表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1439/1948

1438




 蒸気機関の事は横へ放り出し、皆と会話しながら食事を終えた。少しは色々なストレスが緩和したと思うが、改めて皆を強く【浄化】しておく。俺自身も綺麗にし、後片付けが終わったらカマクラへと入る。


 入り口を閉じたら中を冷やし、少し涼をとれるようにしておく。革を敷いて寝る準備をすると、早々にダリアが寝転がって目を瞑る。フヨウはともかく、ダリアも動けないストレスに晒されていたようだ。こういう時は早く寝るのが1番だな。


 そう思っていると、魔法の練習をしていた子供達も革の上に寝転がる。それを見たフヨウも子供達の横に行ったので、【昏睡】を使って深く眠らせた。女性陣に早速連れて行かれたものの、いつもの元気は無い。だったら今日は無しでいいと思うんだけど……。


 今日は強めに【至天】を使い、さっさとキメて寝かせる。皆を綺麗に【浄化】し、<浄化の三道具>で吸引したら、おやすみなさい。



 <異世界726日目>



 おはようございます。今日は西に行ってみようと思っています。とりあえず移動して村か町でも発見しないと、情報がまるで無いからな。こっちの大陸の常識も知らないし、何かをやらかす可能性は否定できない。簡単に元の大陸にも帰れないし。


 カマクラから出るが、入り口は開けたままにする。今は火の季節だし、朝は別に暑くないしな。日中もそこまで暑くはないが、それは今だけとも言える。それはともかく、全粒粉を練って生地作りはしておこう。麦飯も段々と減ってきているので、細かく分けて食べないと。


 生地が出来たら寝かせ、麦茶を淹れて飲んでいるとリューが起きてきた。久しぶりだなと思っていたら、早速満足するまでキスをしてきてカマクラに戻る。何をしてるんだと思ったら、トイレか……。先に用を足してくればいいのにな。


 そう思ったらメルが起きてきて、情熱的にキスをしてきた。リューがカマクラの中から出る前にシレっと椅子に座って、何事も無かったかの様にしているメル。リューも同じ事をしていたので、お互いスルーする事にしたらしい。


 アイコンタクトというか目線だけで会話をしているのだが、俺からすれば、何やってんだか……としか思わない。2人にとっては大事な事なんだろうが、俺は見なかった事にしてスルーしよう。関わると面倒臭そうだし。


 そろそろ皆も起きてきそうだと思ったタイミングで、ちょうど皆が起きてきた。朝の挨拶をしてから料理を開始し、チャパティを作って焼くのを蓮に任せ、スープ作りはイデアに任せる。イデアにはフォルを付けたので大丈夫だろう。


 俺はデスボーアとヘビーブルのハンバーグを作って焼いていく。何だか無性に食べたくなったので焼いているのだが、反対意見は誰からも出なかった。焼いてソースを作るを繰り返し、全員分が終わったので早速食べよう。



 「お肉のあじが強くておいしい! へびーぶるのお肉は強いからすき! れんね、はちみつより、おにくの汁をチャパティにつける方が美味しいと思う」


 「………うん。肉汁とソースが混ざって確かに美味しいね。あんまりやり過ぎるとソースがなくなりそうだけど、でも美味しい。ハンバーグから出てくる肉汁が混ざって、凄く肉の味が強くなってる」


 「久しぶりだけど、切った断面から肉汁が川のように流れ出てくるんだよね。美味しいけど勿体ないと思ってたから、蓮の言うチャパティに付けて食べるのは丁度良いよ。肉汁で美味しいというのも、いつもと違って新鮮だし」



 そんな会話をしながら、皆は美味しそうに食べている。ふと食べたくなったから作ったけど、満足しているようで良かった。大変美味しかった朝食を終えて少しゆっくりしていると、西から誰かがこっちに来る。


 慌てて戦闘態勢をとるも、来たのは子供達だったので警戒を解く。向こうも立ち止まって何やら話をしているらしい。少年が2人と少女が5人の合わせて7人が話し合っているので、今の内に此方も後片付けをする。おそらくだが、盗賊ではないだろう。


