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 現在ギルドの先輩方と殺し合いの最中ですが、ウチの女性陣が本当に一切の容赦をしていません。全員が神の金属製の武器を振るっており、子供達は股間攻撃を連打しています。ダリアは首を切り裂き、フヨウは魔法で股間攻撃。いやー、実に酷い。


 視界の暴力というか、人が死にまくっている。30人ほど居たのだが、あっと言う間に死体だらけだ。もしかしてコレ、俺が片付けるの? 俺、何もしてないというか、出来なかったんだけど……スルーしよう、そうしよう。


 辺りには生暖かく、むせ返る程の血の臭いが広がっている。当然ながら俺達の血は一滴たりとも落ちていない。30人ちょっと居た先輩達は全て血の海に沈んでいる。そんな中、兵士がこちらに歩いてきた。



 「この戦いは魔戦士同士の決闘であった事をここに宣言し、決闘は終わったものとする。武器を収め、これ以降は暴力沙汰を認めないので注意するように」



 そう言って此方に説明していた兵士は、他の兵士を連れて帰っていった。兵士も死体を放置していったので困った俺は、仕方なく穴を掘って放り込み始める。もちろん身包み剥がした後で放り込んでいるのだが、全て【念動】を使って直接触れてはいない。


 周りに居る野次馬がそれを見て「おぉーっ!」と言っているが、こいつら血の臭いがする中で普通に見ているぞ? という事は、こちらの大陸では荒くれの殺し合いは日常茶飯事なのか? 困った事に、こちらの価値観と常識はまだ分かってないんだよな。


 本当に殺し合いが日常茶飯事なら宿でも襲撃に警戒しないといけないし、思っている以上に面倒な事になりそうだ。穴に放り込んだ死体を【浄炎】で燃やし、灰と骨になったら【粉砕】しながら考える。死体の数は多くないので、直ぐに終わって良かった。


 女性陣が持っていた物も回収してくれていたようだし、全員に【神聖八重浄化】を使いつつ【浄化】の権能で綺麗にしたら、宿へと帰り部屋で落ち着く。雑魚寝部屋とはいえ、俺達の貸し切りなので特に問題無い広さはある。それでも俺達の人数の方が多いけど。


 そこに革を敷きながら、先ほどの決闘とやらを皆で考える。普通許すのは喧嘩までで、殺し合いは許さないのが基本だと思うんだが……。何で決闘という形とはいえ、こちらはあっさり許すんだろうな?。



 「その辺りは聞いてみたりしないと分からないだろうけど、古い時代に何か揉め事でもあったんじゃないかい? それの解決方法が殺し合いだったとか。そんな事があれば、今でもそれを続けてる可能性はあるよ。どのみち荒くれだからね」


 「そうですね。結局は殺し合いでしか解決出来ないという事でしょう。更に魔戦士ギルドとやらは登録と仕事の斡旋しかしないようですし、そうなると無法者に近いのでしょうね。違うのは無法者同士でしか争わない事ですか……」


 「そうなると、普通の人からは「勝手にしろ」で終わる話よね。とはいえ、私達にとっては力で解決しやすいから助かるかしら? それに、こういう組織に限って、力を見せ付けると揉め事に巻き込まれなくなるものよ」


 「確かにな。死に近いほど、殺されないように立ち回るものだ。今回の連中は私達を弱者と思い込んでいた結果だからな。新人とはいえ、本当に弱いかどうかは定かでは無いというのに……」


 「でもさ、バカって大体そうじゃない? 勝手に決め付けて喧嘩を売ってきて、叩き潰されるまで理解しない。今回の奴等は叩き潰されても理解出来なかったから死んだけどね。これからも揉め事は有りそうだけど、名前が売れれば無くなりそう」


 「荒くれ者は序列に敏感ですよ。舐められると負けですけど、同時に勝てないと分かっている相手には喧嘩を売りません。私達の強さが広まる、つまり序列が決まるまでには色々ありそうですね」


 「それはそれで盗賊時代を思い出すから、楽しみでもあるけどね。とはいえ、どうせ直ぐに喧嘩も売られなくなるとは思う。秘密裏に始末されるか、秘密裏に聖人にされるだろうし」


 「今のところは此方を窺っている連中は居ないな。宿の外にも居ないし、宿の中にも居ない。本当に魔戦士同士の殺し合いは日常茶飯事の可能性がある。流石に今日の規模が当たり前じゃないとは思うが……」



