表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1446/1948

1445




 <異世界728日目>



 おはようございます。今日はどうするかは決めていません。一応支部長に報告に行かなきゃならないだろうが、それが終わったらどうするかな……? とりあえず朝の日課を終わらせるんだが、何故蓮は俺に抱きついて寝てるんだろう。


 剥がすのに少し困るが【念動】で上手く動かし、起こさないように寝かせておく。麦茶を淹れて飲んでいると、今日はアルメアが1番に起きたようだ。何も言わずに近づいてきて、満足するまでキスをした後で部屋を出て行った。


 麦茶を淹れて飲んでいると、帰ってきたので綺麗に【浄化】しておく。アルメアと2人ゆっくり雑談したりしていると皆が起きてきたので、朝の挨拶をしたら部屋を片付ける。麦茶や神水を出して飲ませていると、皆の頭も覚醒したようだ。


 コップなども片付けて、忘れ物が無いかを確認したら宿を出る。食堂に行き大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら、席に座って雑談をしながら待つ。他愛も無い話をしていると、近くの魔戦士が大きな声で話を始めた。



 「昨日さ、西の方から馬車が来たらしいぜ。何でも、どえらい豪華な馬車だったらしい。この時点で魔戦士ギルドなのは確定だけどよー、支部長のとこに行ったのかね?」


 「そりゃ、支部長のとこにしか行かねえだろ。他に行くとこあんのかよ。ここの貴族様は男爵でしかないし、ここは国の東の端だぜ? 確実に戦争には巻き込まれない良いトコだけど、1番の田舎と言っていい所だからなー」


 「だよな。こんな田舎に来るなんて支部長目当てしかありえないと俺も思う。それより、西に行くのはどうする? ダンジョンに行ってみたいって言ってたろ? 俺も人生で1度くらいは行ってみたいし、いつ行くか決めねえか?」


 「王都の近くと、その西の方にダンジョンはあるんだよな? 1番近くても王都まで行かなきゃなんねえのかー……。王都ってのは田舎者には難しいんだが、どうしたもんか」


 「言いたい事は分かるけどよ。1度は行ってみないとどういう所か分かんねえし、とりあえず行ってみてからでいいんじゃねえか? それに隣の貴族領の隣だろ? 移動するにも時間が掛かるしな」



 割とどうでもいい話ではあるが、王都の近くと西にダンジョンがあるのは分かった。それと、ここは国の東の端だったんだな。どうりで戦争があっても殆ど徴兵されない筈だ。東は海だから他国に接している場所じゃないんだろう。


 となると国境は西になるのかな? 北が山で隔てられているなら、西からしか攻められない事になるが……。この国の地理は未だ分かってないから仕方がないか。昨夜の奴等には聞いている時間は無かったから諦めるしかない。


 それよりも豪華な馬車の話が問題だ。あの支部長、もしかしたら貴族の娘か? だとすると此方の素性を明かしたのは失敗だったかもしれない。………まあ、最後にはどうにでも出来るから深刻ではないんだが。面倒事に巻き込まれそうなのがなぁ。


 そんな話をしながらの朝食を終え、まずはギルドへと行く。中に入り、知っている受付嬢の列に並び順番を待った。俺の順番が回ってきたので、受付嬢に昨日の依頼を終わらせた事と、標的の書かれた紙を返しておく。


 後はそっちで確認してくれと言い、俺達はギルドを出る。町の外に出ると、昨日と同じく4つのグループに分かれて狩りを行う。俺は昨日と変わらず子供達とだが、皆は昨日と同じでじゃんけんで決めたようだ。


 子供達と共に、町の近くや田畑の近くを見回るも魔物は居ない。昨日と同じ様に町から離れ森などに行き、ゴブリンやコボルトにオークを狩らせる。1戦毎にアドバイスをしながら立ち回りなどを教えていくのだが、子供達は本当に熱心だ。


 集中しながら狩りをしていると昼も近くなったので、町に戻ってまずは解体所へ行く。ゴブリン2体にコボルトが3体、それにオークが1体で銀貨2枚と大銅貨18枚になった。半分ずつ子供達に渡していると、周りがジロジロ見てくる。


 俺達はそれを無視して食堂へと歩くが、後ろから尾けてくるバカどもが居た。呆れるしかないが、いったい何がしたいのやら。たかだか銀貨2枚程度の為に人を襲うのかとも思うし、それの結果を想像できていないのだろうか?。


