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 昼食後、俺達は二手に分かれて活動する。1つは浄化魔法を教えるグループ。もう1つはダンジョンに入るグループ。俺は浄化魔法の方だが、ダンジョンのグループに無理はしないように言っておく。特に呪いの魔物が出てこないとは限らない。


 むしろ最近出てきていないので、出てくる可能性が高いと考えておいた方がいい。忘れて油断している時に来たら最悪だ。それだけは絶対に無いように念を押しておいた。あいつらは本当にシャレにならないからなぁ。誰かが死ぬ可能性が無くならない。


 ダンジョングループを送り出した俺達は、僧や戦士達に教えていく。夕方までみっちりと教えたが、未だ成功者は現れない。魔力も闘気も少ないから仕方がないけど、休憩の回数も結構多いので、なかなか進まないという苛立ちはある。


 とはいえ、これに関しては俺達だけではなく僧や戦士達にもあるらしい。簡単には上手くならないが、正確に使う難しさにようやく気付いたというところか。戦士達は身体強化で歩いたり走ったりだが、こちらも最小の維持が難しい。


 疲れてくると霧散してしまうし、息が上がると霧散する。思っているよりも難しいというのは、戦士達にも共通の悩みになったようだ。それでいいと思う。上を知らなければ、上を目指そうとは思わない。知るというのは大事だ。


 夕食の料理を始めると、ダンジョンに言ったグループが帰ってきた。13層まで行ったらしいが、呪いの魔物は居なかったようだ。やれやれ、浅い層には出てこなかったか。とはいえ油断は禁物だ。ダンジョンで1番危険な奴だからな。


 ダンジョンの中を聞いてみると、おそらくだが戦闘ダンジョンだろうとの事。1~4層は北で草原。5~8層は東で林のある平原。9~12層は南で浅い森。13層は海だったらしい。そうか、海があったか。なら明日はダンジョンに行かないと。


 そろそろ本当に魚醤が無くなりそうだからな。明日の浄化魔法は皆に任せて、俺は朝から魚醤作りだ。どうせ13層なんて簡単に進めるし、1人の方が隠密の4つの技が使えるので気楽でもある。グループ分けは午後だな。


 今日の夕食はチャパティとサラダにグレイトシープの骨付き肉、それとサラダだ。骨付き肉は豪快に香辛料を振って焼いただけだ。後はタレを付けて食べるなり、好きにしてもらおう。まあ、既に美味しそうな匂いを撒き散らしているけども。


 チャパティはハチミツを付けるなり、肉を挟むなりして好きに食べている。俺も肉と野菜を挟んでタコスモドキみたいにして食べているしな。ダリアは肉を豪快に齧っていて、フヨウは骨ごと溶かしながらプルプル震えているようだ。


 美味しかった夕食後、少しゆっくりしたらカマクラの中に入る。子供達はリバーシをしていてダリアとフヨウは観戦、女性陣は酒を飲みながらトランプだ。どうもポーカーをしているらしく、勝ったり負けたりしているらしい。


 それは良いんだが、勝った人のコップに酒を追加するってルールはどうかと思う。負けていると追加出来ないらしく、既にコップが空なままなのが何人か。余程に悔しいのか、今もブタなのに突っ張っている。降りても追加出来ないので必死だ。


 何をやっているんだか。そう思うが、本人達は必至なので放っておくのが1番いい。俺はダリアのブラッシングをしながら、胡坐の中のフヨウを撫でたりしている。ダリアはブラッシングされていると、直ぐに瞼が下がってくるので分かりやすい。


 子供達もウトウトしてきたので、革を敷いて寝かせていく。【昏睡】を使って深く眠らせたら、今度は女性陣を寝かせていくのだが、既にダナとディル以外は撃沈している。ダナはディーラーをしながら飲んでいたが、チビチビとしか飲んでいなかった。


 ディーラーをしていたのは、【神眼】があるからだと説明したらしい。実際には飲ませて眠らせてしまおうという魂胆だったそうで、それは見事に成功している。他の女性陣を寝かせている間に何やら相談しているらしいが、変な事じゃなければいいけど。


 ………やり過ぎというか、どう言っていいか説明出来ないな。2人は大満足したらしく、既に気持ちよく寝ている。俺は全員の体を綺麗にした後、<浄化の三道具>を使って邪気の吸引を行った。やっぱり少量しか浄化できないな。


 遮る物が少ないから仕方ないかー。まあ、考えてないで寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界713日目>



