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1432




 朝食が出来たので食べていると、オアシスの人達も朝食を終えたのか家を出てきた。昨日渡しておいた武器を持っているが、そういえば各家庭用に包丁も作ったんだっけ。包丁の使い心地はどうだったんだろう? 聞く事は出来なさそうだから、いいか。


 今から小競り合いというか、戦いだしな。誰かが死ぬかもしれないんだし、野暮な事を聞いてもしょうがない。俺達の場合は相手が死ぬだけで、俺達が死ぬ事はまず無いからなー。緊張感が足りないのかもしれない。気を付けよう。


 孫娘が中心に居て、皆を鼓舞する形になっている。次の長も安泰っぽいな。そして砂蜥蜴に乗って戦いの場に出て行った。砂蜥蜴の全部と徒歩の戦士20人を連れての出撃だ。徒歩の人達は昨日作った盾も持っていたから、おそらく大丈夫だろう。


 砂漠では大量に木材が必要な弓矢は使われないので、物理的な遠距離攻撃は殆ど無いと言っていいそうだ。となると、遠距離は魔法ぐらいだろう。それは盾で防ぐか回避すれば済む。おそらく殆どの者は使えないんだろうけど。


 俺達はオアシスの人達の戦いに参加する気は無いし、オアシスの人達も参加させる気は無いだろう。その間にダンジョンを攻略しに行こう。俺達は長にダンジョンへ行ってくる事を伝え、昨日手に入れた肉を全て出して渡していく。


 それぞれの家の奥さんや子供が受けとってくれたが、それでも保管などに大変らしく直ぐに干し肉にするそうだ。そこは知らないが、まあ頑張ってほしい。俺達は木像に乗ってさっさとダンジョンへと移動し、そのまま突入していく。


 昨日と変わらず1層は荒地だったので、南へと移動して先に進んで行こう。4層の木々が生えた荒地から先は分かっていないので、まずは北東に行く事にするも透明の壁に突き当たってしまった。……という事は、正解は西か。


 戻って西へと行き、転移紋から先へと進む。そのまま7層まで突っ切ると、今度は砂漠だった。再び北東へと行きながら調べていると、今度は東に転移紋があった。西の次は東かー……今までのセオリーを崩してきてるな。注意しよう。


 10層まで進むと、今度は夜の砂漠だった。正解が北なのは分かっているので、さっさと進んで13層まで突っ切って行く。夜の砂漠なんて戦う気も起きないし。到着した13層は荒地だったが、今度は乾燥気味の荒地だった。


 外が砂漠だから、どうしてもこういう地形が続くんだろうか? そう思いながらも南西の方から調べていく。再び透明の壁に当たった為、戻って今度は北東に。そのまま進むと北東に転移紋があったので、次の層へ。


 16層へ到着すると、今度は夜の荒地だった。今度は北西へと進んでみたが、見事に正解を引き当てたのでそのまま一気に夜の地形を越えていく。19層へと到達すると再び砂漠の地形だったが、目の前にオアシスが見えている。


 【探知】で確認しても近くに魔物は居ない様なので、ここで昼食にする事にした。もしかしたら水の中に魔物が居るかもと思ったが、それも見当たらない。俺の【探知】でも気付かない魔物も居るかもしれないが、それは気付かないのでどうしようもない。


 全粒粉と神水と塩を混ぜて練り、うどんを作っていく。スープは野菜と海老や蟹や蛸の入った物を作っていき、それを休ませて次へ。うどんの麺が出来たので茹でていき、スープは【熟成】してから冷やして器に入れておく。


 最後に茹で上がったうどんを冷水で締めたら、冷たいスープに入れて完成だ。出来上がった料理はどんどん食べていってもらい、最後に自分の分を作って終わり。やっと終わったのでさっさと食べよう。それじゃあ、いただきます。



 「冷たくておいしいけど、温かくてもよかったかなぁ……。でも暑いから冷たいと美味しいし。なかなか、むずかしいね」


 「そうだね。冷たいから匂いを感じ難いけど、味が濃いのは分かるよ。これを温かい内に食べたかったのはよく分かるけど、砂漠の地形じゃ暑くて食べる気にならないと思う。ジっとしているだけで汗が出てくるし」


