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1415




 昼食を食べ終わり今はゆっくりしている。女性陣は話し合いをしているが、ダンジョンに行くメンバーを決めているらしい。前回とは違うメンバーに行かせたいのだろう、色々な話し合いが行われている。


 13層までしか行けてないが、呪いの魔物が出ないとも限らない。見つけたら直ぐに逃げればいいとはいえ、逃げられる状況かは別だ。そんな事を考えていたら、なかなかメンバーは決まらないだろう。


 それでもメンバーは決まったらしく、出発して行った。残りのメンバーと俺は、僧や戦士達に浄化魔法や身体強化を教えていく。なかなか上手くならないなと思っていたら、練習していた大僧正が遂に使える様になった。


 【聖潔】ぐらいと言ったら怒られそうだが、やっと使える様になったか。本来この程度の魔法であれば簡単とは言わずとも、使えるようになってもらわないと困る。1人が使える様になったので、本当に使える様になるのが分かっただろう。


 元々熱心に修行をしていたが、更に気合いを入れて頑張り始めた。使えるようになれば、後は制御や無駄無く魔力を使う練習だ。魔力の消費が多いものの使えない魔法ではないし、使っていれば魔力は増えるだろう。


 結局、夕方までに10人前後の僧が使えるようになったが、今日はこれで終わりだ。明日教えれば大丈夫だろうから、明後日からダンジョンアタックだな。そう予想し、今日の修行を終える。


 俺達はカマクラに戻って、夕食を作る事にした。子供達と2匹は、カマクラ前の椅子に座って字の練習をしていたらしい。そんな2人にも手伝ってもらって料理を始める。


 サーサを炊いてもらいながら、子供達にスープを作ってもらい、俺はデスボーアとグレイトシープのハンバーグを作っていく。どういう味になるかは分からないが、そこまで悪い味にはならないと思う。


 両方が美味い肉とはいえ、混ぜ合わせれば美味しくなるかと言ったら難しいところだ。料理ってそんな簡単なものじゃないしな。とりあえずやってみて、駄目だったら謝ろう。2つの肉をミンチにして、小麦粉を合わせて混ぜていく。


 混ぜ終わったら空気を抜いて成形し、全員分を作っていく。完成したので早速焼いていくのだが、何回かに分けて焼くので完成したらどんどん食べていってもらおう。そうやって焼いていると、ダンジョンへ行ったメンバーが帰ってきた。


 ジックリとハンバーグを焼き、焼きあがったらソースを作って掛けて出す。次のハンバーグを焼き始め、焼き終わったら以下略と続け、ようやく全員分が焼けた。それじゃあ、いただきます。



 「うん。……まあ、悪くは無いな。これはこれで美味しいけど、滅茶苦茶美味いとまでは言えない。とはいえ、十分な気もするが……どう思う?」


 「美味しいよ? 確かに竜のお肉とは違うけど、あれは美味しすぎるって分かったの。だから、これでも十分に美味しいとれんも思う」


 「そうですね。物足りないとまでは思わないので、十分に美味しいと思います。これ以上を目指すなら、根本的に美味しい肉を使うしかないと思いますよ」


 「その最高峰に位置しているのが竜の肉だけど、アレは別格過ぎるからねぇ。それ以外でとなれば金牙や銀牙だろうけど、アレも何処で出てくるのやら……。なかなか見ないモンスターだし、どうしようもないね」


 「これでも十分過ぎるほど美味しいと思うけどね。上を見すぎだとは思うけど、どうせ食べるなら美味しい方が良いし……悩むところさ」



 微妙な美味しさの夕食ではあったが、それでも美味しかった事は間違い無い。後片付け終え、さっさとカマクラに入ってしまう。女性陣に明日で教えるのは終わりそうだと話すと、なら明日は全員で教えようという事になった。


 一気に全員で教えて、なるべく多くの僧に教えたら、次の日は万全の体制でダンジョンに挑める。その方が危険も少ないだろうという事で一致した。話し合いが終わる頃には子供達も寝ており、革の上に寝かせたら2匹も含めて【昏睡】を使う。


