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0140




 とても他人には見せられない状況だ。【房中術】【喜昇】【極幸】【至天】、この4つの技を同時に使ってしまった。4人は幸せの絶頂から帰ってこない。


 俺は丁寧に執拗に浄化し、4つの技の悪影響を緩和しようと試みる。恐らくここまで細かく浄化すれば悪影響は無いと思うんだが……。求められるままに使ったのが失敗だった。


 この4人をそのまま置いておく訳にもいかないので、2匹と遊んで時間を潰そう。綺麗に浄化したから臭いは無いだろう。2匹はクンクンしているが特に嫌な顔はしていない。


 このままゆっくり過ごそうか。2匹も賛成みたいなので、偶には2匹とだけイチャイチャするのも悪くない。俺は2匹とのスキンシップを楽しんだ。



 「おっ、全員同時に起きたのか」


 「チュッ///。アルド、凄く良い夢が見られたんだ。ありがとう」


 「私も、凄く良い夢が見られました。チュッ///。ありがとうございます、アルド」


 「チュッ///。私もよ。凄く良い夢だったわ……毎日見たいぐらい」


 「皆同じなんだね。私もとても良い夢だった。チュッ///。アルドと愛し合う夢はずっと見ていたいよ……」


 「あれ? 姉上もですか? 私も、ずーっとアルドに愛してもらう夢でした」


 「私もよ。どこかは分からないけれど、そこでずっと愛してもらう夢だったわ……」


 「全員同じって事は何かあるのかね? アタシもよく分からない場所で、ずーっとアルドと愛し合う夢だったよ」



 前にも【極幸】を使ったら、皆が似たような夢を見たんだっけ? いや【極幸】と【浄化】のコンボだったか? ヤバい、覚えてない。ただ、前の時と夢の内容が違うな?。


 その違いに何か意味があるんだろうか? 全員が同じ夢って何かありそうな気もするが……。結局、答えの出ないパターンな気がする。このパターンは考えるだけ無駄だな。



 「そろそろ夕食の時間だし、食堂に行こうか」



 食堂に行き、大銅貨7枚を支払って夕食を楽しんだ。食後、部屋に戻ってゆっくりする。4人は酒を飲んでいるが、少しずつ味わって飲んでいるらしい。あれぐらいなら良いだろう。


 アルコールは脳に悪影響を与えるからな。邪生の心臓で少し脳が大きくなっていたが、あれは大きくなったのではなく回復しただけなのかもしれない。そういう意味では酒は怖いものだ。


 少しでも飲むと、必ず脳に影響を与えてしまう。しかも、その影響は残り続けるんだから、本当に怖ろしい飲み物だと思う。絶対に飲むな、とは言わないが減らすべきだ。


 2匹と遊んでいるが、特に酒量が多い訳ではないので安心した。2匹も酒を飲んでいたが、途中で飲むのを止めて俺の方に来た。それでも飲んだからか、既にウトウトしている。


 あー……、耐え切れずに撃沈したかー。もう限界っぽかったもんなぁ………で、それは良いんだが、君達またするのか? 別に良いけどさ。【房中術】のみで丁寧に優しく撃沈しておいた。


 綺麗に浄化して……さて、俺も寝よう。それじゃあ、おやすみ。



 <異世界82日目>



 おはようございます。今日はダンジョンに行こうと思います。昨日はアレだったが、それでも休む事は出来たしリフレッシュも出来た。今日から心機一転、頑張っていこう。


 朝の挨拶をする間も無く2匹は飛びついてきて、俺の服に顔を突っ込んでいる。楽しそうで何よりだが、やられる方は結構大変である。放っておくしかないが、服がズレるんだよ。



 「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」


 「おはよう、皆」 「ナ!」 「グ!」


 「またやってるのかい、ホントに飽きないねぇ……」


 「匂いを嗅いでいるというより、抱きついてる感じでしょうか?」


 「それなら分かるわ。アルドに抱き締められたいのね」


 「2匹とも女の子だからね。でも、アルドは抱き締めてあげてた筈だけど?」



 うん。2匹はよく抱き締めてるよ。そうするとやたら喜ぶんだよ、だから違うと思う。昨日だって2匹が満足するまで抱き締めてやっていたし。だからこの行動が謎なんだよなぁ。


