、俺は死体を【浄炎】で焼きながら処理していく。皆の愚痴に参加してもしょうがないし、子供達も疲れきって寝転がっている。俺は自分のやるべき事をやり、さっさと終わらせよう。


 最近は呪いの魔物が出なくて助かっているが、やはりイデアの浄化で相当減ったんだろうか? もし出てきたら子供達に心臓を食べさせようと思っていたんだが……。そうそう上手くはいかないか。


 よし! これで、死体の片付けは終わりだ。



 ▽▽▽▽▽


 1453終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2434枚

 大銀貨1608枚

 銀貨2306枚

 大銅貨2183枚

 銅貨165枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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