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1444




 夕方頃になり、皆が宿の部屋に帰ってきた。色々な話があるんだろうが、まずは食堂に行こう。そう言って食道へと移動する。子供達は寝てはいなかったが、既にウトウトしていたので起こす意味でも食堂に行く。森での警戒で本当に疲れたんだろう。


 食堂に入り大銅貨13枚を支払ったら、席に座って雑談を始める。朝に分かれてから何があったかだが、ダナとメルのチーム、シュラとアルメアとリューのチーム、ディルとフォルとエリアのチームに分かれたらしい。決めたのはじゃんけんだとさ。



 「アタシとメルは特に何もなかったよ。魔物を狩るのに周辺をウロウロしてたぐらいだね。アタシ達は2人だろ? バカが下らない事をしてくるんじゃないかと期待してたんだけどさ、予想以上に昨日の1件で恐れられてるみたいだよ」


 「そうね。私達が居ると分かると離れる感じかしら? とはいえ楽で助かるし、こちらを狙ってたりしても【気配察知】で分かるんだけど。それよりも、町の近くには碌な魔物が居ないわ。アルドが処理したら、別の町に移動するべきね」


 「私達の方は酷い目に遭いましたよ。アルドはギルドで会ったのに助けてくれませんしね。……まあ、あのタイミングで話すと余計におかしな事になったと思いますけども。全て姉上の所為と言えれば楽なんですけど、アレは流石に……」


 「アレは間違いなく私の所為ではないよ。【気配察知】で魔物に襲われている子達を助けただけさ。にも関わらずアレだよ? 私にどうしろと言うんだ。押し掛けてくる者はどうにもならないよ。お断りしたけどね」


 「そうでしたね。しかし、本当に助けただけで勘違いさせる行動なんて一切していませんでしたが、何故かああなったんですよ。私は初めて間近で見ましたが、理屈とか無くああなるんだなーと驚いたくらいです」


 「そうなんだよ。ああいう子達には理由とか理屈とか存在しないんだよね。誰かが近くで死ぬのも嫌だし、と思って助けるとああなるんだ。こっちからすれば勘弁してほしいところさ。別にそういう意味で助けたんじゃないのに、勝手にだよ?」


 「大変だったのだな。こちらは新人を助けたぐらいか? 他にどうこうという事は無かったな。チームメンバーに良いところを見せようとして失敗しただけだったし、後でメンバーから叩かれていたから反省しただろう」


 「あの調子に乗った狼人族はどうでもいいとして、それよりエルフだよ。フォルを見ても気にしないエルフが居たんだよ、珍しいと思わないかい? フォルを見ても何も興味を示さないしさ。こっちではエルフの始祖が違うのかもしれないね」


 「アレはちょっと驚いたっていうか、こっちの大陸の事が好きになりそうだよ。まあ、あの少年だけかもしれないんだけど……。僕も始祖に関しては知っていただけで、まさか僕自身に関わって来るなんて思ってもいなかったしね。似たような気持ちなのかも」


 「その少年がどう考えていたとしても、騒がないでいてくれるなら気にしなくていいだろう。俺達の方は大した事も無く、魔物と戦ってただけだ。子供達がゴブリンやコボルトにオークを倒していたが、それ以外には何も無かったな」


 「れんとイデアはね、頑張ったんだよ! 怪我もなく勝ったしね」


 「と言っても、股間を攻撃したりしないと勝てないけどね。仕方がないとはいえ、工夫して戦えば勝てるからまだマシな相手かな? 勝てない魔物なら、さっさと逃げた方が良いんだけど……」


 「逃げられるかな? たぶん、無理だとおもうよ」


 「まあ、そういう時の為に俺が居るんだしな。最悪は俺が前に出て戦うか、2匹が戦うから特に気にしなくてもいいさ。2匹も特に活躍しなかったという事は、危ないところは無かったって事だ。自信を持っていい」



 そんな話をしながらの夕食を終え、宿の部屋に戻って子供達と遊ぶ。神経衰弱の札で遊んでいるのだが、相変わらず子供達は俺の嫌がらせに悪戦苦闘している。覚えるのは大変だろうが頑張れよ。それが力になるからな。


 女性陣は酒を飲みながらウダウダ話しているだけだが、どうも周りの魔戦士達がチラチラ隙を窺っていたらしい。皆に手は出さなかったものの、だからといって楽観視は出来ないようだ。少し気を引き締めた方がいいか。


 そんな事を考えつつ子供達の相手をしていたのだが、段々と覚えるのに疲れてきたんだろう、2人はさっさと革の上に寝転がってしまった。まだ寝る気は無いらしく、寝転がりながらも雑談をしている。皆は一瞬腰を浮かせたが、直ぐに座りなおした。