 考えてないで、朝食を食べに行くか。食堂に行き大銅貨14枚を支払って、朝食と昼食を買う。食後、部屋に戻って少しイチャイチャした後ダンジョンに向かう。


 ダンジョン前はいつもと変わらず賑やかで、その喧騒を横目にダンジョンへと入った。1層から15層まで一気に進み、前回と同じ場所で昼食にする。今回は本当に昼ぐらいの時間だ。


 食事の後は16、17、18層と洞窟を越えて19層へと辿り着いた。草原にケンタウロスが居るが、無視して南の転移紋へと進む。それなりに敵が多くいて、ちょっと面倒だ。


 ケンタウロス2体にも襲われたが、ダナに足を斬られた後、シュラに唐竹割りにされた。もう1体はメルに突き刺された後、分銅で頭を潰された。4人が凶悪過ぎる。


 獲物を処理して回収し、先へと進む。南の転移紋から20層へと進んだ。20層は南東に進み、転移紋を発見したので乗って21層へ。21層は東へ進むのだが、魔物の数が多い。


 ケンタウロス以外は、小狼やコボルトなので回収する気にならない。いちいち戦っては【浄炎】で燃やして進む。転移紋近くに来た時、南に強い邪気と呪力を感じたので皆に伝える。



 「皆、ここから南に真っ黒な奴が居る」



 それだけを伝えて南に進む。南に居たのは真っ黒なケンタウロスだった。ソイツは両手に持っている大きな剣で、魔物を切り刻んで遊んでいる。こっちに気付いたが遅い。


 【浄化】の権能を使い完全に浄化する。途中、2本の大剣から呪いが飛んできたが、それも纏めて浄化してやった。浄化を終えると、ケンタウロスは安らかな顔で死んでいた。


 心臓を取り出したら、半分をアルメアへと渡し、残り半分を6等分して食べる。今回の変化は小さいが、体の中から頑強になっているようだ。変化は地味だが、強さは確実に上がっている。


 ケンタウロスが持っていた2本の大剣だが、所謂グレートソード2本だった様だ。材質はヒヒイロカネとオリハルコンになる。それなりの量なので何に使うか悩むな……。


 それよりも、真っ黒な奴等3匹の素材をどうにかしないと。転移紋まで戻り、皆に見張ってもらいながら、今の内に素材を使ってしまう事にした。


 コボルト、リザードマン、ケンタウロス。この3匹の素材があるのだが、ある意味バラバラだ。まずはコボルトの皮を革にして、アルメアの指貫グローブを作った。


 次にケンタウロスの馬部分の皮を革にして、アルメアのブーツを作る。主要な部分には骨を被覆して出来上がりだ。残りが中途半端なので、ブラとパンツを作って終わりにした。


 残った素材は穴を掘って捨てて、【破砕】した後【粉砕】する。穴を埋めて22層へ。


 22層は1面が平原で魔物が1頭しかいない。その魔物は空を飛んでいる。……ハッキリ言おう、プテラノドンだ! スゲー! 目の前をプテラノドンが飛んでる!。



 「あれってもしかして、大飛竜かい!?」


 「間違いありません! あれは大飛竜です!!」


 「空を飛ぶ相手なんて、どうすればいいのかしら……」


 「確かに、こちらからは手出し出来ないね……」



 プテラノドンこと大飛竜がこっちに襲い掛かってきたが、1番低い所で【念動】を使い叩き墜とした。相当の衝撃だったらしく立ち上がれないようなので、一気に全員で攻めていく。



 「ハァッ!!」


 「ヤァーッ!!」


 「フッ!!」


 「タァーッ!!」


 「シャーッ!!」 「グルルァーッ!!」



 皆は必死に攻撃をしている。その後ろで俺は【念動】で立ち上がるのを阻止しつつ攻撃をしていく。力の方向をズラして転ばせたりして、立ち上がれないようにする事を優先せざるを得ない。


 それにしても、大太刀を使っているアルメアが活躍したな。大飛竜はうつ伏せだったんだが、後ろから首を斬りに行くとは。更には何度も斬りつけて、結局首を落としたからなぁ。


 全長10メートルくらいあるんだけど、こいつの素材どうしよう?。



 ▽▽▽▽▽


 0140終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨14枚

 金貨54枚

 大銀貨64枚

 銀貨38枚

 大銅貨125枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 真っ黒な金砕棒

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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