 襲ってきた女性陣を返り討ちにして寝かせたら、俺もさっさと寝よう。全員を綺麗に【浄化】したら、おやすみなさい。



 <異世界714日目>



 おはようございます。今日は僧達を教える最終日です。今日で半数は超えるだろう。そもそも僧の数もそこまで多い訳じゃない。ウォルガ氏族の所には最大人数が居るが、それでも50人程だ。他の氏族では20人程しか居ない。


 朝の日課を終えたらカマクラの入り口を壊し、外に出て椅子に座る。麦茶を淹れて飲んでいると、ふと頭の中にたこやきが浮かんだ。……何の脈絡も無く意味不明だが、急にたこやきが食べたくなった。アイテムバッグを調べよう。


 中を確認すると、十分にたこ焼きが作れるようだ。材料は揃っているので早速始めよう。まずは神水を沸かし、鰹節を入れて出汁をとる。終わったら置いておき、次は蛸を茹でていく。【浄化】しているので、ぬめり等は全く無い。


 茹でた蛸を、たこやきに出来る大きさに【分離】していく。最後に小麦粉を作って出汁と混ぜ合わせ、生地を完成させた。試しに1度焼いてみるか。随分前にノリで作って仕舞ったままの、たこやき用の鉄板に活躍する日が来るとは……。


 生地を流し蛸を入れて熱を通した後、【念動】で引っ繰り返して焼く。人生で数回はたこやきパーティーをした事があるので、焼き方くらいは知っている。本場の人が見たら殴られそうではあるが、この星には居ないしな。だから怒られる事も無い。


 鰹出汁をベースに魚醤などを混ぜて作ったタレの水分を減らし、小さいスプーンで塗って食べてみる。……うん。ソースが違うが、これはこれで十分に美味しい。だから横で睨むのは止めような、蓮。これは朝食で、俺がしてたのは味見だから。


 麦茶を出してやるも怒ったままなので、朝食で余った蛸は全部あげることを約束すると、ようやく機嫌が回復した。蛸が絡むと面倒臭い事になるなぁ。まあ、目の前で大好物を食べられれば、ああもなるのかね?。


 他の皆も起きてきたので、朝の挨拶の後で早速たこやきを始める。生地を流し入れ、蛸を上に乗せて焼いていく。ある程度火が通ったら引っ繰り返し、後は球状に焼けるまで火を通す。焼けたら皿に乗せ、タレを塗ったら完成だ。


 簡単で楽だなぁと思いつつ、どんどんと食べていってもらう。たこやき特有の熱さに苦戦しながらも、それでも美味しそうに皆が食べている。1度に50個焼ける鉄板だけど、早々に食べ尽くされそうだ。頑張って焼こう。


 皆が満足するまで焼くと、俺の分は10個程度だった。まあ、良いんだけどね。それ以上に残った蛸は、現在蓮が美味しそうに食べている。朝食後、俺達は僧と戦士達が居る所まで歩いて行く。今日は子供達も一緒だ。


 僧と戦士達に教えて行くが、どちらも段々と上達してきている。【聖潔】が使える者も増えてきたし、身体強化を維持できる者も増えてきた。この調子だと今日中に終わりそうだと安堵する。


 昼になったので、カマクラに戻り昼食を作ろう。昼はサッパリとした物が食べたかったので、うどんを作る事にした。全粒粉で麺を作り、デスボーアの骨や野菜で出汁をとる。麺を茹でて冷やしたら、冷たいスープで食べよう。


 トッピングは海老と蟹の身に、横で作っていた角煮だ。全員分をさっさと作り、食べていこう。



 「冷たいうどんが美味しいねぇ。デスボーアの濃い味がガツンと来るけど、冷たいスープだからかそこまで強くは感じないよ。茹でただけの筈の海老と蟹も、スープの濃さに負けてないし。本当に美味しいよ」


 「そうですね。久しぶりに食べましたけど美味しいです。……あっさり系のスープで作るか迷った? そうなんですか、次はあっさり系のスープを期待します」



 次に作るのがいつになるか分からないから、今言われても覚えているかは不明だけどな。それよりも、食べたらさっさと片付けて戻らないといけない。なので早めに食べてくれ。


 そう言うと皆は急いで食べ始めたが、そこまじゃなかったとは言い出せない感じに……。



 ▽▽▽▽▽


 1415終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2407枚

 大銀貨1582枚

 銀貨2279枚

 大銅貨2282枚

 銅貨355枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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