 「暑いと食欲も失せるからねぇ……これくらい冷たい物でも良いと思うよ。外も火の季節だし、これから暑くなっていくからさ。季節の食べ物とでも思えばいいんだよ」



 そんな事を話しながら食べて居るが、俺はさっさと食べ終わる。今後の事も考えて、ここで水を補充しておきたい。俺達は砂漠に居るんだし、ここが終われば更に西へと進んで行くからな。水が多くて悪い事は無い。


 小型の樽を2つ、大型の樽を5つ作った時点で木材が尽きた。俺はそれぞれの樽を【念動】で運び、水を持ち上げては神水に変えて入れていく。自分の収納していた樽にも水を入れ、皆の樽の水も補充しておいた。


 小型の樽2つは子供達に持たせ、大型の樽はそれぞれで分けて持ってもらう。ダナとシュラとアルメアは持たない事にしたらしい。アイテムバッグの中に聖水の樽が幾つか入っているので断っていた。それ酒用……。


 十分休めたので焼き場などを壊し、ダンジョン攻略を再開する。まずは南西に進んでみたが、こちらで正しかったらしく転移紋が見つかった。そのまま転移紋に乗り、一気に22層まで進んで行く。魔物を無視すると早く進めるけど、大変になってきたな。


 さっきの層なんて巨大な蠍の魔物が居たし、そろそろ避けるのも難しくなっている。22層はひび割れて乾燥しきった荒地だった。居るだけで水分を奪われそうな地形だったので、南東へ一気に駆けて行く。こんなトラップ地形初めてだぞ。


 何とか頑張って24層の転移紋に乗り、地形の変わる25層に辿りついた。すると土砂降りの雨が降る砂漠地帯だった。ナニコレ? ……そう思っていたら、周りを魔物に囲まれている状況だぞ。しかも砂の下にも魔物が居る。



 「皆、見えているカエルの魔物だけじゃない! 砂の下にもカエルが隠れている!! 注意して戦え! 今回はカエルラッシュだ!!」


 「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」


 「分かった!!」 「分かりました!!」


 「ニャー!!」 「………」



 子供達以外は木像を降り、武器を持って戦う。今回はゾンビではないので浄化魔法が効かない。地道に戦って倒すか、魔法で一掃だが……。とりあえず邪魔はしないようにして、皆には苦戦をしてもらおう。この経験も次に活きる。


 子供達には魔道具で牽制したり、魔法で支援してもらう。この土砂降りの状況でも【風弾】は使えるので、牽制にはなる。ダメージを与えるなら【疾風弾】ぐらいは使わないといけないが、子供達だと魔力が保つか怪しい。


 舌を伸ばして攻撃してくるので、【念話】で近付きすぎないように子供達に注意しながら戦っていると、次から次に魔物が出てくる。それでも浄化魔法で戦う訳ではないからか、皆は楽に戦闘をしているようだ。まあ、武器が強力だからなぁ。


 それなりに時間が掛かったものの、全てぶった切って終わらせる事が出来た。カエルの魔物と言っても、身体強化を使えばそこまで厄介ではない。高速で伸びてくる舌は厄介だが、それぐらいしか危険な攻撃は無いしね。


 1部のカエルが魔法を使ったり、特殊な能力を使ってくるぐらいで、それもノーモーションの【水弾】や【散水弾】ぐらいのものだ。避けるか盾で防げば済むので大した攻撃ではない。シュラなんてスパイクシールドでブッ飛ばしていたくらいだし。


 魔道具の反応も無いうえ脱出紋も出たので、さっさと出よう。ここに居続けても意味は無いし、外に出て早く乾かしたい。濡れていない所が無いくらい体全体ビショビショなんだ。ブーツの中も酷い状況になっている。


 皆も賛成なのか、さっさと脱出紋から出る。いつも俺が最後なのだが、俺が出ようとしたら急に何かの反応が出てきた。慌てて見に行くと、そこには石板が2枚落ちていたので回収して脱出する。


 皆は外で待っていてくれたので、服や体を乾燥させてから石板が出現した事を皆に説明した。皆は納得と同時に石板に興味を持ったようだ。俺も確認していないので、今の内に確認するか。



 ▽▽▽▽▽


 1432終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2424枚

 大銀貨1615枚

 銀貨2330枚

 大銅貨2372枚

 銅貨195枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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