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 「ああ、これは美味しいね! サーサに貝のエキスがしみ込んでいて抜群に美味しいよ! いやぁ、コレは今までで1、2を争うくらいに美味しいサーサだね。貝も美味しいけど、それ以上にエキスのしみ込んだサーサと麦が美味しい!」


 「これ、すごく美味しい! 貝がね、すっごく美味しいんだけど、それ以上にお米がおいしいの! 蛸と同じくらいおいしいかも! これすごい!!」



 蓮の中ではどれだけ蛸が上なんだろうか? 貝のエキスがしみ込んだ炊きこみは美味しい。で、良かったと思うんだけど、蓮の中では蛸と比べるくらいなんだなぁ……。まあ、いいや。それよりも味わって食べよう、それぐらい美味しいから。


 十分に貝の美味しさを堪能した食事を終え、全ての片付けを終えたらカマクラ等を壊して更地にする。土で作った物を綺麗に壊して整地したら、族長達の居る所へ行こう。さすがに挨拶も無く出発するほど、薄情ではないしな。


 ウォルガ氏族の朝食も終わっているみたいなので、出発の挨拶の為に族長のフルゲに案内してもらった。中に入り、丁度タイミング良く居た大僧正にも挨拶し、終わったら直ぐにフルゲを出る。挨拶はするものの、邪魔をしたい訳では無いのでこんなものだ。


 俺達はウォルガ氏族の居留地から多少離れたら、木像に乗って西へと進んで行く。邪魔な物も殆ど無く、邪魔な者も居ないので、出来得る限り速度を出している。それでもムル国に入ったか? と思われる所で昼になったので、昼食をとる事に。


 昼食後、少しゆっくりしたら出発だ。更に西へと進んでいると、大きな町が見えてきた。あれがムル国の辺境伯の領都だろうか? 俺達は北にある程度離れ、そこで木像を降りる。迂回する形で領都への道に出たら、何食わぬ顔で歩いて行く。


 ムル国の方から来たように装い、町の前の門番に挨拶をして入町税の大銅貨13枚を支払ったら中に入る。傭兵の登録証が使えるかどうか分からなかったので、已む無く税を支払う形で中に入るしかなかった。


 町の中に入り色々見て回っていると、傭兵ギルドを発見。中に入ると普通の傭兵ギルドと変わらず、受付で確認したが問題無く俺達の登録証は使えるようだった。損したものの、使えると分かったから次からは払わずに済む。そう前向きに考えよう。


 外に出て、再び色々見て回りながら宿を探す。それなりに大きめの宿があったので中に入り確認するも、大部屋は何処も埋まっていた。雑魚寝部屋を使えないか聞いたが、それは困るとの事だったので外に出る。


 町の人に銅貨を渡しながら聞いて回ると、少し奥まった所に大部屋のある宿があるそうだ。行って確認するも、そこは連れ込み宿にしか見えないんだが? 宿なのは確かだが……と思いながら中に入って聞くと、普通の宿だと怒られた。俺の勘違いか。


 勘違いした事を誤ったら、向こうからも悪かったと謝られた。どういう事かと聞いたら、立地的に影が出来やすくて、そういう宿だと勘違いされる事は多いそうだ。宿に来る客も7割くらいはそういう客らしく、売り上げの大部分を占めている。


 宿の主人としては、連れ込み宿ではないのにそういう風に使われてしまっていて、そのうえ売り上げが多い事に忸怩たる思いはあるんだと。言いたい事は分からなくもないが、普通の客に怒鳴るってどうよ? そう思うがスルーしておこう。


 1日分の宿代である大銅貨8枚を支払い大部屋をとったら、再び町を見て回る。町の人に銅貨を渡しながら色々な聞き込みを行い、ある程度の事が分かった。皆には手分けして色々見て回ってもらっているが、そろそろ合流して夕食にするか。


 合流場所である傭兵ギルドの近くに行くと、女性陣が女傭兵に絡まれていた。喧嘩か? と思ったものの、どうやらそうではないらしい。子供達とメルとアルメアはまだ居ないので、おそらくそれが絡まれた理由だろう。


 そんな事を考えていたら丁度来たので、皆の迎えに行くかね。俺が絡まれている皆に声を掛けると、女傭兵達が敵意剥き出しで此方を睨んできた。



 「皆、どうしたんだ? 随分面倒臭そうなのに絡まれているみたいだが……。もしかして、そっちのチームに勧誘でも受けてるのか? ………ナンパかよ。そろそろ食堂に行こうか、お腹空いてるだろうし」