 大変分かりやすい反応だが、子供達には分からなかったようなので問題無し。子供達の話し相手になっているとウトウトしてきたのか、瞼が落ちて眠ったようだ。既に2匹は左右に居たので、【昏睡】を使い深く眠らせる。


 その瞬間、いつもの通りに腕を持たれて連れて行かれた。【精気】と【集中】を使い丁寧に撃沈し、全員を寝かせたら綺麗に【浄化】しておく。今日はこれからスラムの連中を潰しに行かなきゃならないんだが……外に鬱陶しいのが居るな。


 隠密の4つの技を使った後、窓から外に出る。鬱陶しい見張り連中の背後をとると、その中の1人が慌て出した。



 「おい、どうした? 何か急に慌ててるが、何か問題でもあったのか?」


 「分からないんだ。あの部屋の中に居た1人の気配が急に無くなった。気配が無くなるって事は、死ぬか邪生になるかどっちかしかねえ筈だ! さっきまで乳繰りあってたんじゃなかったのかよ!?」



 小声なのに声を張るという訳の分からない事をしているが、こいつらを見張っている連中は居ないので【衝気】で気絶させる。近くの路地に【念動】で運び、1人1人に白い枷を嵌めて聞いていく。すると、紙に書いてあった片方の組織の連中だと判明した。


 情報を聞き出したら更に枷を嵌め、3分待ったら外す。どうやら簡単な【気配察知】が使えるだけで、そのうえ家の秘伝らしい。こいつは素行が悪く家を出たらしいが、実家は暗殺業の家だそうだ。


 こいつらには【昏睡】を叩き込んだので目を覚ます事は無い。俺は聞きだした情報を元にスラムの組織の建物へ行き、門番をしている奴等を聖人に変える。


 その後は侵入して情報を聞きだしながら聖人に変えていき、ボスも聖人に変えた。ただし幹部の1部は町の方に居るので、わざわざ移動して侵入する羽目に。とはいえ、片方の組織はこれで壊滅したので、次の組織を潰しに行こう。


 もう1つの組織は勢力が小さいものの、なかなか厄介な相手だった。理由は娼館を牛耳っている連中だったからだ。当然この町にも娼館はあるが、そいつらは裏で暗殺もやっている。迂闊に攻める事もできなかったらしいが、俺の敵じゃない。


 普通の娼婦や男娼の中に暗殺者が混じっている為、迂闊に手が出せなかったのだが、俺の場合聞き出せば済むからなぁ。いつもながら【白痴】や白い枷は反則だと思う。だからこそ使うんだけどね。


 客と一緒の娼婦や男娼は多いだろうが、娼館としては既に営業を終了している。なので、ボスが白い枷を嵌められていても気付かない訳だ。テンプレのような艶っぽい女性がボスだったが、情報収集をしてから聖人に変える。


 それなりの数が暗殺者だとは驚いたが、よく考えればそんなものか。お金欲しさに暗殺したりなども普通にあるだろうし、2人1組でやれば上手くいく事も多いだろう。片方が相手をしている間に、もう片方が後ろからグサリって感じだ。


 そういった事をしていた娼婦や男娼も聖人に変えていき、客の相手をしている者は客ごと気絶させる。客の中にも犯罪者が居たので、そいつらも纏めて聖人にしていこう。時間は掛かったものの、何とか両方の組織の人員を聖人に出来たな。


 聞き出した情報ではこれで全てなので、仮にまだ居たとしても情報が無い以上は無理だ。何より、標的は全員聖人になっているので依頼は完了だしな。もう深夜だし、さっさと帰って寝よう。俺は自分を綺麗に【浄化】したら、素早く宿の部屋へと戻った。


 部屋に入った俺は、<浄化の三道具>を使い邪気を綺麗にしておく。危うく忘れて寝るところだった。結構な量を吸引したので昨夜使わずに寝たのを思い出したが、ギルドの裏の連中が外に居て、それで忘れてたんだろう。


 布団に横になり、そろそろ寝るかと思ったら蓮が起きた。部屋を出たからトイレにでも行ったんだろう。そう思い目を瞑ったら、何故か部屋に戻ってきた蓮は俺の横で寝転がった。寝る場所を間違えたのかと思ったが、どっちでもいいか。


 今日も一日お疲れ様でした。



 ▽▽▽▽▽


 1444終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2424枚

 大銀貨1615枚

 銀貨2319枚

 大銅貨2267枚

 銅貨190枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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