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 朝食の肉うどんは好評だった。かす肉も良いけど、やっぱり普通の肉も良い。そんな感じだった。とはいえ、ウチのかす肉は竜の腸だから普通に美味いんだけどな。そこは気にしなくていいか。それより、後片付けをしよう。


 後片付けを終わらせて、忘れ物が無いか確認したらカマクラなどをフォルに壊してもらう。問題無く壊れたので、昨日作った桟橋に行って舟を出す。4つに分けてあるので【融合】で1つに纏め、舟にしたら最終準備だ。


 トイレなどを済ませたら、舟に乗って一気に西へと進んで行く。簡易地図ではそこまで離れていなかったように思うので、夕方までには大きな島に着くと思う。今日の昼は適当な物を食べよう。そっちも減らさなきゃならないし。


 そうやって船旅を続けていると、皆は暇になって魔法の練習を始めた。バンバン撃っているが、当然被害が出ない方向に向けて撃ち出している。上手く使う練習をしているので、全て初級魔法なのが分かりやすい。


 昼に近くなってきたので、適当なチーズや干し肉などで腹を満たす。冷凍していた鰹を取り出してタタキにし、魚醤で食べたりもしたが好評だった。俺が綺麗に【浄化】しているので、皆も安全なのは分かり切っている。


 なので美味しそうに食べていた。そんな食事もとりながら、更に西へと進む。昼から1時間ほど舟を走らせていると、大きな島のようなものが見えてきた。そのまま近寄り色々調べてみるも、大きな亀の背中というラノベあるあるではなかった。


 残念に思いながらも上陸地点を探すと、島の北西に砂浜があったので上陸する。方角もこっちだし、随分都合が良いな。まあ、気にする必要は無いか。そう思いながら上陸するが、早速何かがこっちに突っ込んで来る。


 どうやらビッグラットのようなので、さっさと始末しておく。しかし俺達が上陸していきなりって事は、この島には人が住んでないな。この島はそれなりに大きな島で、おそらく半径15キロはあると思う。


 そこまで大きな島だからこそ、弱肉強食の争いは激しそうだ。俺達は明日には出て行くので、この島を冒険するのは無しな。そう蓮に言っておいたのだが、聞いているのか? 蓮、危険な事は止めてくれよ。


 流石にちょっとマズいと思ったのか、メルが蓮と一緒に居てくれるようだ。蓮は頬を膨らませているが、危険は危険だと理解してくれ。一撃で死んでしまうと、俺でも回復は無理なんだからな。


 俺が居るからって、危険に突っ込んでも大丈夫な訳じゃないんだぞ? ある程度言ったら納得したみたいだが、思っている以上に子供は何をするか分からないからな。こういう所で妙なフラグとかは立てたくないんだが、仕方ない。


 子供達に何かあるより遥かにマシだ。注意はキッチリしておかないといけない。焼き場にテーブルや椅子を作り、皆で休憩する。舟に乗り続けていたので、体を動かして解しておこう。そう思い運動をする。


 蓮やイデアも体を動かしたいみたいなので、闘神の体操を2人にやらせる。簡単というか、そこまで体に負荷が掛からないものに限定するが、それでも必要な足運びや体重移動はやらせて損は無い。



 「ちかくに気配がないのに、なんでこのネズミはこっちに来たのかな? おいかけられてた訳じゃないし、れん達をたべようと思ったのかな?」


 「そうじゃないかな。でも、ビッグラットじゃボク達にさえ勝てないし……何で襲ってきたんだろう? この島には人間種が居ないから、相手が強いって分からなかったとか?」


 「その可能性も無い訳じゃないだろうが、1番は飢えていたからじゃないか? あのビッグラットは既に【分解】したが、今思い出してみれば痩せ細ってた気がする。飢えていると見境を無くすからなぁ……」


 「「へー……」」



 まあ、子供達にそんな経験をさせる気は無いから分からなくていいんだけど、ビッグラットが痩せ細ってたって事は餌が満足に採れないって事だ。もしかしたら縄張りの主か何かが居て、見つからない様に行動してた?。


 考えても分からない事は放り投げよう。襲ってきた奴は皆殺しにすればいいだけだし、人間種が居ないならそれで問題は無い。女性陣は少し入って行ったが、何かあれば出てくるだろう。負ける可能性は限りなく低いので大丈夫だ。