 「アナタが彼女達のチームメンバー? 正直に言って格が違うから諦めなさい。どれだけ頑張ってもアナタ程度では相手にもされないわよ?」


 「何言ってんだ、コイツ? 皆は”俺の女”だっていうのに、何を勘違いして横からしゃしゃり出てきてるんだ? お前こそ、身の程を知れ」


 「///ゴホンッ! まったくだよ。アタシ達はアルドの女だっていうのにね。横からどうでもいいのがしゃしゃり出てきても、アタシ達は何の興味も無いっての」


 「本当にね。こういう勘違いしている奴って、自分がどれだけ痛々しいか理解してないんだよ。頭が悪すぎて関わる気にもならないし、クソ貴族と似た匂いがするね!」



 フォルの一言で、一気にフォルに対して敵意を向けたな。成る程、この阿呆どもはクソ貴族の関係者か。まあ、俺達にとってはどうでもいいので、さっさと子供達と合流して食堂に行こう。俺は女性陣を連れて子供達の方へと歩きだす。


 後ろから敵意と悪意をガンガン感じるが、襲ってきたなら聖人に変えてやればいいだけだ。いつも通りの実に簡単なお仕事だな。仮に白い枷が無かったら殺すだけだし、どっちにしても簡単な事でしかない。


 情報収集の際に聞いていた食堂に行き、大銅貨26枚を支払って夕食を注文する。実はここではコモドオオトカゲみたいな大きさのトカゲの魔物が出るらしい。毒は無いそうだが牙の噛み付きが強烈で、死者が出やすい危険な魔物が居る。


 そいつの料理を食べさせてくれるって聞いていたので注文したんだが、スープ料理で出てきたらしい。いつも通りに料理を【浄化】してから一口食べてみるが、濃厚な滋味がして意外に美味しい。


 俺が手をつけた事で皆も食べ始めたが、意外な美味しさに驚いている。でっかいトカゲだと言うと想像しているのだろうが、誰も嫌がってはいない。そもそも虫に比べれば爬虫類の方がまだマシだ。蛇も食べられるし。


 随分美味しいトカゲを堪能し、食事を終えたら宿へと戻る。あからさまに後ろを尾行してくる者達が居るが、気付かないフリをしつつ宿に戻った。部屋に入ると早速【空間把握】で監視するが、それなりに鍛えられた者達らしい。


 意外に隙が無いというべきか、町にちゃんと溶け込みながらこちらを見張っている。何と言うか、やっとギリギリ及第点な連中が出てきた感じか。今までの連中よりは1ランク高い位置に居るだろう。俺から見れば、違和感ありまくりだが。


 そんな連中を監視していると、サッとすれ違う感じで何かの紙が手渡された。その紙をさりげなく開き中を読む監視連中。成る程、夜中に襲撃するから撤収ね。それと、宿の主人は買収された……と。漏れなく全員聖人決定。


 そんな事を皆に伝えておき、俺はブラッシングをする。試しにフヨウにしてみたんだが効いているらしく、表面をブラシで撫でていると、急にでろーんとして動かなくなった。完全に寝てしまったらしい。【念動】で布団の上に乗せとこう。


 ダリアもブラッシングしてやると瞼が徐々に下がっていったので、体を伸ばしてブラシをかけてやる。足をピクピクさせながらも、全身でトリップしているような感じで眠ってしまった。というか涎が出てませんかね? 【浄化】しとくか。


 ついでにイデアも蓮もしたが、気持ち良さそうな顔であっさり寝た。それぐらいリラックス出来るんだろう。襲ってきた女性陣をキメて寝かせたら、全員を【浄化】して綺麗にしておく。今日はこれからが長そうだ。


 そう思い【探知】と【空間把握】を使っていると、宿の主人が裏口の扉を開けた。中に侵入してきた黒ずくめの4人以外に、外に黒ずくめの奴が1人居る。どうやら監視の監視は居ないようだ。残念、そこまででは無いらしい。


 とりあえず、まずは侵入者を潰すか。



 ▽▽▽▽▽


 1418終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2407枚

 大銀貨1582枚

 銀貨2279枚

 大銅貨2235枚

 銅貨325枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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