 子供達が寝そうなので、慌てて革の上に寝かせる。ダリアとフヨウも左右に寝転がったので、【昏睡】を使って深く眠らせた。皆が襲ってこないので不思議に思い振り返ると、既に全裸になって待っていた。


 相変わらず早いなと思いながら、【浄化】しつつ1人1人丁寧に優しく撃沈していく。【浄化】が良かったのか、皆の悦びようが凄かったがスルーしておいた。女性陣を寝かせ、もう1度綺麗に【浄化】したら少しゆっくりしよう。


 神水を出して飲みながら周囲を探る。妙な連中が宿の周りに居て、此方を監視している。何故か踏み込んでこないが、こんな夜中なので分かりやすい。地球の現代日本ならまだしも、この星の文化レベルじゃ夜は寝るものだ。


 寝る事もなく宿の周囲で監視している奴なんて、怪し過ぎて人目を引きすぎる。見つかっていないと思っているんだろうが、俺には丸分かりだから情けない姿にしか見えない。そいつらは監視をするだけで一向に踏み込んでは来ないし、どうしたもんか。


 3人ほど居るんだよなー……行くか。隠密の4つの技を使い外に出た俺は、こちらを監視していた奴等の背後に回り、1人1人気絶させていく。監視者は互いに監視している訳ではなかったので、気絶させるのも簡単だった。


 監視し合っているなら、纏めて同時のタイミングで気絶させなきゃいけなかったから、おそらく面倒だっただろう。俺は白い枷を1つ着けて、所属や目的などを聞いていく。こいつら全員魔戦士ギルドの連中かよ。しかも暗部。


 魔戦士ギルドの中には暗部連中が隠れていて、あまりにも無法な場合は密かに始末しているそうだ。普通の魔戦士が裏でそういう仕事を請けたりもするそうで、そういう裏の力があるからこそ無法者も普通の人に対して大人しいらしい。成る程なー。


 それと、魔戦士ギルドは元々秩序のある組織ではなく、単なる仕事を紹介する組織でしかないそうだ。つまり仕事を紹介するから、その腕っ節で稼げ。そういう組織的な成り立ちがあるので、魔戦士同士の争いには介入しないというスタンスなんだそうだ。


 色々大変なんだなと思うも、どのみち度が過ぎる奴は始末されるんだから、それはそれで秩序があるというべきか。それとも、魔戦士そのものに品行方正など期待していないという事だろう。荒くれ共だし。


 こういう情報の手に入れ方だとは思わなかったが、ある程度は裏の情報も手に入ったので良しとしよう。【昏睡】を使った後にそれぞれの監視者を元の場所に戻してから、白い枷を外して回収し俺も部屋へと戻った。


 寝転がって目を瞑り、【覚醒】を使って監視者を起こす。流石に眠らせたままはマズい。起きた監視者は慌てて周囲を見回すも、眠っていただけだと分かりホッと胸を撫で下ろした様だ。


 大した違和感を感じていないようなので、俺もさっさと寝よう。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界727日目>



 おはようございます。今日は仕事をしてみようと思いますが、それは色々な依頼を確認してからですね。おそらく傭兵や冒険者と大差無い仕事内容だろうけど、一応確認しないと何があるか分からないしな。


 それに仕事を一定期間しないと剥奪されるかもしれない。傭兵や冒険者だってそうだから、魔戦士だけ違うとは思えないんだよ。まあ、そもそも無理してランクを上げる気も無いんだけどさ。とりあえず、朝の日課を終わらせよう。


 日課を終わらせ、麦茶を淹れて飲んでいると蓮が起きてきた。そのままトイレに行き戻ってきたので、綺麗に【浄化】してから麦茶を出す。何を思ったのか、俺の胡坐の上に座ってから飲み始めた。まあ、好きにしていいけどさ。久しぶりだな。


 胡坐の上に座った蓮と雑談をしながらゆっくり過ごす。するとダリアとフヨウが起きてきた。神水を水皿に入れてやると、十分に飲んでから俺の足をペシペシしてくる。フヨウはさっさと首に巻きついたというのに、ダリアは仕方ないな。


 蓮の膝の上に乗せてやると、渋々という感じで丸くなった。そのダリアを蓮が撫でている。甘えたがりが2人居る感じかな……?。



 ▽▽▽▽▽


 1441終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2424枚

 大銀貨1615枚

 銀貨2319枚

 大銅貨2298枚

 銅貨190枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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