 子供達に教えていると、砂浜から離れた森の中に入っていた女性陣が帰ってきた。幾つか木の実とか採ってきているが、食べられるかどうかが分からないらしい。俺も分からないが、アケビに見えるのは食べられるんじゃないか?。


 【探知】と【空間把握】でも毒があるようには感じない。なので【浄化】して少し中身を食べてみる。……うん。特に美味しい訳じゃないが、自然の甘さは感じるな。こんな物といえば、こんな物じゃないか? 野生の実だし。


 俺がそう言った後、皆も1口食べてみたが……まあ、こんな物という顔をしている。森の中に生えていただけだし、そこまで甘い物でもない。とはいえ不味い訳でもないし、美味しくない訳でもない。総合すると、こんな物となってしまう。


 ちなみに大型の魔物とかは居らず、蛇が3匹ほど襲ってきたので首を落として放置したそうだ。俺達は食べないし、確かに放っておいてもいいな。縄張りの主なら大型だろうと思ったが、少なくとも皆の【気配察知】では見つからなかった。


 そんな事を話していたら夕日が出てきたので、慌てて料理を始める。子供達は女性陣が帰って来た時点で休んでいたので、スープを任せる。引き続きメルに監督を任せよう。俺はチャパティを作り、横でグレイトシープを焼いていく。


 チャパティが焼けた後、グレイトシープの肉を小さく【分離】したら乗せていく。解凍した野菜をその上に乗せて、最後に作ったソースを掛ければタコスモドキの完成だ。チャパティは1人2枚焼いたし、肉もたっぷり焼いたので満足するだろう。


 グレイトシープが美味いからか、皆美味しそうに食べてるなー。2匹もモリモリ食べてるし、早速おかわりしているフヨウさん。次におかわりしたのはエリアだった。子供達は1つで十分みたいだし、俺も1つで十分だ。


 ダリアはゆっくりと食べていて、急いでおかわりを作ってやる必要は無い。他の皆もゆっくり食べている。グレイトシープだと味わいが違うから美味しいのは良く分かる。結局残った分はフヨウが全て溶かしてしまった。御蔭でゴミが出ないから助かるよ。


 カマクラを作り、皆で中に入り入り口を閉じる。舟は4つに分けて収納しているので壊される心配は無い。舟を壊されてこの島を調べる必要が~……などというラノベ展開はゴメンなので、ちゃんと収納しておいた。


 フラグを立てた可能性もあるので、ここは慎重に行動するべき時だ。神様はガッカリしているかもしれないが、不必要なトラブルは回避するに限る。そんな話を含めて、皆と雑談して時間を潰す。


 敷いてある革にダリアが寝転がって寝始めたが、それを追うようにフヨウも寝転がった。その30分ぐらい後に子供達も舟を漕ぎ始める。リバーシを片付けて子供達を寝かせたら、【昏睡】で深く眠らせた段階で腕を持たれた。


 そのまま連れて行かれたので、【極幸】と【法悦】でキメて寝かせる。皆の服や体を綺麗にしたら、<浄化の三道具>で邪気を吸引して【浄化】したのだが……。ビックリするほど少なかったけど、この島に何か居る?。


 いちいち面倒なので調べたりしないが、強力な力を持つ白い魔物とか居そうだな。さっさとこんな島は出るに限る。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界725日目>



 おはようございます。今日は舟に乗って一気に西の大陸まで行きます。方角は北西だが結構進まなきゃいけないので、思っているより北よりになるかも。もともとガイアルム王国って南の方だし、今までよりは寒い場所になるだろう。


 火の季節だから問題無いが、水の季節になったら誰かさんは大丈夫だろうか? カマクラの入り口を壊して、とりあえず外に出よう。今日は舟で進まなきゃならないし、今の内に麦飯を炊いておこう。


 椅子に座って麦茶を飲みながら麦飯を炊く。誰も起きてくる事は無いので、中に入れる具である鰹のタタキとヒラメの刺身を作る。そこにネギっぽい薬味と魚醤にアルダ酢をほんの少し混ぜた物を入れて和える。


 炊けた麦飯をおにぎりにし、中に具を詰めて握る。もちろん【念動】で握っているのだが、誰かさんが朝から五月蝿い。これはおにぎりの具だから駄目だっての。余ったらあげるから静かにしなさい。


 本当に魚だと五月蝿いな、ダリアは。



 ▽▽▽▽▽


 1436終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2424枚

 大銀貨1615枚

 銀貨2330枚

 大銅貨2372枚

 銅貨195枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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