 食堂に入り大銅貨5枚を支払って昼食を注文し、席に座って神水を飲みながらゆっくりと待つ。子供達と話していると、尾けてきた奴等は食堂にまでは入って来なかった。根性が無いのか、それとも悪になりきれないのか。結局、中途半端な奴等だ。


 それでも尾行連中が居なくなったので、子供達はホッとしている。適度に子供達に【心静】を使いながらストレスを緩和し、少しでもリラックスさせよう。場合によっては午後からは宿でゆっくりと休んでもいいな。子供に無理をさせる必要も無いし。


 午後からの予定を考えていると、隣の席に支部長と受付嬢が座った。何でわざわざこんな所に来たんだ? 貴族と関わりがあるみたいだし、面倒事に巻き込まれたくはないんだがな……。



 「私達がここに来たのは午後からギルドに来てほしいと伝える事と、単に私達が昼食を食べる時間が重なっただけ。他に他意は無いので、面倒臭そうな顔をしないでほしい」


 「あ~、すまんな。話したとは思うが、俺達は別の大陸から来た。向こうでも面倒な貴族どもには散々絡まれたんでな、貴族関係は面倒臭いというイメージしかないんだよ。そして大体の場所で、それは間違って無いからな」


 「まあ、こちらも変わりません。貴族関係は面倒な事しかありませんが、西から豪華な馬車が来た件ですか? あれなら男爵の屋敷に行ったので多分関係ありませんよ」


 「男爵様じゃなくて”男爵”ねえ……。ワザとなのか、口が滑ったのかは知らないけどさ。もうちょっと隠してくれないと、面倒臭さが滲み出てきてるんだが……?」


 「これは失礼しました。それよりも支部長、あの馬車は結局なんだったのでしょう? 私も聞いておりませんので、知らないのですが……」


 「あれは戦争の話。どうも、また北西のジューディムが戦争の用意をしているみたい。欲しいのは塩だと思うけど、いつも通りの脅しというか小競り合いだと思う。それでも戦いは起きるから、場合によっては徴兵される」


 「またですか……。知らないでしょうから説明しておきますと、北西にはジューディム公国があります。あそこは山岳国と言えるほど山が多いのですが、慢性的な塩不足の国なんです。我が国には海と岩塩がありますので……」


 「成る程な。そりゃ喉から手が出るほど欲しいだろうさ。要するに小競り合いを仕掛け、それが面倒なら安い値段で塩を売れと仕掛けてきている訳だ。面倒なもんだが、塩をとるのもタダじゃないからな。不当な安値で売れる訳が無い」


 「そう。そもそも塩は国の専売だし、国として安値なんて認める訳が無い。それに昔から塩の事で小競り合いを仕掛けてくる相手に、安く売ろうなんて者はいない。あの国の自業自得だし、鉄なんかを売ればいい」


 「ジューディムは山岳国で、特に鉄がよく採れる国なんです。それを他国に売って儲けているんですが、塩がよく採れるのは我が国だけなんですよ。その所為で我が国にだけ攻撃を仕掛けてくるので、最早いつもの事になってますね」


 「それはいいんだが、その話は午後からの話とは関係無いのか? ペラペラ喋っているみたいだが……」



 周りの傭兵も聞き耳を立てているぐらいだが、よく知られている事なんだろう、そこまで喰いついてはいない。とはいえ聞き耳を立て続けている事は間違い無いので、何かしらの情報を得ようとしているのだろう。



 「大丈夫。ここで話せるような事しか話してないし、大体は知られている事だから目新しさは無い。……それじゃあ昼食も終わったし、そろそろギルドに行きましょう」



 支部長と受付嬢待ちだったんだが、2人とも食べ方が綺麗なんだよな。どう考えても良いトコのお嬢様なのが丸分かりだぞ。隠す気が無いならいいが、隠すのなら注意しろよと言いたくなる。


 まあ、ウチの子供達も女性陣も俺も、平民に比べればマナーは良いんだけどね。変なマナーまで学んでないが、一通りのマナーは教えられている。といっても時代が時代だ、変なマナーや意味不明なマナーはまだ無い。


 マナー自体も少ないので、楽な時代だ。



 ▽▽▽▽▽


 1445終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2424枚

 大銀貨1615枚

 銀貨2319枚

 大銅貨2249枚

 銅貨190枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