 おはようございます。今日はダンジョンに行って魚醤などを作るのと、浄化魔法を教える日です。戦士達への身体強化は元々含まれていない事なので、キッチリと教える必要は無い。後は自力で頑張ってくれ。で、終わる話なんだよ。


 朝の日課を終わらせたらカマクラを開けて外に出る。今日の朝食を何にするか考えていると、久しぶりに揚げ饅頭が食べたくなったので作ろう。後はスープぐらいで良いか。あまり大量に作っても仕方ないし、朝だからコレぐらいでいいだろう。


 生地を作って【熟成】し寝かせておく。その後、麦茶を淹れてゆっくりしていると蓮が起きてきた。トイレに行ってから出てきたので、浄化魔法の事を聞き【浄化】してから麦茶を出す。そろそろ聞かなくても大丈夫かな?。


 蓮も浄化魔法を使うのが当たり前になってきたみたいだし、癖も付いていると判断しよう。駄目なら注意すれば済むし。そう思っているとイデアが起きてトイレに行った。出てきたものの、何故か蓮が浄化魔法の事を聞いている。


 まあ、使っているし、俺が【浄化】しているので問題は無い。イデアにも麦茶を出していると、皆が起きてきた。朝の挨拶をし、朝食作りを始めよう。子供達に具沢山のスープを頼み、俺は揚げ饅頭を作っていく。


 竜の脂の暴力的な香りが広がっていくが、居留地の近くでやってたら顰蹙買ってただろうなぁ、コレ。そう思いながら揚げていると、チラチラとこちらを見てくる子供達。料理に集中しなさい、危ないから。目を離さない。


 朝食が出来たので早速食べていき、さっさと完食したら片付けていく。あまり竜の脂の匂いを撒き散らしたくはない。こっちを見ている者が結構居たみたいだが、匂いで挑発していると言うか、喧嘩を売っている状態になっていたようだ。


 片付けが終わったので、皆に浄化魔法を教えるのを任せて、俺はダンジョンに行く。迷宮紋に乗りダンジョンの中へと入ると、周囲の景色は草原だった。昨日とおそらく変わっていないのだろう、俺は隠密の4つの技を使い一気に移動していく。


 あっさりと13層まで辿り着いたので、まずは減っていた神水を補充する。十分に補充し終わったら、次は魚を捕まえていく。【念動】で海水ごと持ち上げて凍らせ、アイテムバッグに収納していく。……そろそろ魚醤作りを始めるか。


 何回も作ってきたので慣れたものではあるが、適当ではなく集中して作っていく。本来なら時間の掛かるものを素早く完成させている自覚はあるが、だからといって時間の掛かる方法を使う気は無い。さっさと作り上げよう。


 出来た物から魚醤の部分だけを残し、残りは穴の中に捨ててしまう。中ぐらいの瓶に4つ分。十分な量の魚醤を確保する事が出来た。後やるべき事は、海の幸の回収くらいか? 時間はあるので【探知】と【空間把握】でどんどんと獲っていく。


 鮭に似たような魚や、ヒラメに似た魚、鰹に似たのも見つけた。他にも色々ゲットしホクホク顔でダンジョンを脱出する。外に出てカマクラの場所に戻ると、子供達が字の練習をしていた。俺はその横の焼き場で、鰹を解体する。


 3枚におろして背中と腹側に分けたら、【念動】で浮かせて表面を炙っていく。そもそも【浄化】しているので寄生虫の心配も無いのだが、気にせず表面だけ炙っていき、火が通ったら刺身のように【分離】していく。


 魚醤に灰持酒と神水と鰹節を入れて混ぜ、【加熱】してアルコールを飛ばす。そうして出来たタレを付けて食べてみると、十分に美味しい鰹のタタキが出来た。子供達2人も喜んでいるし、何故かこっちに来た2匹も喜んでいる。


 昼食が近かったのか、解散してこっちに来た女性陣からはジト目で見られたが、鰹のタタキを食べて機嫌は治った。少し早いが料理を開始し、麦飯を炊いてもらう。子供達には貝類と野菜のスープを作ってもらい、俺は鮭を焼く。


 じっくりと火を通し、中から余分な脂を落としつつも美味しく仕上がるように焼いている。いつもそうだが、割と集中しなければいけないので大変ではあるんだよ。細かく【空間把握】でチェックしてるし。


 全て出来たので、早速食べていこうか。それじゃあ、いただきます。



 ▽▽▽▽▽


 1414終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2407枚

 大銀貨1582枚

 銀貨2279枚

 大銅貨2282枚

 銅貨355枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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