 後片付けを終えて忘れ物が無いか確認していると、代表にされたのか少年2人がこっちに来た。怯えながら話されても困るんだが……。



 「あ、あんた達はいったい誰だ! ここは俺達の縄張りだぞ。さっさと出て行け!」


 「止めようよ。この人達が強い人だったらどうするのさ!? ぼく達なんて殺されちゃうよ!」


 「子供の強がりなんてどうでもいいんだけどねぇ、アンタ達はいったい何をしにきたんだい? ここから東は海しかないだろう。まさか、海の魚でも獲りにきたのかい? 何も持たず?」


 「う、うるさい! 俺達だって魚ぐらい獲れるんだ! 皆が腹を空かせてるし、俺達だって畑仕事以外に色々出来るんだからな!」


 「ほう。飢えるまではいかなくても、相当貧しい様ですね。貴方達の村には年寄りは居ますか? 色々な事を知っている者です。その人物に会わせてくれるなら、代わりに魚を獲って運んでも良いですよ?」



 シュラがそう言うと、途端に少年2人は考え始めた。どうやら結構貧しいらしいな。俺達からすれば情報が手に入ればそれで良いので、食料なんかは運んでやっても問題無い。向こうから女の子もやってきて7人で考えている。


 この時点で、この子達は大丈夫かと思ってしまうが、戦いの経験も無ければ仕方ないか。怪しい奴等を前に無防備すぎるが、10歳~12歳ぐらいの子供達じゃなぁ。妙に危機意識の薄い子達だが、村から出ない子はこんなもんかね?。


 結局決まったのは、「魚を獲ってみろ」という事だった。その結論に随分時間が掛かったのは何故なんだか……。まあいいやと思い、子供達を担いで一気に走る。俺は右手と左手で少年を担いでいるが、早くて怖いらしく五月蝿く叫んでいる。


 せっかく海に連れて来てやったのに疲れた顔をするなよ。女性陣が連れて来た女の子達は全員楽しそうだぞ? そう言いながら砂浜を歩いて海に近付く。海の近くまで寄ったら【探知】と【空間把握】を使い、魚の位置を調べる。


 発見したら【念動】で海の上まで持ち上げて、こちらに飛ばす。少年達はいきなり飛んできた魚にビックリしているが、跳ねているだけなので冷静になったらしい。



 「わー。これが魚なんだね、初めて見た」


 「私も。魚って変な形だねー」


 「あら? 貴女達は魚の事も知らずに獲りに来たの? そこの少年は魚を知っている風に言っていたけれど、いったいどういう事かしら?」


 「「「「「「「………」」」」」」」



 【白痴】と【心静】を使って子供達から話を聞くと、海には魚という生き物が沢山居て、それは食べられると教えてもらったらしい。それで獲りに来たんだそうだ。とりあえず魚を40匹ほど捕まえて冷凍した俺は、収納して子供達に村へと案内させる。


 再び子供達を担いで走っているが、今回は大人しくしているようだ。女の子達が楽しんでいるのに、自分達が怖がっているのは恥ずかしいのだろう。子供達の案内で村に近付いたが、近くに居た村人が慌てて出てきた。



 「盗賊が何の用だ! 子供達を放してさっさと失せろ!! ワシは兵士として戦争に行った事もあるんだぞ!!」


 「いや、嘘でしょ。幾らなんでも構えが素人過ぎるし、あんなのが戦場に居たら真っ先に殺されるよ。戦争ってそんなに甘いものじゃないからね」


 「言いたい事は分かるが、それは横に置いといてくれ。それより、後ろに居るのがこの村の村長さんか? 俺達は旅の者だが、子供達との約束を果たしてもらいたい」


 「子供達との約束?」


 「そうだ。この子達は魚を獲りに海に行っていた。俺達とはそこで出会い、魚を獲ってやる代わりに情報を知る者と会わせてくれと言ったんだ。約束通り魚は獲ってきたんでな、それを出す所への案内と情報が欲しい」


 「海に行っておったのか、危険な事はするなと言うておっただろうに……」


 「子供は子供なりに村の事を心配していた。村の一員を子ども扱いし続けるのもどうかと思うがな。それより魚は何処に出せばいい? 場所を指示してくれないと困るんだが」


 「こっちじゃ。すまぬが、ついて来てくれ」



 俺達は子供達を下ろし、村長の後をついて行く。歩いていたら、突如として村人が殴りかかってきた。



 ▽▽▽▽▽


 1438終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2424枚

 大銀貨1615枚

 銀貨2330枚

 大銅貨2372枚

 銅貨195枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